エンジンのためにはオイルにはいい状態で厳しい季節を乗り越えて貰いたい。
一台当たりのオイル交換作業はたかが知れていますが複数台あると結構大変な作業量になります。
当倶楽部のオイル交換祭りの様子でございます。
オイル交換には適した時期がある
エンジンにとって過酷な季節「夏。」により良い状態で臨んでいただくためでもあります。
エンジンオイルは、
等をつかさどっています。
距離を走ったり、古くなったりするとこの能力が落ちてくるのですよ。
エンジンを長持ちさせたければ、
「オイルをなるべくいい状態で気温が40度近くになる時期を乗り越えること。」
だと思っています。
かといって、
「真夏の炎天下でオイル交換なんてやってらんない。」
※最近の夏はオイルを垂らすと暑さで緩くなってるのがわかりますな。
炎天下で汗だくで嗅ぐオイルの匂いは暑苦しいものなのですよ。
※真夏のレースとかもうできない自信があります。
ということもあり、ここ十年以上は春にオイル交換をするのが当倶楽部では恒例になっています。
いろんな花が咲き始めると、そろそろオイル交換だな、と思う。
ちなみに・・
当倶楽部では通勤車両は春と秋にオイル交換を行っています。
※冬もエンジンにとっては過酷な季節であることに変わりはないです。
雪国では、春と秋の定例作業なのでオイル交換はタイヤ交換作業と一緒にやるとジャッキアップの手間が省けます。
タイヤ交換もオイル交換と同じで複数台一気にやると手間的に楽なのです。
当倶楽部では、通勤車両はオイルとタイヤ交換は同時作業がセオリーなのですが、今回ラパンSSはオイルだけ交換しました。
※アバルト595で嫁が出掛けてしまったのでタイヤ交換できなかったのですよ。
こんな記事もあります▼
多種多様な車種でも当倶楽部ではオイルは一緒
オイルは全部同じ銘柄ですが二種類をブレンドして車種ごとに粘度を調整して使っています。
今回オイル交換した皆さんは以下の通り。
旧車、通勤車、バイクの空冷エンジン。
どれも求められる性能が違いますが、当倶楽部ではオイルをブレンドすることで対応しています。
もう何十年もこんな感じで運用しています。
古いエンジンなのでそんなに高性能なオイルは要らないのです。
ベースとなるのはホームセンターで売られている
カストロールの10W-30
これに、
シェブロンの20W-50
をブレンドしています。
※エンジンの設計の古さや走行距離数を考えて、マニュアルで指定されているオイル粘度より少し硬めにしています。
オイルの「密閉。」機能強化
空冷エンジンは熱膨張した時のクリアランスを基準に設計されています。
ということは、
「エンジン内部のパーツ同士の隙間は広め。」
なのですよ。
劣化したり走行過多のエンジンではこの隙間がさらに広がっています。
その場合は、水道管などの配管用テープを巻いて補強します。
※主治医はドレンボルトを締めた上からシリコンシーラントや液体ガスケットで固めちまえ!と申しておりました。
それに、
古い設計のエンジンは隙間が広めなのは当たり前だったりします。
※今のエンジンの加工レベルから見れば40年前のエンジンのクリアランスなんてスカスカともいえるレベルです。
この隙間を少しでも「密閉。」させてやるために、オイルの粘度を上げています。
※もちろん、オイルの粘度が抵抗になってエンジンは回りづらくなるのですがマフラーからの白煙は減ります。
逆に、
古いエンジンに0Wとか5Wとかの柔かいオイルを入れちゃうとオイルの「密閉。」能力よりも、
「潤滑。」
「浸透。」
「洗浄。」
の能力をいかんなく発揮され、オイルが滲んだり、漏れたり、上がったり、下がったりという原因にもなります。
ちなみに・・
当倶楽部では、ガレージにオイルとオイル処理剤は常時ストックしてあります。
※春と秋の定例交換意外にも何かあったらすぐオイル交換できるようにです。
大体春先に、在庫量を調べて、不足分は買い足す、という流れです。
※割とまめに買いためています。
最近20W-50という粘度のオイルは量販店では置いてないことも多いですが、ネットで買えますね。
※いつも箱買いです。送料もタダになるし割安です。
当倶楽部では毎年この箱が新しくなります。
円安やら国際情勢やらで、オイルはこの先どんどん高くなることが予想されます。
シェブロンの20W-50、買い足しておこうかな。
毎年じりじりと値上がりしています。
オイルを抜くのにジャッキアップしたり直立させたり
なので割と適当に抜けたら良しとしています。
それでもちょっとだけジタバタします。
「エンジンを暖気して、エンジンオイルを暖めてから抜く。」
という人がいますが、
ワタクシはそれで火傷したことがあるのでエンジンは冷たいまま、オイルを抜いています。
※エンジン停止直後のエキマニに触れたため。
オイルが抜ける量なんて、暖気しようがしまいが大して変わりません。
※バイクなんてオイル交換前に、日向に出しておけば十分な気がします。
とはいえ、
オイルパンの形状やドレンボルトの位置によっては、車体を傾けないとオイルが残る構造になってる車両もあります。
例えば、
ロータスヨーロッパのオイルドレンボルトはオイルパンの進行方向右側にあります。
ということは、
車体の左側を持ち上げれば多少抜けやすくなるということです。
※右側も持ち上げないと、ドレンボルトに手が届きませんが。
当倶楽部にはガレージを建造したときの端材がうなるほどあるのでした。
※だいぶ薪にしちゃったけど。
それくらいはやってやってもいい。
ロータスヨーロッパのオイルは規定は4lなのですがちゃんと抜けないことが多く、4l入れたら多すぎた!なんて話はよくある話なのです。
ラパンSSのオイルドレンボルトはオイルパンの進行方向の後ろ側にあります。
ということは、
車体の前側を持ち上げれば多少抜けやすくなるということです。
※前を持ち上げる?タイヤ交換と同じなので同時にやると手間が省けるというわけです。
Z1-RもZ750D1も本来はセンタースタンドで持ち上げた状態でオイルを抜くのがベストです。
サイドスタンドでは、オイルパンの左に残ったオイルが抜けません。
注意して作業しないとバイクがコケます。
センタースタンドをつけるのが面倒なので、
サイドスタンドに木片を噛ませてなるべく直立させて抜く。
最後は人間がバイクを直立させて抜いています。
いずれも、何やっても完全には抜けないので多かれ少なかれ気分の問題ではあるのですが。
ちなみに・・
廃オイルは「オイル処理ボックス。」を利用して処理しています。
「オイル処理ボックス。」は一個当たり数百円の負担ですが仕方ありません。
※軽いけど、かさばるのでまとめて買うと結構大変なことになりますが。
以前は、廃油をオイル缶に入れて近所の仲良くしてたガソリンスタンドで処理してもらっていました。
でも懇意にしていたガソリンスタンドが閉店してからずっとこの方法です。
廃オイルを受ける際は、
に注意をしましょう。
大事です。
特に賃貸物件に住んでる人は。
でないと、
廃オイルを受けるのに失敗して盛大に床にオイル染みを作ってしまいかねません。
※えらいこっちゃ怒られる。
言っておきますが、
「写真撮影するためにちょっとずらそうっと。」
とか思ったりすると、盛大にこぼれたりするものなんです。
廃油は廃油処理パックでしっかりと
この廃油処理パック、ビニール袋が若干小さいのです。
「そこはケチるところではないだろ。」
と思うのですがどうやっても縛りづらい。
口の両端をもってくるくるして口を閉じ、両端を縛る。
※この際、しっかりタイラップで固定して漏れないようにする。
長年この方法でやってるけどこの方法でいいんだろうか?
お勤めご苦労様です。
ありがとうございました♪
廃油を受けた「オイル処理ボックス。」が各車両分あるわけで、廃油は4個になります。
といった具合で、ゴミの回収業者さんに迷惑が掛からないに気を使っています。
※大人としてのマナーだと思っています。
ちなみに・・
当倶楽部で利用している「オイル処理ボックス。」は安価でいいのですが、どうも記載と実際に処理できる内容量に差異があるような気がします。
特に容量4.5lの奴はひどい。
この吸オイル材では4lの廃油を受けるのが精いっぱいな気がしますよ。
ラパンSSの3lなら余裕ですが、Z1-Rの4lだとかなりギリギリです。
ロータスヨーロッパはオイル量は4lはですが6.5l用のを使いました。
※セロー225Wの1lもこれで賄うつもりでした。
「オイル処理ボックス。」はエンジンオイルの処理の他にも、
などに使えるので便利です。
※当倶楽部のガレージには常にストックがあります。
まとめ
恒例行事的なもんです。
いつもなら、鼻歌交じりで作業しても余裕なのですが大変なことに!
オイル交換自体はあっさり終わるのですが、数があると場所を移動したり、工具を用意したりと忙しいのです。
オイル交換が終わると、本格的なバイクシーズンに入るような気がしています。
オイル交換なんてのは、メンテナンスの初歩の初歩なので出来るだけだけ自分でやってみればいいのです。
手を汚した分、愛着がわくってもんです。
とはいえ、
自信が無ければショップに持ち込むのもいいし、そこで高価なオイルを入れるのもいいでしょう。
大事なのは、
オイル交換をしなくても一応走りますが、過酷な状態を続けたエンジンは長持ちしない。
ということを言っておきます。
高性能なエンジンならなおさらですよ。
車やバイクは最低でも年に一度はオイル交換すべきだと思っています。
※2stのミッションオイルはもっと長いスパンでもいいですが。
Z1系エンジンドレンボルトは純正でも磁石が付いていますが、磁力が弱い。
少しでも金属片を収集できるように100円均一で買ったネオジム磁石をつけています。
今回これが重大な事件を引き起こす引き金となるのです。
Z1-Rのオイルパンから、何やら大きめの破片がドレンボルトの磁石にくっついて出てきたのですわ。
思わず二度見、そして膝から崩れ落ちる。
いつも気楽にやってるオイル交換の際に、とんでもないものを発見することだってあるのです(´;ω;`)
※そのうち記事にしますが大ごとですよ、姉さん。
ああ。
余りのショックにセロー225Wのオイル交換する のを忘れるくらい 気力がなくなりましたよ・・。
※もうゴミ出しちゃったよ。道理で6.5lのボックスには余裕があったわけだわ。
この記事を書いてる時点では、粉砕したパーツはわかっているのですが交換するにはエンジンをある程度ばらさねばなりません。
ああ、ロータスの電装が終わったっと思ったらこれかい。
こいつは面白くなってきやがったぜ♪
※見え見えの超強がり。
ちなみに・・
アバルト595はまだ新車時から更新し続けている「有料お任せパック的なサービス。」があるので、オイル交換はディーラーでやってもらっています。
※いつ壊れてもおかしくないイタ車の流れを汲んでいるので、ディーラーに任せた方がいいと判断しました。
年に数度だけしか行かないディーラーですが、いつもジュースを御馳走してくれます。
※ホントいつもすみません。
こいつも新古車でしたしねえ。
ディーラーに行くたびにいつも新しい車の見積もりを出されます。
その際のアバルト595の下取り価格の安いことったらないですな(笑)
当倶楽部は貧乏なので絶対新車は買わないのです。
新車の下取り価格の安さを考えると、
「絶対新車なんか買うもんじゃない。」
と決意を新たにしてしまいます。
※外車は値段の割に痛む速度が素晴らしく早いので余計そう思います。
買い替えるわけないじゃないですか。
まだ動くし、ピンシャンしてるし。
そんな金、あるかい。