KDX125SR バイク メンテナンス

KDX125SRのスピードメーターケーブルがメーカー欠品。自作か!流用か!

KDX125SRの右ミラーの根本についてるのもヘルメットホルダーです。

KDX125SRの右ミラーの根本についてるのもヘルメットホルダーです。

突然、KDX125SRのスピードメーターが職務を放棄です。
メーターが大きくてかっこ悪いのでいずれ変えてやろうと思っていたものの・・
いざ動かなくなると非常に困るんですよ。
※2stは走行距離がわからなくなると、途端にガス欠が心配になります。

メーターが動かなくなった原因は・・まさかのスピードメーターケーブルが断裂!
さて、部品発注しますか・・と思ったものの・・

KDX系のスピードメーターケーブルは全部欠品

Toos

2019/10時点では、KAWASAKIのパーツ検索サイトでKDX系のスピードメーターケーブルが欠品になっています。

あーとうとう来ましたね・・
こういう基本的は機能をつかさどるパーツが欠品になるとバイクの車体自体が廃車になりかねません。
他がピンシャンしてても、スピードメーターが動かない時点で厳密に言えば道路交通法上はアウトです。
※車検には間違いなく通りませんが幸い車検ない排気量です。

インナーワイヤーがぷっつり

インナーワイヤーがぷっつり

先日、KDXで近所の友人宅を訪ねた際、出先でスピードメーターが動かなくなりまして。
ケーブルが外れたのかと思い、その場でチェックしたんですが外観上特におかしい個所はありません。

自宅に明らかに法定速度以下でたどり着き、すぐにケーブルを外してみたところ・・
スピードメーターのインナーケーブルがブチ切れていました。

しかも、外皮部分が痛んでそこから水と泥を吸ったらしく・・ケーブル内で素晴らしい抵抗になっておりました。
※たまに気にして注油はしてたんですが、外皮部が痛んだことから内部に水が浸入、錆びたり汚れが固着したっぽいです。

まあ、ケーブル位なら何とか♪
安いもんだしね・・
と、ご機嫌にKAWASAKIのパーツ検索画面で調べてみると・・KDX125SRのスピードメーターケーブルは欠品です。
ついでに互換性のありそうな、KDX250,200,220の兄貴シリーズも全部欠品・・。

うわマジか!
※ここで初めて軽く焦ります。

旧車の欠品パーツはどうすべきか問題

Toos

どうしても古い車体を維持しているとパーツの欠品という場面に出くわします。

これは、どんな車種でもそうです。
※例外的に古いモンキー系、Z系はサードパーティががんばってくれています。

維持しやすい旧車はこういう部品が潤沢なモデルに限られます。
どんなにすごい性能でも、肝心なパーツがないとそのまま廃車になりかねません。

現行車種でも、いずれパーツ欠品になって行くでしょうね。

そういう状況でも
ワタクシは結構じたばたする方です。

とりあえずヤフオクなどのネット個人売買系で中古パーツを探す

Toos

まず最初はヤフオク!でメーターケーブルの調査してみます。
非常にぼったくり価格ですが「ないよりマシ」という感覚です。

基本的にヤフオクやメルカリなどでは人気車種の欠品パーツは取り合いです。
さらに欠品であることを出品者が知ってるとカナリ強気の値段設定をしてきます。
ので、ある程度の出費は覚悟しましょう。

欠品している部品を運よく購入出来たら、完全清掃の上グリスアップをして延命させるのが賢い方法です。
基本的に個人売買系の部品は中古ですので程度に期待しない方がいいですよ。

メーターワイヤーなんてのは、スパイラル状の金属ケーブルの中をらせん構造で保護しつつ強度を高めたインナーワイヤーが回ってるだけの代物です。
こんなもんに高額は払いたくなはい・・んですが背に腹は代えられません。
※ロータスヨーロッパも長ーーーいメーターワイヤーが車体後方(ほぼ後端)から運転席の前のメーターまでつながっているだけですが余裕で数万円します。

最近、ヤフオク!の中古パーツ関係の値段が高騰していますね。
昔は個人売買がメインでしたが、近ごろは業者が入ってきて、廃車になるようなバイクを丸ごと一台バラして、部品売り、しかも新品より高い値段で売ってたりします。
※こういう所も情報弱者は搾取されますな。

部品単体では安くても、送料で稼ごうとする出品者も多く以前よりお買い得感はなくなりましたね。

うちも余剰パーツはどんどんヤフオク!に出そうと思っていますが、面倒くさいんですよ。
ので、正月休みとか長い休暇の際、暇つぶしがてらやろうと・・毎回思っています(泣

そのものが無くても他車のパーツ流用できる場合がある

Toos

同じメーカーで同じくらいの年式で同じくらいの車格のバイクのパーツがある場合があるんですよ。

これはもうノウハウ蓄積のレベルですね。
○○には△△の部品が使える、という情報は最近はネットでもよく見かけます。
ネットの情報なので信用がイマイチってのはありますね。

それでも故障車両を抱えちゃったら藁をもつかむ状態なわけで、そりゃなんでも頼りたいのも確かです。
オフ車はサスが長いので、口金があったとしてもオンロードの部品では長さが足りないこともあるしねえ。

意外にもエンジン以外は、他メーカーのパーツが流用できたりするのが面白いところでもあります。
キャブや足回りなどは、バイクメーカーは違っても部品単位での製造メーカーが同じだったりすることも多いです。
内部のセッティングで味付けしてたりするんですよねえ
※普段からこれは流用できそう!という目線でバイク観察ができると、泥沼です。

実は、こういう「飲み屋で語ると嫌われる細かすぎる知識」は旧車乗りはたくさん持っています。

ちなみに・・

KDXの場合、排気量違いの兄弟車種が多かったので全部新品パーツ検索してみましたが軒並み欠品でした。

ちなみにKDX125SRのメーターワイヤーとKDX200SRのパーツとは互換性はありません
ヤフオクで結構高かったけど買ってみました。
※なぜか200SRだけちょっと安いし出品数が多かったのですよ。

入手したKDX200SRのメーターワイヤーは単純に10cm長い上、ホイール側のジョイントの径が違います
※ワイヤー切り詰めれば使えそうです(ただでは起きないぜ。

また、やっちまったって感じです

ワタクシの場合、こうやって人柱的(咬ませ犬か?)にやったりするので余剰な使えないパーツが大量にストックされるわけです。
はよヤフオク!に出さなきゃいけないパーツがごまんとありますが面倒くさい。

誰か!誰でもいい!暇をくれ!

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KDX125SRのスピードメーターケーブルはKMX125のが流用可能


実は前のモデルのKMX125のパーツが流用可能だとわかったのは4か月後のことでした。

切れたメーターケーブルを短く切り詰めて使う

Toos

切れた部分を取り除き、メーターギアのカシメ部分を外してメーターをショート化して装着してみます。
  • ワイヤーのインナー部とアウター部を分離してインナーワイヤーの切れた部分まで切り詰めます
  • 切れたインナーワイヤーのカシメ部分をうまく分離して、残ったインナーワイヤーにカシメ直します
  • アウター側もカシメ部分(ギアに接続する部分)を取り外し、ぶった切りまたカシメ直します
  • これは古くから知られている方法ですが素人がやると大体うまくいきません。

    ここまでやるのに3時間かかっている

    ここまでやるのに3時間かかっている


    カシメを外す際に下手すると金属部分が割れちゃったりするのよ。

    メーターワイヤーのインナー及びアウターのカシメ部分がうまく外せないんですよ
    ネットでは結構簡単にやってるように見えますが実は思いっきりしっかりカシメられていますので、根気と工具が無いと精神的に「ムキー」と怒るか泣きが入るかどちらかです。

    ちなみに・・


    一応、中古を入手した余裕からか時間をかけてショート化には成功しましたが、切れた部分に合わせるとワイヤーが短すぎてメーターまで届きません。

    泣きを入れつつ、ステーを作成してメーターの位置を下げたりしてみました。

    メーターの位置が下がったけれど・・

    メーターの位置が下がったけれど・・


    メーターが空を向いている(笑)と遊びに来た友人S氏に大笑いされた♪

    これはこれでカッコいいかもしれません♪
    ※一応、ヤフオク!で中古のメーターワイヤー入手できたので遊びですよ、遊び♪

    ノーマルのKDX125SRのメーターは武骨すぎです。

    ノーマルのKDX125SRのメーターは武骨すぎです。


    メーターがハンドルと共締めってアンタ・・

    電気式スピードメーターに変更してしまう

    Toos

    スピードメーターケーブルが不要なスピードメーターが電気式スピードメーターにすればワイヤーは不要になります。

    最近のバイクは電気式メーターが多いです。

  • スピードを検知する磁石をホイールにつけ
  • 信号検知ユニットをフロントフォークにつけ
  • ホイールの径を入力して
  • 磁石からの信号をピックアップすることでスピードを検知する
  • これが最近のトレンドです。

  • ケーブルの抵抗すらも燃費に
  • ケーブルの重さすらも重量に
  • 各々影響するし電子回路の仕組みのユニットが安くなったということでしょうか。
    ※でも少し安っぽいし10年後はなんだか時代遅れになってる気がします。

    ちなみに・・

    電子系の後付けスピードメーターと言えば、Acewellが有名ですね

    台湾メーカーだったと思うけれど、試しにKTM125EXCにつけていますが、結構使えます。

    コレだけ小さいAcewellのメーター

    コレだけ小さいAcewellのメーター


    バッテリーレスだと使い勝手悪いですよ。

    ■KTM125EXCの場合

  • バッテリーレスなので時計は毎回リセットされます
  • ちゃんとウィンカーインジケータも点きます
  • ニュートラルの信号が取れないので機能しません
  • スピードメーターだけ見れればいいんですよ、とりあえずは。


    シンプルでハンドル回りの軽量化に最適だけれど、バッテリー搭載車の方がいいですよ♪

    KTM125EXに使ってはいますがやはりバッテリーレス車だと使い勝手が悪いです。
    時計はリセットされちゃうし、トリップメーターもいまいち信用できません
    ※ついでに、KTM125EXCはニュートラルランプの設定がないのでニュートラルは感覚のみが頼りです♪

    KDXの場合、バッテリーレスなので、時計は死ぬとしてもエンジンがかかっていればニュートラルランプも機能しそうです。
    Acewellのスピードメーターの設置は説明書通りにやればそんなに難しくないです
    ※もちろんある程度はメカの知識が必要ですよ。

    今までメーターワイヤーはよく耐えてくれた

    Toos

    KDX125SRは中古で入手して10数年、よくここまでもったと褒めてやりたいです。
    しかもガンガン林道走ってたしなあ・・

    今回メーターワイヤーが欠品ではあったけれど、1991年式のバイクのパーツがまだ出る方が不思議でありがたいと思います。

    25年以上前のバイクのパーツをストックしてくれてる方がありがたいです。
    たとえ、数点は欠品だとしても、です。
    こういうメーカーについていこうと思うよね、古いバイク乗ってるレストアラーは。
    ※できれば、もっとメーカーでパーツストックしてくれると嬉しいんだけれど。

    バイクメーカーも部品再販してくれるという動きもあるようだし、ここは素直に感謝ですね。

    当倶楽部の場合、
    KDX125SRについては散々コキ使ってきたし、余生はオフロードタイヤは履かせるとしても街乗りスペシャルにしようかなぁ・・
    ※激しい林道走行はちょっとかわいそうになってきたのも確かです。

    そろそろ恨み節だけではなく日々何かに感謝しながら生きようかと思う今日この頃だったりします。
    ※人間が小さいのですぐ文句たれがちです。

    まとめ

    Toos

    古いバイクでマイナーな車種を飼ってる人は部品供給に気を付けましょう。

    場所さえあれば、とりあえず部品取り車を丸ごと買っちゃう(動かなくても)方が安かったりもします
    ※調子に乗って部品取り車をレストアし始めると大変なことになりますが。

    セロー225Wのレストアは超楽しい♪

    セロー225Wのレストアは超楽しい♪


    金さえあれば・・なぁ

    今はヤフオクがあるんで部品単位で気長に探せば出てくると思いますけどね。
    マイナーな車種のパーツはあんまり売れないんだよねえ、ヤフオク。
    SUZUKI SV1000のカウル一式持ってる友人が非常に困ってるが、そんなの飼う方が悪い(笑

    とまあ、細かい部品がなくなって焦っていろんな方法を検討してみるという旧車維持あるあるでした♪

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    KDX125SRのスピードメーターケーブルはKMX125のが流用可能


    実は前のモデルのKMX125のパーツが流用可能だとわかったのは4か月後のことでした。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
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