![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
街中でもツーリングスポットでもよく見かけます。
排気量も様々。
でも、なんだかカテゴリ的にぼんやりしたポジションのような気がします。
良いバイクなのは間違いないのですが。
最近バイクのカテゴリとして確立された感のある「アドベンチャー系。」
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
こういうカテゴリなんでしょうが、オフロード走行ははっきり言って無理だと思います。
まあ、上手い人はなに乗っても未舗装路で走っても大丈夫なんでしょうが。
「アドベンチャー系。」
とは良く言ったものです。
![VERSYS 1000 SE](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708194937.jpg)
VERSYS 1000 SE
こういうイメージなんでしょうねえ、アドベンチャー系バイクは。
この「アドベンチャー。」というカテゴリの名称はBMW1250GSアドベンチャーから来てるのは想像に難くないですね。
知ってると思いますがBMWのGSシリーズは思ってる以上にオフ車ですよ。
デカいし重いけれど、林道走破性もしっかりありますし。
※狭い林道はちょっと気の毒だけれど、左右に張り出したシリンダに枯草付けまくって走る姿は猛牛みたいです。
乗る人が乗ればスキー場のゲレンデくらい登り切っちゃいますよ。
※白馬のBMWモトラッドでそういう参加者型のイベントがあるし。
![BMWモトラッドでのゲレンデクライムイベント。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/DSC_0835.jpg)
BMWモトラッドでのゲレンデクライムイベント。
デカイ画面で中継される。
今言われているような国産のアドベンチャー系バイクで、ゲレンデ登坂はちょっと無理な気がします。
昨今いろんなメディアで見かけるアドベンチャー系バイクというカテゴリは、
という、 特徴を列記して見ればカウル以外は昔のバイクっぽい 今どきのバイクと言うことになりますな。
一見、オフ車の派生形に見えますが、
いずれのモデルも標準で装備されてるタイヤを見る限り未舗装走行には向いて無いように思えます。
アップライトなポジションで荷物が積めるツアラーと言ったところですかね。
![VERSYS-X 250 TOURER](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708194858.jpg)
VERSYS-X 250 TOURER
この他にも650もあるヴェルシスしリーズ。
ザ・アドベンチャーってところですな。
ビッグオフ
一時期、「ビッグオフ。」というカテゴリがありました。
概ね400ccを超える排気量を持ったデカいオフ車です。
一部のレーサーベースマシンを除いて、これらが非常にロングツアラーとして優秀だったのです。
とまあ、特に欧州でビッグオフでツーリングしてるライダーをよく見かけました。
※バケーションには地中海渡ってアフリカに行く、とか言ってたし。
![KLR650。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708200259.jpg)
KLR650。
KLR650もアドベンチャー風に進化しているようですな。
ワタクシが借りたKLR650はもっとオフ車っぽいカウルが付いてました。
それに、
デカいオフ車はタンクがデカくて給油ポイントの少ない砂漠の中を走るのに便利なのです。
※豪州でもよく見かけました。ワタクシはKLR650を使いました。
というわけで、
最高速を求めないロングツーリングにはデカいオフ車は極めて有効なのです。
現代のアドベンチャー系はビッグオフの派生形だと思っております。
ともあれ、
アドベンチャー系バイクとは、要するに 決してハイスピードではない ロングツーリングに対応したバイクと言うことになりそうです。
※ハイスピードツアラーであれば、ハヤブサとかデカいツアラーがあるわけで。
決して新しい考え方でもないのですが、便宜上カテゴリ分けするために作ったカテゴリかと思われます。
デュアルパーパス
昔はこの手のカテゴリを「デュアルパーパス。」と言ってましたな。
そして昔はもうちょっとオフ車よりのデザインでした。
![TDR125。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2018/10/rapture_20181015205905.jpg)
TDR125。
これもいまならアドベンチャーなのかもしれません。
広義ではTDM850とか900なんかもアドベンチャーかもしれません。
いずれも日本ではぼんやりした立ち位置になってしまい、ヒット作とはいえず、静かに消えていきましたね。
「今あったら全部アドベンチャー。」
という括りではないかと。
まあ、ワタクシならアドベンチャーバイクカテゴリのバイクで長野の林道には入りたくないです。
深い砂利や荒れたガレ場の多い林道を走破できる自信がないです。
しかも、パニアケースつけてとか自殺行為にちかいです。
※せいぜい、キャンプ場の未舗装エリアに入り込むくらい?それなら普通にZ1-Rでやってますし、別にアドベンチャーである必要はないです。
でも、メディアなどでは、
「未舗装路も行けますよ。」
みたいな売り文句を真に受けて、林道に入っていく人もいるんだろうなぁ。
※わけわかんないうちに転倒してバイクを破損して懲りた人は多いのではないかと思うのです。
この間、湯沢林道をくだってきたV-STROM250がいましたが、自信がなければ林道には入らない方が身のためです。
BMWのGSみたいな○○製のバイクというイメージ
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
フロントフェンダーをクチバシみたいに伸ばしたデザインが流行ってるようですし。
そもそもフロントフェンダーがクチバシみたいなデザインのパイオニアは「デザート刀。」とか「砂漠のペリカン。」と言われたSUZUKIのDR750(のちのDR-BIG)な気がします。
※当時、最大排気量の単気筒だったハズ。何にも似てないデザインでカッコいい。東京のKちゃんがボロボロのを長く乗ってた。
![DR750。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708193932-1.jpg)
DR750。
そういや、埼玉の大先輩Mさんのところに一時期あったな。
「買わない?」と言われたけれど聞こえないふりしておきました。
そのはずなのですが、
いつの間にかDR-BIGは消えていき、ずっと作り続けたBMW-GSシリーズのフェンダーの印象が強くなり、そのイメージで各社がツアラーを作ったというのが実情ではないかと思われます。
たしかに、
BMW-GSシリーズは歴史も長いですしねえ。
もう何十年も作り続けると、最初はどうあれイメージは乗っ取ることができるんですねえ。
すぐ作るの止めちゃう日本車とは、年季が違う。
※SUZUKIはさぞ悔しかろう、と思ったらV-STROMシリーズでちゃっかり自社の歴史にかぶせてきたね。
![V-STROM1050。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708202023.jpg)
V-STROM1050。
似てるところはデザインだけでエンジン形式も排気量も違うんですが。
でも、
現行のBMW1250GSって、300万円以上もするの?!
結構街中で見かけますが、みんなお金持ち!
おいそれと買える価格ではありませんな。
オフロードを走らなくてもBMW-GSシリーズの走行性能は素晴らしそうです。
※ワタクシも欧州で同じエンジンを積んでるBMW1150Rを使用しましたし。ノンカウルでしたが超いいツアラーでした♪
![BMW1250GS。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/DSC_0845.jpg)
BMW1250GS。
ライトが個性的で威嚇してるよねえ。
「高いんだぞ!」と言ってる。
「アドベンチャー系。」というのやはり、BMW-GSシリーズにあやかったカテゴリーと言えそうです。
※アドベンチャーという名称そのままのモデルもあることだし。
まとめ
![](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/04/01_a.jpg)
こういうブランド化というかカテゴリを作れるというのはメーカーとして素晴らしいです。
付け焼刃ではない、歴史のある本物の文化みたいなものを感じます。
やはりイメージリーダーというのは大事ですな。
某社製のアドベンチャーバイクなんてデザインの源泉は間違いなくBMW-GSだと思いますし。
※自社にパイオニア的な車種があったにもかかわらず、そういわれちゃう悔しさったらないでしょうけど。
デザインは似通っていても、未舗装路の走破性は大きく違うので気を付けたほうがいいですよ。
あくまでも、
今の日本車の「アドベンチャー系。」カテゴリはあくまでもオンロード主体のツーリング仕様に見えます。
![V-STROM650。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708202151.jpg)
V-STROM650。
![V-STROM250。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/rapture_20220708202305.jpg)
V-STROM250。
両方ともSUZUKIのカタログ名ですが、荷物すら積んでないし、ロードスポーツみたいなイメージなんですが。
よほどの手練れでない限り、今の日本車の「アドベンチャー系。」カテゴリのバイクでフルパッキングして重量が増えた状態で林道走行なんてしないほうがいいと思いますよ。
まあ、オフロードに寄せたCRF250ラリーみたいな車種もありますが、飛び石で簡単にカウルが割れたりしそうです。
※CRFってアンダーガードが樹脂製なんだよね。いまみんなそうなの?
バイクのカテゴリの便宜上「アドベンチャー系。」に含まれるとはいえ、
全車種がアドベンチャー向けにはできてなくて、ほとんどがオンロードの派生形です。
あくまでもオンロードのツアラー的な位置付けだと思ってたたほうが無難です。
![軽自動車より高いんですよBMWのバイクって。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/11/GOPR2872.jpg)
軽自動車より高いんですよBMWのバイクって。
メキシコの友人から送られてきた画像。
世界的にほんとにアドベンチャーに使われているBMW-GSシリーズ。
ちなみに・・
こういうカテゴリのもとになるバイクを作るのは、かつてバイク大国だった日本が得意だったハズなんですが。
4気筒車とかレーサーレプリカとかまさにソレだし。
今の日本のバイクメーカーには勢いはないですな。
長らくお家芸だった4気筒勢もどんどん生産終了に追い込まれてますしねえ。
昔のデザインを振り返ってを焼き直したり、諸外国のヒットモデルの後追いをしてる場合ではないのです。
もともと、日本製のバイクや車には節操がないんですよ。
デザインなんか前のモデルを全然踏襲しないですしね。
「前の型とこんなに違って同じ名前なの?」
っていう車種も多いですし。
「BMWのGS以外は皆BMW-GSみたいなバイク。」
「HARLEY以外は皆HARLEYみたいなバイク。」
みたいな後追いが何やっても元祖はコレ!みたいな強烈なアイデンティは日本のメーカーにはないのです。
逆に言えば、
「日本のバイクらしさに法則はない。」
のです。
どんなジャンルのどんな車種でも日本車はラインナップしてきたというこだわりのない歴史がある。
したがって何をやってもいい。
新しいジャンルを切り開けるのが「何も持ってない、何にもこだわってない日本のバイク。」なわけですよ。
例えば、
いずれも個性的で何にも似ていない。
いいぞ、どんどんやれ。
※売れなかったらすぐ生産終了になっちゃうんだろうけど、形にしたのが素晴らしい。
![TDR250。](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2019/07/rapture_20190703203214.jpg)
TDR250。
これも今のカテゴライズではアドベンチャーバイクですかな。
デュアルパーパスなんてカテゴリは既に消滅したのかもしれませんなぁ。
バイクや車に限らず、いまの日本は新しい世界を切り開くものを作る勢いが無くなってるように思います。
今の日本は向かうターゲットが明確でないとそれに向かって突き進めないんでしょうな。
既存のものをうまく作り変えるのが得意な日本の文化ですので、
最初の潮流は外国から入ってくるのを待った方が得なのかもしれません。
![BMW R nineT Urban G/S](https://toos-lotus.com/wp-content/uploads/2022/07/DSC_0841.jpg)
BMW R nineT Urban G/S
BMWも古臭いデザインを踏襲したバイクを作るんですなぁ。
そういえば、ボクサーツインのエンジン積んだアメリカンタイプの車種もあったねえ。
とはいえ、
他人のふんどしで相撲とるみたいなことしかできないバイク生産で世界有数の国なんて・・ねぇ。
ちょっと情けない気もします。