これも自分が付けた傷として愛着になる場合もあるのですが直したい場合もあるのです。
直す際にはそのバイクに使われている塗料を手に入れなければなりません。
古いバイクでも意外と手に入ることがあるのです。
当記事の目次
バイクや車の外装の塗装が削れることはよくある
荷物をひっかける紐が当たったり、体格や乗り方の癖によって乗ってるだけで接触したりするものです。
当倶楽部のVT250FHはいわゆる「ガンメタ。」と呼ばれる種類のカラーです。
※普通のガンメタよりは青味かかってる珍しい色で「ミディアムグレーメタリック。」というそうな。
これは当時のHONDAのバイクによくあった色味で250ccから1000ccまであった当時のCBRシリーズなどと共通の色だと思われます。
VT250FGは女性ユーザーを狙ったレプリカとは違った丸いデザインでファンシーなカラーリングの展開があるのですが、
VT250FHにマイナーチェンジする際、男性ユーザーを狙った黒っぽい「ガンメタ。」的なカラーリングがバリエーションに加わったのです。
本当はVT250FHの赤白が欲しかったのだけれど、これも何かの縁だからね。
※ワタクシが過去に乗ってたフェアレディZ32もガンメタだったし、ガンメタに縁があるらしいのですよ。
話がそれましたな。
当倶楽部のVT250FHは左足のくるぶし周辺の塗装が擦れて削れたようになっていました。
位置的に転倒や接触が原因とは考えずらいので、
前のオーナーが左くるぶし付近を車体に押し付けるのが癖だったのではないかと思われます。
※どんな癖だ?
適当な補修するくらいなら、しない方が100マシなのですよ。
コレを前のオーナーが適当な市販の「ガンメタ。」塗料で適当に補修してあるので余計目立つのですよ。
前のオーナーは適当に塗装するのが好きだったようで、
色あせたフェンダーなどの樹脂パーツを適当に黒でスプレー塗装した形跡があって塗装を剥がすのに難儀しました。
※作業が地味すぎて記事にしてませんが結構時間をかけています。
そういえば、セロー225Wも錆を銀色の塗料で塗って誤魔化してあったしな。
※これも剥がすの大変でした・・。
こういう適当な塗装系の補修は非常に困るのです。
どうせ塗装するならマジでやって欲しいわ。
※こういう素人が思い付きでやる適当な自家塗装はバイクの価値が著しく下がるので止めたほうがいいですよ。
とはいえ。
結構目立つんですよ、VT250FHの適当な塗料による補修が。
遠目では目立たないけど寄ると超目立つのです。
当初は適当なステッカーとかアンクルパッド的ものでも張って誤魔化す所存つもりでした。
なのですが、
カーボンステッカーを調達してみたものの、仮当てして見ても素晴らしく不自然に見えます。
それに、
サイド面にステッカーを貼るとVT250FHの 面白いくらい人気がない 唯一無二ののぺっとしたデザインを崩すような気がして躊躇していたのでした。
バイクや車の色は多種多様なのだ
ホームセンターなどで市販されてるタッチペンで安易に補修できる類のものではありません。
※車のタッチペンは結構充実してるんだけどね。
VT250FHを入手右してからそろそろ入手から2年経ちますが擦れた塗装に関しては、
「これくらいはしょうがないかな。」
みたいな感じで補修はあきらめムードでした。
年式的にこういうのもアリかな、ということで。
いかんせん35年以上前のバイクの塗装ですので、当時の塗料が手に入るわけはないと思っていたのでした。
そもそも、
バイクや車の純正塗料というのはなかなか手に入らないのです。
全塗装する際は補修塗料が手に入りやすい色で塗るのがおススメです。
当倶楽部のラパンSSを全塗装した際、
「 補修しやすいので SUZUKIの赤で塗って。」
と頼んだにもかかわらず、知り合いの塗装屋が、
「アルファロメオの赤が余ってたので塗っておいた♪」
と、満面の笑みでワタクシのオーダーを完全に無視をして作業してくれやがりまして。
その結果、
当倶楽部のラパンSSはちょっと血の色が入った様なドスの効いた赤になって、
なんとなく迫力が増したのでした。
※コレはコレでカッコいいんだけれど補修しずらいのだよ。
それくらい各メーカーで車の色というのは違うものなのです。
安易に手にはいる適当な塗料で補修すると色味の違いがもろに出ることになるのです。
※海外ではそういう補修をされた車をたまに見るけれど、日本ではあんまり見ないよね。
そんななので。
昔流行った特殊なカラーの補修塗料がが入手できるとは思えなかったのです。
少なくとも「ガンメタ。」カラーは流行とはかけ離れてるし、需要もなさそうだしねえ。
※バブル時期は「ガンメタリック。」系の塗装が流行ったのだけれど今は全然見ないしね。
ちなみに・・
バイクのや車のカラーリングというのは同じ色に見えても、
事細かに違うのです。
赤とか黒とか白とか一般的な色でさえ、多種多様なのです。
※普通の白、とかいう色はないのです。
特別使用者とかはさらに凝ったカラーになってることも有りますし。
メーカーは威信をかけて車やバイクの色を混合するらしいのですよ。
恐ろしく凝った色を設定したりします。
自分の車やバイクのカラーの正式名称を知ってますか?
などなど、メーカーが好き勝手に色に名前を付ける位、設定色には思い入れがあるのです。
※ギャラクシーなんとかとか「大きく出たな。」という色の名前もある。
そんな微妙な塗料の混合をする術は素人には無いので適当に補修されがちなのです。
※昔、大きめのカーショップでスプレー塗料を混合してくれるサービスとかありましたがもう20年単位で見てないな。
車種によっては専用カラーのタッチペンが売られている
先日、ウインカーの電球の接触不良を直すべく、シートを外した時の話です。
こんな記事もあります▼
シート下のリアフェンダー上にカラー番号というシールを発見しました。
こういう新車時からのシールというのは極めて貴重なんですよ。
※タンクの横のCAUTIONラベルとか超貴重なので剥がさないほうがいいですよ。
ここにカラーコードが貼ってあったことに、この時初めて気が付きました。
これによってガンメタ系VT250FHのカラーコードが「NH206M。」であると判明したわけです。
※マニュアルには書いてあるんだけれど見てないわ。
念のため、このコードでネット検索をかけてみたところ・・。
検索結果に補修用の塗料やらタッチペンやら出るわ出るわ。
これで カーショップやホームセンターのタッチペンのおよそ4倍の値段ですが 補修塗料は売られていて、
素人でも少量が手に入れられることが判明したのです。
ので。
早速、手配して見ます。
こういうのがあるのは今まで知らなかったぜ。
※すぐ全塗装とか全体的なデカールとかで見栄えを良くしちゃうので純正色はあんまり興味がなかったのでね。
VT250FHのガンメタ系タッチペンです。
今では輸出専用機だったZ1-Rの純正塗料も入手できる世の中だといえ、
決して人気があるわけでもない 35年前のマイナー車種の補修塗料が手にはいるとは♪
今回手に入れた補修用塗料は付属のアタッチメントを取り付ければ、スプレーのようにも使えるとのこと。
非常にやりたかったのですが それにはまたお金が必要なので今回はオミットして筆塗で対処することにします。
上記リンクからいろんなバイクのタッチペンのスプレーキットの商品検索に飛べます。
筆塗でも遠目なら全く目立たないレベルになる
※高価ですがそれはマイナーなので仕方なし(´;ω;`)
当たり前ですが純正塗装と同じ色です(笑)
こんなに小さいけれどいい値段です。
でも貴重な純正色なので仕方なし。
本来なら前のオーナーの適当な補修を除去してから保守塗料を塗付すべきですが、
とりあえず色味の確認をしてみたかったので、あえて適当な補修の上から塗ってみることにしました。
※気に入らなかったら暇なときに全部剥がしてやるつもりでした。
というのも。
寒いとか面倒くさいとかではなく 今回手に入れた新鮮な補修塗料と35年間風雨にさらされた純正塗装では色味が微妙に違うことが多々あるのです。
35年以上経過しているバイクの外装の塗装なんて、
「当時の塗装と違って当たり前。」
なわけですよ。
ワタクシは素人なので全部剥がして全部塗ることは出来ても部分的に微調整するなんて言う職人技は持ってません。
こういうのを現場で職人の勘を頼りに補正しながら塗装するのがプロなので塗装の補修が高いのは仕方ないのです。
この手の特殊スキルに対して正当な対価を払うのは当たり前なのですよ。
話がそれました。
とりあえず、
脱脂をシッカリしてからタッチペンで薄く何度も塗っていきます。
筆塗なので多少の刷毛目は目をつぶります。
※かといってスプレー化するとお金もかかるし。
傾向として乾燥が早い塗料は刷毛目が出やすいです。
補修用塗料はそれなりに乾燥が早いのでさっさと塗布します。
スプレーだと何度も重ね塗りしても刷毛目は出ないのですがね。
本来なら補修後にクリア塗装でクリア層を作るのがセオリーですが今回は筆塗だけにしてみました。
お釈迦様でも気が付くめえって。
それでも結構違和感ありません♪
マジで遠目で見れば全く分からないレベルです。
※接近して凝視しない限り全然わからないです。
サスが純正色♪
こりゃいい買い物したわ。
ヘタなステッカーで誤魔化さなくてよかった♪
ちなみに・・
特に赤や黒は色の経年劣化が激しい色とされていますな。
バイクは塗装面が少ないので色あせが目立つ個体はあんまり多くはありませんが、
「色の彩度が激しく落ちてるちょっと前の車。」
は結構多く見かけます。
退色は元の色にもよるけれどメーカーの塗装技術や塗料の選択によるところもかなり大きいですな。
※HONDAやSUZUKIの赤は漏れなく色あせる。HONDAはさらに黒もクリア層が浮く傾向が強いし。
やっぱり白や銀というのは退色が目立ちにくい色なので人気があるのでしょうねえ。
リセールを考えればこういう色味の車を買うのが正しいように思います。
※見た目で汚い車は一気に市場価値が下がりますので。
とはいえ。
スポーツカーで白色を選ぶのは日本人だけらしいです。
※ニューシェイプボディのエスプリの白色は日本限定色らしいし。
海外ではスポーツカーの色は派手な方がウケるようです。
爆音で目立つという阿呆もいますが スポーツカーは存在感だけで勝手に目立つものなのですな。
スポーツカーに黄色や赤、青と言った目立つ色が使われがちなのはそういう理由らしいです。
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まとめ
もっと早く知りたかった。
2年近くも悩んじゃったよ。
うむ。
これでいいな、というレベルになりました。
色が違って回りと浮いているより全然マシです。
凝視すればそれなりに荒さは目立ちますが、気になる様ならうんと暇なときにやり直してもいいのです。
せっかく貴重な時間をともにする愛車ですのでこういう細かいところが気になるんですよねえ。
今回分かったことは、
「古いマイナーな車種でも補修用の塗料は売ってることがある。」
ということです。
しっかし、ほんとに多種多様なカラーのタッチペンがあるんだねえ。
マジで知らなかったわ。
※商品名読んでるだけでも凝った名前のカラーが多くて楽しいのだ♪
カラーコードがわかればネットで商品があるかどうかを検索してみるといいですよ。
カラーコードは大抵マニュアルに記載されていますが、
今回のように目立たない箇所にそーっとステッカーが張ってあったりするかもしれません。
カラーコードはネットで検索すれば判明するかもしれませんが自己責任が伴います。
※同じ車種でも年式や仕様でカラーバリエーションがあれば微妙に違うことも有るのです。
世界中のVT250FHの削れた塗装をタッチアップしたくなったぜ。
無料で手にはいるネットの情報はよほど信用できるサイトでない限り、
話半分くらいの信用度だと割り切ったほうが良さそうですよ。
※某有名ショップの整備ブログ読んでみたけど結構現実と違ってたりしますので。
とりあえず、
当倶楽部のVT250FHは綺麗になったので大変満足しています。
※エンジンやフロントフォーク、バーエンドの黒い塗装もやっちゃおうかしら。 どうせ元から汚いので 筆塗で(笑)