クルマ バイク

【アルミ立体エンブレム】オリジナルシフトパターンの作り方 その1

シフトパターン表記などを自作する話です。

シフトパターン表記などを自作する話です。

 

ワタクシ
MT車にはシフトパターンを表記しないと車検には通らないのです。
※意外にですがバイクもそうですよ。
汎用のシフトパターンシールなら売っていますが、変わったシフトパターンの車は本当に苦労しているのです。
でも、売ってないなら自分で作ればいいのです。

 

そもそもはロータスヨーロッパのシフトパターン表記がないこと

 

ワタクシ
当倶楽部のロータスヨーロッパの主治医は毎回紙シールのシフトパターンを車内に貼り付けて車検を通してくれています。
申し訳ないので、自作しようというアイデアだけは昔からあったのでした。

 

ロータスヨーロッパの純正のシフトノブの頭にはきっちりシフトパターンが刻まれているモチーフが取り付けられています。

ロータスヨーロッパの純正シフトノブ。

ロータスヨーロッパの純正シフトノブ。


シフトパターンが見ずらいけれど、一応車検は通るようです。

でないと、
「2速の左側にバックギアがあるなんてわかりゃしません。」
※ただでさえ、バックギアに入りづらいし、知らないと一生バックできないです。

ですが、
当倶楽部のロータスヨーロッパは、入手まもなく木工屋さんに加工してもらった「オリジナルシフトノブ。」に変更してるのです。
「オリジナルシフトノブ。」は非常にカッコよく、手触りもいいので気に入ってるのですが、当然シフトパターンの表記はありません。

コレがオリジナルの木材削り出しシフトノブ。

コレがオリジナルの木材削り出しシフトノブ。


シフトノブ越しに見えるのが、主治医がサービスで付けてくれた紙シールのシフトパターン。

これだと、
「車検に通らない。」
んですよねえ。

ならば、
「自分で作っちゃえばいい。」
という当たり前の様ないつもの短絡的な思考にたどり着くの自然の摂理なのです。

要するに、
アルミの薄板にシフトパターンの文字を転写して車内に貼っておけばいいはずです。

アルミの薄板なんてガレージにうなるほどあるし、アルミの素材を生かしたら イメージでは 結構カッコヨクなるハズなのです。

と、この時までは思っていました。

ところが いつものように そう簡単にはいかなかったのでした。

ちなみに・・

普通のMT車のシフトパターンであれば、後付けのステッカーが売ってたりします。

「普通のシフトパターンというのは右下がバックギアの奴。」
ですよ。

小さいステッカーですがそれなりの金額で流通しています。
※4速、5速、6速まで見たことがあります。

シフトノブを変えて、シフトパターンの表記が無くなってもコレを買って車内の見やすい位置にに貼り付けておけば車検は通ります。
※当倶楽部の軽トラがそうです。軽トラと言えども、さも当たり前のようにシフトノブは替えちゃっています。

ただし、
市販のシフトパターンステッカーで対応していないようなバックギアの位置が変な車はマイナーですが意外と多いのです。

そして、
そういうニッチなニーズを反映した商品はあるにはあるのですが、かなり割高だったりします。

実際に、2速の右側にバックギアがあるロータスヨーロッパのシフトパターンのステッカーが1枚1000円(送料別)で売られてて、
「それならワタクシが作る。」
と意気込んだことがあります。

ただし、
ワタクシのことですのでシフトパターンを何とかしようと動き出すまでに10年近くかかったのでした。
※だって優先順位が超低いので。

どこにも売ってない「レタリング。」

 

ワタクシ
「アルミの板にレタリングシールでシフトパターンを張り付けて上にクリアシートでも張ればいい。」
と安易に考えていたのですが、何処へ行っても「レタリングシール。」が売ってないのでした。

 

計画が進まなかった理由は、
現在は「レタリングシール。」が店舗ではあんまり売られていないことです。

方々の文具屋さんを探してさまよいましたが、レタリングシール自体が売られていません。
何店舗も見たんですが、文字だけが残るレタリングシールはほぼ全くありませんでした。

レタリングシール

かつては多くの若者がオリジナルミュージックカセットテープを作っていたのです。
昔のドライブは個人がお気に入りの曲を集めたカセットテープがお供だったのですよ。
※曲選択のセンスの良しあしがもろに出る。傾向として洋楽はウケが悪い。

そして、
そのテープケースには、

  • 市販のインデックスシート
  • インデックスシートにレタリングシールで曲名を入れる
  • のが「オシャレである。」とされていました。
    ※当時はインクジェットプリンタなんて夢の機器でご家庭用には影も形もない時代です。

  • 文字だけが残るレタリングシールを
  • フォントを気にしつつ
  • ずれないように
  • 文字間隔を均一にして
  • 上から鉛筆などでこすって転写する
  • という、地味に面倒くさい 今ならPCで一瞬でできる 作業をチマチマとみんなやってたのでした。

    レタリング アルファベット
    created by Rinker

    こういう奴です。
    ネットで探したらたくさん出てきてビックリです。
    防水のもあるみたいです。

    「こういう作業が得意な職人の様な人は本気で尊敬されていた。」
    のです。
    ※PCが仕事を奪うというのはこう言うことか、と納得したもんです。

    良く使うフォントばかり無くなるんですよねえ(笑)
    アルファベットだと母音がすぐなくなりましたな。
    ※残ったレタリングシールはもったいないけれど使い道もないのでした。

    こういった経験のある世代には懐かしいこの「レタリングシール。」ですが、今は全然店舗で扱ってないのですよ。
    ※少なくとも長野市内の事務キチにもホームセンターにも100円均一にも売ってなかった。

    ネットでは結構たくさん売ってますが、昔は1シート100円くらいじゃなかったですかね?
    今は普通に500円以上しますな。
    ※母音が無くなったら気楽に買い足せませんな。

    まあ、ほぼ同じものがプリンタで簡単にできますし、面倒くさいだけなので売れないとは思いますが。
    文字間が均一でないとか、上下位置がずれてるとすごくカッコ悪いんですが、PC作業なら一瞬ですしねえ。
    ※みんな昔はこういうアナログなことに異常に時間をかけてたんですよねえ。それしかなかったから。

    ちなみに・・

    あまり知られていませんが、バイクのシフトパターンも表記がないと車検に通りませんよ。
    古い輸出仕様のバイクにはシフトパターンが記載されてないものもあるのです。
    ※同じパーツでも国内仕様はちゃんとシフトパターンの刻印がある。

    Z750D1。スプロケカバーにシフトパターンの刻印がある。

    Z750D1。スプロケカバーにシフトパターンの刻印がある。


    国内仕様ですので♪

    当倶楽部のZ1-Rは輸出仕様なので、スプロケカバーにシフトパターンの刻印がありません。
    ※東京に住んでた時、練馬の陸運のユーザー車検で落とされました。

    仕方ないので、
    練馬の陸運近くの川越街道沿いにあった文具屋で「レタリングシール。」を買って、スプロケカバーにシフトパターンを表記して、その上からクリアの保護シールを張って車検を通しました。
    ※既に四半世紀前の話ですな。

    驚くことに、
    今でも「その時にレタリングシールで作ったのシフトパターンは健在。」です(笑)
    10万キロ以上、いろんな気候の中を走っていますがクリア層が黄ばんできたくらいで全く車検は問題ありません。

    Z1-R。自作シフトパターン。

    Z1-R。自作シフトパターン。


    久しぶりにマジマジとみると、レタリングがずれてる。
    当時のワタクシ、陸運の駐車場でやったやっつけ仕事とはいえ、いい仕事してないな。

    すげえな、レタリングシール。
    ※もしくはクリアの保護シールが凄いのか。

    今はステッカーはプリンタで作る時代

     

    ワタクシ
    レタリングシールがないので困り果てて、文具屋(事務キチ)の店員さんに聞いてみました。
    そしたら。

     

    今はレタリングなんて誰もやらないらしいです。

    言われるがまま、プリンタで印刷したものをシール的に使うことはあるとのことでそれ専用のシートを購入してみました。

    はがきサイズ2枚で結構いい値段です。
    ※この時点で一瞬躊躇しましたが「ええい!ままよ。」とレジに持ち込みます。

    自分でステッカーを作る商品が売られている。

    自分でステッカーを作る商品が売られている。


    知らなかったアイテムとの遭遇はいつも突然なのです。

    今回何とか入手したのはクリアの保護シートまで一体になったキットです。
    ワタクシとしては、出来れば文字だけ残るのが理想でした。
    車内に使うものだし、強度とか耐久性を重視するよりもアルミの素材感が出たほうがいいかなと思ってたので。
    アルミ地は全部クリアでおおわれてしまいますが、まあこれも経験という事で。

    A-ONE 手作りステッカー 透明
    created by Rinker

    結構いい値段します。
    もうプリンタは一家に一台ある、という設定なんですかかね?
    ※レタリングなら鉛筆とかボールペンでこするだけなんですが。

    実は、これがまた結構面倒くさいんですよ。

  • もととなるイラストなどをPCで作成する
  • 出力がはがきサイズになるように枠内に入れる
  • 指定のシートにインクジェットプリンタで印刷
  • 保護シートを上から貼付け
  • 切出して対象物に貼る
  • という工程が必要です。

    画才が全くないワタクシにオリジナルのシフトパターンなんて作れるわけもなく、

  • 奇をてらわないスタンダードなものを複数のフォントで作成
  • それだけだとかなりスペースがもったいないので、

  • 普通の5速用のシフトパターンもいくつか作成
  • ※ラパンSSとかに使ってもいいかなと。

    更に空いたスペースには、

  • ホーンマークとかLOTUSのエンブレムっぽいものを作成
  • してみました。

    なにせ、
    はがき大のスペースのステッカーですが一枚当たり300円以上します。
    スペースを有効利用するに決まっています。

    センスないとか言うな。

    センスないとか言うな。


    そして出来上がったのがこちらです。
    一度作ってみるといろんな改善点が見つかるものなのです。

    実はこの作業に意外と時間がかかったうえ、精神的に疲れちゃいまして。

    普段は何事も一気に終わらせたいワタクシなのですが、ここまででいったん作業を中座してしまいます。

    冬の間に続きをやろうと思っていましたが、ロータスヨーロッパの電装を全部見直し作業を始めたら泥沼化してしまい、それどころではなくなりました。
    ※何せ見てくれ関係の作業は優先順位が低いので仕方ありませんな。

    ちなみに・・

    自作のステッカーシートに印字した時点でいろんな次の展開をイメージしたため、さらに時間を食いました。

    どうせ作るなら、

  • リベット止め風にしたい
  • 革で枠を作りたい
  • などなど。
    ※昔で言うところの「夢が広がリング。」ってやつです。

    実際リベット止めでなくてもいいのです。
    それっぽく見えれば両面テープで止めてたとしてもいいのです。
    ※どうせ黙ってればワタクシしか知らないことなので。

    まとめ

     

    ワタクシ
    冬に始めたこのプロジェクトですが延々と後回しにしてたため、最近着地しました。
    ので、「その1。」はココに至るまでの過程の話でした。
    長くなったので分割しました。
    「その2。」で完結させます。

     

    もったいぶって書いていますが、作業開始から作業完了まで実に数か月以上かかっています。
    ※危うく構想〇〇年、製作〇〇年みたいな大作になるところでした。

    結果的に「アルミの立体エンブレム。」みたいなのができたので、
    これはこれで良しとしていますが「こうやったらもっとよかったのに。」と反省しきりです。
    もう一回作ればもっといいものができる自信があります。
    ※こういうのは一度失敗してみてさらにPDCA回してより良くしていくのですよ。

  • やって見て
  • 具体的に動いてみて
  • 手を動かしてみて
  • 初めて経験値が上がるのです。

    続きは、その2に続く予定です。

    塩とんこつラーメン。

    塩とんこつラーメン。


    地味な絵が続くと、こういう飯の画像が出るのが当ブログの様式美です。
    慣れてください。

    ちなみに・・

    こういう小物や車の内装作りは、いちいち革細工の道具やノウハウが生きますな。
    本当に車乗りやバイク乗りには革細工はおススメの趣味です。
    ※必ず役に立つ時が来ます。

    革細工のノウハウのおかげで、
    完成時のイメージさえできれば、次の作業工程が自然と思い浮かぶので非常に楽しいです。

    ただ、
    時間が許す限りどんどん凝り始める傾向にあるので、どこかで止めないと大変なことになりかねません。

    今回も、シフトパターン周りの革に全部手縫いでステッチ入れようかとか思いましたが、面倒くさくなったので止めです。
    売り物なら手間を惜しまず作業しますが、自分のものですので。

    いいのですよ、完璧でなくても。
    完遂すれば。

    何かが手元に残ることが大事です。

    最初からうまくいくことなんかないのですよ。
    大事なのは、自分で何かを作り出したということなのです。
    気に入らなければ、もう一度作ればいいだけなのです。

    結果を早急に求めない。
    一朝一夕で身に付くスキルなんて、誰でもすぐできる価値のないスキルなのです。

     

     

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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