ただ、革製品を新品で買ったまま使い始めて、使い続けてる人が多いです。
革手袋を長持ちさせるには最初にやるべきメンテナンスがあるのです♪
これで寿命が全然変わってきます。
革製品は生きているのです。
当記事の目次
革製品を長持ちさせたいならやるべき初期のメンテナンス
そこに専用のクリームなどで保湿してあげるのですよ。
当たり前ですが、本革製品は動物の表皮です。
製品になります。
この過程で最低限の保湿や油脂の補給はしますが、基本的にはほぼ完全乾燥させています。
※じゃないとクタれる&カビるので商品として見栄えが悪い&伸縮するので加工がしずらいため。
人間の肌も同じで革製品も、
は、お肌を生き生き健康に保つコツなのです。
なので、
革製品はメンテナンスする必要があるのです。
革グローブの初期メンテナンス
新品時は特に汚れ落としなどは不要かと思います。
だけです。
ひたすら薄く延ばして塗り込んでいくだけです。
最初にやっておくと、汚れも傷も付きにくくなります。
革グローブに限らず、革ジャンや革ブーツなど、全ての革製品に使えるので持っておくべき。
実は革製品の初期化作業をするだけで、革グローブの持ちが全然変わってきます。
ミンクオイルを塗りこんだ個所から革が柔らかくなるので楽しいです♪
※茶系の革グローブは色がどんどん変わるので、作業が楽しいのです。
すぐ効果がある作業はなんでも楽しいのです。
ちなみに・・
最近は革製グローブはケースに入っておらず、むき出しで吊るしで売ってたりしますな。
昔の割と高めの革グローブはしっかりプラケースに入ってたものですが、SDGs的な考えからか今は主流ではないみたいですね。
これって、どうかと思うのです。
バイクの用品店では、高級な革グローブは今でもプラのケースに入ってたりします。
これは乾燥除けや型崩れ防止、人の手の油を無駄に吸わないようにしてるように思うのですよ。
むき出しのまま吊るされた革グローブは厳密に言えば、
「不特定多数の人の手に触れる分、不特定多数の人の手の油を吸うのでは?」
※真面目に作ってる革グローブの製造の最終工程では、最低限の液状の油脂を表面にスポンジで塗ったりすることもあるので、余分な油脂は吸わないのかもしれませんが。
それぐらい、
乾燥した本革製品は油脂を良く吸い込みます♪
※当ブログでよくある「覚えておいた方がいい飲み屋で後輩に嫌われる知識。」シリーズです。
バックスキンなどはミンクオイルの対象外
この手の革製品は、新品時はカッコいいですが基本的には長持ちしない革です。
正直、ワタクシは本革のバックスキン系のメンテナンスは上手く出来ません。
※昔そういう情報を漁りましたが、イマイチ効果があるものがない気がします。
基本的に表皮が文字通り革の裏(バックスキン)であれば、毛羽立った箇所が取れていくだけなので補修は出来ない気がします。
※専門の業者などがあるのかもしれませんが、よく知りません。
もちろん、ミンクオイルを使っても浸み込むだけ浸み込んでもったいないです。
※無理矢理ミンクオイルを塗ったら、たぶん高級バックスキンやスウェードの風合いを殺しちゃいますね。
一時期、車の交換用のハンドルでバックスキンものが流行りましたが、
「一人残らず、良く触る箇所のバックスキンの毛羽が取れちゃって情けない状態。」
になっておりました。
※バックスキン地のハンドルは割と高価でしたが、次第に取り付けた奴らどうしで「お互いに【ダセえ】と言い合う無益な争い。」をしていました。
大体、春まで使うと指先が薄くなってくるので、火傷しがち。
※ものによっては穴が開くけれど、数百円だしねえ。
また、
作業用グローブなど、表皮をろくになめしていない安価な製品にもミンクオイルは意味ないです。
こちらも表面はボコボコしたままです。
当倶楽部では、薪ストーブの薪を追加する際にブタ革の安価なグローブを使っていますが毎年買い換えています。
※穴が開く、もしくは表皮のボコボコした箇所が取れていくので薄くなって危ないため。
革にもいろいろな種類があるので、
「ミンクオイル塗布の際は革の材質、性質や加工法などを調べたうえでメンテナンスすること。」
をおススメします。
※一般的なナメシ処理をした表面がつるっとした本革製品であればミンクオイルの効果はあるハズですが。
ちなみに・・
当たり前ですが、合皮(ビニールレザーなど)にはミンクオイルは意味がありません。
合皮は見た目は、革っぽいですが別のものです。
※ビニールに近いです。
合皮は
のですが、
表面の色の層が剥がれてくると一気に貧乏たらしくなります。
「合皮のグローブは定期的に買い替えるもの。」
だと思ってたほうがいいですよ。
※最近、一部が革っぽい素材で一部が布製の複合材料のバイク用グローブが流行りで割と安価に出回っていますが、ほぼ皮の部分は合皮です。
合皮だと、オイルをはじきます。
それと、
昔は「安くて固い革を無理やり染料で染めた子供だましのようなバイク用グローブ。」がたくさんありました。
※レプリカバイクに合わせて、赤だの白だの青だのと言った色使いが多かった。上野のバイク街でのグローブのワゴンセールとか。
これは、
ミンクオイルが浸み込まない(笑)
※「ミンクオイルをはじくくらい染料の層が厚い。」という「もはや革じゃなくてもいいでのは?」というものが多かったです。
実はこの手のグローブは、
「雨天で使うとグローブの染料が溶けだしてライダーの手を染めちゃう。」
のでした。
※雨天ツーリングの後、みんな手の色が白かったり、赤かったりしたもんです。
雨天で使った後の革製品はメンテが必要
こうなると、革は強度が下がり、あっさり裂けます。
※湿気たまま放置するとかびたりもしますし。
革製品は雨が苦手なんですよ。
こうなると、本来の革が持つ寿命は短くなるし、強度は全く出ません。
※人間も歳とったら、お肌の保湿と油脂の補給は超大事ですよ、40過ぎたらやっておかないと一気に老けて見られます。
雨天ツーリングの後、どっぷり濡れたグローブはどうしていますか?
まさか、そのまま放置してカビさせたり、抜け殻みたいに乾いてカピカピになってないですかね?
それはもったいないです。
雨天後の革製品のメンテ
雨天ツーリングの後は
※濡れたまま放置するとカビます。
9割がた乾いたら乾燥して硬化する前に、
だけです。
まあ、グローブのことを忘れててミンクオイルを塗布するのは完全に乾いた後になることも多いのですが、
「油脂分を補給してやらないよりはるかにマシ。」
です。
革の細胞が乾燥と脱脂されて崩壊される前に手入れをするイメージです。
※うん、うまく伝わってないのが書いててわかる文書だな。
ちなみに・・
経験上、革グローブが裂けるのは手のひら側が圧倒的に多いです。
これは、グローブの手のひらでハンドルグリップを握る関係上、
「手の平の面の革の細胞組織がつぶれて固くなるから。」
だと思われます。
製造時から手のひら部分に厚い革を使うと、
直接触れるアクセルタッチはもちろん、ハンドルを握ったまま操作するブレーキやクラッチの操作にも影響が出ます。
※要するに手が握りずらくなる。
この部分の革は痛んでだんだん硬化するのですよ。
ので、各メーカーも手のひら側の革を厚くしずらいのではないかと思います。
※コスト的にも、手のひら側だけ厚い革を使うと高くなるし、色合いも微妙に違ってくるはず。
なかでも、
「手の平が破れやすいバイクというのは存在する。」
のですよ。
こういうバイクに乗る人は、グローブの寿命が短めだと思った方がいいですよ、というのが次のセクションです。
前傾姿勢のきついバイクでの革グローブの寿命は短め
のは、かつて前傾姿勢が強いバイクで普通にロングツーリングしてたレプリカ最盛期のバイク乗りはみんな経験してるんじゃないかと。
※今思えば拷問に近いですが。
「セパレートハンドルで、前傾が強いポジションを強いられるバイクは革グローブの手のひらが裂けやすい。」
です。
具体的には、
は、アップハンドルのゆったりしたポジションのバイクに比べて、グローブの手のひらが破れやすい。
こんなの、ワタクシは乗れる気がしませんが。
また、
が、ハンドルが低めのバイクに乗ってると革グローブの手の平部分が破れやすい。
なぜか?
そのてぼバイクは上半身の全体重が手のひらにかかりがちだからです。
※某 ヘタクソなデブ 体格のいい人が乗ってた某SUZUKIのセパハンバイクはマジでハンドルバーが体重で曲がってたくらい、ハンドルには体重がかかり続けるのですよ。
そして、
革は生き物の細胞でできているからです。
革のバイクグローブが裂ける
バイクに乗る際、手のひらに体重掛け続けると「グローブの手のひら部が常に圧迫された状態。」になります。
そうなると、
その部分の細胞が圧縮され続け、本来の革の柔軟性が無くなるんですよ。
傾向としては、革グローブの手のひら、バイクのハンドルグリップに当たってる箇所が周囲より黒ずんで固くなってきます。
※黒い革だとわかりにくいですが、薄く固くなってるのはわかるハズ。
こうなると、だいぶ革は傷んでいますので買い換えを検討した方がいいですね。
革が固くなったこの状態で、雨天ツーリング後にメンテナンスせずに放置してカラカラに乾燥させちゃったら少しの衝撃でパリッと裂けます。
※年季物の革グローブだと裂けるというより割れるに近い感じです。
前傾姿勢の強いタイプのバイクに乗るなら、
革以外の新素材でできたグローブの方が使い勝手がいいのかもしれません。
新素材は細胞がつぶれることもないので、革と同じ裂け方はしないハズです。
※サーキットではレザーグローブ以外はレギュレーション違反になるかもしれませんが。
とはいえ、
レプリカやスーパースポーツ系はともかく、オールドブリティッシュ系を模したカフェレーサーは格好とか雰囲気も大事な要素です。
※あのひっくいハンドルで良く街乗りすると思いますが。
財布と腰と肩と首と、手袋がすぐ壊れると思う。
「オールド系カフェレーサーには、革製品は非常に似合うアイテム。」
なんですよねえ♪
※まあ、バイクなんて趣味なんだし、型に当てはまって考える必要もないので、当人がいいと言えばどんな格好でもいいんですが。
ワタクシの場合、レプリカ系(というかセパハンバイク)に乗ってるときに比べて、Z系のアップハンドルバイクでは革グローブの寿命が凄く長くなりました。
出先で雨にやられたら、新素材のグローブに付け替える、ということもやっています。
※新素材は気楽に水洗い&絞れて革手袋の様に気を使わなくていいのが素晴らしいけど安っぽい。
ちなみに・・
「レプリカ系のバイクに限らず、低いハンドルのバイクに乗る場合、常に腹筋背筋で上半身を支えられるわけはない。」
のですよ。
どうしたってヘタレのワタクシは、手で状態を支える場面が出てきます。
※高速の巡航時や渋滞時。
ハンドルに無駄な力がかかると、バイクの本来の性能であるセルフステアリングを殺してしまいます。
逆に腹筋背筋で上体を支えるのは、峠でスポーツ走行する時ぐらいです。
短時間でも「マジでスポーツ。」なので、腹筋攣ったりしますが。
ワタクシ個人の意見ですが、低いハンドルのバイクは街乗りには向かないと思うのです。
公道でバイクに乗る時に低いハンドルだとUターンしずらかったり、無駄に下りが怖かったりするもんです。
何よりツーリングで腕で長時間上半身支えてると肩が凝るし、いざという時に思っている以上に身体が固まってたりするもんです。
特に何日にもわたるようなロングツーリングでは無駄に疲れて回復しませんよ。
そんなわけで、
「バイクでサーキットを走るのでなければ、ハンドルはあんまり低くないほうがいい。」
と思うのです。
※「低いハンドルのバイクがカッコいいという趣味趣向のある人もいる。」ので強くは言いませんが。
バイク用革手袋のメンテナンス
革ジャンから革ブーツ迄大体同じです。
ただ、グローブはメンテの頻度が高いです。
やることは、
新品の革グローブのメンテナンスとほぼ同じです。
ただ違うのは汚れてる箇所がある場合、
「ぬるま湯に浸したタオルをきつく絞って汚れを落とす。」
という工程が最初に追加されるだけです。
※サドルソープという、革製品用の石鹸も売ってますが最近は面倒なので使いません。
その後、
だけです。
たまに、ガレージの扉の前、もしくは玄関で一斉革製品メンテナンスをやったりします。
※なぜか嫁は 他のメンテナンスは一切しないくせに 革製品のメンテナンスがお気に入りらしく、割とまめに率先して手入れしています。
デグナーのブーツはデザインと使い勝手が良い。
革製品のメンテナンスは人間で言うと
で、動き回ってるようなもんです。
多くの哺乳類の皮膚は、乾燥しすぎても油脂類が不足しても駄目なのですよ。
「革製品は元々は生き物の皮である。」
という事をお忘れなく。
ちなみに・・
雨天ツーリング後、
その後、
という荒業をやってたR君。
以降元気かね。
いや、君は元気なのは知ってるが、気にしてるのはグローブの方だ。
色んな意味で間違ってる気がするが、そのやり方の顛末が知りたい。
※たしか結構高いディアスキンのグローブを愛用してた記憶があるのだが。
万が一、いい結果が続いているのであれば一報ください。
まとめ
でも本革である以上、すべてに共通して言えるのは「革製品はメンテナンスが必要。」ということです。
革製品を長持ちさせたければ、
をおススメします。
※革鞄などは、ミンクオイルを塗ると型が崩れてクタっとする場合もあるので、気を付けましょう。
特に、
ナメシてあるいわゆる普通のバイク用本革手袋は、このメンテナンス効果が絶大です。
何もしないより、長持ちするはずですよ。
革グローブは比較的寿命が短めですが、
いい革を使った革ジャンはメンテナンスすれば普通に一生ものです。
ブーツだって、歩き方に癖がなければ10年以上は余裕で持ちます。
余計な買い物しないのがお金持ちになる第一歩だと思うのですよ。
SDGs的にもよさそうですし。
この機会にぜひミンクオイルを購入して、既存の革製品のメンテナンスしてみたらいいですよ。
※特に雪国のバイク乗りは冬はバイク乗れないので、外の雪を見ながらこういう内職的作業で春を待つのです♪
ちなみに・・
実は当倶楽部のガレージから、20年以上前の革バイクグローブ(新品)が出てきまして。
※泣く子も黙るYellowCorn製。ワタクシが直営店で買った結構貴重な当時モノです。
このエンブレムを付けたジャケットや革ジャンをよく第三京浜で見かけたもんです。
40代以上の世代には懐かしいハズ。
これに、ミンクオイルを塗布して喜んでおります。
2022年度はこのグローブでで行こうかと思っている次第です。
革のグローブ新調するのは久しぶり♪
※昨年秋に、6年くらい使った革グローブがお釈迦になり、以降新素材グローブで乗り切ったのでした。
嫁は昨年夏にDegner(デグナー)のグローブとウェアを新調したのが悔しくもあり。
※ワタクシは気に入ったデザインのグローブがなく、買わなかった。
久しぶりにはめると、やっぱり革グローブは良いなぁ♪
もしかして・・箱もあるし、当時モノとして売れば高かったのではないかと片手分の施工が終わったところで気が付く。
※当時でも、1万円ちょっとした高級品なのでした。
オフ車用のグローブはすぐ破けるのでストックはあるんだけれど、革グローブのいいものは高くてなかなか買えないのです。
※ すっかり忘れてたくせに ガレージの隅で見つけた時は、山で天然のマイタケを見つけた時の様に小躍りしました♪
雪がザンザン降ってる2月の長野では、家にこもって革細工を作ったり、革製品メンテナンスしたりするいい季節なのです。
※2022年の冬は、ロータスの電装や内装をコソコソ作ってたりするので全然暇じゃないのですが。