旧車乗りの皆様、メーターワイヤーのメンテしてますか?
ワイヤー類は、ほっておくと切れるんですよ♪
生産されてから一度もワイヤーのメンテされてない個体も多いです。
当記事の目次
メーターの挙動不審の原因はワイヤーかもしれない
原因が全くわからなかったのですが、念のためメーターワイヤーのグリスアップしてみたら直りました♪
低速でも高速でも、スピードメーターが安定せずにピョコピョコ動くんですよ。
メーターの張りが大きく振れたり、小さく振れたり・・
※電気信号式のメーターで内部の抵抗値がおかしくなるとこういうことはたまにあるんですが。
巡行してても加速中でも・・常時ではなく時たま発生するんで原因が特定できません。
いろいろ調べた結果、
「こりゃメーター自体の異常かも・・」
すこしビビリつつ、結論付けそうになりました。
※素晴らしく高価なんですよ、旧車のメータってのは。
とはいえ、
「なにか異常があった場合、一番安い手法をまず試すというのが貧乏旧車乗りのセオリー」
です。
素人にもできる「スピードメーターワイヤーのメンテナンス」をしてみました。
そしたら、
あっさり直りました♪
メーターがピョコピョコ跳ねるような挙動は「ワイヤーの動きが渋い」からに他なりません。
ロータスヨーロッパのスピードメーターケーブルは素晴らしく長くて2m近くあります。
インナーワイヤーが回転する際、アウターと少しでも引っかかると動きが渋くなる仕様です。
※結構曲率高い取り回しですが。
実際、ワイヤーメンテしたら、ほぼ完全にメーターの動きが改善されました♪
※安く済んで本当によかった・・どこがどう壊れるか旧車は楽しいですな。
ちなみに・・
古い車の内装品やメーター類はほぼもれなく高額です。
雰囲気が一変するポイントについては、皆さんこだわりがあるようで高額になりがちなんです。
スピードメーターなんかその最たるものなわけで、壊すと高いのです。
「プレミア価格」とか「希少価値」とかで数万円は軽く飛びます。
それでも手に入るだけ、まだマシなのかもしれません。
旧車のメーターは単純な機構で機能もシンプルなアナログ式なので、メーター自体のオーバーホールが可能です。
メーターのオーバーホールでも足元見られて結構いい値段します。
※オーバーホールベースのボロイメーターでさえ、結構いい値段します。
そういう業者もだんだんと少なくなっているようで、修理してくれるだけありがたいと思うようにしています。
当倶楽部の車両のメーターワイヤをまとめてメンテ
KDX125SRのスピードメーターワイヤー(ケーブル)が切れたころをきっかけに全車両のメーターワイヤーの整備をしておきました。
こういうのは思いついたt機に一気にやるに限ります。
大変ショックだったわけで。
先日、バイクのKDX125SRのスピードメーターケーブルが切れた記事を書きました。
普段から結構メンテしてたつもりなので、切れたこと自体がちょっとショックでした。
アウターとギア部のジョイント部から水分が侵入して、グリスが硬化してワイヤー自体の動きが渋くなってたのが原因でした。
こんな記事もあります▼
そういえば、
今年の春先に通勤車両のラパンSS(MT仕様の4駆動だぜ)のクラッチワイヤー切れを経験しています。
※この記事、書きかけのまま放置してます。
これをきっかけに、
「すべての乗り物のワイヤー駆動しているメーターケーブルのメンテを実施する」
ことにしました
そんなわけでロータスヨーロッパのスピードメーターケーブルもメンテナスしたわけです。
※ここまでが前置きっぽいな。
今時の車もバイクもケーブルでメーターのスピード検知してる車両ってあるのかしら?
電気信号を拾うセンサーがついてて、それに対応したスピードが表示される方式が一般的になったのかな?
当倶楽部でセンサー仕様のメーターを装備してるバイクはKTM125EXCだけだな。社外品だけど。
ロータスヨーロッパのスピードメーターケーブルは超長い
アウターワイヤーに保護されたインナーワイヤーがくるくる回ってスピードを表示させます。
びっくりするほど長いケーブルを使っていますので動きがいいわけないです。
バイクのスピードメーターケーブルは、長さ的にもたかが知れています。
大体、メーターから前輪の真ん中のスピードメーターギアに連結されています。
フロントサスペンションのストロークがあるので、だいぶ長めに作られています。
とはいえ、
せいぜい1mもあれば長い方でしょうねえ。
ロータスヨーロッパの場合、
運転席前のスピードメーターから、車体後端のミッション部の更に最後端につながっています。
ほとんど最後端までワイヤーが伸びています。
まさかコレジャナイよな・・と思ったくらいです。
長いワイヤーはミッションからメーターにつながるまでに何度も曲がっているんです。
しかも、
大きく余裕を取って取り回しされています。
これが上記の画像です♪
「こりゃワイヤーの動きがいいわけないわ!」
こんな長いインナーワイヤー見たことないです。
今時の電気式メーターであれば、
ってところですかね。
この方がはるかに簡単ですが、当時は機械式のワイヤーしかなかったんでしょう。
とはいえ、
機械式ワイヤーで速度を図る単純な機構のおかげで素人にもメンテが簡単にできるというメリットもあるんです。
今時の車の電気式メーターは壊れるとほとんどの場合、一式交換する方が早いし簡単なので一般的です。
今時の車のメーターが壊れると大衆車でも超高いです。
こういうので車検通したって話聞かないけど大丈夫なのかね?
各種メーターワイヤー(ケーブル)のメンテナンス手順
誰でもできます。
ワイヤーを車体から外して、インナーワイヤーを引っこ抜いて洗ってグリスアップして元に戻すだけです。
ところが、
それなりのコツというかポイントもあるんですよ。
何事にもノウハウはあるってことです。
ワイヤーのメンテ手順
※この際、アウターケーブルが湾曲したり型がついちゃってる場合は、適当にほぐしておきます。
※この際、アウターケーブルに曲がり型がついてたりするとインナーケーブルが引っ掛かってうまく進みませんので、曲がってる個所を伸ばしたりなだめたりしつつ押し込みます。
この作業のポイント
注意する点は、最後にワイヤーを車体に取付る際にきちんとインナーケーブルとギアやメーターが咬み合わさってるのを確認することくらいです。
ワイヤーの先端とメーター側、車体側への取付け位置や方向は決まってるので無理やり取り付けないこと。
※最悪、ギアやメーターが破損します。
適当にギアがかみ合わない状態でメーターワイヤーを組んだため、ギア部が破損してる中古車両をよく見かけます。
素人メンテで力技で無理やりワイヤーを取り付けたのが原因ですね。
当倶楽部のYAMAHA DT200WRは入手時にはホイール側のスピード検知ギアが破損しておりました。
メーターの動き方が妙で何がおかしいかわかりませんでしたが、フロント周りを全部ばらした際に破損に気が付きました。
※もう20年以上前の話ですが。
見た目には全くわかりません。
中古で乗り物を買った場は、こういう個所も含めて全体をチェックしたほうがいいです。
入手時に「どんな状態なのか」を知り尽くすことがヘンテコな乗り物を長く楽しむための秘訣です。
※こういう細かい作業を含めて、最初に全部初期化しておくと後々楽できます。