佐久から標高を上げていく佐久穂地区に【ENDLESS 130 COLLECTION】というギャラリーカフェがあります。
そこでは旧車もレーシングカーも展示してあり、しかもシートに座れるという。
なんだそれは?
行ってみました。
当記事の目次
ENDLESS 130 COLLECTION
なんでこんなのどかな街に旧車やレーシングカーのギャラリーがあるわけない、と。
行ったらありましたよ、ええ。
※ほーんとにのんびりしたいいところなんです。
長野県東部に位置する佐久市ここは交通の要所でもあり古くから栄えた町っぽいです。
そこから南部に位置するのが小海、野辺山と言ったドライブにもツーリングにも人気のある高原地帯です。
【ENDLESS 130 COLLECTION】はその道中、佐久から次第に標高を上げていく佐久穂地区にあるのです。
はっきり言うと、今まではただ通過するだけといったルートでした。
※しかも中部縦貫自動車道の無料区間ができてからはより一層通過するだけの地区でした。
でも、実際行ったらあるのですよ。
工場の様な広いエリアに博物館みたいな綺麗な建物が。
田舎には似つかわしくないレースクイーンがプリントされた派手なトラックとともに。
最寄りのICは、中部横断自動車道の佐久穂ICです。
※2022年9月時点では佐久北から無料ですが、もうじき有料になりそうな気配です。
降りたらR141方面に向かって「カフェそら。」というカフェ(こちらも行ってみたい)を左折するとすぐ道沿いです。
※佐久穂ICから5分程度。
一見工場の事務所に見える。
【ENDLESS 130 COLLECTION】に着くと、それまでのののどかな雰囲気が一転して工場っぽくなります。
※一見するだけだと、カフェではないというイメージですが敷地に入るとかっこいいエンブレムが迎えてくれます。
ちなみに・・
ENDLESSは、ブレーキとサスの会社なんですねえ。
※ワタクシは、エンドレスチェーンのエンドレスかと行くまで思っていましたが違ったようです。
130というのは「1い」 「3さ」 「0ん」のごろ合わせだそうですよ。
※鈴鹿サーキットの130Rかと思いましたが 多少語呂合わせ失敗っぽい気もしますが パンフレットに記載がありました。
残すべき遺産、という意味っぽいです。
やはり会長様がこういうのが好きだそうで。
そういう会社は素敵ですな。
※専属レストアメカニックとして採用してくれないかしら。通勤に片道2時間かかりますが。
ギャラリーは11時から。
さすがにまだOPEN前でしたがスタッフの方々が中で動いている気配がします。
時間つぶしに近辺をフラフラしてこようかと思ってたところ、
「なるべく早く開けるのでちょっと待ってくれたらOpen前でもいいですよ。」
というありがたいお言葉をいただきまして。
ホント申し訳ない。
とはいえ、
ちょっと待ってる間に、敷地内を散策させていただきます。
チェリーX1Rとかパブリカ、セルボののドンガラが。
※車内には新品ぽいパーツが積んであったりして、これから再生するのかな?きつそうですが。
うわ!NISSANチェリーX1-Rじゃん!
敷地内にレストア待ち?のどんがら車両が。
※レストアあきらめた車両?
併設されている整備工場内では、N360がリフトアップされてたり、ヨタハチが佇んでいたり。
※人の気配がしなかったので、中を覗くだけでしたが、濃厚な雰囲気がムンムン。
いいなぁ、羨ましいなぁ。
こういういい空気の中で車のレストア作業なんかできてそれでお金貰えて生活できたら夢のようですなぁ。
車好きな変わり者はたくさんいるけれど、事業計画の一環としてやってるところが凄い。
レースって儲かるのかね?
※ワタクシの知り合いのレース関係者はみんないい人ですが 誰一人例外なく お金を儲けるのがヘタです。
ギャラリーは1000円
ので遠慮なく、訪問させていただくことに。
靴を脱いで入ると綺麗なカフェエリアでした。
※ワタクシは、編み上げの紐靴なので靴は脱ぎ履きが大変。
ギャラリー内のスリッパもしゃれたデザインのエンブレムが印刷してあってカッコいい。
とりあえず、
食事をしたい旨を伝えると、まだご飯が炊けてないということで、先にギャラリーを見せていただくことに。
もちろん、ギャラリーだけでも利用可能です。
ギャラリーはカフェエリアの奥にあって、入館料が1000円です。
※ちょっと前は500円だったらしいですが、展示車両に乗り降りできるなら1000円でも妥当です。
展示車両に傷つけないように上着を預け、荷物はスマホ以外は預けます。
※以前、浅間ミーティングの記事でも書きましたが荷物や上着で車両を傷つける輩が本当にいます。
こんな記事もあります▼
乗り降りする際に靴も車を傷つける可能性があるのでしょうねえ。
スリッパに履き替えるのは素晴らしく良い考えですな。
古い車はとにかく華奢なのです。
ドアを力いっぱい閉める人とかいますが、無神経すぎです。
※でもドアパッキンが新しいと、ちゃんと閉めるにはコツがいるんですが。
ギャラリーに入るとあるわあるわ
誉め言葉で全部個性的です。
古い車は合理性を無視してでもデザインに走っている気がします。
今の車のデザインは合理的過ぎてツマラナイのを再確認します。
HONDA S800
どうしてこういう形になったのか。
多分デザイナーのセンスだったんでしょうねえ。
「ええ!この曲線のボディにすんの?めんどうくせえ!」
とかデザイナーと職人が揉めたであろうデザインが多数。
でもデザイナーが勝ったんでしょうねえ。
生産効率ばかり追った今の車とは大違い。
明らかに手作業っぽいラインが素敵です。
過渡期の車
旧miniなんかだと既に合理性の片鱗を見せていますが、
ドアのアウターヒンジの古いタイプと最終型では内装が全く違います。
これは後期というかほぼ最終型の旧mini。
いいなぁ。欲しいなぁ。
でも今すごい高いよね。
最終型の旧miniはかなりHONDAの意向が入ってるのでスイッチ類が今風です。
ホーンはウインカーレバーを押さなきゃ(笑)
※旧miniのホーン&ウィンカースイッチはlotusエスプリと同じパーツです。
こういう比較もできて面白いです。
ワタクシが良いなぁと思ったのはAlfa-Romeoジュリア1300。
いつ見ても綺麗な車ですねえ。
古いAlfa-Romeoはほんとにいい。
何処を切り取っても
「デザインされています。」
感が凄い。
MGミジェット1500もいいですな。
lotus ELANと並んで英国代表の小型オープンカーな気がしますな。
笑ってる顔してくる車が好きですな。
MG-Bはちょっと大きすぎな気がしますがこれもエレガントでいい。
MG-Bで紅茶とか飲みに行きたい。
その他にも初代NISSANシルビアとかいいですねえ♪ハコスカより好き。
今はクーペがほぼ絶滅してるし、あってもデカい。
※ということは二枚ドアがかなり長くで重いってことです。
今となってはこういう小さい綺麗なクーペやオープンカーは全て尊いのです。
時間をかけてゆっくり全部乗らせていただきました♪
ハンドル以外は触れませんが、スイッチの一つ一つに特徴がある車ばかりです。
ワタクシ達がうろうろ見ている間にも続々とお客さんがギャラリーに入ってきます。
奥の方では、絵画展もやっておりましたがやはり、車を熱心に見るお客さんが多かった印象です。
ルパン仕様の旧FIAT500
※灰皿に詰まった吸い殻まで再現されててすごい。
いろんな車がある中で、どのお客さんにもウケがいいのはやっぱし、旧FIAT500ですかねえ。
遊び心満載のカリオストロの城仕様の旧FIAT500が入口付近に展示されていて、ほぼすべてのお客さんが乗り込んで写真撮ってましたな。
※子供は旧FIAT500が大好き。映画「カーズ。」でも出てきたのでみんな知ってるのですな。
当倶楽部でも子供連れが来ると乗せるし。
レストア職人さんが何度も「カリオストロの城。」を見て造形したかと思うと感涙もの。
リアゲートの空き方、どう格納されるんだかわからないダクトの増設、リアゲートオープナー迄再現されていました。
※まあ、リアゲートのオープナーは引っ張ってもリアゲートが開かないダミーなのですが、この車はこれくらい遊んでもいいのです。
よく考えたら旧FIAT500は当倶楽部にもあるんですが。
※FIAT500Lですが。
というのでナンバー切って動態保存の状態でもう10年以上経つんですが。
そろそろ邪魔な気がしてきました。
※ワタクシは売りたいのですが嫁が自分の目が黒いうちはダメだ!とか言っています。レストア時には金も手も出さなかったくせに。
【ENDLESS 130 COLLECTION】はご飯も美味しい
そのうち、カフェのお姉さんがご飯の準備ができたということでお声をかけてくれました。
スタッフの皆さんは全員女性でした。
※結構な人が働いているようで、車のギャラリーのホコリを払っているスタッフも女性でした。
ワタクシはカレー、嫁は日替わりランチのハヤシライスを頼みました。
なぜか、カレーには豚汁。ハヤシにはサラダが付きました♪
量は大したことないのですが、かなり美味しい部類のお肉がゴロゴロ入ったカレーです。
※もう少し多くてもいい感じですが、オシャレカフェではこれくらいでいいのでしょう。嫁は量も味も大満足だったようでしたが。
カレーもハヤシライスもランチセットで1000円でした。
その他、ケーキなどもリーズナブルな料金設定らしいです。
※ワタクシはそういう相場がよくわからないので嫁談。
コーヒーの他、色な飲料を飲みながらゆったりするには、いい雰囲気のカフェです。
カード払いは出来ました。
※ギャラリー代もカード払い可能。楽天ペイだと楽天経済圏に所属しているの当倶楽部は嬉しいのですが。
ちなみに・・
カフェの端っこではエンドレスグッズが売られていまして。
ステッカーとか欲しいな。
※エンドレスのブレーキ装備した乗り物一台もないけど。
あと、コースター。
カフェとギャラリーのエンブレムが印刷された凝ったものでした。
これもちょっと欲しいかったけれど、自作の革製コースターを毎年冬には死ぬほど作るので今はいらないかな、という判断で。
※ただ貧乏なだけですが。
まとめ
ギャラリーとしてもカフェとしても綺麗で素敵な場所です。
ドライブの目的地に十分なり得ます。
客層は女性同士や家族連れなどのお客さん、バイク乗りの小団体などもいました。
老若男女、誰でも、それなりに楽しめるスポットです。
デートなどで使うのも十分だと思います。
まあ可愛い車やレーシングカーが好きなら、ですけども。
こういう文化事業的なものには減税等、地方独自の税制があってもいい気がします。
車の税金なんて地方税なんだから、これくらいは独自性があってもいいはずです。何でどこもやらないだろ?
※減税で人を呼び込むのは、これから貧乏になって人が減っていく日本では悪くない手ですよ。
こういう凝ったフォントを立体化してエンブレムにする。
なんとなく手作り感が残ってていとおしくなる。
まだ車が家電扱いではなく宝物だった時代の産物ですな。
スイッチ一つとっても今の何倍も手間がかかってるはずです。
ともあれ。
全天候でも楽しめるミュージアム的な施設です。
を再認識できる素晴らしいスポットです。
あと、割と新し目のレーシングカー、国産外車問わずも並んでいます。
※ワタクシはあんまりデカくて速い車にはもう興味がないのですが。
当然、一台残らずENDLESS のブレーキシステム搭載でした。
こういう展示車をみて、たまにいい大人がわくわくして帰ってくるにはちょうどいいのですよ。
長野市のはずれから、有料道路を使わずに約2時間。
こういう楽しい施設はもっと有効利用すべきですな。
※冬もいけそうなのがまたよろしい。
また誰か車好きな友人がきたら案内がてら再訪しようと思いました。