ジムニー

2018新型ジムニーバカ売れの秘密はかっこいいデザインか!

Toos

2018年7月に発売開始された新型ジムニーがバカ売れしていて納車待ちが半年とか一年とかいう噂が聞こえてきてびっくり♪
第一印象で「いまどきのデザインじゃないなぁ」と思っていたが、意外(失礼!)にも、これがバカウケ。
もう何が流行るかわからないデスマッチ状態の殺伐としたクルマ業界に切り込んできた新型ジムニー。
みんなが大好きなポイント(燃費良、積載量大)を押さえているわけでもないし、それ以外の魅力ってなんだろ?
・・・デザイン的な原点回帰があるのではないか?



良く考えてみればクロカンといえば四角だった

新型ジムニーの外観の大きな特徴といえば「ザ・四角」であるといえましょう
誰が見ても、異論のない四角感です

これで燃費がいいわけあるかっ!

ワタクシたちが記憶している大クロカンブームでは、みんな四角いデザインばっかしだった
SUVとかクロスオーバーとかそういう単語なんかまだ世に存在しなかった時代、ただ四駆とか言ってた時代の四輪駆動で4人+荷物積んでスキーに行ってた時代の今でいうSUVスタイルの車はみな四角かった



クロカンといえば四角だった時代の代表的な車種

パジェロ、ランクル、サファリ、テラノ、ハイラックスサーフ、ビッグホーン、エスクード・・
・・もういいか

某TV番組の景品として名高い、パジェロ

EduardoRibeiro / Pixabay

それがRAV4あたりからぐっと丸くなってきた
初期のRAV4はキムタクがCMしてて「なんか変な四駆が出たな」という印象が残っている

今どきSUVはみんな丸い感じ

guigaman29 / Pixabay

今では、丸っこいSUVが主流となり、いつの間にか「四駆ですらない」街乗りマシンになっていてビックリです
「あの形で、FFかぁ・・」
という車種も多くてねえ

今回の新型ジムニー、もしかして原点回帰デザインを狙ってるのかもしれません

やっぱかっこいいよなぁ、角ばってて

やっぱかっこいいよなぁ、角ばってて

そもそもそういう車が角ばってるのは何でですかね?

まあ、詰まる所「第二次世界大戦」なわけですよ
そこで、ドイツの自動車部隊が占領地を当時信じられない速さで蹂躙したのにびっくりした連合軍が「あれ欲しい♪」っつって自国に作らせたってわけです
米国Jeep社のMB(ウィリス※ワイルドウィリスって知ってる?)などが有名です
一時期、三菱も作ってましたね、ジープ
なので、おっさんたちにジープといえば国産!という間違ったイメージの方もいらっしゃいます
※長野では結構これが現存してまして、マニアが冬でも幌で走ってる幌が凍る!

おっと話がそれました

デザインの大本は軍用車両

Emslichter / Pixabay


英国の軍用車両、ランドローバー

RonPorter / Pixabay


戦う車やな・・

skeeze / Pixabay

ジープなどを四角四面にしたのは、

  1. 生産性がいいから(ぶった切って溶接するとか現地改修・補修も楽)
  2. たくさん止めるときに楽(上陸作戦とか船に積むとき効率がいい)

という軍事的な理由が大きいようです

さらに言うと、
四角いボディは運転しやすいんですよ
車両感覚もつかみやすいし、ボディラインを駐車場の白線に合わせりゃいいわけだし
※ラウンディなボディの車でバックで駐車場に入れてごらんなさい、難しいから

というわけで、徴兵間もない兵隊さんたちにも楽勝で運転できた♪という二次的な効果もあったようです

流行と逆行しているようだが、なぜウケる四角四面デザイン

四角四面のボディは見切りの良さからくる運転のしやすさについては前項で書いた
ちなみに、フロントウィンドウが立っている車より、寝ている車のほうが車内は熱くなります
ついでに言うと、フロントウィンドウが寝てる=ガラスが大きい=重い、です

新型ジムニーに関しては、四角四面総二階のような軽自動車もあるとはいえ、流行りの流線形デザインや空力重視のボディスタイルでは全くなく、むしろ昭和の車のイメージすらありますね

ところが!
当初から新型ジムニーに似ている、といわれているメルセデスGクラス
現行型Jeep「ラングラー」も販売好調、新型ランクルもスタンバイ中・・

メルセデスのこういうやつね。猛烈に高い。

AutoPhotography / Pixabay


とまあ、この手のデザイントレンドが来ているのかもしれません

消費者の皆さんは、
行き過ぎた流線型とか凝ったデザインでは個性が主張できない、と判断したのか、
流線型の車で、色褪せるとものすごくミスボラシイことを悟ったのか、
もっと言うと、食傷気味ってやつですかね?

そんな中で「ぶった切ってまだ磨いてません!」みたいな四角四面は新鮮なものとして市場に受け入れられたように思います

昭和レトロブーム

音楽やファッションなどのトレンドは繰り返すと良くいいますが、古き良き昭和への再評価が高まりつつあるのは確かで、一部ではサブカルなどと呼ばれる趣味嗜好品については、世代を超えて関心を集めている
昭和世代には懐かしく
平成世代には新鮮

新しいものが流行ると、必ず一定割合で古いものを愛でる人たちが出てくる
これは何でもそうで、
デジタル時計→アナログ時計
CD → レコード
デジカメ→アナログカメラ
などなど枚挙にいとまはありません

やっぱりアナログにもひかれるよね、今の時代は

Pavlofox / Pixabay

それでも機能はいまどき装備

すでに「バイクデザイン考」の記事でも書いたけれど、バイクの世界はもっと極端で爬虫類系デザインとでも言いましょうか?生き物のようなデザインのバイクが流行ってたりします



一方、古臭いデザインのものが根強いのも確かです
かつて名車といわれたマシンのイメージで新車を出すのは常套手段の一つと言えます

最近では、カワサキがZ900RS出して話題になりました
ホンダもCBイメージの車両は手放しませんし、
ヤマハもかつてのインターカラーなどでXSRをラインナップしているし、
スズキもいよいよ、カタナイメージのマシンを用意しているようです

おっと、熱くなってしまった・・

そう「古臭いデザインイメージに最新の性能というトレンド」があるんですよ

こういうの、カッコいいけどおっかないんですよね

Bergadder / Pixabay

かっこいい旧車に手を出すにはおっかない
昔ながらの悪く言えば古臭いデザインでも中身は最新

こういう理想を持つのは自然なことで、他業界ではこれがひそかなブームではあったのだけれど、ジムニーで車業界でも一気に表面化した!と言えるのではないかと

ここから入って、本当の旧車乗りが増えると本当にうれしい♪
※SNSなどでもマジな旧車乗りたちが結束しているのを見ると目頭が熱くなる



まとめ

ジムニーの名称が、ジープから来ていることは何となくわかっていたし、デザインもそれっぽかったけれど、モデルチェンジごとに丸くなってきていたのも確か。

ここへきてまさに原点回帰というか「飽きないデザイン」に帰結したのではないかと思う
ジムニーのモデルチェンジサイクルは20年近くあるわけで、いったんガッツリ作ったら小変更で息の長いモデルにしたいというメーカーの意図もあるのでは?
どちらかといえば、そのようなメーカー主導(プロダクトアウト)で販売されたジムニーだと思うが、このうれしい誤算!
年間予定販売台数を2か月で売っちゃったってのは最近聞かないような景気のいい話!

アウトドアブームも続いていることだし、4半世紀ぶりのクロカン四駆ブームの先駆けとなりそうな勢いで、次はスキーブームの再燃?とか思っちゃったりもします

さて、クロカン4WD車への関心が高まる土壌は出来上がった!
こうなると、他メーカーが似たようなモデルを急ピッチで開発してくると思われますが、売れても売れなくてもずーっと提供し続けてきたスズキのジムニーの王座はたぶん揺るぎませんね
※他社はフレーム形式の軽自動車を持ってないし、パ○ェロ○ニは・・ひどかったし(特に二駆はFRで雪道恐怖

一通り、欲しい人にいきわたっちゃったら全く売れなくなったとしても、数少ない面白い国産車としてジムニーには息の長いモデルとして頑張ってもらいたい

ちなみに。
あの両サイドが切れ上がったフロントバンパー、ここだけ見ても本格クロカンっぽいのが素敵♪
先代と比べるとよくわかるけど、あそこはオフロードで結構破損するんですよ、石の跳ね上げとか岩を乗り越えるとかで。
わかってるなぁ、SUZUKI!



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Z1-Rに乗り続けて30年
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ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
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