浅間山山系の西側には高峰高原、湯ノ丸高原、菅平高原と高原地帯が連なります。
※東には軽井沢があります。
長野県道94号はその一つ湯ノ丸高原を南北に縦断しています。
マイナーですが標高1800mを超える夏のツーリングには超おススメな県道です。
当記事の目次
長野県東部から群馬県嬬恋迄の峠越えルート
今回は南側の東御市側から全線走破しました。
長野県の東信地区に上田と小諸に挟まれた「東御。」という街があります。
長野県道94号はこの街の小さな駅前から始まります。
しなびた 街から旧北国街道をちょっとだけ経由
R18、浅間サンラインを超え、一気に1800m級の峠を越えて群馬県の嬬恋に至るルートです。
この県道、
といういいツーリングルートです。
ちなみに・・
東御市は凄くマイナーな街で、以前は「東部町。」「北御牧村。」の二文字を取って「東御。」となったそうな。
※でも住みやすい街として長野ではトップクラスの移住転入率を誇るらしい。
新しくできた街の県道だけに、
県道94号線の立て看板の「東御嬬恋線。」の「御。」部分はシールが張ってありました。
なんと。
基本的に、県道名に「東御。」となってるのはこの県道94号線だけらしいです。
※それ以外の県道は全部「東部。」という明記らしい。
看板にこだわる旅も面白いので看板を探してみるとディープです。
※今回撮影に適した看板探しに非常に苦労しました・・。
Z1-Rで行く長野県道94号一気走り
とりあえず、
長野市から3時間くらいで行ってこれる場所を探したらここになりました♪
割と普段から単独行ではよく散歩する 混むと困るのであんまり教えたくない コースです。
ロータスヨーロッパでも 夏の早朝に よく走ります。
今回は「東御市の起点から全線一筆書き。」狙いなわけでして。
とりあえず、
目指したのは起点となる東御市の滋野駅(しなの鉄道線)を目指します。
※しなの鉄道って一度も乗ったことない電車です♪
駅降りても何にもない。
滋野駅は鉄道マニアもいなさそうな、トイレとタクシーの営業所がくっついた駅でした。
ワタクシ以外、タクシーのエンジンかけたまま中で寝てる運ちゃん以外誰もいません。
※その割にトイレは立派。
セミが、みっちょわみっちょわ鳴いてる中をスマホ持ってうろつきますが長野県道94の起点の看板がない。
仕方なくその辺を撮影しておきました。
※後期型の180SXが朽ちててもったいない。
ま、大体でいいのよ。
自己満足なんだし。
旅はココからスタートします。
旧北国街道を少しだけ走る
滋野駅を出てすぐ右に曲がります。
この辺は道が県道とは思えないほど細い細い(笑)
その先突き当りを鋭角に左に。
この辺が「旧北国街道。」となっています。
旧北国街道は冬に車でちょこちょこ走っていますが、ぶつ切りになっててよくわかりませんな。
旧北国街道は並行するR18より一段下を走っています。
さらに南側には千曲川が流れています。
対岸は見えますが川自体は見えません。
そのうち、
北国街道特集でもやろうかしら。
スズメの大群が田んぼから出てきたので思わず止まってみた。
昔の人の旅情に思いを寄せるまでもなく、あっという間に「旧北国街道。」区間を終えて右折、R18を超えます。
県道94号の看板もありませんので、GoogleMapに従い走ります。
※R18と県道94号の交差点で工事しておりましたのでGoogle先生は渋滞の赤表記でした。
R18から浅間サンライン
路面はキレイですが勾配があるので雪が降ったら大変そうです。
途中右手の細い道に入るとに道の駅「雷電くるみの里。」の雷電(お相撲さん)の生家があります。
昔行きましたが、今回は割愛します。
なんだか有名な力士が観光に来てたようですがあんまり興味ないので忘れました。
※そのうち気が向いたら再訪して追記します。
雷電生家は、お相撲好きにはたまらないらしい♪
この区間には右手に看板屋さんがあって「ゴマちゃん。」の立体看板が立っています。
※版権とか大丈夫なんでしょうか。
今回は、いちいち写真は撮りませんよ、Z1-Rは重くて暑くて小回り効きません。
自分で見て来るように。
※時間もないしな。
そのまま北に向かうと浅間サンラインと交差します。
交差点にはローソンがありまして道の駅「雷電くるみの里。」に寄りたくない天邪鬼なライダーで割といつも賑わってます。
ワタクシは散歩ツーリングでは、浅間サンラインから直接ローソンの交差点を曲がり県道94号にアクセスしています。
※県道散策とかしないならその選択がベストです。
浅間サンラインから北はしばらく細い
とはいえ、寂れているのですが。
昔の街道というわけでもなさそうですが民家が続いています。
※県道94号自体が結構古い街道なのかもしれません。
この辺りで特筆すべきは「地元スーパー安楽屋。」ですな。
ワタクシはこういう地元に根付いたスーパーマーケットが大好きです♪
コレがまたいきなりあるので意外と見落とすのだ。
地元スーパー安楽屋
すぐ左手 の坂ノ途中 にある「安楽屋 別府総本店。」と言う地場スーパーマーケットです。
何せ異様にお惣菜が安いのですよ。
しかも、ワタクシが東京に住んでた学生の頃からある(笑)
※長野へ遠征してキャンプしてた時代には既にあった。
原価とかダイジョブなんだろうか?
建物はくたびれていますが、この近所でキャンプするなら寄らない手はないです。
お惣菜、安くてうまいので営業時間はいつも混んでいます。
さらに北上し、
最初の信号を抜けるとその先は群馬県まで信号ありません♪
峠に入るまでは長閑な傾斜の緩い穀倉地帯を気持ちよく走ります。
交通量も多くないので快走できます。
※峠に入っても快走できるのですが。
オシャレなチーズ屋さん「アトリエ・ド・フロマージュ。」
「アトリエ・ド・フロマージュ。」という基本チーズ屋さんです。
乳製品を主軸にレストランもやっています。
シャレオツ系のショップなので結構メジャーになったようで休日はいつでも人がいます。
ココにも県外ナンバー車が結構いますな。
ワタクシのような 小汚い バイク乗りがシャレオツなショップに入ると浮くので行きません。
※でも写真は撮った。偉い。
バイクでオシャレなショップに行く、というのはワタクシにはハードルが高い。
隣のリストランテ フォルマッジオというのがレストラン。
このお店、チーズは結構お高いですがそれなりに美味しいです♪
※ワタクシは「雪印6Pチーズ。」とか「裂けるチーズ-スモーク。」で十分なのでそんなに高価なチーズはいらないのだ。
ちなみに・・
東御市は「ワインバレー計画。」みたいな地元をあげてオシャレ産業に力を入れているようです。
なんでも温暖化でブドウの収穫の北限が上がったとか聞きました。
この一帯は日照時間が長くブドウ栽培に適してるらしいです。
何か所か東御市のワイン蔵というかシャトー的なところに行ったことがあります。
※運転があるのでワタクシは飲めない。嫁ばかり飲むのが気に入らない。
確かにこの辺で作られたワインは立派ないい瓶に入ってるのですが。
「すげえ高い。」
のですよ。
日本の国産ワイン それほど旨くないわりに 超高いです。
一本3000円でも上級クラスのワインは買えません。
ワタクシはワインは欧州人の様にがぶがぶ飲みたいので安くておいしいワインで十分です。
豪州で安くておいしいワインは飲みまくったのでどうも国産ワインの値段に納得してないのだ。
※ワタクシは西友の「オークリーフ。」と言うワインが好き。安い。月に一度くらい、棚にあるやつ全部買い占める。探してみて。
湯ノ丸高原までは峠道
どんどん周りに標高を示す看板がありますがどんどんカウントアップしていって楽しいです。
「所沢川。」という 埼玉っぽい名称が付いた 川に沿って上がっていきます。
走りやすい道ですが勾配が急で時々読みにくい路面のヘアピンが続いたりします。
こういう所は気持ちよく流すに限るのです。
※楽しい♪
夏の長雨と数年前の台風の影響で、そこかしこで工事中で片側交互通行になっていました。
県道94号はグネグネ道が続き、登坂車線もありません。
前に車が走ってると抜きどころがありません。
そういう場合は大人しく後ろについて走るのですが、地元民は結構な割合で譲ってくれたりします。
※決して脅してるわけではありません。最近はドラレコもあるし、バイクで遅い車突っついてもいいことないです。
ちなみに・・
県道94号線は全線にわたって、お地蔵さまと言うか道祖神みたいなのが点在しています。
やはり古い街道なのかもしれません。
※驚くべきは、わざわざその前にバス停があったりする。誰が降りるんだろ?はっ!もしかしてトトロ?
道祖神さまの横にノボリを立てるセンスがすごいな。
いつもなら素通りするのですが。
「湯ノ丸高原でオリンピックの強化合宿した人が金メダル。」
だったらしく、旗が立ってたので止まってみました。
湯ノ丸高原まで一気に上がる標高、一気に下がる気温
夏でも結構涼しいのですよ。
※滋野駅から1000m以上登りますので下界との温度差は結構あります。
県道94号線の最高地点は湯ノ丸スキー場です。
湯ノ丸スキー場の駐車場がそのまま夏も使えます。
公衆トイレも立派なのがあります。
スキー場で乳牛を放牧してたりします。
その関係からか湯ノ丸高原ではソフトクリームが割と有名です。
ソフトクリーム
夏の湯ノ丸スキー場で有名なのは「ソフトクリーム。」です。
中でも、ここの「ロッジ花紋。」のソフトクリームは昔から有名です。
今度スキーしに来てみたいもんですな。
色んな種類のソフトクリームが選べます。
興味ない物はホント適当に撮るな、ワタクシ。
毎年やってる「ソフトクリームスタンプラリー。」を今年も開催しておりました。
東御市中心で近場の名物ソフトクリームを3個以上から応募できるようです。スマホで(笑)
※スタンプラリーじゃないじゃん。
ソフトクリーム好き&ツーリング好きなライダーならあっという間にスタンプたまるでしょうねえ。
オッサンライダーは。
どうしてツーリングに行くとオッサンライダーはソフトクリームを食べたがるのだろうか。
意外とオジサンは甘いものが好きなようだ。
曇天で肌寒くてもソフトクリームを食べている。
寒くないのか?
別に止めはしませんが、ソフトクリームって「喉乾く。」ですよ。
ワタクシは水分補給の方がいいです♪
まあやることないのかもしれませんが。
※ソフトクリームの原価知っちゃうとバカらしい。
ちなみに・・
「ロッジ花紋。」の横から湯ノ丸高原キャンプ場へアクセスできます。
高原のキャンプ場で比較的穴場なのですが、
「標高1800m以上もあると夏でも夜寒い。」
ですよ。
ワタクシ、学生の頃真夏のこのキャンプ場に泊ってガタガタ震えたことがあります。
※この頃、標高が高いキャンプ場だと夏でも歯の根が合わない位寒くなることを身をもって知る。
バイクはサイト乗り入れ禁止です。
買い出しは、前出の「安楽屋。」がおススメです。
湯ノ丸高原から北はすぐ群馬
ここから一気に下りますが嬬恋自体が高原ですので600mくらい下がるだけです。
越県ツーリングはおススメできませんな。
誰とも接触せず、ヘルメットも脱がず、なので許していただきたい。
とはいえ、
群馬県側は、長野県側より川に近く数年前からの連続した大雨の関係で川が溢れた関係で道が荒れ気味で砂が結構浮いてます。
注意して走りましょう。
途中には「メロディーライン。」と呼ばれる40km/hで走ると走行音が音楽になる、と言う仕掛けの道路があります。
せっかくなので、止まってメロディーラインの秘密を撮影してみました。
メロディーライン。
メロディーラインはアスファルトに掘った横溝を通過する走行音で音楽を奏でます。
※こちらが止まっていれば他の車が通行する際もこの音は聞こえますよ。
ただし、
バイクでは全く聞こえません。
当倶楽部所有のロータスヨーロッパでも聞こえませんでした(笑)
長野から群馬に向かう方面にしかない(笑)
要するに、
と言う場合は、メロディーにならん、と言うことですな。
※当倶楽部の乗り物はいろんな恩恵にあやかれないものばかり。
アスファルトの縦溝はバイク乗りにとって危なくて許しがたいですが、横溝はまあ許しましょう。
どうして、アスファルトの滑り止めに縦溝があるのか問いただしたい。
※バイク乗り殺しとしか思えない。
世界中の縦溝アスファルトは全部 役人の自費で 横溝に作り直すがいい。
縦溝アスファルトを役所に提案した業者は地獄に落ちなさい。
だから空いてる、っていう話もある。
県道94号線の群馬県側は、未だに2019年の秋の台風以降、ずっと路面直しています。
工事完了はいつになるのかねえ。
まあ、空いてるし交通量もたかが知れてるので後回しなんでしょうけどね。
県道94号の看板があんまりない
標高差的には結構ドラマのある割に、アッサリ走破できちゃうんですよ県道94号線。
ところが。
走破した後に気が付いたのですが県道94号線の看板が少なく撮影出来てません♪
※あっても雑草に覆われてたり、コーナーの途中だったりしたので遠慮しました。
結局、終点のR144の先でUターンして看板を探します。
道端に合った看板はあんまりいい撮影スポットではありませんが致し方なし。
※だいぶ面倒くさくなっている。
これほど、県道の看板を探すのに困った県道は初めてかもしれません。
※例の東御の「御。」のシールを張るのがそれほど嫌か?って感じです。
しっかりシール対応されてますな。
なんとか無事に県道の看板を撮影出来たのでホッとしました。
その後、
せっかくなので嬬恋パノラマライン(北ルート)の愛妻の丘まで 高原野菜の出来を確認しに 行ってから長野市内に戻りました。
空がだいぶ秋です。
ワタクシは 世間には暇だと思われてるようですが 帰ったら、洗濯と草刈をしなければなりませんので忙しいのです。
締めて、3時間ちょっとの散歩でした♪
まとめ
なんでだろ?
夢の県道1号線とか静岡に入っても県道1号っポイので確認しに行きたい。
ともあれ。
長野県道94号(東部嬬恋線)は真夏の散歩ツーリングとしては最適に近い。
夏の長野のツーリングと言えば、
辺りがメジャーですがちょっとした高原は結構たくさんあるのです。
惜しむらくは
逆に言えば、それを除けばいいペースで走れる楽しい峠越えのツーリングルートです。
もう夏もそろそろ終わりですな。
長野県在住ライダーはぜひ。
そうでないライダーもみんなで似たようなとこばかり行ってると飽きます。
どんどん知らない道を走って開拓してみるといいですよ。
長野の県道は「相変わらず奥が深い。」のです。