クルマ バイク

対向車のライトが眩しいのだ。~後編~

ジムニーシエラ。

ジムニーシエラ。

 

ワタクシ
ヘッドライトは眩しくなるように進化してきたということを前編で書きました。
後編では人間に起因する眩しさの理由を書いてみることにします。
車を運用するのは人間です。
そして人間は意外と眩しさには弱いのです。

 

ハイビームをロービームに切り替えない問題

 

ワタクシ
信じられないことに世の中には「ハイビームのまま走り続けて気が付かない愚か者がいる。」のです。
そりゃ眩しいに決まっています。
運用する人間のエラーです。
人災って奴ですな。

 

道路運送車両法上、
ハイビームは「走行用前照灯。」といいます。
前方100m先までを照らすことが定められています。

ロービームは「すれ違い用前照灯。」といいます。
前方40mが視認できるものと定められています。

「通常はハイビームが基本。」
ちょっと前に警察が、ヘッドライトはハイビームが基本であるという宣伝というかプロパガンダというかキャンペーンを行ったのは記憶に新しいところです。

ハイビームにするとロービームよりはるかに遠くまで視界を確保することができますので事故防止をしようという試みでした。

確かに、
遠くまで照らせないロービームでは街灯の少ない田舎道を走行中に人や障害物、野生動物などに気付くのが遅れることがありますな。

というわけで、
警察は、
「前方に車がいない場合に限り、視界を広く遠くまで確保できるハイビームを使用するように。」
という啓蒙活動を行ったわけです。

確かに欧州とか豪州では郊外の電灯が少ないエリアでは普通にハイビームでした。
当時、常時ロービームでハイビームをほぼ使わない日本とは大きく違うな、と思っていました。
※欧州や豪州では都市部と都市部が離れていて、繋ぐエリアの幹線道路脇はほぼ野生みたいな感じで店も街灯もないんですが。

そんな警察のキャンペーンの結果、ハイビーム走行する車は確かに増えました。

ただし、
「ハイビーム走行してる時でも前走車や対向車がいる場合はロービームに切り替える必要がある。」
というすごく大事なことまで伝わり切ってないんですよ。
※ロービームの道交法上の呼び方は「すれ違い灯。」ですよ♪

場合によっては、
「ロービームに切り替えないと交通違反。」
なんですが、取り締まりをしてるという話を聞いたことはないですし。

 

RAYBRIGのマルチリフレクタヘッドライトユニット。

RAYBRIGのマルチリフレクタヘッドライトユニット。


ハロゲンバルブのライトはLEDほどまぶしく感じないのは電球の光が拡散するから。
※この後の本文を読もう。

 

そもそも、
市街地の明るい場所ではハイビームかロービームかよくわかってないドライバーも多いのです。
※それだけ意識が低いドライバーが多いってことです。

対向車がパッシングするのは「眩しいぞ、お前の車。」という意味なんですが、
それすらも気にしないというか、パッシングの意味を知らないドライバーが増えているのです。
※無頓着というか無知というか、車に関して無関心なんでしょうねえ。

ハイビームにしててロービームに切り替えるのを忘れがちなのは、
「最近のヘッドライトのロービームはスポット的に照らすため、限定された照射範囲以外を暗い視界にしてしまう。」
ことも原因の一つです。
※当記事の前編でちょっと述べましたな。

また、
ちょっと古めの車ではヘッドライトのレンズ といっても樹脂ですが が経年劣化で曇って透明度が低下して暗くなってるのでハイビームにしててもドライバー自身には気が付きにくいのかもしれません。
※だからってメーター内のインジケーターにはハイビームの青いランプが点くはずなんですが。・・ああそうか、見てないのか。

中高年の視力低下問題

 

ワタクシ
加齢によりドライバーは視力が低下していたりします。
なまじヘッドライトが明るいだけに、照射範囲が少しでも狭いと視界が悪いと感じるドライバーも多いらしいのです。
※ワタクシの通ってる眼科の医者談。

 

本来、
視界が悪い状況であるなら速度を落として走行すればいいだけなのですが無駄に頑張って走ってる人が多いです。
その際、明るく遠くまで照らすハイビームのままということが多いように思います。

視界を確保したいというのはわかりますが、
「ドライバー自身の都合を最優先して周囲に迷惑をかけているという実感がない。」
のですな。

ハイビームにしたまま走る車にはいろんな理由はありますが、

  • 自分の都合がよく周りの迷惑を察することができないドライバー
  • ボーっと運転しているためハイビームから切換忘れているドライバー
  • が気が付けばいいだけなんですよねえ。

    ハイビームの車は対向車や前走車から見れば眩しいのですが、わかってないのです。
    これは免許制度とかそういう問題ではなく、人間性の問題ですな。
    ※免許貰う時にやる適性検査って奴ですな。でも適性検査の結果がどんなに悪くても免許はもらえる不思議。

    ワタクシに言わせれば、
    「もっと真剣に運転すればハイビームにしっぱなしなんてことはないハズ。」
    なのですよ。

    ヘッドライトの切換忘れなんてのは気を抜いて運転している証拠です。

    そもそも、
    車の運転は簡単になりすぎです。
    車の運転は難しくて良いんですよ。
    スマホ見ながら運転なんてできないくらい難しくていいのです。
    両手両足フルに使わせましょう。
    で、運転できないようになったら免許返納。
    凄くわかりやすい。
    ※とりあえず「全車両MT&ノンパワステにすればいんじゃね?」と真剣に思うんですがどうか?

    話がそれましたので戻します。

    ライトが眩しい問題は技術や努力で解決できるか?

     

    ワタクシ
    車の光軸が保安基準に適合してるかは車検の際、検査されます。
    とはいえ、車検の検査ラインでは水平な静止状態で光軸を計測して判断しているだけです。
    しかもハイビームだけです。

     

    前編でも少し述べましたが、
    車を使用する道路には凸凹や轍、勾配、悪路、工事中の未舗装状態などが存在します。
    こういう場所を走る時、車体に固定されているライトの角度が変化します。
    ゆえに、光軸は上向いたり下向いたりするのです。

    極端な話、加減速でも車の姿勢は変化します。
    ※これを上手く使って効率よくコーナーを走るんですがね。

    自動車メーカーは出荷時にハイビームで保安基準さえクリアしていればいいのです。
    実運用でハイ/ローのライト切り替えは「基本的にはユーザー自身の自由。」ということです。
    ユーザー自身が判断して、ヘッドライトを切り替えるんですよ。

     

    夜の雨の時のまぶしいライトは殺意を覚えるよね。

    夜の雨の時のまぶしいライトは殺意を覚えるよね。


    偏光グラスをかけてたとしても、まぶしすぎるのです。

     

    ところが、
    最近は通常ハイビームで前方の視界を確保しながら、
    「前走車や対向車が存在する場合は自動的に眩しくないような措置をとる技術。」
    が実装され始めています。

    割と有名なのは「オートハイビーム。」システムです。
    対向車のヘッドライトを検知するとハイビームからロービームへの切り替えを自動的に行ってくれるというものです。

    仕組み的には割と単純なのですが、

  • 街灯に反応してロービームに変えたり変わらなかったり
  • 対向車が来てもロービームに変えたり変わらなかったり
  • と、まだまだ詰めが甘いシステムではあります。

    現時点では、
    ハイビームからロービームに自動で切り替わる際の検知するまでの僅かな時間にドライバーの目に眩しい光が入ってしまったりするのでイマイチ評判がよくないシステムです。
    切換のきっかけになる光量検知機能をもっとシビアに設定すれば良さそうなモノですが人によって明るさ眩しさの感度が違うわけです。
    人の感性に合わせてちょうどよくシステムが作動しないと、感覚的なモノだけにとんでもなくストレスになりそうです。
    ※そもそもハイ/ロー切換くらい自分でやれば問題ないはずなんですが。なんでも自動っていうのはワタクシは反対。

    スゲエバカらしいというか、それくらい自分でやれよって感じのシステムですなぁ。

     

    ロータスヨーロッパ。

    ロータスヨーロッパ。


    一応ハロゲンバルブ+ガラスレンズで強化してありますが、LEDに比べりゃ牧歌的な明るさしかないです。
    ※ハイビームにしてても対向車からパッシングすらされないライトの低さ(笑)

     

    さらに現在は、
    高度にヘッドライトの照射範囲を変更するシステムも実装されたりしています。
    ※面倒くさいし複雑でコストが高いので高級車にしか採用されていないようですが。

    そんな機能を持つヘッドライトがALH(アダプティブLEDヘッドライト)と呼ばれています。

    ALHはいわゆるLEDランプの複眼システムで、LEDの発光元を複数持ち配光する位置を細かく分担させています。
    通常は複数のLEDを点灯させてハイビームに相当する視界を確保しています。
    前方カメラで前走車や対向車を発見すると一部のLEDの点灯を止めてへの眩しさを低減するという仕組みです。
    ※すごい面倒くさそう。 壊れたらすんごく高そう。 

    ホントにそんな機能いる?

    人がやれば無料なのにわざわざ複雑な機能を追加して、車の値段が数十万円上がるんですよ?
    みんなお金持ちですなぁ。

    ヘッドライトのハイ/ローの切換くらい人間がやれば一番シンプルで安く作れて修理も簡単なはずなんですよ。
    システム屋の言う「運用でカバー。」という無料のシステムで十分なはずなんですが。
    ※今まだそうだったんだし、たいして難しいことはないです。

    ちなみに・・

    ヘッドライト関連の最近の装備と言えば「オートライト。」システムがありますね。
    2020年より新車には装着が義務化されましたが、割と古くからある装備です。
    ※少なくとも10年くらい前には存在してました。

    車体に付いたセンサーで周りの明るさを検知して暗かったら自動でライトが点く。
    トンネルに入ると一瞬遅れてライトが点灯して、トンネルから出ると一瞬遅れてライトが消えるアレです。
    ※そんなもん、人の手でやればいいんですよ。

    一般的なオートライトシステムは外の明るさが1000ルクス以下になると反応するようです。

    確かに、オートライトシステムを搭載することで、暗いときに無灯火で走る車を減らすことはできるかもしれません。
    暗くなって無灯火で走るようなドライバーは危ないので取り締まって免許を取り上げるべき。
    トンネル内で無灯火で爆走してる 特に色の濃い車の ドライバーは危ないので取り締まって免許を取り上げるべき。
    マジで見えずらくて危ない。

    最近はなんでも自動にするのは良いことだという風潮ですが、
    「ライトは車が勝手につけてくれるものという思考停止のドライバーを量産するだけ。」
    のように思うんですよ。

    オートライトシステムの実装が義務化されたということは、
    「そんな機能要らないのでその分安くしてくれ。」
    というワタクシの様なすべてのオプションは要らないというユーザーにとっては厳しい寒い時代になってきたのですな。
    ※ディーラーオプションはなんでも全部高すぎる。全部要らない。オーディオもナビも標準装備とかやめてくれ。。

    念のため書いておきますが、オートライト機能で点灯するのはロービームです。

    年齢と視力と車の運転

     

    ワタクシ
    最近のヘッドライトを眩しいと思うのは加齢に起因することもあるらしいです。

     

    HIDやLEDの白や青みがかった白い光はエネルギーが大きい上、
    直進性が高いため光が瞳の中に入っても減衰が少ないらしいのです。

    ゆえに、
    目に入った光が眼球のレンズ内で乱反射した結果、眩しいと感じるとのこと。
    ※ワタクシの通ってる眼科の医者談。

    この時、
    加齢で劣化した眼球内の水晶体も濁りが生じているとさらに光の乱反射が増えるらしいのです。

    ゆえに、
    さらに眩しさがアップするという寸法です。

    つまり、
    「目が劣化している高齢化ドライバーは若者より一層対向車のライトを眩しく感じる。」
    らしいのですよ。

     

    キングケニー。

    キングケニー。


    多分、彼も明るすぎるライトはまぶしいと思ってる。

     

    対向車の車の姿勢変化で一瞬ちらっと目に入る光ですらも眩しく感じるのは、一瞬でも目の中で光が乱反射するのに過敏に反応するため、ということです。
    ※ワタクシが緑内障で通ってる眼科の医者談。

    こういう場合は、自己防衛せねば危ないです。
    夜間の運転時にはは偏光レンズの眼鏡を使用して運転することである程度眩しさを低減することができます。

     


    免許条件がメガネ等でない人は度が入ってない変更サングラスをネットで買えます。
    ※ワタクシも夜間走行時には愛用していますが、かなりいいです。

     

    目の悪い人はメガネ屋さんで夜間のドライビング用のレンズについて相談するもの手です。
    ※度入りで作ってくれたりしますよ。

    対向車のライトの眩しさが低減するとストレスも減るはずです。
    ※安全性の確保だと思えば、偏光レンズ入りメガネなんてのは安いもんです。

    まとめ

     

    ワタクシ
    対向車のヘッドライトが眩しいと感じるのにはいろんな理由がありましたな。
    ライトの進化、ユーザーの車の運用方法、ドライバー自身の老化・・。
    まだまだありそうですが、とりあえず長くなったのでこんなところで。
    ※もう少し書けますが、書くの疲れました。

     

    とりあえず、
    ワタクシ的には対向車のLEDのライトの光は強すぎる気がします。
    年取ると明るすぎる光にも弱くなるのです。
    ワタクシは特に明順応暗順応が遅いので強い光を浴びると一瞬視界が無くなるのですよ。
    ※LEDのテールランプですら眩しくて目が痛いと思いますわ。

     

    LEDテールランプ。

    LEDテールランプ。


    最近の車のテールランプは無駄にまぶしくない?

     

    そもそも2023年時点の日本にはロービームの光量の上限に法的な規制がないのです。
    対向車の光軸のずれや姿勢変化などのいろんな要因によって、
    車を運転しているドライバーの眩しさを助長、事故になる可能性がある以上、
    「ハイビームもロービームもキチンと光量の上限を決めたほうがいい。」
    とワタクシは思うのです。

    関係ないですが、
    90年代の旧miniには そもそも大して明るくない癖に ロービーム減光リレーというわけわからん装置が付いていました。
    ハイビームにはそんな装置は付いてません。
    これは英国の仕様であろうと推察します。
    英国はよくわかってるな。
    ※あまりにわけわからんブラックボックス的な回路なので全部取っ払いました♪

    ともあれ、
    「ヘッドライトは暗すぎると見えないが明るすぎると周囲への迷惑になる可能性がある。」
    ということを覚えておきましょう。

    もちろん、
    光軸がズレて対向車を照らすなんてのは最悪です。
    とんでもなく迷惑になるので調整する必要があるのですが普通の人は光軸のずれなんて気にしてないですな。

    光量アップと言えば、
    HIDが流行った時は極限まで明るさを追及するサイト
    LEDが流行った時は自作のLEDハンディライトの光量をどこまで上げられるかというサイトが乱立したもんですがね。

    HIDのツインバーナーや大出力LEDを使ったハンディライトで雲まで届く光を作ってたサイトもあったな。
    ※まだブログとか無く、個人のサイトはホームページと呼ばれていた時代。

    光量をあげるのは男のロマンなのかもしれません。
    ※明るすぎても気持ち悪いんですが。

    ただし、
    男のロマンと言えども公道を走る車にこの手の大光量のライトを装備すると大迷惑になりかねないのです。
    ※でもそういう馬鹿はいつの時代にも必ずいるし、人様に迷惑かけない範囲でやる面白研究は大事なのですがね。

    個人的には光量に関する法整備を望みたいところです。
    オートライトの法的義務化とか割とどうでもいいんですよ、そんなもん。
    光量を押さえる法律なんてのは利権が絡まないので、たぶん法的整備はされません。

    実はヘッドライトに関する法律や規定多くは、道路交通法が制定された1960年代のままなものだったりするのです。
    でも光量については、○○カンデラ以下から○○カンデラ以上に変更された経緯があります。
    今は上限がないんですよねえ。
    ※日本の政治ってほとんど利権です。早く決まる法律程利権絡み、と思って間違いないです。

     

    Z1-R。

    Z1-R。


    車検の時くらいしか光軸を合わせないのは割と普通です。
    当倶楽部ではライトをいじったらガレージの壁にハイビームでライトを照射して若干左寄りにセットしています。

     

    眩しさが原因の事故が起こってからでは遅いんですが、
    法整備というのはいつだって風邪薬みたいなもんで 利権が絡まない限り 症状が出ないと処方されないのです。

    もちろん、
    ヘッドライトが眩しいのは車を運転するドライバー自身の意識の問題であるのも確かです。
    ボーっと運転してる場合じゃないのです。

    考え方によっては、
    眩しいだけで事故にならずに済むのは、まだマシなことかもしれませんな。
    でも昔からヘッドライトの眩しさが原因で傷害事件に発展する事件がポツポツ発生してたような・・。

    ニュースにならないだけで毎日のように小さな「ライトが眩しいトラブル。」はあるように思えます。。
    とりあえず、
    自分の車が対向車に迷惑をかけてないか?を確認して異常があるなら直しましょう。

    人は変えられませんが自分は変ることができるのです。
    ↑人生においてすごく大事なことを書きました♪

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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