バイク メンテナンス

バイクのユーザー車検【定期点検記録簿】の書き方と書式の入手

Z750D1。車検準備にはバインダーがあると便利です。

Z750D1。車検準備にはバインダーがあると便利です。

 

ワタクシ
バイクのユーザー車検に初めて挑戦しようと思う。
と言う人の最初の壁は【定期点検記録簿】な気もします。
妙に構えすぎですよ。
実際に見てみればわかりますが、この書類は整備スキルがなくても簡単に作れます。
一生懸命書いてみましょう。

 

【定期点検記録簿】とはなんだ?

 

ワタクシ
【定期点検記録簿】とは「ちゃんとバイクの点検しているか。」の記録簿です。
ものすごく基本的な整備項目ごとに、チェック方式で確認していくだけのものです。
現在は多種多様な書式がネット上からダウンロードできます。

 

【定期点検記録簿】は、ユーザー車検時の事前に用意する4つの書類の一つです。

ユーザー車検事前に必要な書類

  • 自動車検査証(車検証)
  • 納税証明書(有効期間の切れていないもの)
  • 自動車損害賠償責任保険(現在のものと新たに24か月契約した自賠責保険)
  • 【定期点検記録簿】(今回はココの話)
  •  

     

    【定期点検記録簿】は、基本的には設問の整備項目に対して、

  • 記号
  • チェックマーク
  • 該当なし
  • の記入をするだけです。
    ※誰でも出来ます。

    いろんな書式があるのですが大抵、
    整備した人の氏名と住所を書いて押印したりします。
    ※車検の代行する場合に必要なのかもしれませんがあんまり意味ない気もします。

    その他、
    【定期点検記録簿】の書式によって、

  • タイヤのみぞ
  • ブレーキパッドやシューの残厚
  • 等の記載をする箇所があったりもします。

    結構【定期点検記録簿】には書式が多く、バリエーションが多彩です。

    後は、
    【定期点検記録簿】には 余ったから付け足したような 備考欄的なものもあります。

    当倶楽部では狭い備考欄にガンガン書いて、
    「思いっきり整備してるぞ。」
    というアピールをしています。

    ちなみに・・

    当倶楽部では、別の整備ノートを用意して普段からこちらに事細かく整備内容やセッティング情報を記録しています。

    ユーザー車検準備段階で、【定期点検記録簿】に整備内容を転記しています。
    内容は、

  • 日付
  • その時の走行距離
  • 整備内容
  •  結構適当に 書いています。

    例えば、

  • 3/14 40000km オイル交換
  • 3/21 40000km ブレーキパッド交換

  • と言う感じで交換したパーツなどを書いています。
    ※【定期点検記録簿】の備考欄は大抵小さすぎなのでみっちり書いてます。

     

    【定期点検記録簿】の書式は実は結構何でもいい

     

    ワタクシ
    最近はネットで【定期点検記録簿】の書式をダウンロードできますな。
    これを使うのが無難です。

     

    定期点検記録簿

    ダウンロードするならこちらが便利

     



     



     

    書式が結構違いますな♪
    ※気に入った書式を検索すればいいと思うのですよ。

    ちょっと前は、ワタクシは【定期点検記録簿】を自分でExcelで作ってました♪
    雑誌かなんかに有った【定期点検記録簿】の書式を真似ただけです。
    こんなの社会人一年目で十分作れます。
    ※当然会社のプリンタで さも仕事してるようなふりして 印刷です。

    ワタクシは少なくとも一度も文句言われたことなかったです。
    今では面倒くさいので、普通にダウンロードしていますが。

    大昔は陸自で売ってた

    【定期点検記録簿】は大昔はA5判くらいの複写式の冊子(!)で陸運局で売ってたもんです。

    多分、当倶楽部のガレージにも探せばあると思います。
    って探したら平成16年に練馬陸運でZ1-Rのユーザー車検受けたときのそのものが出てきたよ(笑)
    ※ワタクシ、物持ちいいな。

    コレが少なくとも15年以上前の定期点検記録簿。

    コレが少なくとも15年以上前の定期点検記録簿。


    練馬ナンバーとか、当時住んでたマンションの住所とかひたすら懐かしい。

    カーボン紙(死語?)の2枚複写式で、一枚はずっと手元に残す的な書類です。
    複写式の一枚は、切り取り線がついてて切り取って車検時使う、と言うシステムになっています。
    ※10枚くらいワンセットの書式になってました。

    この頃から備考欄にみっちり整備内容を書く子でした。

    この頃から備考欄にみっちり整備内容を書く子でした。


    文字が青いのはカーボン式の複写だからです。

    すごく小さいので書きにくいのですが、今でもたぶんその書式の【定期点検記録簿】を使っても 恐らく 文句は言われないはずです。
    ※【定期点検記録簿】の内容は、 コレだけ車両が進化してても 数十年ほとんど変化ないです。

    お役所にとっては【定期点検記録簿】なんてどうでもいいのでしょうねえ。
    ※車検は、整備状態を確認するためではなく、納税状態を確認するための制度です。

    今でも売ってるかどうか知りませんが、売ってるかもしれない位時代が進まないのが役所なのです。
    ※次回行くとき、ちょっと確認してきます。

     

    実は【定期点検記録簿】車検時にほとんど確認されない

     

    ワタクシ
    【定期点検記録簿】は名目上は意味があるようですが、実質形骸化しています。
    というのも、
    「大まかすぎてチェック項目として機能していない。」
    んですよ。

     

    【定期点検記録簿】は、質問事項とチェック内容が「やってる感。」だけアピールしてる素敵なものです。
    ※もう何十年も【定期点検記録簿】の設問内容に大きな変化はありません。

    例えば、
    設問だってこんな感じです。

    ■エンジン本体の項より

  • エンジンのかかり具合、異音
  • 低速、加速の状態
  • 排気ガスの状態
  • エアクリーナエレメントの汚れ、詰まり
  • って、どうしろというのだ?
    「チェックしたよー。」
    ということは出来ますが、何が正解で何を求めてるのかいまいちわかりません。
    ※それでも一通り確認と調整はしますけどね。

    【定期点検記録簿】はユーザー車検時に書類としては必須なんですが、必要書類のチェックを受けるときに「あれば良い。」くらいの位置づけです。
    ※逆に、ワタクシは今まで実車の確認時に【定期点検記録簿】を見せろと言われたことはほとんどないです。

    ちなみに・・

    陸運局の検査官さんもプロですので、整備されたり交換されたりしたパーツはきっちりチェックしています。

    実際にチェーンやスプロケの交換をして持ちこんだ時に、
    「ちゃんと整備してるねえ。」
    とお褒めの言葉をいただいたことがあります。

    Z750D1。綺麗なチェーンとスプロケは検査官さんの印象がいいのです。

    Z750D1。綺麗なチェーンとスプロケは検査官さんの印象がいいのです。


    そりゃ毎日何十台も見てればねえ。

    こういったことは検査官さんにもよると思うのですが、
    検査官さんの印象がいい方がいいに決まっているのです。

    洗車して綺麗な状態で持ちこむのはそういう心証を悪くさせないためでもあるのです。
    ※意地が悪い検査官さんは実際に存在します。

     

    【定期点検記録簿】には車検時にチェックされるポイントの記載がない

     

    ワタクシ
    【定期点検記録簿】が形骸化しているのはユーザー車検の鬼門になりがちな点検項目の設問がないからです。
    見られもしないうえに、ユーザー車検で落とされるポイントがないなら形骸化するのも頷けます。

     

    そもそも、
    「車検のラインで確認される項目が【定期点検記録簿】にはない。」
    のですよ。

    例えば、

  • 光軸
  • 光量
  • スピードメーター
  • ブレーキの効き
  • 車幅
  • ウィンカーのレンズの大きさ
  • リア回りの違反項目
  • などについては全然言及されていません。
    ※灯火類の動作や計器の動作の確認はある。

    もしかしてだけど、
    定期的に点検する項目は車検で確認される項目とは違う・・のか?

     

     

    今現在は、
    【定期点検記録簿】はあくまでも車検時の点検記録、という意味合いでしかないように見えます。
    少なくとも、
    項目の記載があれば【定期点検記録簿】の存在もう少し意味が出来るように思えるのですが。

    ちなみに・・

    【定期点検記録簿】の確認内容は汎用的な項目で構成されています。

    なので、

  • シャフトドライブ関係の記載
  • ドラムブレーキ関係の記載
  • などの項目もあります。

    定期点検記録簿。ドライブシャフトやドラムブレーキは該当なしだ。

    定期点検記録簿。ドライブシャフトやドラムブレーキは該当なしだ。


    画像を拡大して良く探すのだ。

    こういう箇所は、
    自車に該当しない項目に適当にチェックすると ほとんど確認されないとはいえ 突っ込まれる。
    可能性が捨てきれません。

     

    【定期点検記録簿】程度は絶対に実際に自分で書くべき

     

    ワタクシ
    「整備や点検、消耗品の管理なんてわかんねえぜ!」
    という整備任せっきりの人も増えています。
    それでも、
    【定期点検記録簿】くらいは自分で書けたほうが良いです。

     

    車検のあるバイクのオーナーなら、
    「この程度の項目の確認なんて余裕です♪」
    と言うくらいでないと。
    ※悲しいけれど、年々バイク乗りの整備スキルレベルが下がってるように思うのですよ。

    それに、
    【定期点検記録簿】なんて、難しいもんじゃないです。
    そんな大したことチェックしてないし。
    必要工具だってノギスぐらいですよ。

    Z1-R。ブレーキパッドの厚さはノギスで測るのです。

    Z1-R。ブレーキパッドの厚さはノギスで測るのです。


    そんなに難しいもんじゃない。

    車検おあるバイクオーナーなら、ユーザー車検なんて余裕で通しちゃいましょう。

    ユーザー車検は経験すべき

    バイクの維持費で一番高額っぽい項目にあげられる車検ですが、2年の継続検査ならで3万円以下で通せます。
    ※それだってほとんど自賠責代ですよ。

    最近のバイクの消耗品の方がよほど維持費を押し上げます。
    ※太いハイグリップタイヤ前後なんて車検代の数倍はします。

    車検があるようんあ大型バイクは、体力があるうちしか乗れません。

    ならば、
    バイク乗りなら出来るだけ若いうちに一度くらいは「ユーザー車検。」に調整してみましょう。
    そして余裕しゃくしゃくで通すのです。
    これこそがプライスレスな経験なのですよ。
    ※こういう経験の積み重ねで、うまい酒が飲めるのです。

    当ブログでも、ユーザー車検の際の記事を何度かあげていますのでご参考まで。

     

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    【定期点検記録簿】ははっきり言えば旧時代の名残ともいえる書式です。
    そのお役所がいまだに紙の古い様式の書類を「必須。」として定めているのが【定期点検記録簿】なのです。

     

    【定期点検記録簿】は、コレだけデジタルで処理されることが多い世界でも旧態依然としている車検御制度の名残ですね。
    「デジタルで〇か×か?」
    を公正に判定しないので検査員さんの現場の判断に任されるわけですよ。

    勘定を含めた人の判断が入るとなると、

  • 不公平感も
  • 損した感も
  • 納得いかない感も
  • 制度への不満も
  • 出てきがちです。

    「この不明確さ。」
    がユーザー車検のハードルの高さを助長してる主な理由な気がします。

    ユーザー車検なんて、
    基本さえ押さえちゃえばユーザーと検査官さん、事務員さんの人間同士のコミュニケーションです。
    ※これが現代は逆に難しいのかもしれん。

    いずれにせよ、
    【定期点検記録簿】の作成は2021年時点ではユーザー車検には必須の書類なのです。

  • 旧態依然とした書類を紙にして
  • 点検して
  • 記録して
  • 当日持っていかなきゃユーザー車検には通らない
  • ってことなのですよ。
    ルールとして【定期点検記録簿】が必要って言うならそれに従わねばなりません。

  • 【定期点検記録簿】の記入に当たって最低限の知識は必要。
  • ですが、
    【定期点検記録簿】の記入は難しくはない。
    ので素人でもやってみる価値は有ります。

    そして、
    早い物で今年は当倶楽部のZ1-RとZ750D1の車検でございます。
    追って記事にしていきます。
    一日で陸運局に二往復ですよ、神業に近いです。
    ※しかも休みが取れないので雨でも自走で行く予定(´;ω;`)

    車検はデジタル化遅い

    余談になりますが。

    昨今なんでもデジタル化が叫ばれています。
    コレだけ世の中がデジタル化してもお役所と言うのは「事なかれ主義。」なわけです。

    日本はデジタル化に大きく遅れ、
    「最近までコロナウィルスの感染者数をFAXでやり取りしてたような国。」
    なのですよ。
    ※そのくせ、くだらないプライドだけは強い。役人とか地方の補助金頼りの企業みたいです。

    デジタル省だか何だか知りませんが、

  • とっとと印鑑レスの話も進めて
  • 車検証や自賠責の証書は電子文書にして
  • バーコード読み取りで納税証明とか不要にして
  • 画像と動画診断で車検も不要にして
  • ナンバーに貼り付ける車検有効期限のシールも不要にして
  • とか早くやってください。

    バイクユーザーや車ユーザーに対するサービスが異常に遅い。
    ※そのくせ、自動車税の納付書だけは発送が早い。

    それに、
    バイクは荷物なんか積めないんだから、
    「車検証とか自賠責の書類を携帯しなきゃいけないルールは変えて欲しい。」
    ※こういう書類は持参してないと最悪免停ですからね。

     

     

    ちなみに・・

    続余談

    デジタル化が進んだとしても今の日本のお役所にすべてのデータ管理は任せられない気もします。

    例えば、
    バイクのナンバーを照会するだけで

  • 所有者
  • 置き場
  • 納税の有無
  • が余裕でわかっちゃったらバイク盗難の基準になるデータベースになっちゃいます。

    こんなデータが世の中に流出したらたまったもんじゃないですな。

    と考えると、
    個人情報の極み、「マイナンバー。」とかどうなってんですかね?
    ※民間だってデータ流出のニュースが凄いのに、ちゃんとした専門家部隊が公務員にいるとは思えないしねえ。

    余談でした。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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