クルマ バイク

【周りの車が遅い】ツーリング中に法定速度で走る前走車を抜くか否か。

バイク用ドラレコの後方カメラにて。

バイク用ドラレコの後方カメラにて。

 

ワタクシ
「一般道路で前ががら空き、後ろは渋滞気味。」
と言うことはよくあります。
もう少し速く走れないのか?と思うこともよくあります。
でも公道を走っている以上、仕方ないことも多いのです。
追い越しますかっていう記事です。

 

「前の車が遅い。」のはよくあること

 

ワタクシ
一般道のツーリングやドライブ中に前の車に追いついてしまうことはよくあります。
追いついた車が遅い場合、後続車両は凄くストレスがたまるものです。

 

ダラダラと走ってるように見える前走車。
「早くどいてくれないかな?」
「邪魔だな。」
と思うことはよくあります。

加速の良い車やバイクだと一気に追い抜いてしまいたい衝動にかられます。
多分ですが、特別な感情ではなく普通の人の心理だと思うのです。

いい雰囲気のサニトラ。

いい雰囲気のサニトラ。


たまに若いにーちゃんが窓全開で乗ってたりすると微笑ましい。
エアコンないんだろうな♪

こういう場合、
大きく二パターンに分かれます。

  • 前走車を強引に追い越す
  • 前走車がいなくなるまで我慢する
  • アナタはどっちですか?

    と言うのが当記事のテーマです。

    よくある前の車が遅いパターン

     

    ワタクシ
    流れの良い広い国道やガラガラの峠道でなぜか遅い速度で流れてて車がつながっている。
    こういうの良くありますよね?
    田舎では本当によくあるのです。

     

    渋滞まで行かなくても、遅い速度で車が流れている状態にはいろんなパターンがあるのです。
    その傾向を洗い出してみます。

    パターン1:大きなトレーラー

    流れのいい国道でよく見かけるパターンです。
    ※長野だとR18、R19、R20あたり。

    大きなトレーラーが国道を走るので後続車両が追い抜けない。
    田舎では都市と都市の間は軽めの山道なことが多く、こういう場所では重たく長く大きいキャリアー系の車は遅いのです。
    ※重いので加減速が難しい上に、長いので曲率が高いコーナーは物理的苦手。

    しかも、
    ちょっとしたストレートくらいではトレーラーが長くて抜けないことが多いです。

    というわけでトレーラーを先頭に後続がつながるパターンです。
    トレーラーが二台、三台つながると致命的に流れが悪くなりますね。

    とはいえ、
    生活を支えてくれるトラックやトレーラーの皆さんをディスってはいけません。

    峠道のヘアピンは車が詰まるポイントになる。

    峠道のヘアピンは車が詰まるポイントになる。


    車体が長くて重いトラックは余計大変。

    高速道路の短絡路として

    長野の上田市から嬬恋、北軽井沢を抜けて群馬に至る国道144を使うと上信越道と関越道をかなりの距離をバイパスできます。
    長距離トラックのドライバーは高速料金節約のため、このルートを使う人が結構多いのです。

    R144を使うと上田菅平ICから沼田ICまでを短絡できます。
    長距離トラックのドライバーはこれをよく知っている様です。
    鹿児島ナンバーとか愛媛ナンバーとかの地元ではない長距離の大型トラックをよく見かけます。

    ところが。
    途中にある鳥居峠はそれほど広くないグネグネ道が続くのです。
    トラックは当然こういう所を走るのが得意ではありません。

    それほど交通量が多いわけでもない休日にこの峠周辺で流れが悪い場合は大抵先頭に大型トラックがます。

    まあ物流の仕事は大変なので仕方ないとはいえ、後ろに数十台の車やバイクをを引き連れて走るトラックと言うのもどうかとは思うのですが。
    ※特に群馬側から長野に向かう方向は抜かせる場所がないんですよ、この峠。

    パターン2:高齢者ドライバー

    田舎の国道、県道それ以外を問わず、何処にでもいる高齢者ドライバーの皆さんに起因するパターン。

    複数車線あるバイパスでも周りの流れに明らかに乗れていない人が多いです。
    山間部などでは軽トラ率がぐっと上がります。

    過積載気味の軽トラはもれなく遅い。

    過積載気味の軽トラはもれなく遅い。


    ブレーキサーボもないので、ブレーキなかなか効かないんだよね。

    遭遇するのは早朝率が高いですが、日常的に軽トラを足にしている元気なご長寿も最近多いのです。
    ※その他系全般。大抵、適当に乗り散らかされているのでちょっとボロイ。

    高齢者ドライバーは動きが読めないのが特徴でもあります。

  • 巡航速度が法定速度以下
  • ウインカーとブレーキの順場が逆
  • ウインカー出さない
  • 突然路地みたいなところに曲がる
  • 等々、非常におっかないのですよ。
    ※車に興味がなさそうな人の運転は大抵挙動がおっかないです。

    右側から追い抜こうとして、突然右折されて危なかったという話は枚挙に暇がありません。

    ご高齢のドライバーは基本的に周りを見る余裕はないのです。

    とはいえ、
    高齢者の皆さんも生きづらい世の中を生きていますのでディスってはいけません。

    パターン3:チャリの集団

    最近多いのが「チャリの集団。」を先頭に車が渋滞しているパターン。

    特に上り坂の多い観光道路ではよく見かけます。
    確かに、チャリで登りは大変そうです。
    健康志向で大変素晴らしい。
    ※やってみればわかりますが延々と続く峠をチャリで登ろうなんて キチガイ 変態級に大変ですよ。

    中にはフラフラになって道路を広く使ってペダルをこいでいる人も少なくありません。

    一台、二台くらいならまだしも最近はグループとかチームとかの単位で走ってる人たちも多くて狭い峠で抜くのはちょっと怖いのです。

    逆に、下り坂では本当に信じられないスピードで走ってるのでタチが悪い。
    ヘタな車よりよほど速い(笑)
    ただ、この場合も道幅を広く使うので、追いついても抜けないことに変わりはありません。

    とはいえ、
    最近流行で長野県内はどこに行ってもチャリ優遇です。地域の観光振興のためにもチャリの皆さんをディスってはいけません。

    パターン4:不慣れなドライバー

    自家用車が大きく重くなるにつれ増えてきているのがドライバーの運転技術によるパターン。

    観光道路でよく見かけます。
    今の車は誰でも運転しやすいですが、若いころにそれなりに車で遊んでなかった人はちょっとどうかと言う運転をするのを見かけます。

    意外に新型車や高級車が多いのも特徴です。
    ※県外ナンバーで中高年満載の型遅れのセダンとかもヤバイ。

    そもそも、ハイブリッド車や豪華装備満載の車は重いのですよ。
    峠を上ることは簡単でも下るのには慣性の法則が働くのでコントロールが難しいのです。
    多分、そんなことは一切意識してませんけどね。

    さらに、
    背の高いSUVやトールワゴン系はコーナーのロールを押さえるような走り方が出来ないと怖いだけです。
    あんなにロールしてハンドルで車体を振り回してたら同乗者もさぞ酔う事でしょう。

    しかも、
    AT車ですのでブレーキ頻繁にかけてますね。
    変なタイミングでブレーキ踏むので挙動もおかしくなるし、後続車両は突っ込みそうになる
    のでさらにその後ろの車両から見てもハラハラするのです。
    ※SUVやハイブリッド車は重たいので下り坂で加速がつきすぎてブレーキかけまくっていますな。

    ついでに、
    デカい車の車両感覚をつかみくれていないので、右ヘアピンでセンターライン割ってくるのもこのタイプのドライバーです。
    ※バイクで峠を走るとき、路面を目いっぱい使う「アウトインアウト。」は自殺行為です。

    とはいえ、
    長野県内の観光を支えているのは、県外のお金持ちの方々ですのでデカい車で観光道路の渋滞を引き起こしてる皆さんをディスってはいけません。

    ちなみに・・

    兵役と同じくらい車の運転については、一生のうちに徹底的に鍛える2年間くらいあってもいいと思うのですよ、ワタクシは。

    運転苦手意識って、一生付きまとうものらしいし。
    ※運転得意と怖いもの知らずは全然別。

    運転は力学や物理学、機械工学なども関係してくる深い分野です。
    結局、事故や渋滞を防止するには安全につながる知識を深めるしかないと思うのです。

    機械制御、電子制御に頼ってばかりいると人間は退化してしまう気がします。
    ※「バカに合わせるからダメになる。」と所ジョージさんも言ってましたし。

  • ガソリン積んで
  • 100km/hで走れて
  • 人も家屋も破壊できるパワーがある
  • 車の運転は凄く難しくしてもいいと思うのです。

    運転しながら携帯いじれるくらい簡単ではダメなのですよ。

    バイク乗りは目の前に動く物があると許せないファイター型が多い

     

    ワタクシ
    バイク乗りに多いのが「目の前の動くものは全部撃墜。」と言うファイター型です。
    前を走る車両がいなくなるまで追い越し続けます。
    ※公道ではいいことないので改めたほうが良いですが。

     

    加速力が車より優れているバイクは追い越しが得意な乗り物です。
    「とにかく自分が先頭になってないと気が済まん。」
    と言うライダーは 老若男女問わず 意外に多いです。

    特にデカいバイク乗りはこの傾向が強い。
    前走車が遅かろうが速かろうが隙があれば追い越しにかかります。

    公道では頑張りすぎないバイクチョイスがいいと思う。

    公道では頑張りすぎないバイクチョイスがいいと思う。


    非日常すぎる高性能は使いどころがないし。

    交通量が比較的少ない道路で前走車を抜きまくってるバイクをよく見かけます。
    ※峠で黄色のセンターラインとか完全に無視してる人が多い。

    そのうち 事故るか 捕まるよ♪

    観光地の道路

    観光地の道路では、周囲の流れに乗って走ってる車を片っ端から追い抜いていくバイクが多いのですよ。
    たまの休日のツーリングとはいえ、ちょっと無茶しすぎです。

    観光地なだけに、

  • 突然道路を渡る人が居たり
  • しますよ。

    ビーナスライン。霧ヶ峰の駐車場。

    ビーナスライン。霧ヶ峰の駐車場。


    無茶すんなよー、と出ていくバイクを見送るけど多分聞いちゃいねえ。

    観光に来ている車は、

  • 突然駐車場に入ろうとしたり
  • 突然止まったり
  • 突然センターラインオーバーしたり
  • と言う事は数知れず。
    ※前項のパターン4のケースですね。

    こういう車と接触して、事故に遭うとその日のツーリングが台無しになるのはもちろん、
    その後もしばらく面倒くさいことに巻き込まれることは確実です。

    そんな思いするくらいならツーリングは大人しくしておくべきなのですよ。

    ちなみに・・

    うちの嫁がこの「先行車両全機殲滅型ファイター。」タイプでした。

     今でもゾーンに入るとワタクシも付いていけないレベルで走行します。  
    時間かけて、その感情を押さえるように訓練したのですよ。

    まあ歳と言うのもあるのでしょうが、
    「安全の方が一時の感情の盛り上がるの楽しさより上。」
    という冷静さを身につけたと言えましょう。
    ※今でもタイヤは両サイドまできっちり使っていますが。

    単独のロングツーリングを何度も経験した人ほど、この感情先行型のファイターは少ない気がします。
    遠くの出先で事故したりバイクが壊れたらどうしようもないことを知ってるので。

    しかも、
    一時的に急いでも到着時間はそんなに変わらないことを知っちゃうと馬鹿らしくなるのですな。
    ※なら景色見ながら、ゆるゆる流したほうが得ってもんです。

    ロングツアラーは 意外にも 冷静な人が多いです。
    ※群れるとこの限りではないのですが。

    マスツーリングでは前走車の追い越しは恐怖になる

     

    ワタクシ
    マスツーリングでは追い越しが連鎖します。
    抜いてはいけないところで仕掛けるバイクが多数います。
    危険度が爆上がりしますよ。

     

    マスツーリングでは先頭車両が追い抜いたら、連鎖的に追い越しを掛けがちです。
    ツーリングを引っ張るリーダーはその辺を考慮すべきなのですが、どうも最近そうでもないらしい。

    バイクの加速力を最大限使えて、比較的安全なのは、

  • 上り坂
  • ストレート
  • 対向車無し
  • 見通しヨシ
  • 路面状況ヨシ
  • 枝道無し
  • 駐車スペース無し
  • と言う条件です。

    逆に、
    「この条件が一つでも外れるようなら危ない可能性がある。」
    と言うことです。

    マスツーリングの場合、先頭車両と同じタイミング、同じ条件で追い越せるとは限りません。
    しかも、
    ろくに道も知らず、地図すら持ってきてない意識の低い後続車両のライダーは前走車が見えなくなる不安でいっぱいです。

    こうなると無茶な追い越しするんですよ。

    対向車来てるのに無理に追い越しにかかる 無謀極まりない 人が本当にいるのです。

    ワタクシが団体でのツーリングはイマイチ好きではない理由の一つがこれです。
    ※同行者が事故起こすとか、寝つきも悪けりゃ寝覚めも悪い。

    ちなみに・・

    こちらが車で 普通以上のペースで 走っていても豪快に抜いていくバイクが多いです。

    追い越していくのは良いのですが、目の前で接触事故とかされたらたまりません。
    ミラー越しに見てても危なっかしいし。

    ワタクシは前が詰まってる場合はともかく、基本的に峠ではバイクを先に行かせます。
    その際も、ストレートで見通しがいい場所で道を譲ります。
    ハザード出して、極力完全停止に近いスピードまで落として手で合図します。

    道を譲ってくれる車は多いのですが、
    「コーナーの出入り口や中途半端な場所で譲られると怖い。」
    「車が中途半端な減速で追い越しポイントがコーナーに差し掛かかると怖い。」
    んですよね。

    車に何年も乗ってるベテランドライバーでも、

  • 普段公道を走ってる人でも追い越させ方を知らない
  • 道を譲る際、追い越させることに精いっぱいで周囲の状況なんか考えたことない
  • って人が多いのです。
    ※公道ってそんな人たちが走ってるところですよ。危ないに決まっています。

    教習所では上手に後続車に追い越させる方法を教えてくれませんし。

    前の車も法定速度で走っている以上、非があるのは抜く側

     

    ワタクシ
    法的には法定速度で走ってる車が偉い。
    たとえ車の流れに乗れなくても、車の流れを乱しても。
    です。

     

    320km/hのメーターが付いてる車でも法定速度60km/hの場所で出せる速度は60km/hなんですよ。
    ※それ以上は無駄ですな。

    法定速度で走ってる車を追い越すためには、法定速度以上出さねばなりません。
    極めて面白くない正論を言いますが、違反です。

    さらに、
    黄色いセンターラインが敷かれている箇所では線をはみ出しての追い越しは違反です。

    黄色線トラップ

    大抵、前走車が遅くて詰まりがちのルートでは、追い越しやすいような箇所で警察はトラップを仕掛けています。
    ※ワタクシが知ってるだけでも、片手じゃすまない箇所で黄色センターラインはみだしを取り締まっています。

    白バイに目をつけられたら覚悟したほうがいいよ

    白バイに目をつけられたら覚悟したほうがいいよ


    交通機動隊の練習見たけれどマジで半端ないから。

    しかも、

  • 割と遠くから。
  • 建物の陰から。
  • 立体交差の上から。
  • バイパスの合流地点の死角から。
  • 峠の入り口の枝道から。
  • 場合によっては複数台で。
  • 白バイが見張っていますよ。

    気を付けなければなりません。
    ※コレでゴールド免許を失った知り合いがいます。ゴールド免許特約無しなので保険料割り増し(笑)

    それに、
    最近小型化されて実戦配備された移動式オービスの実機を見ましたが、こんなの大量に配備されたらバイクは一網打尽ですなぁ。
    ※スピード測定誤差はほぼないレベルの精度です。

    これ、休日の峠のストレートに設置したら入れ食いですな。
    ※警察は資金集めに本気でやるかもしれません。

    まとめ

     

    ワタクシ
    「前の車が遅い。」
    それは公道を走る以上、仕方ないのです。
    公道は多種多様な人がルールを順守して使っています。

     

    公道はサーキットと違い、基本的に前走車を抜くようにはできていません。
    無理に追い越してもあんまりいいことないです。

    前の車に引っかかっるのが嫌なら自分が止まってクリアランスをつくる。
    それしかありません。

    もし前走車を追い越す場合は細心の注意を払う必要があります。
    圧倒的な加速力があるバイクや車でも追い越しはそれなりにリスクを伴う行為ということを覚えておきましょう。

    事故は最悪の事態ですので、起こしてからでは遅い。
    しかも、人を巻き込むのは最悪です。
    そして速度超過だったり、黄色線はみ出したりすると非があるのは追い越しをかけた方です。

    いい歳して捕まると痛いんですよねえ・・。
    ゴールド免許、取り上げられちゃうと保険料上がるしねえ。

    法定速度で流れてりゃいいじゃないですか。
    法定速度が楽しくないバイクや車は苦痛でしょうが、そんなのを愛車として選んだアナタが悪い。

    今日はコラムなので写真は少なめ。

    ちなみに・・

    ロータスヨーロッパで田舎の峠道を走ってると結構前の車が道を譲ってくれるのです。
    ※確かにこんな変な車が後ろからついてきたら嫌なのは理解できます。

    ありがたいことです♪

    ただし、
    いくら軽量とはいえ、50年近く前の1600ccのエンジンには大した加速力はないのです。

    せっかく道を譲ってもらってもなかなか抜けない(´;ω;`)
    ※特に追い越しどころである峠の登坂車線ではパワー不足が圧倒的(笑)

    ロータスヨーロッパ。速そうに見えて実はそれほどでもない。

    ロータスヨーロッパ。速そうに見えて実はそれほどでもない。


    そこがまた可愛くて良い。

    一生懸命加速しますが上り坂は正直キツイ。
    ※頑張れー!と言いながらアクセルを踏むワタクシ。

    それでも、
    正直最近のダウンサイジングターボを搭載したファミリーカーより加速は鈍いのです。
    ※下りはそれなりに走れるんですが。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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