信州の生活

【田舎暮らし】薪ストーブの薪を自分で確保するコツ

薪を山に取りに行く。ボランティアにもなる。

薪を山に取りに行く。ボランティアにもなる。

 

ワタクシ
薪ストーブに憧れる人は多いです。
ただし、薪を確保するのに苦労してる人も多いようです。
「薪ストーブを入れてみたけれど、3年もたたずに置物になる。」
という人もいるのですよ。
もったいない。
薪集めは情報戦+体力勝負ですよ、というコツをまとめた記事です。

 

 

山で薪を切り出すボランティア

 

ワタクシ
山と森ばっかりの長野県ではたまーに、こういう木の伐採の美味しい話があります。
そういう話は極力優先順位を上げて参加するのです。
薪の情報が来るだけでも非常にありがたいのです。

 

たまたま友人のSさんがそういう情報をくれたので参加です。
まあ、内々の小規模団体のボランティアの関係だったのですが。

薪を入手できるというのは美味しい話ではあるのですが、いかんせん体力勝負です。

  • 軽トラに乗り
  • チェーンソー片手に
  • 防寒装備+プロテクタ
  • の状態で伐採現場に向かいます。

    「間もなく春だというのに朝はすごく寒い。」

    朝は雪が降っていても薪がもらえるのなら頑張るのですよ。

    チェーンソーなんて人生で使う機会はないと思ってた♪

    チェーンソーなんて人生で使う機会はないと思ってた♪


    実はまだちょっと怖い。

    冬の薪作業は防寒具が必要

    薪運搬やトラックに積む作業は動くので汗をかきます。
    とはいえ、
    冬の時期は寒いのですよ。

    腰痛持ちは冬の薪作業には暑い位の装備しておいた方がいいです。
    ※暑くなりゃ脱げばいいのです。冷えると腰痛に耐えられなくなります。

    ワタクシは、運動イベント(スキーとかオフロードで遊ぶ時とか)に使うアンダーアーマーのインナーウェアをフル装備で出かけることが多いです。

    でも、
    動き続けていないと身体が芯から冷えます。
    日が当たってればいいんですが、山間はすぐ日陰になるし風は冷たいのですよ。

    それに、
    山で作業する際は水分を多めに持っていきましょう。
    基本的に、近くに自販機なんかあると思ってはいけません。
    ※心構え的にはオフロードバイクで林道に遊びに行くときに非常に似ています。

     

    薪ストーブ用の薪の確保は超大変

     

    ワタクシ
    薪ストーブの薪ってどうやって集めるか知ってますか?
    全ての薪は自分で用意するんです。
    一本たりとも勝手に薪になってくれるわけではありません。

     

    何でも自分でやる覚悟が出来てないと常時暖房として薪ストーブを使うのは苦しいです。

    「よほどお金持ちで毎回薪を買えるならともかく、普通は時間をかけて薪を作るんですよ。」

  • 薪の材料となる木材を調達できる情報を探す
  • 薪の材料となる木材を調達する
  • 木材を加工できる場所まで運ぶ
  • 木材をストーブに入る長さに切る(玉切り)
  • 木材を割って薪の状態にする
  • 薪を薪小屋に積む
  • 薪は1年乾燥させる
  • 今回はこの最初の工程の「木材を調達するセクション」と言うわけです。

    モデルはワタクシではありませんよ。

    モデルはワタクシではありませんよ。


    薪ストーバーは全員林業のプロの技を見るべき。

    ちなみに・・

    薪ストーブは買ってみたはいい物の、運用とか薪集めに困ってる人が多いらしいです。
    ※買って設置するまでは人アやってくれるので割と簡単です。

    当ブログの「田舎暮らしのカテゴリの薪ストーブ」系の話題から 結構コアな人たちから 問い合わせをいただくことがあります。

    やはり、
    メインは薪の確保が大変、と言うことに尽きるのですが・・
    最初の情報戦でみんなくじけてしまっていますね。
    ※当倶楽部も最初の数年間は薪の調達に非常に苦労しました。

    情報戦は、
    「新聞などの河川管理事務所の告知」
    「知り合いのブドウやリンゴ農家の伐採情報」
    「各地に散らばってる諜報員の連絡」
    ※あの辺で自由処分木材が出そうだぞ!という話題を集めてくれる。
    が頼りです。

    特に、
    薪の原料となる伐採樹木の無料配布情報は即断即決で動く必要があります。
    「みんなで仲良く薪貰いに行こうぜえ。」
    「あそこのセブンイレブンに6時に集合な!」
    そして数名が遅刻してくる。

    のような、緩いバイクのマスツーリングのようなことをダラダラやってるとはダメです。
    ※配布場所には配布開始1時間前にはトラックの渋滞が出来てるのが普通です。

  • 早く動きたければひとりで動け
  • 遠くまで動きたければ皆で動け
  • というワタクシが大事にしている兵法の通りです。
    ※最近は遠くまで行くのもなるべく少ない人数の方が楽で速い気もしてきました。

     

    チェーンソーは使えますか?

     

    ワタクシ
    今回は里山の某管理地内の木材の伐採でした。
    伐採した材木は自由処分でいいということだったのでワタクシがいただけたわけです。

     

    薪をオノ一本で割り続けるのは勤め人には難しい
    薪割りは最終工程に近い。
    その前の所作業にはチェーンソーが必須です。

    素人が立木を倒せるわけもないので今回は元プロがいたので木を切り倒すのは頼ります。
    出来ないことはできる人にお願いするのです。
    その際は最高に気を使いうのが礼儀です。
    ※プロは木を切り倒すのが超早いし作用を見てても安心です。

    じゃんじゃんテンポよく薪のサイズに切っていくのがプロ。

    じゃんじゃんテンポよく薪のサイズに切っていくのがプロ。


    コレが結構怖いのよ最初は。

    チェーンソーは使えますか?

    チェーンソーが使えない人は薪ストーブ運用が難しいです。

    薪を割る直前までは、必ずチェーンソーの出番があります。

    チェーンソーの練習には、枝払いから始めましょう。

    枝払い程度なら、電動式でも十分です。
    これでチェーンソーの扱いに慣れるのはいいと思います。

    切る材木が太いほど、高性能高馬力のエンジン式チェーンソーが必要になります。
    ハスクとかスチールとかの大型のやつはホントにすごい。
    使いこなせれば作業時間が大幅に短縮できます。
    ※音や馬力もすごいけど値段もすごい。

    当倶楽部では、RYOBI製のエンジンチェーンソーを使っていますが外国の本気仕様のチェーンソーと比べると子供用っぽいです。
    ※それでも何とか時間をかければ直径80cmくらいの木材を切れます。

    エンジンチェーンソーは、
    たまにメルカリやヤフオクで薪ストーブをあきらめた人が出品してたりします。

    チェーンソーの刃はまめに研ぐ

    チェーンソーは1時間も使ったら刃を研いだほうが良いそうです。
    ※満タンのガソリンを使い切ったら研ぐ、くらいのペースだそうで。

    コレにもコツがあるようなんですがワタクシも勉強中でございます。
    一応、砥げているように見えるのですが、プロから言わせると違うそうです。

    この辺はまだまだ修行の必要がありそうです。
    ※その前に、ハイパワーの外国製チェーンソー買っちゃうかもしれません。

    チェーンソーは混合ガス

    チェーンソーは基本的に2stレーサーバイクのようにガソリンと2stオイルを混合して使います。

    混合比率は結構適当です。
    大体、25:1から50:1くらいの混合比率です。
    ※適当です。

    当倶楽部では、DT200WRやKDX125SRで使用しているSUZUKIのCCISを使っています。
    ※KTM125EXC用のモトレックスはもったいなくて使えない。

    2stエンジンは

  • うるさく
  • 振動がある
  • 燃費が悪い
  • と言う欠点はあるるものの、

  • 軽量
  • ハイパワー
  • 始動が楽
  • と言うメリットもあるのでチェーンソーには最適ですね。
    4stのチェーンソーもあるようですがイマイチ主流ではありませんな。

    バイク乗りの薪ストーバーは絶対欲しくなるハスクバーナ

    バイク乗りの薪ストーバーは絶対欲しくなるハスクバーナ


    思わず欲しくなるパワーの差よ。

    チェーンオイルが必要

    チェーンソーの刃には常時チェーンオイルが供給されています。

    要するに、
    バイクでいうチェーンルブを毎度毎度垂らしながらノコギリの歯が回っているってことです。

    相当な負荷だと思うんですよね、材木切るのって。
    刃の部分は熱も持つし。

    チェーンソー専用の高粘度のチェーンオイルも売っています。
    当倶楽部では、まとめ買いしているシェブロン20W-50を使用しています。
    ※新しく買うのは無駄です。あるもので何とかするのです。

    チェーンソーのチェーンオイルは「ガソリン満タンを使いくる頃に空になるペース」で排出するように調整してあります。

    と言う感じで、
    エンジンチェーンソーはバイクに通づるものがあって結構面白いのです。
    ※2st乗りなら絶対面白いハズ。

    立木を倒すのは素人には無理

    立木を、思った方向に倒すのにもノウハウが必要です。
    ※今回は、元プロの技をみせてもらいました。
    一抱えほどの太さの立木を意図した方向に倒すまで1分。
    「林業経験者、すげえ。」

    それに、
    立木が倒れる際、結構危険です。
    ※倒れてくる木の下敷きになったらたぶん死にます。

    足場が悪くて逃げられないようなところですしね。
    少なくとも、ワタクシには怖くてできません。

    木を倒したら、
    倒木を適当な長さに輪切りにして運搬車に積み込みます。

    すごくノロい運搬車。歩くより遅いいが力持ち。

    すごくノロい運搬車。歩くより遅いいが力持ち。


    ただし、運転は面白そうではある。

    出来ればこの際、ストーブに入る大きさに切りそろえちゃうと楽です。
    ただし非常に面倒くさいし、移送中に運搬車から落ちると面倒です。

    ので、
    数人で運搬車に乗せられる重さに切るのが現実的かと思われます。
    ※生木って結構重いですよ。

    腰を痛める作業だらけ

    「数十キロ以上もある材木を抱えて運搬車やトラックに積む」
    と言う普段の生活ではありえない作業を繰り返します。

    と言うわけで、
    薪作業では重いものを運びなれない人は腰を痛めがちです。

    準備運動をきちんとするのは当たり前ですが、
    人間疲れてくると上半身だけで重量物を持とうとします。
    この際、大抵腰を壊します。

    重量物は、膝で持ちあげるのがポイントです。
    ※極力腰に負荷をかけない持ちあげ方があるのです。

    乾いていない生の薪は想像以上に重いのです。

    乾いていない生の薪は想像以上に重いのです。


    軽トラのタイヤのつぶれ具合で積載重量を判断します。
  • 薪をトラックに積んで
  • 当倶楽部まで運んで
  • トラックから薪を下ろして
  • 庭先に積んで
  • 再度薪を回収に行く
  • コレを3往復も繰り返すと日頃の運動不足がたたって、翌日から身体が全身筋肉痛になります。
    ※いい運動ちゃ、いい運動なんですが。

    薪の製造販売は、筋トレを含めた実利がある商売として今後流行るかもしれません。

    ちなみに・・

    薪を確保する各作業は細心の注意を払いつつ行う必要があります。

    「薪作業は全ての工程が危ない」
    のですよ、薪を作る作業ってのは。

    チェーンソーはもちろん、斧だって十分ケガします。
    足場の悪い場所のでの作業は身体に負荷がかかります。

    人間は疲れてくると注意力が散漫になります。

    しかも、
    山の中で怪我すると「救急車なんて来ません。」よ。

    そして、
    疲労がたまるほど重く感じる薪になる前の生木を足の上に落とすと大変です。
    ※安全靴で作業することをおススメします。。

     

    伐採の情報が得られるのは超ラッキー

     

    ワタクシ
    薪ストーブ運用する人は一時期より増えているようです。
    確かに、電気もガスも石油も必要ないので安上がりに見えますがね。
    薪ストーバーには薪は原油並みの価値があるのです。

     

    長野には伐採した方がいい山林はそこら中にあるのです。

    とはいえ、
    好き勝手に木を切っていいわけではないのですよ。

    山林は大抵持ち主がいますが、

  • 山の所有者たちが高齢化
  • 離れたところに住んでいる
  • 面倒くさい
  • 木を切るスキルがない
  • 意外に金がかかる
  • 等の理由で放置されてるのですよ。
    ※人の手が入らない山は荒れ放題になって生態系が崩れます。

    それに、
    もし山奥の道から離れた場所で木を切っても普通の手段では運び出せないんですよ。

    薪は争奪戦

    山に薪の原料があっても現時点では「薪は貴重品」です。
    需要に対して供給が足りていません。

    というわけで、
    薪ストーバーが薪を安く確保するためには最大限の努力を必要とします。
    地方自治体などが伐採した木材を無料配布してくれたりもしますが競争率が超高い争奪戦になります。

    軽トラのタイヤの沈み方を見よ!

    軽トラのタイヤの沈み方を見よ!


    これくらい積むとブレーキも効かなくなるし、動き出すのが苦しそうで可哀そう。

    残念ですが薪ストーブの運用はそれほど安くはありません。
    金がなければそれ相応の時間と労力で支払うのです。

    40代になるとわかるのですが、
    「時間って、すごく貴重。」
    ですよ。

    結局、ゆっくり時間をかけて薪を作るという事を楽しめなければ、薪作業はそのまま苦痛になります。
    ※楽しめないのも無理はないくらいの重労働ですけど。

    無理して身体壊す薪ストーバーもいるようですし。
    ※「健康が一番高い!」と本気でわかるのは40代からです。

    ちなみに・・

    当たり前ですが薪がない薪ストーブは何の役にも立ちません。

    薪がない状態で冬を迎えると薪ストーブ以外の代替手段を利用しないと長野では部屋の中でも氷が張ります。

    当倶楽部では、薪が不足した冬は市販の薪を買いましたが・・
    薪を買うと暖房費用が跳ね上がります。
    確かに、買う薪は小奇麗にまとめてくれているので部屋も汚れない気もしますが。

    と言うわけで、
    薪を集められる情報と言うのはコスト的にも時間的にも効率が良く、非常にありがたいのです。

     

    薪ストーブのある生活は全然優雅ではない

     

    ワタクシ
    というわけで、薪の確保は格好つけてはいられません。
    綺麗ごと言ってる場合じゃないんですよ。
    ※みんな必死で一年中薪を集めています。

     

    薪ストーブに必須なもの

    薪ストーブをやりたいのであれば、軽トラックの所有はほぼ絶対条件です。
    ※数人で軽トラ等の何らかの運搬手段をシェアするなどの工夫をしないと、とてもとても。

    自家用車で薪ストーブの運用をしている人もいますがあんまり積めないし車の内装痛みます。
    普通車での薪ストーブ運用は結構大変そうです。
    そういう車の中は、ペットを積んで走ってる車並みに埃っぽいです。

    薪の積載・運搬手段には荷物運搬に特化した軽トラがおススメです。
    ※薪小屋作る材料運びにも使えます。超便利です。

    自家用車で運用している人は、

  • なんだかんだいいつつ結局、軽トラを追加購入したり
  • ピックアップトラックに乗り換えたり
  • するようです。
    ※あんまりでかい車は細い山道に入れないので考えもんですが。やはりパートタイム四駆の軽トラが最強です。

    レンタルしてきたエンジン式8tの油圧薪割り機。

    レンタルしてきたエンジン式8tの油圧薪割り機。


    薪割り機を借りてくるのにも軽トラは便利です。

    軽トラを買った人は一様に、
    「もっと早く買えばよかった。」
    と言いますな。
    ※普通自動車に薪積んで内装が痛みまくると査定が超悪くなるそうで(笑)

     

    まとめ

     

    ワタクシ
    薪ストーブは一見優雅に見えますが薪集めは簡単じゃないですよ。
    正直言いますと薪作業を一日やると全身が筋肉痛になるくらいの運動量です。
    薪に関するどんな作業でも、体力勝負です。

     

    薪ストーブの運用は、

  • 時間
  • 体力
  • 技術
  • 道具
  • が必要です。

    映画やドラマのように、
    「ロッキングチェアでパイプ吹かしながら暖まる。」
    とかいうのは、
    思いっきり夢の世界です。

    自分で割った薪で焚く薪ストーブだからこそ暖まるのです。

    自分で割った薪で焚く薪ストーブだからこそ暖まるのです。


    灰の処理が面倒だったりもしますが。
    誰か農作業で灰が必要な人いますかね?
    毎年大きなビニール袋に7袋くらいでるのですが。

    なので、
    薪ストーブ業者の話をよく聞きましょう。
    ※少なくとも今後10年出来るかどうか・・という体力的、時間的な問題を乗り消えるかという判断は必要ですよ。

    ・・湯水のようにお金があれば別ですが。

    貧乏人は、その生活レベルの差を身を削って埋めるのですよ。
    ※まあそれも楽しいと思った方が、以降のQOLが爆上がりするのですが。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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