大町市の南へ出る50km弱の県道です。
「大町麻績インター千曲線」とも言います。
コレがまた、半日程度で走破できる超楽しいツーリングルートです。
当倶楽部おススメの「長野県県道攻略プロジェクト」の記事です。
当記事の目次
千曲市の国道18号から国道403、国道19号を経由して信濃大町市国道147へ
多様に変化する路面状況や景色は壮観です。
多分、秋はすさまじく紅葉が綺麗なハズです。
県道55は大きく分けて
に分けられます。
千曲市の戸倉上山田温泉側からアクセスしました。
いずれも、とんでもない山の中の小集落をつないでいく素敵なルートです。
交通量は少ないです。
とはいえ、
ゆっくり走っている地元の農作業者がいることもありますが、前走車を追い越す場所もあんまりないです。
そういう場合は、
先を急がずのんびりと流すことをおススメします。
※今回は、ワタクシたちは地元の人に気持ちよく道を譲ってもらったので快走できました。
普段なら田舎の商店の前の自販機で休憩するんだけどねえ。
途中には
※真剣と書いて「まじ」と読む、とかに似ていますな。
重箱読み?だっけ。
違うっけ?
※マジの下りはただの当て字ですが。
千曲市から麻績ICあたりまでのエリア
旧道を改装して新しく作られた道みたいです。
そこかしこに、旧道の成れの果てが散見されます。
※こういうクローズドなアスファルト空間を見ると意味もなくUターンの練習したくなる。
国道18から戸倉上山田温泉街を抜けたあたりから、西に向かいます。
青い看板通りに進めば大抵迷うことはありません。
しばらくは集落ですが次第に山道になっていきます。
山道は整備されたワインディングで森の中を走っていく軽快なルートです。
※一気に標高を上げる割には見晴らしはよくないです。
急こう配&ヘアピンなので、小排気量バイクでは失速するとちょっと辛いものがあります。
※それも含めて小排気量バイクの楽しみですねえ。
小排気量バイクは初心者向け?
失速してもアクセル一発で取り戻せる大排気量のバイクと違い、小排気量車で急こう配の峠の登りは結構きついものがあります。
減速してパワーバンドを外すと一瞬で失速、加速するまでにタイムラグを伴うので不安定になりがちです。
※下り坂は車体の軽さを生かせばどんどんスピードが乗りますが。
バイクを操る楽しさ、難しさはデカいバイクより上です。
むしろ、これが楽しいかもしれません。
小排気量で上空制圧した後、でかいバイクで地上攻撃!ってパターンです。
・・何を言ってるんだ、ワタクシは。
体力のない初心者や女性は車格の小さい250cc・・
と言われますがベテランライダーでもこのクラスの楽しさは捨てたもんではありませんよ。
※「長野県県道攻略プロジェクト」では、主にセロー225WとKDX125SRを使っていますが、コレがまた素晴らしく使い勝手がよろしいです。
なにせ、道を間違えてもユーターンが超楽です。
普段、道を間違えると超怒る嫁が文句も言わずについてくるくらいです。
※嫁にはZ750D1はデカすぎてUターンが未だに苦手なようだ。
このテーマで一本記事書けそうだな(笑)
話がそれたので元に戻します。
国道18から国道403までの山越えでは、頂上に「坂上トンネル」という綺麗な新しめのトンネルがあります。
この周辺に旧道が残ってるっぽいですが見た感じどこも通行止めでした。
※旧道マニアとかいるんですよ、オフ車乗りには。
坂上トンネルを抜けると、筑北村の集落まで一気に急降下するように下っていきます。
麻績から山清路までのエリア
麻績ではいったん国道403を経由することになります。
その西側に当たる「差切峡」付近は凄い景観です。
県道55のハイライトかもしれません。
県道55は麻績村で、聖高原に向かう国道403といったん合流します。
国道403を南下して、麻績ICを抜けしばらく走る県道55が復活します。
※青看板出てるので迷うことはないです。
何もないので有名な「道の駅さかきた」の少し北側から西に向けて県道55は走っています。
麻績から山清路までの麻績川沿いのエリアです。
スタンディングでのんびり流すのが気持ちいいです。
よくまあこんなところまで電気通したなぁ・・と思うくらいの山の中に家があったりします。
長野の山の中の集落にしては結構人の気配があります。
思ってる以上に車(ほぼ軽トラ)が走っていたりします。
途中にある渓谷は「差切峡」とかいて「さしきりきょう」と読むようです。
砂岩が削られた渓谷が、とんでもない山の中に現れます。
※水は普段綺麗なのかね?ワタクシが行くとワタクシの心のように大抵濁ってるのだけど。
差切峡は観光地っぽく、
のですが・・錆びれ感はぬぐえません。
革で遊んでる人を見た記憶がほとんどありません。
※こういうのが「リアル信州」の姿ですよねえ。シミジミ。
差切峡はサギリキョウではない
恥ずかしながらサギリキョウだと思っておりました。
だって、ホレ。
国道19をちょっと北上したらジンギスカンで有名な「さぎり荘」とかあるわけだし。
※「さぎり荘」のヒツジは旨いです。信州の豚肉はちょっと考えた方がいいです。裏事情を詳しく知ってるのでMailください(笑)
屋久島の白谷雲水峡の太鼓岩くらい危険ですな。
とはいえ、
このエリアは県道55号のハイライトです。
差切渓はトンネル脇からちょっと下りられます。
何もない岩の上にも出れますが、落ちたら死ぬのでライディングブーツで行くのは止めた方がいいでしょう♪
※岩が砂岩で脆そうなのも危険なポイントです♪
このエリアはトンネルも多くスリッピーな路面です。
※周りが砂岩なのでそういうもんなのかもしれません。
なので気を付けましょう。
いつでも全開!ビビったやつから死んでいく
みたいなZガンダムのヤザンみたいな発想のスポーツ走行したい人は来ないほうがいいです。
ちなみに・・
こういうところで、無駄に飛ばす奴とは一緒に走りたくありませんな。
のんびりと景色を見つつ、信州の田舎を散歩するくらいがちょうどいいです。
※背中を伸ばしつつ、ゆっくり走ることをおススメしますよ。
県道の旅をする場合、
基本的にド田舎ですので事故しても救急車はしばらく来ませんよ。
※長野県は国道でも救急車事情は街中以外全部だめですが。
2020年10月30日まで通行規制がある
なんでも、道が土台から崩れ落ちたとのこと。
※崩落場所はかなり西側、国道19のすぐそばらしいです。
バイクでも絶対通れない、ということです。
いいんですよ、また来る楽しみが増えただけです。
「仕事じゃねえんだし、気楽に行こうや」って感じです。
今回は通行止め個所にいる警備のオジサンに話をして「差切渓」で帰ってくると断ったうえで、
自己責任で「差切渓」まで通してもらいました。
※他にも車が通っていましたが、地元の人ですね。(結構人が住んでいます。)
規制は2020年10月30日まだらしいので紅葉の時期にまた来ようと思います。
ちなみに・・
現在、指定されているう回路は思いっきり国道403を南下して国道19まで出てしまえ!という大変遠回りのルートになっています。
結構時間がかかりますが、逆にこちらもツーリングルートとしては気持ちのいい快走路なので楽しんじゃえばいいんですよ。
当倶楽部でも国道403は常日頃から走ってるルートなんですが、いつ走っても気持ちいいルートです。
※バイクとも結構すれ違います。
山清路から大町市の警察署前までのエリア
こちらも県道55の青看板が出ているので間違うことはないでしょう。
この分岐には展望台があります。
昔から気になってたのですが、この際登ってみることにします。
※誰が来るんだかよくわからない設置の展望台です。バイクは止められますが車は止められないのですよ。
ここはかなりの紅葉おススメポイント。
展望台まで登ると、国道19と県道55の分岐点、犀川周辺を一望できます。
※コレ絶対秋に来るべきですな。絶対紅葉綺麗です。
山清路の石仏群
展望台から、散策して「山清路」という徒歩での散策コースに入れます。
伝説のある石仏群(ほんとは100体あるらしいけど、82体しか見つかってないんだって!)を訪問しつつの散策です。
※ライディングブーツだったので最初の2体だけ見て帰ってきました♪
その先、さらに西に進むルートもグネグネ続きのいいツーリングルートです。
途中に「旧八坂村」の役所があります。
今現在、八坂村は大町市に吸収合併されています。
こんな山の中で人が住める場所も限られてるような地方公共団体は運営も大変だったんだろうな、と思います。
※長野県にはそんな集落だらけですので、訪問するたびにいろんな発見があるんですよ。
鷹狩山にアクセスできる
八坂村から北上する県道497(美麻八坂線)では、展望景観が有名な「鷹狩山」にアクセスできます。
ずーっと山の中というか、森の中ですが(笑)気持ちのいいルートです。
旧八坂村や美麻村あたりの県道はいつ行っても趣深くていいところです。
ちなみに・・
鷹狩山は、大町市の「大町山岳博物館」からアクセスするのが王道です。
※看板が多くて迷わないのでこちらがおススメ。ただし無茶な分岐が結構ある。
あと、
ので気を付けましょう♪
長野県の県道は紅葉の季節が特におススメ
特に前半の千曲市から麻績ICあたりまでのエリアは結構なミスト状の雨でして。
どのエリアも路面が滑りやすそうだったので安全を重視しました。
雨だったので画像が麻績のセブンイレブンまでありません。
第二波ツーリングでは通行規制が解除された紅葉大爆発の時期に行く予定です。
その際には、ちゃんと写真撮ってきます。
※映える画像が取れそうな予感しかないです♪
紅葉も楽しみですな。
ちなみに・・
長野はどこでも紅葉は綺麗なんですよ。
確かに有名観光地での紅葉は見事でしょう。
でもね、人が多すぎるんですよ。
紅葉は、誰もいないところでバイクを止めて眺めるのが一番好きです。
※人気のない道端の広くなってるところでコーヒー沸かして飲みながら眺める紅葉が好きです。
ネットなどで人の評価をあてにするとろくなことになりません。
せっかくバイク乗りなので、こういう自由というか人に迷惑かけない範囲で勝手をやるのが特権かと思います。
いいと思うものは自分で決める
こういう価値観が他人と違うところがワタクシにはあるので団体行動に向かないんですわ。
おまけで「鷹狩山」も行っておくといいよ
もちろん、王道の西側の大町山岳博物館からのアクセスです。
大町から白馬有料道路で長野市に帰っても良かったのですが、時間もあったので鷹狩山に寄ってきました。
大体、春から秋までの昼時の鷹狩山の展望台は混んでいます。
が何かとイベントに使いたがります。
※いつ行っても人が多いのですよ、鷹狩山。
この展望風景だけで十分尊い。
出来ればジュースの自販機置いてくれ。
いつの頃からか「恋人の聖地」とかいうことになって調子に乗っていますが、
たまにのんびりしに行く人間としてはゴチャゴチャ人がいるのは極めて落ち着かないんですが。
最近は、ちゃっちゃと景色眺めて帰ってくる感じです。
※鷹狩山は雲がない晴天だと素晴らしい景色です。
ちなみに・・
鷹狩山を信州ツーリングのおススメスポットという人は意外なほど多いです。
確かに景観は素晴らしいですが、あくまでも穴場として楽しい感じです。
※鷹狩山よりも素晴らしい眺望の県道は長野県にはいくらでもあります。
有名になっちゃって休日の昼間は何時も混んでるのでゆっくりできませんよ。
※秋は落ち葉でスリッピーなんですよ、この周辺の路面は。トルクのあるデカいバイクは危ないですよ。
とはいえ、
ディープ信州を語るには、鷹狩山は行っておくべきスポットであることは間違いないです。
昔は、コンビニ飯買ってここで食べるのが好きでした。
平日昼間の雲がない晴れた日なら絶対的におススメです。
※逆に、最近は休日のお昼時なんかお弁当食べてる人だらけで落ち着きませんよ(笑)
まとめ
早く通行止めが解除されると嬉しいのですが・・
千曲市と大町市ってイメージでは結構離れています。
お互いに行き来することって地元民でもあんまりない気がします。
小規模の山を二つも超えて通っている県道55は山を越えるたびに何となく雰囲気が違って楽しいです。
そういう見方が出来れば、
県道55はいつ行っても楽しい道であることは間違いないです。
目の前、警察署なので調子に乗らない様に。
ワタクシとしてはディープな信州の県道ツアーは、
の時期だともっと楽しめるかもしれません。
飛ばす気なくなるくらい綺麗な景色です。
※寒い時期は雨に合うと悲惨なくらい寒いですが。
いづれにせよ、事故すると救急車来ないのでくれぐれも慎重に。
「お土産は、笑顔でいいよ、お父さん」
という「無事これ名人!」の精神で行きましょう♪
「長野県県道攻略プロジェクト」とは、
誰も知らない信州ツーリングを発見するワタクシが今一番はまってるバイクの楽しみ方です。
※林道も荒れ放題だし、観光道路は危ないくらい人がいるしねえ・・