ふとしたことから頼んでもいないのに3日間自由に使ってよろしいという事になりました。
ド新車です。
そろそろ当倶楽部のラパンSSと入れ替える車両も探さねばなりません。
というわけで、すさまじく偏ったインプレをワタクシがお送りいたします。
当記事の目次
走行2000km台のほぼ新車【N-ONE RS】を借りられました♪
ほぼ新車の【N-ONE RS】です。
太っ腹なことにタダで3日間乗ってていいよと。
※平日なんですがね・・
やってきたのは黄色のMT6速仕様。
2WDのターボ搭載で前評判はすこぶるよろしい。
黄色の車体もスペシャルっぽくてちょっといい感じです。
2000kmちょっとしか走ってない、まだ各所にビニールがついてるくらいのド新車です。
MT車自体が最近めっきり少なくなりました。
メーカーを問わず、現在MT仕様がラインナップされてる車種だって数えるほどです。
そんな中で何を考えてるのかHONDAが【N-ONE RS】を6速MTで出してきましたね。
※S660の 残ったパーツの処分 生産終了の免罪符?とも思えますが。
【N-ONE】自体は結構人気があって売れてるようなので、デザインを変えずにマイナーチェンジ。
その際にバリエーションとしてスポーツタイプを追加したってところですかね。
※NewFIAT500も似たようなマイナーチェンジでしたね。
最近のトレンド
売れてるモデルのデザインはそのままに、スポーツ仕様やMT仕様を追加して外装をちょっと弄る。
コレが最近のトレンドというか大きく失敗しないマーケティングなのかもしれません。
よく考えたら15年くらい前のラパンSSも同じ轍を踏んでいるのでそういうもんかもしれません。
※なので、 変な 面白い車が出てこないのですな。
外装のイカリング式デイライトやウインカーはNewMINIっぽいです。
※ウィンカー付けるときっちりデイライトが消える。自分で運転してるとわからないけど。
もとになったNコロはホントに可愛いんだよね。
外装は古いN360Ⅰ、Ⅱあたりのデザインを踏襲してるということですが・・
本家に比べると正面のライト回りがプラスチッキーです。
ヌメっとした質感が好きならいいんですが。
※洗車しやすそうではある。
ちなみに・・
「大衆車を先に出して評判が良ければスポーツバージョンを作る。」
最近はこの手法が一般的ですね。
量産機からスペシャルバージョンを作るこの手法を当倶楽部では「ジオン軍方式。」と呼んでいます。
逆に
「スペシャルバージョンを出してスペックダウンや装備をケチった量産機を作る。」
車ではほとんどありませんが、バイクでたまにあるこの流れを当倶楽部では「連邦軍方式。」と呼んでいます。
※スーパースポーツバイクのエンジン積んだノンカウルやツアラーなんかがコレ。
いずれも一回作ったエンジンやシャシを使いまわせるので、数を出せます。
結局、数が売れないと原資回収できないんでしょうなぁ。
※最近の車は外装が違うだけで中身が全部一緒みたいなものばかりでツマラナイのですが。
【HONDA N-ONE RS】の見た目
正しいスポーツカーですね。
でかいスポーツカーは日本は乗り切れないとか言いますが、世界でも乗り切れませんよ。
「小さい軽いそれなりの馬力。」
コレが楽しいんですよ。
借りてきた【HONDA N-ONE RS】はオーダーできる有料カラーの黄色バージョンでした。
ボンネットの一部の色が違っていて、スペシャル感はあります。
またルーフの延長にスポイラーがついててちょっとだけスポーティです。
どうせ軽でスピードなんか出ないんだからと言って、ラパンSS買うときオプションは付けませんでした♪
※今となっては、つけておけばよかったかもしれません。
後姿はほぼ純正のN-ONEですね。
※もう少しドラマがあってもいい気もします。
背中で語るんですよ。
スポーツカーの色
スポーツカーはそれなりに派手な見た目でないといけません。
しっかり自己主張するのが何でいけないのですかね?
日本人はそういう人の目を気にし過ぎて、うっぷんをためすぎです。
※スポーツカーで白とか黒が売れるのは日本くらいらしいです。
黄色いスポーツカーと言えば、20年くらい前にフランスの旧市街で見かけたMAZDAのRX-7FDが異様にかっこよかったのを覚えています。
皮肉なことに日本ではあんまり見ないカラーなのが残念。
話がそれましたね。
ちなみに・・
大衆車バージョンが存在するスポーツカーは一目で「スポーツバージョン。」とわからなければいけません。
「お、どこか違うぞ。」
と思わせられなきゃダメなんですよ。
それは色でもいいし、装備でも意匠でもいい。
360度どこから見ても大衆車と違ってなきゃダメなんです。
※エンブレムが違う!なんてのは間違い探しレベルでダメです。
間違い探しか。
そのために、
+50万円とか払うのです。
一見して大衆バージョンとわかりやすく違ってないと。
※メーカーはすぐ限定色で逃げがち。
せっかくユーザーは高い金出して差別化されたモデルを買うのです。
「量産車と違うデザインで所有満足度を上げる。」
メーカーのそういう演出はマジで大事です。
【HONDA N-ONE RS】に乗り込んでみた
まあ今どきの車です。
新車だからかもしれませんがドアの立て付けが異常にいい印象。
コックピットに座った第一印象は・・
電子機器のスイッチが多すぎ。
スイッチがついています。
※皆こんなの使いこなせるのかね?スゲエな。
USB電源がセンター部に標準で3口。
この間借りたMAZDAのロードスターにもついてたし、現在では珍しい装備ではないんでしょう。
なんでもUSB、USBだねえ。
そして、
当たり前のようにセンターコンソールには大画面のナビが標準装備っぽいです。
スイッチ類で特筆すべきは、
センターコンソールにはシートヒーターのスイッチが付いています。
シートヒーターは助手席にもああって各々二段階の温度が設定できます。
※雪国にはありがたい装備です。
オーナーも一度も使わないスイッチがありそうな気配。
ハンドルは革巻きの太めのタイプ。
たくさんスイッチがついてますが、全部要りません。
どうせハンドル自体変えちゃうし。
ハンドルの上下チルト機能はありますが、テレスコ機能はありません。
サイドブレーキは「スイッチ。」です。
サイドブレーキターンなんて今どきやらないんでしょうが。
借りる際に、このスイッチについてだけ説明を受けました。
エンジンスタートは当たり前のようにボタン式です。
※ワタクシはこれが嫌い。MT車はキー回してエンジン始動したい。
メーターはアナログっぽいデザインです。
スピードは回転式、タコは半分回転式。
シフトノブは小さめで握りやすいです。
ただし、
真夏は超熱く、真冬は超冷たくなる金属性のノブです。
シフトノブは、短い今どきのタイプ。
シフトノブは丸型でアルミ製?かな。
ノブの頭に自慢げに6速までのパターンが赤で刻まれています。
表皮は高級感あるんですが。
フロントシートの質感は高級感があって非常にいいです。
ホールド感はイマイチな普通のシートです。
※ラパンSSのなんちゃってRECAROに比べると「大衆車。」です。
身長178cmのワタクシが乗ると、良いんですが、着座位置が少し高め。
という感じでしたが・・
シートの高さ調整機能があるので、調整したらかなりいい感じになりました。
前席の広さはだいぶ前にロータスの車検の時に借りたLIFEに近い感じ。
※たぶん大きく変わってないんだと思いますな。ZESTならもっと近いのかも。
シートアレンジ
リアシートは前にも後ろにも倒れます。
コレが思ってる以上に広くなる。
こりゃアイデアもん。
そして、
フロントシートは思いっきり倒れるのでトランク部に荷物を積んだ状態でも人間が二人横になれます。
※フルフラットにはなりませんが、一泊程度の仮眠なら十分です。
これはいいなぁ。
ホールド感ないのは困るけど。
これにはビックリしました。
※走行性能より、このシーッとアレンジにビックリ。
後部座席は、このクラスなら一般的な広さじゃないですかね。
所詮軽なのでどの車も似たようなもんです。
※後部座席はラパンSSの方がちょっと広い気がします。
トランクの容量はこのクラスとしては標準的。
まあ荷物載せる車じゃないですしね。
荷物載せるならこの車は選ばない方が幸せになれます。
コレだけ広けりゃ十分。
そうそう。
ドライバーが使えるドリンクホルダーが3カ所。
HONDAはドリンクホルダー多い気がします。
ハンドル右側の隙間にもドリンクホルダーがあるのがHONDA式なんでしょうか。
※普段ドリンクホルダーが ついてない 少ない車に乗ってるとこういう時にちょっと感動します。(けどたぶん使わない)
当倶楽部では4枚ドア装備の車はラパンSS一台しかないですが、4枚ドアの社会性はかなり高いと思います。
それに反比例して、趣味性が損なわれるんですが。
ちなみに・・
軽自動車のスペシャリティバージョンってもっとあってもいいと思うのですが・・。
やはりお高くなるんでしょうねえ。
同じボディとエンジン使いまわして2ドア車もつくてもらいたい。
SUBARUのR-1(飲むヨーグルトではない)のコンセプトはちょっと良い気がします。
※今結構値上がりしてますが、15年くらい前の軽自動車にそんなに金出せないっすよ。
軽自動車でも200万円は珍しくないの時代です。
スペシャリティとか言い始めたら300万円くらい請求されそうだ・・。
※バブル期ならまだしも絶対売れないよね、この全国民の9割が貧乏になった日本では。
【HONDA N-ONE RS】で実際走ってみた
※無くしそうです。
スタートボタンを長押ししてエンジンを起動します。
なんのドラマもなく、シュルっとエンジンはかかります。
一瞬どうやって解除するかわからんパーキングブレーキスイッチを上から押して解除。
※引くとパーキングブレーキがかかる。
ECONというスポーツカーには不要なスイッチは最初から解除。
※エンジン再始動のたびに自動でECONが入る。
スルスル走り出します。
※クラッチの繋がるポイントが結構手前です。普段深く踏み込んでクラッチコントロールする癖がついてるので違和感あり。
以下、ラパンSSと比べてみた感想です。
良いところ
さすが新車です。
何もかも不満がないと言うか、何やっても車が怒りません。
スゲエ気楽です♪
ハンドルは軽いし。
ベース車がねーちゃんクルマのラパンSSとと比べるのもなんですが、ブレーキ効きはじめが早い。
※ペダルの踏みシロが浅い位置から効き始める。
今どきの車ですので、ハンドリングが悪い訳はありません。
最近のらせてもらった車の中ではかなり楽しい部類。
※ロードスターの方が楽しいのは仕方ないにしても、それ以外の車のツマラナイことったらない。
イマイチなところ
一言でいうと重い。
軽自動車なのでこんなもんと言えばこんなもんなものなのかもしれません。
3000rpmで4速で大体60km/hです。
6速には一瞬しか入れられず、5速で低負荷巡行中に橋の上を通ると風の影響受けるのでちょっと怖い。
5速、6速は街中では要らんかな。
※高速巡行用ですかね。
それでも、
インフォメーションウィンドウをターボの過給状態表示にして過給状態を見ながら、
エンジンぶん回すとターボの過給に比例してそれなりの加速はします。
ラパンSSのように3700rpmくらいからターボの二段加速がないので平和なエンジンですが、ツマラン。
高回転まで引っ張ってみてもエンジンフィーリングが変わらず。
一応加速はするものの軽の排気量なのでドラマ感はなし。
64馬力しかないんだ高回転に振った味付けでも・・
と思うけれど、まず今時のメーカーには無理だね。
ちょっと 峠の入り口で 振り回してみましたがS字コーナーの切り返し時に重い。
パワーの割にちょっと足回りが固い気もします。
パワーがない車は柔らかめの足で姿勢制御をコントロールした方が面白い。
※どうせ、公道では高負荷掛けたハイスピードコーナーリングなんてできないし。
この辺はノーマルのN-ONEと乗り比べてみないとわかりませんが、スポーツセッティングされてるのか、当たりがついてないのかってところですね。
※結構走って足回りのこなれたラパンSSと比べたらそりゃ硬いですわな。
そして、
シフトフィールがやたら固い気がするのも当りがついてないからかもしれません。
シフトノブが短いので余計にガキガキ感が目立つ気がします。
※この間借りたMAZDAのロードスターもシフトノブが短く、ガキガキいう感じだったので最近のトレンドなのかもしれません。
こんな記事もあります▼
【HONDA N-ONE RS】乗り出し迄、実際いくらかかる?
目立つ色も結構いい感じだし、安ければ欲しい気もします。
ラパンSSがダメになったら代替機として、かなりいいかもしれません。
で。
「概算でいくら?」
と聞いたところ。
この車の装備で220万円位だそうで(笑)
そしてちょっとむせる。
■車両価格
1,999,800円(税込み)
※ほぼ200万じゃねーか。
で、
黄色は別途82,500円高くなる。
※ロードスターだって赤は5万円高いだけですよ。
そんでFF。
※4駆が欲しいな、雪国としては。
結局、
「なんだかんだオマケしてもらって、諸費用入れたら220万円。」
※・・スイフトスポーツ買えるね。
まとめ
長野県内のHONDAの販売店でもキャンペーンや試乗車を用意してお祭りやってました。
乗ったらそれなりに面白いけれど、外装がスペシャル感が薄いので数は売れないね。
確かに乗りやすし、デザインが好きならいいかもしれない。
自分が好きなデザインの車に乗ったほうが後々間違いなく満足度は高いですので。
でもね。
乗り出し220万円って高すぎるよ。
軽自動車だよ?
どうしちゃったの?
日本人ってそんなにお金持ちなの?
軽はもっと気楽に遊べないと。
SUZUKIは安いのかもしれません。
多分、N-ONE RSの比較対象となるアルトワークスでも
1,537,800円(税込み)
・・45万円も安い。
※形はすんごく好き嫌いが分かれますが。
スイフトスポーツの車体価格、
1,874,400円(税込み)
と格安(笑)
こうなるとスイフトスポーツの安さが引き立つな・・
HONDAならピュアスポーツのS660の安いバージョンβでも
2,031,700円(税込み)
※もう買えないけどね。数が売れないのがわかってるオープンスポーツカーを作り続けてるMAZDAとは大違い。
今のHONDAは売れ行きが鈍るとすぐ止める所が嫌い。
決めたよ。
ラパンSSもう少し乗るわ。
買えないものは買えないのですよ。
車は、これ以上、自己所有しなくてもいいように思えてきました。
軽自動車に200万円以上出すなら次はTOYOTAのKINTも検討してみようかと本気で思い始めています。
※もう少し調べますが。
もう新車は要らないわ。
なんかすごい無駄。