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KAWASAKI Z650RSとは?売り方にガンダムとの共通点を見た。

Z650RS。一瞬古いバイクに見えるのはさすが。

Z650RS。一瞬古いバイクに見えるのはさすが。

 

ワタクシ
Z650RSは買いなのか?
2021年末に当ブログの熱心な読者様から質問をいただきました。
ので、ワタクシなりの所見を書いて返信してみました。
書いてるうちに、こりゃガンダムの売り方だな、という結論に至ったので加筆して記事にしています。

 

巷ではZ650の再来と言われているが全然違うZ650RS

 

ワタクシ
まあ外装に丸っぽいタンクつけて、明らかにZ650のカラーリング乗っけて出てくればねえ。
それっぽく見えないほうがおかしいというか。

 

現在のネオクラッシックのバイク市場はZ900RSの一人勝ちですね。
Z900RSはよく見ると、全然Zではないし、空冷ですらないのですが、よくまとまっています。
手軽にZの雰囲気を楽しむにはとてもいいバイクだと思います。

Z900RS。Z1と並べるとずんぐりしていますな。

Z900RS。Z1と並べるとずんぐりしていますな。


いいと思うけれど、Z1とは別物。
ZEPHERの方がはるかにZっぽい。

Z900RSの流れで、Z650RSを作ったのは間違いないですね。
今どきのバイクですので、ひどい作りなわけはなく乗りやすいはずです。

本家Z650とは。

オリジナルのZ650がZapperという別名で、750ccクラスより小さく軽くオリジナルのエンジンを与えられたのとはちょっと違ういきさつです。

他のメディアでも既に話題になってたり、wikiでも取り上げられているので詳細は書きませんが、Z650のエンジンは超長寿なエンジンです。
それほど完成度が高かったのかと思うくらい。
排気量はすぐに738ccにまで拡大され、30年以上作り続けられています。
※SR400並ですな。

ただ、
この系統のエンジンを積んだ爆発的ヒット作は いろんな意見もありましょうが ZEPHER750くらいしかないのも確か。

ゼファーは750が一番好き。ジムカーナでも速い!

ゼファーは750が一番好き。ジムカーナでも速い!


他のZapperエンジン搭載車では一番全体のバランスがいい。

Z750FX2やFX3、Z750GPは長らく空冷Zでは不人気車でしたし。
大きく重いデカい750ccから小さくコンパクトなナナハンへの転換期とはいえ、小さく迫力のに欠けるのでイマイチ人気がなかったのです。
※今の価格が信じられないくらい中古車両は安かったのです。

ジムカーナでは超速かったのですが、見た目がちんちくりんというか寸詰まりというか。
やはり性能よりも格好が悪いので人気がなかったのではないかと。

そして、
少なくともZ650は昔からほとんど見かけたことはないです。
※存在は知ってましたが。

もちろん、乗ったことはありません。

こういう歴史を持つZ650のイメージでZ650RSが出るというわけです。

Z650RS。ちんちくりんでなければいいんですが。

Z650RS。ちんちくりんでなければいいんですが。


ホイールベースが短そうだし。

ワタクシがZ650RSの外観を画像で見た限りの印象としては、公式に発表されている画像を見る限り、イメージは上手くつかんでいます。
ただし、
エンジンは水冷二気筒なので、迫力には欠けますね。
空冷4気筒の本家Z650と並べるとさすがに、「コレジャナイ。」感が出る気がします。

 業界のから騒ぎ感が半端ないですが。 
それほど売れるのかなぁ。

Z650RSは外装イメージはともかく、2気筒だし

 

ワタクシ
このご時世、いくらKAWASAKIとはいえ、650ccのエンジンを新規で作るわけもなく。
Z650RSに搭載されるのは最近流行の二気筒エンジンです。
悪く言えば、Ninja650、Z650と同じエンジンの流用で外装だけそれっぽくしただけです。

 

ワタクシ的には、二気筒を悪く言うつもりはありません。
そもそも、公道用のバイクは二気筒で十分、4気筒は贅沢なのですなぁ。

Z650RS。二気筒ですなぁ。

Z650RS。二気筒ですなぁ。


エキマニに迫力がない分、ラジエターが目立ちますな。

二気筒エンジンにだけ注目すると、
これまた現存数がくそ少ないZ750T(激レア車)やZ400Twin(激レア車)の発展型と言う気もしないではないですが。

KAWASAKIとしては、650ccという排気量にフォーカスして、よりスポーティなZ650のイメージや名称を踏襲した、というマーケティングでしょうねえ。

とはいえ、
二気筒は4気筒に比べ何よりコンパクトで軽く、値段も安く作れる。

  • 気楽にZのイメージを楽しみたい。
  • 今どきのバイクのデザインが嫌い。
  • 体格的にデカいバイクは嫌だ。
  • 馬力はそれほど要らない。
  • という人たちにはウケるパッケージかもしれません。

    Z650RS。サイドカバーで隙間を埋めてる感が半端ない。

    Z650RS。サイドカバーで隙間を埋めてる感が半端ない。


    カラーリングは本家Z650っぽいですが。

    そして、
    そういう人たちが新車バイクの主な顧客(要するに中高年)だったりするのです。
    後は値段設定ですが・・100万円前後ではないかと言われています。
    ※100万円だと消費税が10万円もかかると思うと買いたくなくなるね。

    KAWASAKIはZのイメージで作れば何でも売れる

     

    ワタクシ
    ZEPHER以降、KAWASAKIはバイクが数多く売れる王道路線を学びました。
    レースで結果残せなくてもイメージさえあればバイクは売れるのです。

     

    ZEPHERも最初は地味目のスタンダードバイクだったけれど、どんどんZ1のイメージに近づけたし。
    ZRXはZ1000Rイメージに。
    W800はWシリーズイメージに。
    それぞれ、その時々のバイクを古いバイクのイメージに近づけて売ってきたし、実際売れてました。

    Z900RSは売れ筋だったZEPHERが環境対策で売れなくなったのでこの路線を水冷で継承したものですね。

    メーカーとしては売れればいい。
    過去のバイクの栄光をたくさん持ってるKAWASAKIなら、そういうマーケティングが可能なのです。
    過去の栄光にすがりすぎたSUZUKIのKATANAは販売数で苦戦しているようですが。
    ※個人的には、Z900RSがウケるなら新型カタナももっとウケてもいい気がします。何が違うんだろ?

     

     

    KAWASAKIが次に何か出してきても、
    「またZのイメージか・・。」
    という事になれば、新鮮さはないですね。

    Z650RS。メーター周りのイメージはZっぽいです。

    Z650RS。メーター周りのイメージはZっぽいです。


    でも電子装備満載っぽくて壊れると一式交換なんだろうな。

    このような売り方が良いか悪いかは、ZEPHERのころから散々議論されているのですが結論は出ませんね。

    ちなみに・・

    イメージで売る戦略と言えば、JPSのロゴを付けたロータスヨーロッパです(笑)

    JPSカラーのロータス車は特にレースで強かったわけでもない癖に、調子に乗ってF1のJPSカラーを纏って売ったら思いのほか売れちゃった。

    それに気を良くした、ロータスの総帥チャップマン氏はロータスは市販車でのレースはほとんどしなくなりました。
    労力をかけなくても売れるなら越したことないですし。
    ※一応、ロータスヨーロッパの初期はちゃんとレースしてたけれどほとんど勝てなかったようです。

    こういう伝説が一個でもあると、そのイメージで波及的に売りやすいんですよ。
    例え、伝説を作った車体とぜんぜん似ていなくても。

    もはやZの名称は新しいガンダムみたいなもん

     

    ワタクシ
    この何でもZに絡めれば何でも売れる現象、何かに似てるな・・。
    と思ってたら「ガンダムだわ。」ということに気が付きました。

     

    ガンダムはおもちゃが売れれば何でもいいレベルで、宇宙世紀のミッシングリング的な年代にまでガンダムを設定。

    設定の歴史の過去に戻って作品作ったりするので、どう見ても新旧逆だろ?という節操のなさ。
    どんどん、追加設定が出てきてわけがわからない。

    既にワタクシの好きな「割とリアルなガンダム。」は、何処に行ったのだ?というくらい。

    これは、現在のZ系イメージで売られてるバイクになんとなく似てる気がするのです。
    節操のなさとか、新しいものに関連させて追加設定イメージがどんどんメディアに作られていく過程が。

    現在最新の劇場版ガンダム。

    現在最新の劇場版ガンダム。


    こんなのがガンダムなの?
    なんかスーパーロボット系で見る気失せるわ。

    まあ、ガンプラが売れれば何でもいいように、バイクが売れれば何でもよい、ということですね。
    全く新しい提案やコンセプトは趣味のものであっても広がりにくい。
    ので、
    今既に下地があるもののイメージで新しいものを作って売るのが確実。

    もはや全くガンダムでなくても、新しい世界観を作るより手っ取り早い。

    これが今のマーケティングのトレンドなのかもしれません。
    この手法に則ればとりあえず数は売れかもしれません。

    もちろん、作品としては素晴らしいですよ、新しいガンダムもたぶんZ650RSも。

    ただし、
    本来のファンはワタクシの様にちょっと冷めた目で見てるのではないかなぁ。
    そして、新しい文化は全然育たないですよね。
    まあそれはそれでいいのかもしれませんが。

    まとめ

     

    ワタクシ
    色々書きましたがZ650RS、いいバイクなんでしょうねえ。
    今どきのバイクのパッケージで悪かろうはずがないのです。
    もはや、売り方と買い手がどれくらいいるのかって次第だと思います。

     

    Z650RSは話題性の乏しいバイク業界はこれに乗っかりたいのも確か。
    雑誌もどんどんZ650RSの特集を組むでしょう。
    ワタクシとしても、業界の活性化のためにも何でもいいのでバイクは売れて欲しいです。

    それにしても、
    このご時世でも新型バイクの話題を毎年提供してくれるKAWASAKIは凄い。

    とはいえ、
    Z900RS並みに数が売れるかどうかは見どころです。

  • 二気筒の丸タンクのZが市場に受け入れられるかどうか?
  • 外装が似てればZでもいいのか?
  • 値段はいくらなのか?
  • 既にZイメージのバイクを欲しい人はZ900RSを買っているのでは?
  • Z900RSとの住み分けはどうするのか?
  • いずれにしても、
    そろそろ現行のエンジンが内燃機関エンジンの最終モデルになる可能性も捨てきれません。
    ※これから、新規のバイク用エンジンを作るのは今のところリスクが高すぎるし。

    Husqvarna ヴィットピレン。上から見たタンクとかすごくデザインされています。

    Husqvarna ヴィットピレン。上から見たタンクとかすごくデザインされています。


    このエンジンを、Husqvarna ヴィットピレンみたいな超軽量な新しいデザインに載せたらいいのに。
    ※正直、もうZイメージはいいよ。

    Z650RS、今後の売れ行きとか業界の扱いには注目ですね。
    ※650ccは持ち上げずらい排気量ですが、扱いきれる排気量、とか言い出すんだろうな。

    売れたらHONDAあたりが、追従してくるでしょうねえ。
    似たような排気量でCBの名前を使って。
    CB650F-RSとかそんな感じです。
    ※今の腰抜けHONDAにそんな根性あるかどうかは別ですが。80年代なら絶対やってたね。

    ちなみに・・

    Z650RSがZX-25Rと似たような価格であれば、ワタクシならZX-25Rを買います。

    ZX-25Rはマジで凄いですよ。

  • 恐らく史上最後の250cc4気筒になる。
  • あれだけ贅沢な設計で専用設計品だらけ。
  • どこをどう切っても相当コストがかかっている。
  • ZX-25R。コレだけ本気で作られた250ccは久しぶりに見た。

    ZX-25R。コレだけ本気で作られた250ccは久しぶりに見た。


    税込みで90万円台だし。
    所有満足が超高い250ccだと思うのです。

    外国メーカーが作ったら、数百万円はかたい。
    ※多分、日本車でしかできないと思われます。

    相応に、250ccとしては値段が高く、数が売れていません。
    ※たぶんあの値段で売っても利益は少ないのでは?

    稀少性も高く、専用設計だらけのZX-25R。
    イマイチデザインが好きではないので食指が動きませんが。
    ※それ以前にどうせ買えませんけど。

    今後ZX-25Rが販売終了にでもなったら確実に値上がりします。
    ※歴史上、650ccモデルが大人気だった例はなく、Z650RSのリセールバリューは低い気がするし。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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