
情けないけれど、こういう事態は実際にあるのです。
状況によっては、ベテランでも動かせない場合すらあります。
どういうことなのか?
知識として知っておくといいですよ、という記事です。
ツーリング先ではバイクを止める時にも気を遣おう

なので、頭から駐車スペースに突っ込んだ場合、人力でバックさせる必要があります。
これができない状況に陥ることもあるのです。
実際に駐車スペースから動かせない人は存在するのですよ。
どういうことかと言いますと。
例えば、
「駐車場に傾斜がある場合、車両の前を傾斜の下り方向に向けて止めると方向転換にすごく力が必要。」
と言うことです。
普段は普通に取回せるバイクが坂道をバックで登り方向に押すのは非常に難易度が高いのです。
平地ならバックで押すのは何とでもなるんですが、少しでも傾斜があると予想以上の力が必要です。
さらに荷物を積んでたりすれば、取り回しの難易度はさらに上がります。
思ってる以上に重たいんですよ、傾斜をバックで登る時のバイクは。
傾斜のある駐車場ではバイクのフロント側を傾斜の下に向けて止めないのが基本です。

Z1-RとZ750D1。
結構下り坂ですが、この後は先に進むだけなので1速に入れて止めました。
極稀に体力のなさそうなライダーが、バイクを動かせずに困ってる場面に出くわすことがあります。
マスツーリングとかなら何とでもなるんでしょうが、ソロツーリングだとピンチです。
しかも、
人のいないような場所でこういう状況になったら、かなりピンチです。
少なくとも何でもできると調子に乗ってる「スマホ。」は救ってくれません。
山しかない長野県の観光地の駐車場はバイクにとっては優しくない立地が多いのです。
※平地が少ないし、未舗装の駐車場が多いし、平地は既に有料の観光施設になってることも多いし。
それは、
いわゆる一流有名ツーリングスポットや一流観光スポットであっても同じなのです。
※有料駐車場でも、結構傾斜があったりするのです。
ちなみに・・
決してススメはしませんが「サイドスタンドターン。」という技もアリます。
という技があります。
※オフ車乗りは狭い林道のUターン時によくやります。
これだと最小回転以下のスペースで方向転換できます。
もちろん、
のですけれども。
まあ基本的に「サイドスタンドターン。」は体力ある人&軽いバイク向けの技なので万人には勧められないのですがね。
失敗するとコケる可能性もあるし、重さや勢いをコントロールできずに変な向きで止まっちゃうと一層最悪の事態になりかねませんし。
※サイドスタンドターンの際、スタンドが地面に刺さって急に角度が付き、一気にコケるのはベテランでもよくあることなのです。
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ベテランでもバイクを取り回せないケースは多々ある

のは基本です。
ついでなので、
その他の「取り回しがしにくいケース。」も書いておきます。
基本的には「自信がなければそういう所にはバイクを止めないこと。」です。
サイドスタンドを出す方向
「傾斜の下り方向にサイドスタンドを出して止めると、バイクを直立させることすら難しい。」
ことが多々あります。
平地なら余裕で跨ったまま車体を起こしてサイドスタンドを払えるのですが、
傾斜地でサイドスタンドを下にして止めると、車体を起こすことすらままなりません。
とはいえ、
サイドスタンドを上にして止めるとコケ易くなりますしねえ。
引力ってすごいのです。
少しでもヤバそうだなと思ったらその場所にバイクを止めるのは諦めることです。
ちょっと勾配がきつかったりすると慣れてるバイクに乗ってるベテランでも起こせないことすらあります。
特に、足つきが悪く、重いバイクでよくありがちです。
こういう場合は、
大人しく降りて方向転換をしてから跨るのが無難です。
その前に、
なるべく傾斜の緩い場所に止めるのが賢いのですよ。
実際に、景勝地には無理やり作った駐車場も多く、駐車場に勾配が付いてたりするんですよ。
車なら何の問題もないのですが、バイクのことはほぼ考えられていません。
傾斜のある駐車場を利用せざるを得ない場合はいろいろと注意が必要なのです。

Z750D1。
取り回しに自信がなければ、人気のない未舗装の河原とかに突っ込んでいってはいけないのです。
そういう場所に深入りする前に、
「無理そうなら諦めて他を探す。」
のが最も有効です。
※逃げるは恥かもしれませんが役には立つのです。
砂利道の取回しは大変/span>
砂利道では石がベアリングのように動くので、バイクの取り回しにはコツが必要です。
砂利道でバイクをバックで押すのは大変ですよ。
これも重いバイクはもちろん、ハンドルが低く、ブレーキが敏感なバイクはキツイです。
※要するにスーパースポーツ系、レプリカ系は未舗装路の取回しは苦手なハズです。
人というのは、バイクを押してる際にちょっと滑って焦ると、咄嗟にフロントブレーキかけがちです。
で、砂利の上で前輪がロックして「すてーん。」と行くと修理代数万円コース、なんてこともあるのです。。
砂利の上では、バイクのタイヤは常に滑ってるようなもんです。
※太いタイヤのオンロードバイクは特にそうです。
取回しに自信がなければ、砂利の敷かれた駐車スペースには入り込まないのが基本です。
砂利に道限らず、未舗装路での取回しは難易度が上がります。
泥とか粘土とか、滑る要素が多いです。

DT200WR。
ちょっとでも湿ってると滑る系の路面。
それに、
未舗装路全般、特に砂や芝生ではサイドスタンドが埋まって勝手にコケますし。
そういう場合は、サイドスタンドの下に木の板やつぶした缶、平たい石などを挟むと多少マシになります。
※石川県の「千里浜渚ドライブウェイ。」では、コウイカの甲羅みたいな骨をサイドスタンドの下に敷いたことがあります。
毎回どんな状況でも舗装の駐車場があるわけではないので、
いざという時の対応ができるようになっておかないと想定外の事態んなりかねません。
※それには経験しかないのですが。
いずれも、
ちゃんとわかってれば回避できることなのです。
ただし、
ツーリングテンションで冷静さを欠いて舞い上がってるとこの手の失敗をやりがちです。
ちなみに・・
某長野県の南部にある有名な温泉街にある最近できた観光案内所の駐車場が凄い傾斜でして。
※坂の途中の空き地を無理やり駐車スペースにしてある。
細い坂の途中に、オイオイっていうレベルの傾斜付きの駐車スペースがあるんですよ。
駐車中の車が遠目にも明らかに斜めに止まっています。
しかも、狭いときた。
ここに嫁がキャンプ装備のZ750D1で頭から突っ込んで止めたもんだから一人でバイクを直立させられない事態に(笑)
ワタクシが引っ張り出すことになったはいいのですが、今度はサイドスタンドを払えないレベルで急勾配。
「一人だったら脱出できなかった~♪」
とかチャラけていましたが、マジでヤバいぞ貴様。
こういう一人で対処するのがヤバそうな場合は、無理にそのスペースに止めないほうが無難です。
※慌てずにまともな駐車場を探すのが吉です。
しかも、
観光案内所の窓口に並んでまで聞いた近隣のキャンプ場までの道の情報はまるでなし。
※地図上にはちゃんとキャンプ場の記載はある。パンフレットにも電話番号は記載してあるのに。
窓口のお姉さんに半分切れ気味で「管轄外!」と言い放たれてムッとする。
一応聞いてみた宿は「一人2万円から、でも予約無いなら無理。」とか言われて、さらなる不愉快極まりない対応のコンボ。
というわけで、
この温泉地は「当倶楽部では二度と行かない場所リスト。」に追加されました。
※最近、この温泉値はいろいろ注目されて調子に乗ってるのがさらに気に入らない。
困ったときは人にお願いする

少なくともバイクに慣れてる人に頼まないと、転倒などの二次災害にあったりするので確かな人選をする目利きは必要ですが。
「出先でバイクの取回しが上手く出来ずに困る。」
マジでみんな経験があるはずなのですが 恥と思うのか 皆カミングアウトしませんな稿
ほぼ 自分が扱いきれない無謀な車種を選んで考え無しに行動した 当人が悪いのですが、そうなってしまったものは仕方ないのです。
こういう場合は大人しく人に頼みましょう。
神様はお願いをきいてはくれますが意外と何もしてくれないのですが、人様は結構お願いはきいてくれるようです。
※日本はまだまだ捨てたもんじゃない・・と思いたいですな。

KDX125SR&セロー225W
砂浜にバイクで入ると重さでサイドスタンドがめり込んでこけたりします。
ただし、
調子に乗ったバイクを扱えないおっちゃんとかに頼むとバイクを倒されたりするので、頼む人は選べるなら選びたいものです。
※特に困ってる女子ライダーを助けたいおっちゃんは多いので気を付けるがよいのです。
善意で方向転換を手伝ってもらってコカされても、費用を請求しづらいのです。
ちなみに・・
嫁がZ750D1に乗り始めた最初の頃 既にずっと前 の話ですが、砂利駐車場で荷物満載でコケまして。
※ほぼ立ちごけ。
ワタクシが助けに行く前に、わらわらと数人のおっちゃんたちに囲まれて、あっという間にバイクが起こされて(笑)
当人はケガもなくただ「うひゃー♪」とか言ってましたが、あっという間に復旧。
※多少ガソリンは漏れましたが、特に機関には異常はなし。
「ああ、女子ライダーは得だな。」
と思ったことがあります。
※男子ライダーだとよほどのことがない限り、みんな遠巻きに見てるだけなんですけどねえ。
未だに、エンジンのポイントカバーにはその時の傷がありますが、それもいい思い出なのです。
とはいえ、
「そろそろ重たいバイクはダメかな。」
とか嫁が言い始めてるので我々も行く末を考える時期に来ているのかもしれない。
まとめ

実際に「絶対的に筋力のないライダー。」や「体力が落ちまくってる40代以降のライダー。」
にはありがちなんですよ。
いや、笑い事じゃなく。
普段まったく運動しないライダーも多いハズ。
中高年は何もしないとあっという間に体力落ちますよ。
※40代にもなると何かしてもなかなか筋力は増えず、特訓しても現状維持が精一杯です。
こういうことを考えると 慣れの問題もあるのですが 総合的に重いバイクは大変ですな。
ライダーは年齢とともに重いバイクを降りて軽くて小さいバイクに乗り換える傾向がありますしねえ。
賢い中高年ライダーが「体力がない自覚。」を持つと、重たいバイクは敬遠し始めるのはこういう理由もあるのです。

サイドスタンドには木っ端などをかます。
これは未舗装路にバイクを止める場合は基本のき、です。
アルミ缶をつぶして敷くのもアリです。
とはいえ、
バイクに長く乗ってる人は、自分なりの状況毎の対処法を持っています。
対応するための知識を得たり、失敗した経験を積み重ねたりすることで器用に対処してるライダーも多いです。
※でないとおっかなくってソロツーリングなんてできないです。
昔のライダーは排気量や重量、車格の小さいバイクから徐々にステップアップしたもんです。
なので、
自然とこういう経験を積んでたんですよ。
が。
今は法的には「いきなりでかいバイクで公道デビュー。」が可能な世の中です。
色々経験したり対処法を知らないうちにピンチが襲ってくる危険性が極めて高い。
その結果、
「一人でバイクの取り回しができずに動かせない。」
といった笑えない事態に陥りがちなんですよ。
かといって、
せっかく一人を楽しめるバイクを持ってるのに、いつまでたっても誰かと一緒にしかツーリング出来ないのもどうかと思うしねえ。
それも個人の自由なので大きなお世話なのかもしれませんが。
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ちなみに・・
バイクのタンデムベルトやグラブバーを取りはずしてスッキリ見せるカスタムありますね。
そういうカスタムをすると取り回しの時、バックで押のが大変ですよ♪
車体の取回しに慣れてない人ほど、両手をハンドルに掛けて引っ張りがちです。
バイクをバック方向に押す際は、
「左手をハンドルに、右手はシートまたはシート後方のグラブバーをつかんで行きたい方向を向いて押す。」
これが出来るとかなり取り回しが楽になります。
引くよりも押す方が力が入るし、コントロールしやすいし安定します。
ただし、
その場合取り外しちゃって無い物はつかめませんので。

美味しいカレー屋さん見つけた。
関係ないけれど、また美味しいカレー屋さんを見つけたので画像を載せておきます。
ラム肉のカレーは最高ですな。
こういうのは、教習所で習うはずなんですが。
もしかして習わないの?
※教習車ならコカしまくっても惜しくないし。
教習車と自分が公道で乗るバイクに乖離がありすぎてできない人もいるかもしれませんが、そこは自分のバイクで慣れるしかないですな。
※なんでも実践での経験が大事です。
当倶楽部のZ1-Rもタンデムベルトがないシートで運用することがありますが、やっぱりバックはしずらいです。
シートに手をかけて押しますがやはり滑りやすいので、たまにヒヤッとしますのでタンデムベルト付けようかな、思ってから既に10年。
※車検の時はサイドグリップがあってもタンデムベルトがないと物言いがつくので純正シートに戻しています。
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