今回はその復路として、妙高高原駅前から野尻湖を経由して豊田飯山ICまでの県道96号線を行きます。
非常に地味ですが、これまた味わい深いツーリングルートでもあります。
でも、こういう所に行くのが楽しくなると「泥沼。」って奴で人生に深みが出るのです。
「妙高高原駅。」から始まる長野県道96号線
※ほんのちょっとだけ、新潟県なんですな。
こういう県境の県道の区分はどうなってるのか詳しい人に聴いてみたいです。
前回、県道97号でR18の新潟側に抜けました。
それを、長野側に引き返して「妙高高原駅。」を目指します。
※途中で味噌ラーメンで有名な「ミサ。」と「ニューミサ。」の前を通りましたが昼前でも結構混んでいました。
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妙高高原駅の南側から長野県道96号線が始まります。
妙高高原駅前も結構寂れていましたが、カッコいい綺麗な電車が停車中でした。
ワタクシは「鉄。」ではないのでよくわかりません。
※動く気配と人の気配はないのですが。
シャトルバス的なものやタクシーはいたのでさすがに駅の真ん前にバイク止めて写真撮る気にはなれず。
※気が小さい。
トイレだけ借りてすぐ出立することにしました。
スキーリゾートがあるので田舎の駅にしてはかなり立派。
妙高高原駅前の道を南に進むとすぐに左折県道96号が始まります。
橋を渡ったらすぐに長野県の標識に出会えます。
※なので長野県道96号の西の端は新潟県です。
すぐに長野県に入るので写真撮影が忙しい。
小さな集落を抜けると、一気に勾配が急になります。
前の記事の県道97号の時と同じように一気に沢沿いの道を登っていきます。
交通量のほとんどないので気持ちよく走れますな。
でも、
この辺りの勾配も結構急なのでパワーのない原付2種以下の4stエンジンだとキツイかもしれませんなぁ。
※トコトコ走る分には全然問題ないんですけどねえ。
一方、こういう所ではパイーン♪と気持ちよくDT200WRの2stパワーが炸裂します♪
※2stはたまに高回転までぶん回してチャンバー&サイレンサ内のカーボンを焼ききらないといけませんので、エンジンをぶん回します。
既に街中ではほとんど見かけなくなった2stバイク。
オーナーは団結して立ち上がれ!とか思うけれど、中高年がしゃしゃり出るとろくなことがないので大人しくしておきます。
絶好調の2stの加速を知らない人は、これから体験できる新鮮さがうらやましいです。ビックリするはずです。
※体験できる機会は限りなく少ないとは思うけれど。
県道504と一部供用区間がある
特に意識しなくても普通に合流するので迷うことはないはずです。
この辺りは集落があり、しっかり田んぼが広がっています。
途中で結構「タングラムスキーサーカス。」への案内板が出てきます。
一本東側の長野県道97号線は「斑尾高原。」推しでしたが、こちらは「タングラム推しのルート。」っぽいですな。
※タングラムを超えていけば、斑尾高原まではすぐなのですが。
いつ来ても長閑な山村の風景が広がります。
※以前、斑尾林道を散策した際にこの辺は走りまくってるので見慣れた光景ではあります。
ココが野尻湖周遊道路ですな。
どっちに進んでも間もなく、野尻湖が見えるようになります。
野尻湖、意外とデカい
すぐ目の前にイメージの割にはデカい野尻湖が広がります。
野尻湖ではみんなルアーフィッシングしておりますな。
昔は、ニジマス系がメインのターゲットだったような記憶があるのですが、今はみんなブラックバス狙いみたいです。
30年位前までこの辺りは水が冷たいのでブラックバスは越冬できないと言われてたものですが、今は普通にいるようです。
※そりゃあの雪深い銀山湖ですら越冬するブラックバスがいるというので仕方ないですが、温暖化って奴ですね。
めちゃめちゃ曇天と野尻湖。
県外ナンバーの車も路駐して皆魚釣ってます。
ほぼ違法駐車だと思うのですが交通量が少ないので問題にならないのかもしれません。
※釣り人以外の人はほぼいない。
野尻湖周遊道路
野尻湖はの周囲は完全舗装されているので普通の車でも一周できます。
周遊とはいえ、東側(今回の県道96号部分)は全然眺望はありません。
「野尻湖の東側はすぐそばに野尻湖があるハズなのに全然見えません。」
※モーターボートの音がすぐそばに聞こえたりするのですが野尻湖自体は木々に阻まれてほとんど見えません。
時々ちらっと見える。
これでもかなり野尻湖が見える場所です。
「野尻湖周遊道路。」は舗装路で距離的にもそれほどきつくないのでチャリで回りやすいらしいのですよ。
というわけで、
春から秋までの休日はいつ行ってもチャリがいます。
ところが、
野尻湖の北側、東側、南側は さびれているというか 道が細くて見通しが効かなくてバイクでもチャリを抜くポイントが少ないのです。
車幅のある車ならもっとチャリは抜きづらいはずです。
チャリの団体さんとか居ると、全然追い越せなくて「うわちゃー。」となります。
もちろん、、
野尻湖の東側は、昔から舗装こそされていますがあんまり道は整備されていないのでデカい車同士ではすれ違えません。
すれ違うための路肩もほとんどありません。
今どきの車はみんなデカいので睨み合い状態になることもあるようです。
※大抵、 地元民はデカい車では来たがらないので 観光客同士らしいのですが。
もし野尻湖をバイクや車で行く場合は、対向車はもちろんやチャリ、歩行者にも気を付けたい。
ついでに言うと、
「野尻湖の東側の道は意外と荒れています。」
いつ行っても湿ってるイメージで、舗装もボコボコしてたりします。
※豪雪地帯の道は大体どこでもそんなもんですが。
デカいオンロードバイクだと、ちょっとハンドルに力が入っちゃうかもしれませんな。
そもそも飛ばすようなところではないです。
※やっぱり県道みたいな 道の悪い所の 旅で汎用性があるのは荒れた路面に強いアップハンドルでリア過重のバイクですよ♪
野尻湖で栄えているのは西側の一部だけなのです。
野尻湖をシッカリ湖として楽しみたいなら大人しく西側に行くことですな。
もちろん、東側には自販機やお店はありません。
※点々とあるキャンプ場に併設されてる自販機は多分あると思うけど。
時計回りだと一か所だけ、わかりづらい分岐のポイントがありますがソコは画像参照です。
県道96号を行く場合は、国道18号方面に、というか周遊道路じゃないほうが正解です。
割とうっそうとした林の中です。
この辺りね。
お店とかやってるのかしら?
フォトジェニックではありますな。
※いつもワーワー言いながら前を通るだけでした。
まあ、今回の目的は県道96号の一気走りです。
天気は今にも崩れそうなので ちんたらと休憩するための 西側には回らずに先を急ぐことにします。
こういう所が、単独行のソロツーリングのいいところです。
※「有名でも興味ないところは全飛ばし。」「5時間休憩なし。」とかワタクシのソロツーリングなら普通です。
ちなみに・・
野尻湖は長野県の北信地域に住む地元のバイク乗りが散歩的に出かけるツーリングスポットらしいです。
※ワタクシはなごみに行くツーリングあんまりしないので、出来るだけ観光地は避ける主義です。
まあ確かに長野市からはそれほど距離もないし時間もかからない。
適当に時間が空いたら散歩程度の気分で来れるスポットではあります。
特に何があるわけではないのですが、他県のライダーがツーリングで海に行くのと近い感覚なのかもしれません。
でも、
意外にも野尻湖を一周したことある人は多くないのでした。
西側の栄えている とはいえ、それなり のエリアで休憩してそのまま帰る人が多い見たいです。
ワタクシの良く世話になる水道工事屋さんの友人、Ninja乗りのSさんも良くいくけど一周回ったことないと言ってました。
確かに、西側の賑わってる(?)辺りではバイクを見かけますが、それ以外ではほとんど見かけませんな。
なんだかもったいない。
長野県道361とぶつかる
ここの一時停止が長野県道361号との交差点です。
この辺りもしっかり田んぼに水が張ってあり、秋は綺麗そうな気がします。
長野に移住してきて、秋の収穫前の田んぼの綺麗さと秋の空のコントラストには驚きました。
※シルバーウィークあたりにあっという間に収穫されちゃうんですが。
こういう山間の集落の田んぼも一面に広がる田んぼ並みに味わいがあって綺麗ですな。
また道を外れて田んぼの真ん中で写真を撮ったりしてみました。
※今にも雨降りそうだったのですが余裕をかましています。
この辺りで北信五岳道路方面から入ってきた県外のツーリングクラブらしき団体と遭遇しました。
豊田飯山ICから高速乗るためのマニアっくなルーティングですな。
※まあ、先頭車がナビを積んでるなら道を間違ってるとは思えないし。
写真撮ってる時に抜かれたのですが割とすぐに追いつきました。
集落を抜けるとちょっとした峠っぽい道になるのですが、久々に全然知らない人の後ろを走るのは面白く、最後方からプレッシャーをかけない程度の距離を保って付いていくことにしました。
今どきのバイクがジャンルのまちまちで7台のグループです。
今どきのバイクはテールランプがみんなLEDなんですねえ♪
ブレーキランプが容赦なくスパッと点いて、スパッと消える。
皆さん割と大型車でしたがなんとなくフラフラ走ってるような気がしました。
まあ、知らんと地で頑張っても何一ついいことないので飛ばす必要は全くないのです。
見つけたら確実に押さえておくべき。
ほとんど青看板がない県道もたくさんあることを、県道散策を始めてから知りました。
とはいえ、
太いタイヤのバイクでゆっくりペースでバンクが遅いとヨタついてるように見えるということに気が付きました。
アウトインアウトしてるようですが、ヨタヨタというかヨボヨボしてる印象になりますな。
※ブレーキパカパカかけすぎ。後ろ走ってて疲れますな。
今どきバイクは良く出来すぎていて、ライダーが積極的に介入しなくてもバイク任せでも走れちゃうんだねえ。
バイクを操ることより、出先でいろんなことを楽しみたい人にはいいのかもしれません。
ワタクシの様に普段DT200WRとかZ1-Rとか立ち癖の強いバイクしか乗ってないと、
やることやらずに曲がっちゃう方が楽しいけど違和感もあるのでした。
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こういうペースで流れているときは、無理に抜かずに自分のペースで遊ぶに限ります。
直線でもコーナーでも路肩から1mくらいの位置をずっとキープして走る練習をしたり。
法定速度で、インインインとかアウトアウトアウトのラインで走るとバイクのコントロールの練習になります。
見通しの悪い峠の左コーナーではインインインで走らないと対向車がセンターライン割ってきたりするから怖いですしね。
※細い道の峠だとこの練習が役に立つのです♪
とか思ってうるちに、上信越道の高架をくぐります。
ココを超えると間もなく、豊田飯山ICとの交差点になります。
ツーリンググループの皆さんはココで給油してました。
と言うことは、高速に乗る手前の給油かな。
せっかくなので、かなり手前で色褪せた県道96号の終点の看板を撮影しました。
雪の影響?にしても色あせ過ぎだ。
一部だけ直してストライプになるくらいなら全部塗り替えればいいのでは?と思わざるを得ない。
ワタクシはこの交差点から豊田飯山ICを正面に見ながら右折してR117を長野方面に向かうのでした。
雨が降る前に当倶楽部ガレージにたどり着きたいので、ちょっと急ぎ気味で。
※うちに帰る迄がツーリングですのでココで油断してはいけないのですが。
この交差点で、今回の県道97号から県道96号を繋ぐ
「斑尾、妙高、野尻湖周遊ルートの旅。」
は終わりです。
この周遊ルート、結構楽しいコース設定ですな。
関東組が遊びに来たときには案内しようかしら。
※でも大勢だと飯が面倒くさいな。
県道レベルだと、災害ですぐに崩れたりして修復工事の期間もあるので、いつでも気楽に行けるとは限らないのですが。
ちなみに・・
この記事の旅の最終地点となったR117は長野市街を起点として新潟県の小千谷市までつながっています。
※地図で見ると長野市街地の起点付近はぐるぐる回ってて面白いです。
飯山から先もR117はのんびりと旅するにはいい国道ですよ。
道中には温泉もあるし、酒どころや米どころを経由する千曲川の渓谷を横に見ながら進む旅情満点の国道です。
※野沢温泉や十日町、魚沼を抜けていきます。
途中にコンビニも定食屋さんも道の駅もあるので、割と人気なツーリングルートだと思います。
ワタクシも新潟県や福島県に行くときはこのルートをよく使います。
いつも気分よく走れるので、好きな国道の一つです。
今でこそ、R117は二桁国道のR18号と一部共有したり、豊田飯山ICの前を通ったりとデカい顔していますが、
ワタクシが長野に来たばかりの頃のR117(現在旧道として残ってる)は、信州中野市と飯山市の境辺りは千曲川に延々と沿って走る細い田舎道で、
R117の旧道の北端はR292の橋の横でつながる「時間ばかりかかって使いづらい道。」という印象でした。
ここ10年くらいで一気に北に向かう道がバイパス整備されて、昔に比べてかなり長野市から飯山市に行きやすくなりました。
でも、
街道が整備されるとそれまでの道にあった商店とか集落は一気に寂れるんですよねえ。
まとめ
長野県道97号と組み合わせるとしっかり北信の山の中を周遊できますし。
一部道が狭かったりするので車で行くよりはバイクで行くべきでしょうねえ。
出来ればもっと天気のいい日に行くべきでしたな。
県道96号は道中には特に目につくスポットも、コンビニすらもありません。
※野尻湖も錆びれた東側を通ってるし。
でも、
いろんな長野の山村風景を楽しめるので「旅した感じになる。」のがいいところです。
割と原風景ってこういうモノなんだろうな、という景色です。
野尻湖周辺は夏でも肌寒い感じがするので一枚中に着れる服を持っていくといいかもしれません。
※夏でも意外に寒いです。
秋の紅葉シーズンも野尻湖と紅葉のコントラストや山間地の収穫前の田んぼが綺麗だと思います。
絵に描いたような田舎道ですが、それもまたいいのです。
朝8:30頃に長野市の当倶楽部ガレージを出立して、帰宅は13時ちょいすぎでした。
土曜だったので福山雅治さんのラジオには余裕で間に合いました。
なかなか時間的にもいい感じのルートですな。
※走行距離160km強で全部下道。ほぼ休憩なしだけれど写真はたくさん撮りました。
まあ、散歩のコースとしては十分。
今度は天気のいい日にゆっくり回るのもいいかなぁと思っています。
前回から続いた斑尾・妙高・野尻湖を周遊できる長野県道(一部、新潟県道)97号、96号の旅でした。
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