尖ってるミラーは車検で落とされるくらいは知っていたのですが、バイクのミラーの鏡面の面積にも明確な基準があるのです。
あんまり小さいミラーや異形すぎて基準を外れるミラーについては一考する必要がありますよ。
特に2007年以降に生産されたバイクには。
当記事の目次
バイクのミラーは簡単に変更できるけど違反もある
しかも、比較的簡単に交換できるパーツなので昔から多種多様なミラーを装備したバイクがいましたね。
※カッコいいかどうかは別の問題ですが。
部品交換会などでも大量に売られることがおいのがミラーです。
ワタクシも何度か部品交換会で買いましたがあんまり安い聞いたことないようなメーカーのミラーは振動が出たりしますよ。
部品交換会などは有象無象のいろんな年代のいろんなミラーが見れて楽しいんですが。
不用意に見た目のデザインだけで選んじゃうと・・
するようですよ。
ミラーの鏡面の面積とバイクの年式には深いかかわりがあるのです。
※特に2007年以降に生産されたバイクには。
厳密な保安基準があるバイクのミラー
があります。
道路運送車両法の保安基準
※第44条 後写鏡等
お役所のサイトに書かれているのですが、変に難しく書いてあるのでワタクシが要約して書きます。
わかんなすぎて読んでて気持ち悪いのですよ、法律。
※法律はもっとわかりやすく書いて欲しい。「後写鏡なんて普通言わない。」
鏡面に関する規定
こんなのでも古いバイクだと別に違法じゃないのです。
※ちゃんと取り付けられてれば。
取付に関する規定
形状と構造の規定
その他の規定
何かとグレーっぽいバーエンドミラー。
外車には純正採用車種もあるけどねえ・・
ちなみに・・
ユーザー車検は検査員の虫の居所によっては落とされることもあるのです♪
少しでも気になる個所があれば完璧にしておくことです。
車検直前に焦るのは精神的によくないです。
検査官の見落としやお目こぼしに期待するのではなく、車検位堂々と受けて立ちましょう♪
バイクのユーザー車検なんて余裕っすよ。
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具体的なミラー鏡面の違反
※あとで詳しく書きますが、鏡面の大きさについては2007年(平成19年)1月1日以降に生産されたバイクが該当します。
とりあえず、
83mm×83mmの四角いミラーは・・69平方cm以下(68.89平方cm)なので違反となるわけですね。
※結構小さいよ。
でも、
バーエンドミラーでそれくらいの大きさのミラー見たことあるぞ♪
ミラーの形状は特に問わないらしいんですが、細長いのとか、下手すれば十字型とか(笑)
異形のミラーで78mmの円が収まらないようなものも見たことあるぞ♪
※車検では78mmサイズの円形プレートをミラーに当てられるので誤魔化せませんよ。
知らなかったけど逆にデカすぎるミラーでも違反なんですねえ(笑)
※割れやすいからかね?
Z2ショートミラー装着車は割と白バイにストーキングされた経験がある人が多いのでは?
ヘタするとみんな整備不良で捕まるねえ♪
もうみんな捕まってしまえ!
不正改造(たぶんミラーの溶接とかが該当)だと、
「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」
整備不良だと、
「違反点数1点、反則金6,000円」
当然ですが、
車検のない250ccクラスでも同じ違反で捕まる可能性がありすよ。
ちなみに・・
車のミラーでも尖った部分があると車検には通りません。
昔のアメ車なんか純正でミラーや柄がとがってたりしたもんですが。
ロータスヨーロッパなどの事実上純正と言えるミラーがない車種でもそれは適用されます。
まあ、なるべく大人しい形状のミラーをつけるのがセオリーです。
※当倶楽部のロータスヨーロッパの主治医は「人とぶつかったらFRPのボディが真っ先に割れてミラーが落ちるから大丈夫♪」と言っておりましたが。
そして、
車体に溶接したミラーは衝撃吸収できないので車検には通りません。
※あれ?オーテックザカートステルビオは?
ステルビオを目撃した取材班には、しばらく幸運が続いたという。
子細なステルビオの情報はwikiで見ましょう。
バックモニターがあればミラーは不要なのか?
日々そういう電子化が進んでいますな。
2021年2月時点ではバイクにバックモニターが付いていても物理的にミラーが装備されてないと違反です。
現時点では、バックモニターがあってもミラーがないと「整備不良」と言うことになりますな。
当倶楽部のZ1-Rもドラレコ兼バックモニターを装備してみましたがイマイチ小さいのですよ。
よく見りゃ見えますが、パッと見て一瞬でわかる大きさではないです。
どんなに電子機器の性能が上がろうがミラーの方が軽い気もします。
※そしてミラーの方が安い。
ちゃんと見えますよ、後方は。
ぶれて見えずらい&圧倒的に小さいことを除けば。
とはいえ、
車ではミラーレスの車種も登場し始めるようだし、将来的には鏡部分がなくても良くなりそうですが。
※電子デバイスの進化ってすごいよね。こんなに電子デバイスが進化しても人類はまだ火星に行けてないのが不思議。
そして、
電子デバイス的なモニターはまだまだ信頼性が薄いし耐久性が低いのも否めませんなぁ。
※だから後方確認ツールとしては安価で長持ちする鏡の方が確実ってことですね。
ちなみに・・
バイクに電子デバイス的なモニターを追加装備する場合は、
「いつ壊れても惜しくない。」
と言うくらいの方がいいですよ。
風雨にさらされて、振動に耐えつつ、小さいカードに書き込み続ける。
そんな電子デバイスの寿命が長いはずはないです。
※車のドラレコだってかなり寿命が短いらしいです。SDカードが夏の車内の熱さに耐えられなくなる様です。
バイクのドラレコは恒久的なものではなく、
「遊び半分で動画が撮れる♪」
程度のものとして壊れても惜しくない中華製をおススメします。
片側ミラーで大丈夫な車種がある?
実はほとんどの原付は左右にミラーがついてないとだめです。
とはいえ、限定車種については片側ミラーでもよかったようです。
最高速が50km/hを越えない性能であれば。
「最高速度が50km/hの二輪自動車、速射付き二輪自動車及び三輪車にあっては自動車の右側に1個の後写鏡を備えればよい。」
この文章では原付と言えども片側ミラーはグレーと言うかほぼ黒ですね。
原チャリでも50km/hの最高速度を誇るのが普通です。
原付1種(50cc以下)は法定速度がMax30km/hですが「最高速度」の記載がある以上ダメですわ(笑)
非力なレジャーバイク(チョイノリとか)は最高速が50km/hに満たない車種は片側でもいいんでしょうが、田舎のバイパスや長い橋なんか非力なバイクは危なくて仕方ないです。
とはいえ。
ミラー代より罰金の方がはるかに高い
原チャリとはいえ後方確認は怠らないの身のためですよ。
原付は白バイに追尾されて 撃墜される 捕まる可能性が極めて高い乗り物ですので。
※バイクは車種を問わず、五感どころか六感迄駆使して 全集中で 周囲に気を配って乗るくらいの乗り物だと思った方がいいです。
そして、片側ミラーの違反で罰金だぞ、グン。
白バイに止められて自分のバイクの最高速度50km/h以下と力説しても多分お目こぼしはありません。
※チョイノリ以外は。
と言うわけで、
法律で規制されてようがされてなかろうが自分の安全のためにバイクのミラーは左右つけておくのが無難です。
というわけで、
バイクにはおとなしく左右両方にミラーを付けましょう。
そんなところで、つっぱって自己主張しても意味ないです。
バイクのミラーに関する法改正
逆に、
上記で書いたミラーの鏡面の面積にに関する規定は、
2006年(平成18年)12月31日以前に生産されたバイクであればミラーの鏡面の大きさに関する規定は適用されません♪
とはいえ、
設置に関する基準は適用されるので、あんまり調子に乗らない方が良さそうです。
今どきのバイクは、
「ミラーを変更したとしても純正を取っておく。」
方がいいかもしれません。
むしろ下手に変更しない方が身のためですね。
※ヤフオクで現行バイクの純正ミラーが大量に出回っていますが大丈夫か?
ちなみに・・
法改正で安全基準が変わるのは、車のシートベルトも一緒ですね。
古い車は純正でシートベルトが設定されていない車種があります。
それじゃあんまりだってんで自発的に二点式のシートベルト(腰の部分だけのやつね)を追加して走ってたところ、見事に捕まった知り合いが実際にいます。
※「これってどうなのさ?」と揉めたけれど結局切符切られたと聞いたような記憶があります。
古い車はマジでシートベルトなんかないのですが、安全設備(エアバッグとか)も一切ないので勢い安全運転になるのです。
なんでも義務化とか装備を追加すりゃいいってもんじゃないのですよ。
ワタクシも極力安全運転です。
古い車で公道で全開走行なんてやれるのはただのバカです。
※新しい車でもバカっぽいですが。
ミラーアダプターの謎
これは「バイクの右ミラーが何かに当たった際に時計回りに回って緩ませるため。」です。
右側ミラーの取り付け部が逆ネジになってるのは、ぶつかったときにミラーがくるんと回って衝撃を逃がします。
昔からYAMAHAは右側ミラーが逆ネジ式でした。
YAMAHAのようにくそ真面目にミラー自体のネジを逆ネジにしちゃうメーカーもある一方、
他車は正ネジ方向に回るミラーがついてました。
※面倒くさいのでYAMAHAは結構嫌われてた気もします。
左右に5cmずつ幅がなくて角度がZ2ショートミラーと同じなら採用なんだが・・
※とてつもなく後方がよく見えますが。
現代は、
各社ともミラーに逆ネジのアダプター(下駄)をはかせて時計回りに緩むようにするのが今のトレンドっぽいです。
そのため、
ものになりました。
※アダプターがないミラーはロックナットが一個で垂直部が短くカッコよかったんですが。
バイクのミラーなんてメーカーを超えて共通化して量産効果で安く出来る最たるものな気もします。
そういう意味では、逆ネジを続けるYAMAHAの真面目さが裏目に出ちゃったのかもしれません。
※正直者がバカを見たいい例ですね。KAWASAKIがAR50Sで馬鹿正直にパワーダウンして60km/hの最高速に絞ったのと似ています。
ちなみに・・
一昔前はミラーアダプターと言えば、YAMAHA車に一般的なミラーを流用するために仕方なく使うものでした。
※ミラーの取付け位置がちょっと高くなるので最初は気になるのですよ。
昔のバイクの解体屋さんにはミラーをまとめて保管してるような箱があって解体車からミラーだけ外して保管してたもんです。
貧乏バイク乗りはその中からカッチョイイミラー(二本同じのはなかなか出てこない)を探すのが普通でした。
※YAMAHA用のミラーアダプターは、そんな箱の隅っこにたくさん転がってたもんです。錆び錆で。
ああ、何もかも懐かしい。
バイクの解体屋さん、今ほとんどなくなったみたいだけれど夢の国でしたなぁ。
※ワタクシ個人としては、千葉のネズミ王国よりバイクの解体屋さんの方がはるかに楽しいのですが。
まとめ
結構緩い(笑)。
それでも、鏡面積が小さいけど市販されてるミラーも未だに存在しますしね。
※売られていても車検に通るかどうかは別です。
バイクのミラー規定
旧車は、きょう面積の規定はとりあえず免除。
※細かいことは本文をもう一回読見ましょう。
つか。
当たり前っちゃ当たり前の基準だったりしますな。
後ろが見えないなんてのはバックミラーの意味ないし。
※格好優先だと白バイに撃墜されて、ミラー代より高価な上納金を取られることになりますよ。
それでも格好いいことを優先しちゃいがちです。
そして、
捕まったり車検に通らない経験を積み重ねて人は学んでいくのです。
※古いバイクは車検的に多少優遇措置があるとはいえ、税金高いんだからもっと他にも優遇しろよと強く言いたい。
後ろがちゃんと見えるミラーには憧れがある。
特に。
ようなワタクシ達のようなキャンプツーリングをするライダーは後方視界がいいミラーを選んだ方がよさそうです。
そうでなくてもはミラーはよく見える方がいいに決まっていますが♪
※Z2ショートミラーだとどう調整しても自分の身体が3分の一くらい映り込むのですが柄が長くてよく見えるミラーちょっとダサい。