
燃費もパワーもこれ次第で変わってきますよ。
エンジンには良い吸気が必須です。
自分のバイクのエアフィルターがどこについてるか知ってますか?
エアフィルター関係は誰でもできる初歩のメンテナンスです。
当記事の目次
今更ながらエアフィルターとは何だ?

ガソリンは単体では燃えないので空気(酸素)と混ぜる必要があります。
ガソリンと混ぜるための空気を出来るだけきれいな状態にするのがエアフィルターです。
基本的なおさらいですが、
というのが 雑な 基本的な内燃式のエンジンの吸排気の流れです。
内燃機関である以上、燃料はもちろん空気の供給が不可欠です。
「効率よく燃料を燃やすためにはできるだけいい状態の空気を燃料と混ぜたい。」
ので空気中に含まれるゴミ等は一緒に混ぜたくありません。
このゴミやチリ、石粒、埃や虫などを取り除いてくれるのがエアフィルターです。
エアフィルターは超重要なパーツなのです。
そして。
エアフィルターは超重要パーツですが消耗品です。
しかも消耗度合いは激しいのです。
とりあえず。
自分のバイクのエアフィルターがどこについてるかくらいは知っておきましょう。
知らなきゃ外すこともメンテすることもできませんので。
とはいえ。
最近のバイクはエアフィルターにアクセスしづらいんだよねえ。
タンク外さないといけないとかさ。
ちなみに・・
公道用の乗り物でエアフィルターを撤去してパワーアップ!とか言ってる人がいますが寿命を縮めてるだけです。
気化器(キャブやインジェクション)は髪の毛並みとかそれ以下の通気口で微調整しています。
キャブを分解して各穴の導通を確認すればわかりますがものすごい細かい穴がたくさんあって、
これらが互いに影響しあっています。
気化器は精密機械ではありません。
超精密機械です。
キャブはこれをアナログでやってるのがすごいのですよ。
※すでにキャブ車が作られなくなって20年以上たちますが、これぞ世界に誇る日本のものつくり!とも言える技術の結晶です。
気化器内の狭い通路に小さな埃が詰まっただけでエンジンは調子を崩します。
万が一、ゴミが気化器を通り抜けたとしても、シリンダー内でゴミが暴れまわるわけです。
可燃物は一瞬で燃えちゃうそうですがゴミは出ます。
不燃性の石などはそのまんまシリンダーに入ります。
そうなるとエンジン内部が傷ついていろんなダメージを負います。
エンジンのためにはエアフィルターがいかに大事か?ってことなんですよ。
当倶楽部のZ1-RやZ750D1にはエアクリーナボックスが装着されていますが、
キャンプに行ったりちょっとした未舗装路を走ったりするので気楽に使いまわしたいからなのです。
※一時的なパワーとかどうでもいいのよ。
エアフィルターには湿式と乾式がある

湿式と乾式です。
乾式エアフェイルター
乾式のエアフィルターは大きなろ紙みたいなもんです。
ろ紙をジグザグに追って表面積を稼いでいます。
ゆえに、ジグザグに折りたたんだ厚手のコーヒーフィルターみたいなイメージです。
このろ紙をケース内に接着してエアフィルターとしています。
目の細かいろ紙状なため、目詰まりしやすいため未舗装路には向いていないと言われます。

VT250FHのエアクリーナBOXとエアフィルター。
残念ながらVT250FHのエアフィルターはメーカー欠品です。
社外品も存在しないようです。
乾式エアフィルター自体にはメンテナンスはありません。
多少の汚れならエアブローでゴミを吹き飛ばすことが可能ですが、ろ紙に絡まったゴミや埃はほとんどとれません。
※中には乾式のエアフィルターを洗う人もいるのですがボロボロになったろ紙の繊維を吸い込んでエンジン不調・・ということもあり得ますのでどうなのか・・。
原則として乾式のエアフィルターはフィルターごと交換が無難です。
そんな乾式のエアフィルターですが車種毎のエアクリーナボックスの形状に合わせた形をしてることが多いです。
乾式のエアフィルターは車種毎の専用品であることが多く、兄弟車とかエンジンの使いまわし車種以外の汎用性はあんまりないです。
なのでその車種んが販売終了になるとほどなくメーカーで廃番になるのです。
こうなるとどうしようもありません。
※同じバイクに長く乗りたいなら手に入るうちにエアフィルターをたくさんストックしておくことです。
なので。
旧車乗りは自作する人も多いです。

汎用エアフィルタースポンジ装着。
エアフィルターなんてなければ作ればいいんですよ。
こんな記事もあります▼

エアフィルターを自作するならこれ。
デイトナ ターボフィルターは粗目と標準があるけどどちらでも大丈夫です。
湿式エアフェイルター
湿式のエアフィルターはろ紙版もありますがスポンジ式が多いです。
スポンジ素材に専用のエアフィルターオイルを塗布して使います。
粘度の高めなエアフィルターオイルがゴミや埃を絡めとるということです。
※2stオイルを塗布してる人もいますがね。
粘度の高いオイルを塗布してもスポンジはろ紙に比べて目が粗いので吸気抵抗が少ないため、
詰まりにくく、吸気効率が良く、パワーを得やすいという特徴があります。

DT200WRの洗浄前エアフィルター。
これくらい汚れても意外とパワーダウンを感じないのはワタクシが鈍いからなのかしら?
粘度の高いオイルが細かい埃を捕縛するのでオフロード車に使われることも多いです。
※でもXR250は乾式だったよね?HONDAはそういうところが変態です。
そのほか、2stエンジンは空気をより吸い込む必要があるし、シリンダーからの吹き返しがあるので大抵湿式です。
※乾式のエアフィルター装備の2stって見たことないかも。
湿式エアフィルターのもう一つの特徴は「洗えば何度か使える。」ということです。
ただし。
スポンジの劣化限界があるので適当なところで変えたほうが無難です。
無理して使い続けるとスポンジが崩壊して大変なことになります。
※崩壊したスポンジがキャブに詰まるという大惨事をワタクシが実際にこの目で見たことがあります。
湿式エアフィルターの洗浄には専用のクリーナーを使うべきです。

エアフィルタークリーナー。
何でもネットで買える時代ですな。
Amazonですぐ来た。

油脂汚れがヤバイレベルで落ちます。
最強油落とし薬液はたぶんこれです。
エアフィルターの洗浄液は特性上、油汚れに超効きます。
ゆえに。
メンテ大好き野郎はこれを脱脂剤として使ってる人もいますな。
※ロード用自転車のチェーン清掃にはこれが最適、という自転車乗りもたくさんいます。
湿式エアフィルターの洗浄の仕方は、
ビニール袋に汚れたエアフィルタースポンジを入れ、クリーナー液を入れてもんで汚れを浮かせます。
※洗うとクリーナー液が超汚くなるので再利用は止めたほうが無難です。

エアフィルター洗浄中。
クリーナーはもろに燃える匂いがしますが、洗浄力はすさまじいです。
十分汚れが取れたらスポンジを水道水で水洗いして汚れを洗い流します。
そのあと十分乾かします。
※乾く前にキッチンペーパーなどでスポンジを押すように水分を取ると取り残した汚れと油が大量に取れます。

洗浄後のDT200WRのエアフィルター。
もみ洗い3分くらいでこれくらい綺麗になります。
エアフィルターのプリントされてた文字がきれいさっぱり消えるくらい洗浄力が高いです。
丸一日程度乾かしたらエアフィルター用オイルを塗布します。
※スプレー式と普通の液体式があるけれど当倶楽部では最近スプレー式が主流です。少量で済むので無駄が少ないし楽です。

廃盤?エアフィルターオイル。

洗浄後のエアフィルターにスプレーしていきます。

何でもいいと思いますよ、量があった方がいいけど。
※当倶楽部で使ってる大容量タイプはもう廃盤っぽいね。
塗布するオイルは適量でいいのですが適量が難しい。
昔はスポンジを握ってオイルが滴らないレベルと言っていましたが、
当倶楽部では ケチって スポンジの表面と裏面にまんべんなくスプレーして、軽く握って全体になじませるだけです。
※これが完璧な方法とは言いませんが、当倶楽部の2st勢は全部この方法で20年以上運用していますので不正解でもなかろうと思っています。
ちなみに・・
湿式エアフィルターはオフロードを走ると一発で超汚れます。
※特に乾いた埃の未舗装路とか最悪です。
林道ツーリングの後に洗浄するとスポンジから土の塊とか小石とか粉砕した木の葉とかが落ちてきます(笑)
これくらい簡単にエアフィルターは汚れます♪
そんなわけで。
オフロード車で本当にパワーを求めるなら 林道走行毎とは言いませんが 頻繁に洗ったほうがいいはずですよ。
一度汚れを絡めとったフィルターオイルはホコリの吸着力が弱くなるので、空気の洗浄能力は確実に落ちるからです。
※目が粗いので完全に詰まることは少ないんですが新品と比べるといかに汚れてるかわかります。
オンロード車でも年に一度程度は洗浄または交換すべきだと思います。
それほど神経質にならなくてもいいとは思うのですが、
走った分は確実にエアフィルターは汚れるってことを忘れずにいたいものです。
湿式にオイルを塗らないとどうなる?

吸気抵抗が減ってパワーアップする?
そんな単純な話ではないのです。
湿式エアフィルターは塗布されたエアフィルターオイルでゴミや埃を絡めとるのです。
このオイルは細かいチリなどもからめとるため、結構な粘度があります。
これがそのまま、吸気抵抗になるらしいんですよ。

エアフィルターオイル塗布後のDT200WR用エアフィルター。
両面にオイルを塗布して軽く握ってなじませてから装着します。
※人によってはまた1日程度なじませる人もいますね。
主流の湿式エアフィルターの素材はスポンジです。
目が粗いため、ろ紙よりも吸気効率は良いです。
そのため、
「エアフィルターオイルを塗らないほうが吸気効率が上がっていいんじゃね?」
という人もいます。
こういうのを素人の浅知恵というのです。
キャブではわかりづらいでしょうが小排気量のインジェクション車ではもろに差が出るようですよ。
インジェクション車でフィルターオイルを塗布しない湿式エアフィルターを装着すると、
明らかにエンジンレスポンスがぎくしゃくして低速域から調子が悪くなるらしいです。
※ 割と 最近のKawasakiの250ccオンロードバイクを新車で買ったR君が 人身御供となって 立証してくれました♪
このように。
メーカーが大金をかけてエアフィルターオイルが塗布された状態の吸気抵抗で設計してあるのです。
素人が昨日知ったような知識で対抗しても意味はありません。
エアフィルターオイルを塗布しないとメーカーの想定した混合気の割合が狂います。
メーカーの指定通りのほうがいいに決まっているのです。
※吸気が増えた分、燃料も増やしたりすればまた別かもしれませんが、その場合エンジンの寿命は短くなるでしょうねえ。
そもそも。
湿式のエアフィルタースポンジは目が粗い。
オイルを塗布しないと細かい埃やチリは吸い込まれちゃいます。
細かいホコリはフィルターに粘度の高いオイルを塗布してオイルが絡めとってるということです。
※なのでフィルターオイルは結構べたべたします。
湿式エアフィルターを選択したメーカーには素人が思いつかないようなちゃんとした理由があるハズなのです。
湿式で設計されたエンジンには湿式の作法を重んじてメーカーのいうことを守って運用するのがベストだと思っています。
ちなみに・・
アフターパーツとしてのエアクリーナーもありますね。
当倶楽部でもK&N製の湿式エアフィルターをZ1-Rに装着しています。
キャブに直接つけるタイプではなく、エアクリーナボックスに入れるタイプのやつです。
※最近見かけないけれど20年くらい前は結構売ってた。
これの目なんか粗々ですよ。
しかもフィルター層がものすごい薄いのです。
光に透かすと向こう側が透けて見えるくらい薄い(笑)
これなら吸気効率アップするのはわかりますが、オイルの塗布は必須ですな(笑)
※新品時にはK&Nというロゴが付いたものすごい高粘度のオイルが付属してた、と記憶しています。
旧車は吸排気をいじったら、それに合わせてキャブのセッティングを調整するのは基本でした。
キャブの時代は割と大らかに対応できたのでこれでもよかったんですよねえ。
そういう意味ではインジェクションは「マニュアル通りの100点以外は全部だめ。」みたいな冷たいところがありますな。
エアフィルターは自作できる?

特に凝った設計のマイナー車なんかはすぐなくなります。
不人気車はこういうことろがキツイのです。
実際、旧車と言われる車種はほぼ新品のエアフィルターは手に入らないでしょうねえ。
「エアフィルターがないので走れない。」
こんなバカ臭い話もありません。
が。
実際、旧車ブームでそこかしこで起こってるようなのです。
※当ブログにも「エアフィルター 自作。」で検索流入してくる人が結構います。
ただし。
形状によっては自作することが可能だったりします。
と言いますのも。
形状が単純な板状であれば汎用エアフィルタースポンジを切った張ったすれば何とかなります。
フィルター周りのフィッティングパーツを残して、ろ紙やスポンジ部分だけを汎用フィルタースポンジと入れ替えればよいです。
実際に当倶楽部ではZ750D1やロータスヨーロッパなどはこの方法で10年以上運用しています。
※マネしてもいいですが当然自己責任ですよ。

パンチングメッシュのアルミ板でエアフィルターのフレームを作ります。
これはロータスヨーロッパのエアフィルターを自作中の画像。
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼
ただし。
「エアフィルターは特殊な形状をしてるものが多い。」
の自作するのが難しいのです。
特にオフ車は多いです。
こんな記事もあります▼
特殊な形状でも自作をやってやれないことはないらしいのですが、
接着剤を上手く使わないと塗布したオイルで接着面が崩壊してエアフィルターとしての意味がない、ということになりかねません。
接着剤の補助として細いステンレスの針金でスポンジを縫うように固定してフィルターにしてるメカの師匠が埼玉に居ます。
このように果敢に自作する剛の者も存在します。
バイクに長く乗るということはこういうことも含めて意地というか執念なんですよねえ。
世の中にはそういう 面白い 人たちがたくさんいるのです。
ワタクシなんかまだまだなのです。
ちなみに・・
昔のオンロードレプリカ系のバイクのエアフィルターは車体の設計上何となく後回しになるイメージです。
無理やりつけた感のある車種も多いです。
というもの。
「オンロードのレーシングマシンにエアクリーナボックスはない。」
ので、
レプリカ系バイクはその場所の確保が容易ではなく、無理やりな配置になるのが普通だったからです。
※RG-γの400や500のエアクリーナーボックスとそのダクトの取り回しは変態級です。
なので、
エアクリーナーボックス内に配置されるエアフィルターも割と無理やりな形状をしてたりします。
※アタッチメントが変な形状だったりします。レプリカ時代の影響を受けてるVT250FHがそうです。
オフ車はレーサーと言えどもエアフィルターが必須なので設計時から場所を確保してたりするのですがね。
※KTMのオフ車なんてこうまでして容量を確保したかったのか?という設計の割り切りがすごいです。
昔のDUCATIは「エアクリーナーボックス付いてない。」という割り切った車種もあったのですが。
※茶こしファンネルむき出しのDUCATIでユーザー車検に臨むY君の姿が神々しかったもんです。
ついでなのでエアクリーナーボックスの役割

※このネタだけで多分1万字くらいは文章かけるんだけれど。
エアフィルターの役割はわかったとして、
それではエアクリーナーボックスの役割を知っていますか?
普通の人が普通に公道を走る市販車ではエアクリーナーボックスは特に重要な意味を持つのですが意外と知られていません。
エアクリーナーボックスは、
等の意味があるんですよ
今回の記事のテーマから言えば、
「エアフィルターが濡れてフィルターの目が水で詰まって吸気効率が悪くなるのを防ぐ。」
という意味があります。
※その他の意味は長くなるのでリクエストがあればそのうち書きますが割愛します。
「エアクリーナーボックスがなければバイクで雨天走行したらエアフィルターは水を吸って湿気ると詰まる。」
のです。
※キャブに直接取り付けるむき出しのエアフィルターは雨天時はずぶ濡れになるので最悪です。
これを踏まえた上で。
雨天走行したり洗車したりするとエアクリーナーボックスがあっても、
多少はエアクリーナーボックスの吸気口(いわゆる豚鼻)から水が浸入します。
※むき出しよりは全然微量ですが。
そんな時、
エアクリーナーボックスに入ってきた水をエアクリーナーボックス外に排出する仕組みがあります。
これは、
エアクリーナーボックスについてるいわゆる「豚鼻。」によるところが大きいです。
エアクリーナーボックスの空気の導入口にゴムや樹脂製の曲がったパーツがついてるはずです。
これが「豚鼻。」です。
豚鼻はエアクリーナーボックス内の下部まで伸びています。
その延長線上にはエアクリーナーボックスの外部に通じる穴が開いてるはずです。
これは、
「空気導入口(豚鼻)から入った水がエアクリーナーに吸われる前にエアクリーナーボックスの外に排出するため。」
です。
エアクリーナボックス内に侵入した水は、
シリンダーの吸気圧で簡単にエアフィルターに吸い寄せられます。
※それくらいシリンダーの負圧は大きいです。
そうならないように、
水が負圧の影響を受けない位置(エアクリーナボックスの下部)まで導いて、そのままボックス外に排出するのが豚鼻の役割です。
※豚鼻はメーカーによってダクトとかエアインレットパイプとか言われてて統一用語はないっぽいです。
そんなわけで。
エアクリーナーボックスはバイクを公道で安定的に使うために必要な装備でもあるのです。
邪魔だから、パワーアップのためだからと安易に撤去すると公道で使いにくいバイクになっちゃいます。
一瞬のハイパフォーマンスはあるかも知れませんが、トータルでいえばアウトです。
どんなの高性能でも安定して公道で使えないバイクは本末転倒なのです。
ツーリングの際は峠で多少パフォーマンスが落ちたとしても、何事もなくしれっと帰ってこれた方が偉いのです。
※「99人を倒しても最後の一人に倒されれば終わりだ!」と炎の転校生で褐色の師匠が滝沢昇に言ってますがその通りです。
純正バイクの完成度をなめてはいけません。
※もっとも最近のバイクはコストダウンが素晴らしく、子供だまし的な設計の車種が増えてるそうですがね。
ちなみに・・
エアクリーナーボックスについているいわゆる豚鼻パーツは、誰が言いだしたんだか知りませんが撤去するのが流行った時期がありますな。
「豚鼻を撤去すればパワーアップする。」
みたいな都市伝説的に語り継がれて、多くのバイク小僧がやってました。
※とるだけなので金かからないしね。
実際はほとんどパワーにも水にも影響はなかったと思われます。
コンマ数秒を争うとか大雨で長時間運用するとかやればまた別なんでしょうけど、
ただただ設計者の親切心とかメーカーの良心を踏みにじっただけでしたな。
※当時のバイクの中古車を見ると豚鼻が撤去されてるものが結構多いです。余計な事すんな。
なので。
豚鼻を撤去していい気になってる人もいますが、
「素人の浅知恵。」
なのです。
メーカーは「こういう意図で親切心でつけたんだよ。」ってちゃんと説明を頑張ったほうがいいと思う。
※適当にいじくって早く壊れてくれれば新しいの買ってもらえる、とか思ってるのかもしれませんが。
ユーザーも、
「メーカーが金かけてつけたパーツに意味がないはずはない。」
ともう少し考えればわかりそうなもんですがね。
結局、みんな流行りとか バイクに詳しい先輩の話とか を妄信してるだけで考えて深堀しないんだよね。
※だからバイクは子供の乗り物、と言われるのよ。
自分の頭で少しは考えないと。
いつまでたっても搾取される側から抜けられないのです。
まとめ

自分のバイクにはどのタイプが使われていてどのようにメンテすればいいのか知っておきましょう。
最近自分のバイクが、
と言った場合、
まずエアフィルターのチェックをしてみるといいです。
汚れたエアフィルターをきれいなものに交換だけでこれらの症状が回復することがあります。
※不具合があったら安い方から手を入れるのは基本ですよ。
それくらいエアフィルターは内燃式エンジンにとっては重要な存在なのですよ。
そして。
エアフィルターは消耗品ですがバイクには車種毎の専用品が多いです。
旧車になるとエアフィルターの入手が難しくなります。
長く乗るなら新品のスペアを1個は用意しておくべきでしょう。
買い占めておきましょう、とは言いません。
もしくは自作できるようになっておきましょう。
※今ついてるものが機能してるうちに複製を作っておくのが無難ですよ。湿式エアフィルターのスポンジは跡形もなく崩壊することがあるので。
いずれにせよ。
気分よくバイクに乗りたければ
が不可欠です。
その「良い吸気。」の一部を担うのがエアフィルターというわけです。

Z1-R。
記事とは関係ないですが夏至の日の早朝に志賀草津高原道路に行ったら貸し切りでした。
遠くに白馬連峰がみえます。
当倶楽部から往復で3時間程度なので散歩の範囲ですな。
「良い吸気。」にはキャブやインジェクションといった派手なシステムも関係してくるので、
どうしてもそっちがフォーカスされがちですが、実は不具合の原因は地味なエアフィルターだったというのは昔からよくあることなのです。
エアフィルター関係は丁寧に確実にやれば素人でもできるメンテナンスの一つでもあります。
エアフィルターは地味ですが超重要なパーツなのです。
こういう地味ですが重要なものこそ、オーナーの手で確実に作業したいものです。
※重要じゃないものはバイクについてないハズなんですが最近のバイクは良くわからない。
この話は、
最近のKawasakiの250ccのインジェクション方式のオンロードバイクを新車で買ったR君が、
「湿式のエアフィルターを洗浄した後、フィルターオイルを塗布せずに組んで調子を崩した。」
という話に起因しています。
※いい酒のネタになった。これで我が軍は後10年は笑えるぞ(笑)