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【ゼファーはZなのか?】今だから言える「ZEPHYR」の存在価値

ゼファー初期型。だんだんZデザインに寄っていく。

ゼファー初期型。だんだんZデザインに寄っていく。

 

ワタクシ
空冷4気筒エンジンを積んでいるけれどちょっと他のKAWASAKIとは異色の存在の「ZEPHYR」シリーズ。
販売当初から「ゼファーはZなのか?」という論議がなされてきました。
KAWASAKIはデビュー時はいままでのZとは違うと明記してたんですが・・
ワタクシが思うにZシリーズでいいと思います。
という個人的な思いの記事です。

 

ZEPHYRは良く出来たZシリーズという印象

 

ワタクシ
ゼファーの馬力やデザインについて今更語ることはあんまりないです。
そういうのは、wikiで見ればよほど詳しく記載されています。
そして、先輩方が非常にいい記事でまとめてくれています。

 

ワタクシが見た最初のゼファー(400ccね)に印象は「非常に良く出来た現役のZ」というものでした。

初期型のゼファーは多少Zシリーズとは違った毛色でした。
メーターも異形二連でKAWASAKIも「Zっぽいけど違うもの」を目指してた気もします。

ゼファーはマイナーチェンジを重ねるたびに、エンブレムやメーターがだんだん歴代のZに似てくる。

ゼファーはマイナーチェンジを重ねるたびに、エンブレムやメーターがだんだん歴代のZに似てくる。


バイクらしいデザインって言えば全くその通りです。

当時Z2に乗ってたワタクシにとっては
「Z2イメージって言うけど、全然違うじゃん」
と思っていました。
※エアクリーナーの形とかまんまZ750D1とかの後期Z1エンジン搭載車と同じで笑いますが。

一言でいうと「洗練された綺麗なZ」という感じでしたね。

  • エンジンの周り方軽く
  • 空冷エンジンの騒音も少なく
  • 従来のZシリーズに比べてガサツな感じがないイメージです。
    ※電気式タコメータっていうのもありますがね。

    実際に乗ってみると
    「すんごい遅い」
    というより、
    「壊れなそうだし、ラクチン♪」
    という印象でした。

    時代を築いたゼファー

    ゼファーは間違いなくバイク業界の流れを変えました。

    ほんの一瞬、
    「これからはラクチンバイクが流行るのか?」
    とも思いましたが、ゼファーの後追いで他社が出してきたモデルはレーサーレプリカのエンジンン搭載で速さも求めてました。

    「ネイキッド」
    という言葉が生まれたのはこの頃。

    本来、ネイキッドと言うのはレプリカバイクのカウルレス仕様を指していました。
    最初からカウルのない「ノンカウル」モデルをネイキッドと言うようになったは80年代最終期から90年代初頭だと思います。
    ※いまだにCB400SFはネイキッドじゃないと思っています。

    ちなみに・・

    「ZEPHYRシリーズをZではない」と言う人がいまだにいます。
    何をムキになってるんだとワタクシは言いたい。

    KAWASAKIの空冷4気筒なんだからZでいいんですよ。
    別にZでなくてもいいんですが。

    妙にそういう区分けをしたがる人がいますが、コマけえことを気にしすぎです。
    性能面で世界戦略機だった空冷Zシリーズ
    運用面で世界の価値観を変えたZEPHYRシリーズ

    どちらも世界征服した偉大なKAWASAKIのバイクです。
    ※そもそもKAWASAKIにはそんなに多くのエンジンバリエーションはないのですよ。

    ゼファーシリーズは形式がZR〇〇なのでZでいいじゃないという人もいますが・・
    そういうこと言い始めると、ZXシリーズだってZじゃない気もします。
    ※スポーツ走行に振ったのがZX、それ以外がZRというのが大まかな区分けっぽいですが。

     

    ZEPHYR

     

    ワタクシ
    400ccのゼファーって正式名称に排気量は付かないんだよね。
    思えばこれから始まりました。
    1989年デビューなので「もう30年以上前か!」と驚きます。

     

    ZEPHYRのデビュー時の89年当時は

  • 400ccは59馬力が当たり前。
  • アップハンドルダサい。
  • カウルがないバイクはダサい。
  • という世の中のバイク乗りの物差しがありました。

    ところが。

  • 荷物が積みやすいシート形状
  • アップハンドルは長距離乗っても疲れない
  • ジーパンで乗っても似合う
  • 古い街並みにも都会の風景にも田舎の景色にも似合う
  • とツーリングライダーや街乗りライダーからブームに火がついていき、
    あれよあれよと400ccクラスで一番売れたバイクになります。

    バイク乗り全員が
    「レーサー並みの超高性能を求めてたわけではなかった」
    ということですね。

    46馬力とかありえない

    「250ccが45馬力の時代に400ccが46馬力なんてありえない!」
    というのがこの時代でした。

    別にレースをするわけではないのでこれで十分っちゃ十分なんですよ。

    「低馬力だからこそぶん回せるエンジン」
    は、4気筒サウンドを堪能するんはちょうどいい加減です。

    公道仕様なら馬力はこれぐらいがちょうどいい気もします。
    ※スピードは乗りませんが中排気量以下の4気筒の音はかん高くて好きです。

    ところが。
    世の中の予想に反してZEPHYRが大売れ(笑)
    ライバルメーカーがその流れに追従するといういわゆる「ゼファー(西風)旋風」が起こったのは日本どころか世界のバイク史上の大事件になります。

    ワタクシの卒業論文

    ワタクシの大学時の卒業論文は「ゼファー」を題材にしたものです。

    「ネオベーシック商品の台頭」という堅苦しいタイトルでした。
    ※マーケティング戦略の論部ですよ、念のため。

  • 高性能すぎるとユーザーが使いきれない
  • 多機能すぎてもユーザーは使いきれない
  • シンプルに本質に特化したものが評価される時代が来る
  • 的な「今のワタクシと全然価値観変わってねえ」内容でした。

    コレがまた教授に非常にウケまして。

    卒業単位ギリギリとはいえ、 出席日数もギリギリでしたが 割とあっさり卒業できました♪

    ちなみに・・

    身内ではワタクシの実妹が大学時代にZEPHYR(2型)に乗っておりました。

  • バッテリー交換してやったり
  • オイル交換してやったり
  • ちょっと借りてツーリングしたり
  • した思い出があります。

    妹は割と乗ってたはずなんですが、ワタクシが知らない間に手放しちゃってました。
    ※奪っておけばよかった・・

     

    ZEPHYR750

     

    ワタクシ
    ゼファー750は「よりZ2にイメージを近づけたデザイン」でデビューしましたね。
    1990年デビューですがKAWASAKIが400のデビューからわずか1年余りで販売までこぎつけたのは驚きでした。
    「当初は400ccしか作るつもりなかった」と言うのは本当らしいですよ。

     

    ゼファーは750が一番好き。ジムカーナでも速い!

    ゼファーは750が一番好き。ジムカーナでも速い!


    ちょっと小ぶりだけれど、ちゃんとZの系統の匂いがします。

    KAWASAKIは400ccのゼファーで「Z2っぽいデザインでまだいけるんじゃね?」と確信してしまいました。

    確かにZ1系よりは一回り小さいですが400ccのゼファーよりはるかにZ2っぽい。
    Z1系のバイクと比べると、いろんなものがギュッと詰まって凝縮されているイメージです。
    シリンダーヘッドの形もわざわざ丸く作ってありますし。

    タンク形状こそ「勾玉」とか呼ばれましたがZ2の「火の玉カラー」バージョンも存在してかなり強くZ2をイメージしているのがわかります。
    スポークホイールのRSもラインアップされ、デザイン的にどんどん回帰していったように思います。
    ※Z650の方が似てるかも。

    ただし、
    各部の作りはZ1系よりはるかに綺麗です。
    この辺は約20年の製造技術の進化によるものなのでしょうねえ。

    ちなみに・・

    実はゼファー750はジムカーナで超使いやすいんですよ。

  • Z750FXⅡ
  • Z750FXⅢ
  • というHONDAのBROS650と並んで当時のジムカーナでは最強だったご先祖の直系なのでした。

    30年位前、池袋のサンシャインシティの横にあった二階建ての教習所で某警察署主催の「安全運転講習」が月一で開催されていました。

    ワタクシが当時所属していた社会人のバイククラブは積極的に「安全運転講習」に参加してたのですよ。
    なにせ「白バイと一緒に8の字走行できる」のです(笑)
    ※ワタクシが18歳で限定解除に合格できたのは「安全運転講習」で白バイ隊員にアドバイスをもらいまくったのが大きいです。

    ここに、デビューしたてのゼファー750に乗った「いしだあゆみさんに似たお姉さん」がいまして。
    強烈に上手かったのを覚えています。

    ワタクシのゼファー750のイメージは「サンシャインシティで男性のバイクを追いかけまわしてたお姉さんが乗ってた」イメージが強いです。

    未だに現役でゼファー750に乗ってる女性ライダーの知り合いもいますし、
    意外に女性ウケのいいバイクなのかもしれません。

     

    ZEPHYR1100

     

    ワタクシ
    満を持してというか市場の盛り上がりにあおられる形でZEPHYRシリーズ大ボスの1100ccが登場します。
    1100は他のゼファーシリーズとはエンジンの出自が違います。
    1992年販売開始です。

     

    ゼファー1100は「和」のイメージを強く推してた

    ゼファー1100は「和」のイメージを強く推してた


    カッコいいよね、古い街並みとバイクって。

    ゼファー1100のデビュー時はワタクシは社会人なり立てだった気がします。
    ※JTのタバコのCMポスターにも使われたんだぜ、ゼファー1100。

    この時、世間ではアップハンドルのビッグネイキッドが流行ってまして。
    各メーカーも力を入れる一つのカテゴリーになっていました。
    ※何が流行るかわかんないよね。

    他メーカーは軒並み1000ccクラスのネイキッドバイクをラインナップしてきます。
    KAWASAKIはこのカテゴリーの先駆者とはいえ
    「決して大柄ではないゼファー750ではインパクトが薄い。」
    と判断したのでしょうねえ。

    デザイン的には、400ccに近い感じですね。
    ※やはり750ccは勾玉タンクに目が行っちゃいますよねえ。

    なぜか水冷ユニットをわざわざ空冷化、
    ついでにツインプラグ化するという手の込んだエンジンを載せたゼファー1100をぶつけてきます。

    過去のエンジン使わないの?

    空冷Z最強馬力のGPz1100のエンジンもあったはずなんですが。

    馬力を求める車種でもないので適当なエンジンで良かったのかもしれません。

  • 環境対策とか
  • キャブ仕様にしたかった(GPzはインジェクション)とか
  • 言われています。

    「水冷エンジンを空冷化するのって大変なんじゃ・・」
    「750ccでZ650のザッパー系エンジン使ったんだから躊躇なくGPz1100のエンジン使えば楽だったろうに・・」
    と素人は思いますがKAWASAKIにも諸事象があったのでしょう。

    カムカバーの下のフィンがつながってるので、ちょっと見た眼に違和感を覚えるエンジンです。
    ※どっかのカスタムショップがここのフィンを削ってた記憶があります。

     

    ZEPHYRシリーズの終焉

     

    ワタクシ
    ゼファーシリーズはいずれも環境対策として公布された2008年の自動車排出ガス規制の強化により販売を終了していきます。
    ※この規制のせいで当時耐んなっぷされていたバイクの半分以上が製造停止を余儀なくされます。

     

    「ああ。もう10年以上前なのか。」
    そりゃZEPHYRシリーズも街で見かけなくなるわけだわ。
    大量に売れたんだけどなぁ。

    旧車はどこにある?

    あれだけ街で見かけた各種のレプリカバイクは今ほとんど見かけません。
    同様に10万台以上デリバリーされたVTシリーズも今となってはほとんど見かけません。

    一大ブームになったゼファーシリーズも最近は見かけることは少なくなりました。

    バイクは「消耗品で使い捨て」なんでしょうか?

    バイクは確かに、

  • コケて壊す
  • 放置して壊す
  • ということが多い気がします。

    ゼファーは特にやんちゃ系にウケたので、荒く扱われた個体が多いのが特徴です。
    ※400なんて、まともな個体残ってないんじゃ・・

    どんなバイクでも資産です。
    大事に維持すれば同じバイクで長く遊べるはずなんですが・・
    もったない。

    中古のゼファー

    他のZシリーズ同様、ゼファーシリーズの中古車両もとんでもない値段で取引されています。

    「ああ、あの時15万円で引き取っておけばよかった。」
    と思っても後の祭りでピーヒャララ♪です。

    ゼファーですら30年前のバイクなんですね・・年取るわけですわ。

    1100のエンジンはよく知りませんが、
    400ccや750ccのエンジンは基本的には丈夫なエンジンです。

    ただし、
    わけのわからん改造車両が多いです。

    低馬力 使いやすいエンジンをぶん回せるので荒く乗られた個体も多く、その割にオイル交換やチェーンのメンテがされていない個体を何台も見ました。
    ※初心者にもやさしいバイクでしたので、無理もないけど。

    部品的に欠品が出てきてるようですので、中古車両を購入する際は少しでも大事に乗られた個体を探しましょう。
    ※ちゃんと整備されていれば走行距離はあんまり関係ないです。

    ゼファーをはじめとするKAWASAKIのCVKキャブはオーバーフロー癖が付くと直りにくいのもお忘れなく。

    ゼファーに限りませんが中古でバイクを購入する場合は、一度徹底的に初期化した方がいいですよ。

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    既に旧車の仲間入りしてるゼファーシリーズについて書いてみました。
    いまでも結構人気ありますよねえ、ゼファーシリーズ。
    ゼファーに限らず、いつの世もバイクのブームの流れを変えるのはKAWASAKIが多いように思えます。
    断言しますがゼファーシリーズは名車ですよ、間違いなく。

     

    いわゆるZイメージというのは「バイクを購入する年齢層に響くデザイン」なんでしょうね。
    特に1100は日本イメージが強いポスターとかカタログに使われてたイメージがあります。

    ゼファー。和のイメージバリバリですな。

    ゼファー。和のイメージバリバリですな。


    こんな感じのカタログやパンフが多かった気がします。

    そして、
    世の中はゼファーシリーズのデザインを引き継いだZイメージのZ900RSが人気なようです。

    とはいえ、
    Z900RSよりZEPHYRシリーズの方がはるかにZしているように見えます。
    ※水冷だしね。

    むしろ、
    ゼファーシリーズは「最後の空冷Zとして再評価されてきてる」のかもしれません。
    というより、
    「ゼファーはZというわけにとらわれず、ゼファーという道を作った」
    というのが正しい評価なのかもしれません。

    ゼファー1100。構図が400のカタログと一緒。

    ゼファー1100。構図が400のカタログと一緒。


    確かタバコのセブンスターのバリエーションのポスターにも使われましたね。

    近いうちに全世界で、

  • 空冷エンジン
  • キャブ車
  • が規制を受けて乗れなくなる日が来そうな気配が濃厚です。

    完全に規制されるころは、そんなに台数が残ってるとも思えませんが。
    バイクのオーナー、特に空冷エンジン搭載バイクのオーナーさんはどんなバイクであろうと大事に乗りましょう。
    二度と増えることがない絶滅危惧種をお預かりしているのですよ、我々は。

    ちなみに・・

    当倶楽部のZ1-RやZ750D1には「ZEPHYRシリーズ」のパーツを流用してたりします。

    結構使い勝手がいいのですよ、ZEPHYRシリーズの部品。

    なので、
    「部品の欠品は致命的」
    です。

    KAWASAKIには部品供給を頑張ってもらいたいもんです。

    ゼファーのムック本。すでに値上がり傾向だけれど探すと本気で無い!
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    後で探すと以外にないのがこの手のムック本です。
    ※ワタクシも何度も涙を飲んだものです。
    上記から、いろんなムック本が検索できるようにしてあります。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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