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【毛無峠】絶景と長野県道112号(大前須坂線)の攻略

DT200WR。毛無峠。

DT200WR。毛無峠。

 

ワタクシ
最近長野の絶景ポイントとして「毛無峠。」は有名になりましたな。
そこに至るのが長野県道112号です。
この道が細いくせに勾配が急で交通量も比較的多いという食わせ物です。
それを攻略した後には絶景が待ってるのでした。

 

須坂市の市街地から始まる県道112号線

 

ワタクシ
長野県須坂市の市街地から延々と山に向かって続くのが長野県道112号(大前須坂線)です。
一部の人には有名な県道ですが起点は意外と知られていません。

 

 

須坂市の起点

 

長野県道112号(大前須坂線)は須坂駅の東側からひっそりとはじまります。
市街地の普通の交差点です。
ここから一旦ちょっとだけ南下して、
市街の蔵の街の横をぬけ、
志賀高原に向かってひたすら東に向かいます。
※須坂市街もゆっくり歩くとそれなりに面白いです。

この街道は古くからの峠越え街道だったようですな。

県道を攻略するうえで迷う所はあんまりないですが、
しいて言えば子安神社の橋の手前の分岐を見落とさないことですかね。
※万座方面とシッカリ案内が出ています。

 


この分岐を間違えても志賀高原には行けます。
こちらも有名な長野県道66号線(豊野志賀公園線)です。
県道66号もはもう攻略記事書いたと思ったけれどあまりに走りすぎてて書いてなかった。
※そのうち書きます。

 

また市街地や集落が途切れると道は急に細くグネグネになるのです。
しかも、
20km強の間に割と勾配がきつめの峠道が続き、1400m近く標高をあげていきます。
※毛無峠は1800m台ですがGARMINによると途中で1900mを超える箇所もあります。

 

GARMIN。毛無峠にて。

GARMIN。毛無峠にて。


長野は市街地から山が近いので1000mくらいあっという間に標高が上がるのです。

 

終点は群馬県境

 

ワタクシ
3桁県道ですが群馬県に抜けています。
地図上、嬬恋パノラマラインの辺りに抜けられる・・ハズなのですがワタクシが知ってる限り、
群馬県境から先はずーっと通行止めになっています。
※今後も整備する気がないと思う。

 

長野県道112号の終点は行き止まりの簡易ゲートがある「毛無峠。」です。
群馬県境の「毛無峠。」は超有名な観光スポットになってしまいましたな。

ふきっ晒しの峠の小スペースが「毛無峠。」と呼ばれています。

昔は知る人ぞ知る秘境っぽい ドラクエのモンスターが潜んでいそうな 場所でした。
昔の硫黄鉱山跡だったようで、峠から見回すと当時の設備が残っていてちょっと世紀末っぽいです。

そんなトイレも水道もゴミ箱もない場所なのですがいつ行っても誰かしら居ますな。
※知ってる人は麓でトイレを済ませ、お弁当や水を買ってきてココで休憩するのです。

昨今、SNSなどで取り上げられるようになったからか県外ナンバーの車が大量に来るようになっています。
景色は絶景とまでは言いませんがそれなりに素晴らしい眺望です。
標高も1800mを超えているので真夏でも涼しいです。
※雰囲気はともかく、景色だけなら長野にはもっと景色がいいところがたくさんあるよ。

 

群馬県境の終点

「毛無峠。」からは山の陰になってアルプスは見えないです。
※ちょっと手前の空き地的な場所からなら見えます。

 

貸し切りでアルプスを見たいなら、
山向こうの「五味池破風高原オートキャンプ場。」がおススメです。

 


晴れてればココから徒歩でちょっと登った昔の放牧地からの眺めは素晴らしいです。
大体いつも貸し切りで夏でも標高が高く風が通るのでちょっと寒いくらいですし。
※あとクマが出るらしいので気を付けないといけませんが。

 

 

 

「毛無峠。」から先の群馬側は通行止めになっています。
一応、GoogleMapではこちらも県道112号という表記はあるのですが、緩い鎖のゲートがかかっています。
※いけそうな道もあるにはあるのですが公的に通行止めなら行かないのが大人です。

今回も「毛無峠。」のゲートの横を抜けていったオフ車乗りを見ましたがドヒンシュクですな。
※しかもいい大人です。情けない。

 

画像はイメージです。

画像はイメージです。


と言っておきます。

 

ゲートの横には明らかに二輪車が通って掘ったと思われる道ができておりまして。
みんなでルールを守らないと「毛無峠。」は二輪侵入禁止にされちゃうかもしれません。
※でもそういう奴らは禁止にしても無視するので意味ないんだよね。

旅行テンションで調子に乗った大人ほどたちが悪いものは無いのです。
しかも群れてたりすると厄介ですしな。
人間は単独ではいい人が多いのですが、群れると本性が出るというか調子に乗る生き物なのです。

途中はちょっと飽きる

 

ワタクシ
「毛無峠。」は色んなメディアで観光地っぽく紹介されているので県外のでかい車が多いです。
底のたどりつくまでの峠道は眺望は良くないので飽きます。

 

最近はどこでも道が細いのに運転がヘタなデカい車が増えていますな。

今回も県外のデカい車同士が峠道で鉢合わせしてすれ違えない状況に出会いました。
バックもできずににらみ合ってましたが落ちたら崖ですよ、後続車も来てるし、さっさと対処しないと危ないよ。

田舎道に来るならデカい車は向きません。
車はデカけりゃいいってもんじゃないのです。
それでもナビで案内されれるのでどんな車でも細い県道に入ってくるんですよねえ。
※田舎道は都会の道と違って高規格じゃないです。

オマケに、
春先から初夏位まで長野県北信地域のソウルフードである「根曲がり竹。」を採取中の路上駐車車両がたくさんいます。
※毎年、この時期になると「根曲がり竹。」採取中の遭難や熊との遭遇がローカルニュースを賑わせます。

こういう人たちは交通ルールをあんまり知らない上、想像力も乏しいらしく、
ちょっとしたすれ違いスペースや見通しの悪いコーナーの出入口にも駐車しています。
※事故起こしたらだれの責任になるんでしょうか。

さらに酷くなると林道の真ん中でBBQやってたりするので気を付けましょう。

また、
このルートは20kmほどの道のりの間に1400m強の標高差があります。
思ってるより急坂な箇所も多いです。
ということは、
東に向かう登りルートはまだしも西に向かう下りルートだと、車はアクセル踏まなくてもガンガン勢いが付きます。

しかも、
細いヘアピンが連続する様な峠道です。
車幅の広い対向車も少なくありません。
そして運転しているのは車重の重たい車です。
エンジンブレーキは意図的に使わないと効かないAT車です。

ということは。
「車はブレーキを非常に酷使する状況。」
ということです。

したがって。
風のない日の峠の麓付近ではブレーキが焼けた匂いがします。
※ブレーキが焼けたケミカルチックな匂いをずっと嗅いでいると頭痛くなりません?

そのうち、
フェード現象を起こし、ブレーキペダルを踏み抜いて崖落ち、なんて事故にならなきゃいいのですが。

長野県にはそういう峠越えルートが馬に喰わせるほどありますので、
ゆっくりエンジンブレーキを併用して下ってくるのが吉です。

後ろから速い車にあおられたら、無駄に張り合わずに見通しのいいところで先行させて露払いさせればいいのです。
こういう状況だとバイクは前の車に追いつきがちです。
その場合、無理に抜かずに譲ってくれるまで車間距離をとったほうが無難ですよ。

前の車が対向車と衝突しても余裕で対処できる距離をとるのですよ。

そのうち、
「峠でブレーキの焼けた匂いがする件。」
については思うことがたくさんあるので記事にしようと思います。

 

 

湯沢林道や万座方面にもアクセス可能だが

 

ワタクシ
長野県道R112は細い峠のくせに周辺に観光スポットがあるのです。
なので、意外と交通量が多いのです。

 

長野県道R112から長野県道466に接続すれば、
志賀高原道路の万座三叉路から万座プリンスホテルの脇を抜けるルートでます。
※このルートを使うとブルジョワな料金を取られる「万座ハイウェイ。」を通らずに済むのでワタクシもよく使います。

志賀高原から長野市街に抜ける最速ルートといってもいいでしょう。

それに、
長野県道R112の周辺には林道マニアがうなるほどのいろんな林道があります。
ワタクシも長野に移住した直後にはGPS片手に調査しまくった経験があります。
※ワタクシがバイクで足の骨を折ったのもこの辺ですし。

湯沢林道以外にも中日影林道とか山田入林道とか鞠子林道とかいろいろ知っていますが、
現在はほとんど通行止めになっています。

湯沢林道以外はガッツリゲートがかかっていて通行止めなことが多く、いつでも走れるわけではないのですが。
※山田入林道なんてワタクシが移住してきてからまともにゲートが空いてたのは1度だけです。

それでも、
日本全国からオフロードバイクや4輪駆動車が集まってきます。

林道マニアであれば全ルートを走れれば満足できると思うし、
近隣には温泉もあるし、
志賀高原まで抜けられるし、
長野市街にも抜けやすい。

ツーリングやドライブのルート的には文句なしです。
一本北にある長野県道66号と合わせればこの近隣で丸一日遊べます。

そんな訳で、
細い1.5車線の峠道が続く県道としては割と交通量が多いのです。

長野県道R112という呼び名は知らずとも、
「毛無峠に行くための道。」
と言えば知ってる人や通ったことある人は多いハズです。

長野県の県道散策が趣味のワタクシですが、
長野県道112号を記事にしずらかったのは、なんとなくメジャーだからなのでした。
いろんな人のツーリングレポートに出てくるのでワタクシが書く必要はないかな、と。
※人が知らないようなひなびたルートが好き。

同じ理由で一本北側の長野県道66号も書いてないのでした。
※もう書いた気になっていましたが書いてませんな。

 

VT250FH。

VT250FH。


秋の県道66号にて。

 

まとめ

 

ワタクシ
「毛無峠。」はフォーカスされることは多いのですが、そこに至る県道112号について書かれている記事はあんまりないです。
市街地は勾配のキツイ坂が続き、峠道はそれに加えて見通しも悪く、道も細いです。

 

観光資源があるのに観光道路になってないのはどういうことかを考えるとねえ。
とにかく道が細いのでデカい車には向きません。
※デカい車同士だとすれ違えないところもありますよ。

メジャーなスポットになったとはいえ、
「毛無峠。」には電気も水道も通ってないし、舗装すらろくにされていません。

デカい水たまりもありますし。

これからもきっと整備はされないでしょう。

なので、
「毛無峠はどんなにSNSとかで名前が売れても自販機やトイレすらない秘境。」
くらいに思っておきましょう。

それでも、 晴れていれば 
「毛無峠。」には昔からいつもラジコンのグライダー愛好家たちが陣取っていますし、
「毛無峠。」に車を止めて両サイドの山に登る人たちもいるようですが、
観光地化されてると思ってる勘違いしてる旅人が多いのでちょっと立ち寄ってすぐ帰るので回転率は高いです。

 

DT200WR。毛無峠。

DT200WR。毛無峠。


バイクなら群馬県境のゲートまで行って写真を撮るのは定番です。
※この絵面でSNSに投降した人はたぶん数百人入るでしょうねえ(笑)

 

が。

車でやろうとすると4輪駆動車でも車高が低い車だと腹をするくらいの段差はあります。
※この日もワタクシたちの目の前でデリカが腹擦って、運転してたお父さんが大慌てで出てきてずっと騒いでいました。

ゲート付近は未舗装で勾配があるので、デカいバイクで乗り入れちゃうと体力ない人には取り回しキツイかもしれませんな。
※コケてケガしても少なくとも2時間は救急車きませんよ。

そうそう。

長野県道122号の看板は峠に入る前の集落に一本あったのは確認しましたが、
集落の細い道にバイクを止めて写真撮るのははばかられたので今回も看板の写真は無しです。
※峠道で誰もいないなら止まって撮影するのですが。

 

セロー225W。毛無峠の手前にて。

セロー225W。毛無峠の手前にて。


落ちたら崖です。

 

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
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