
小さな案内板に従って進んだ先は絶景でした。
日本のチロルとは言いすぎですが白馬連峰を背に転々とする集落、白馬コルチナ、栂池などのスキー場が見渡せて感動します。
バイクで行けて山奥から遠くの山々をみる景色はなかなかないのです。
メジャーになったら絶対混む絶景の「眺望の郷。」

はっきり言って知ってる人があんまりいません。
だがそれがいい。
最初行ったときは白馬連峰の山が見える場所を探して、たまたま迷い込んだという感じです。
最果てにあったキャンプ場併用の「眺望の郷。」
ここから見るR148の街道や山並みはホントに絶景です。

いきなりこの眺望です。
どーん!ばーん!ぱりーん!って感じです。
何度も通っているR148の脇にこんなところがあったなんて・・。
初めて行ったときはあまりの絶景にしばらく時間を忘れて見入ってしまいました。
いつもはただ通過するだけのエリアだった小谷村。
実はすごく深い。
ただし、
そこに至るまでの道は
という不思議な場所なのです。
※車の運転が自信がない人は来ないほうが良いレベル。マジですれ違えません。
マイナーだからこそいいのかもしれません。
※できれば紹介したくない長野のツーリング穴場スポットです。
残念なことに11月前半で通年のキャンプ場は営業終了だそうですよ。
※雪の時期もすごい景色っぽいですが真冬に行く勇気はないです。
ちなみに・・
「眺望の郷キャンプ場。」が終点なわけですが、
景色を堪能するためにはキャンプ場にお邪魔することになります。
※キャンプ場のある高台迄はさらにちょっと徒歩で登る。
ここでは飲料も何も売ってません。
※薪は売っています。

駐車場からちょっと上がると管理棟がある。眺望の郷キャンプ場。
管理棟の前あたりから景色を見るのがおススメ
飲食物を持って行ってもごみは持って帰って来ましょう。
そういう普通のことができない人が多いんですよ。
ワタクシ達は管理人さんに許可を得て、キャンプ場の端っこで景色を眺めながら持参したパンを食べました。
※飲み物は忘れましたので超のどが渇きました。
「眺望の郷。」へは小さいバイクで行くのがおススメ

ハンドル切れ角の少ないスーパースポーツバイクだと恐らく地獄です。
ヘアピンでこけるかもしれません。
※
ワタクシ達はZ2台で行きますが、何度か笑っちゃうくらいの悪路とヘアピンが存在します。
※1速を多用するくらいの急こう配で失速するのでヘアピンで対向車来たらコケます。

Z2台でたどり着いた眺望の郷の駐車場にて。
隣の車の前輪が思いっきりパンクしている。
道が悪いのとは関係ない・・・と思う。
やはりこういう所は、オフ車やカブ系が強いですよねえ。
気楽に行くならやっぱりセローですかねえ。
※オフ車でもKTM125EXCなんかは車体が長く、ハンドル切れ角がないので苦手なハズ。
トコトコとゆっくりたまに見える景色を楽しみながら登るのがおススメです。
※必死になって登る必要もないんですよ、遊びなんだし。
ちなみに・・
R148(糸魚川街道)から【眺望の郷】までは直線距離では1km強ってところなのですが、この間に400m前後標高が上がります。
※ワタクシの持参したGARMINのGPSによる計測。
実際登ればわかりますが、それはもうすごい急こう配なのですよ。
※高速に振られたギア比のZ1-Rとはいえ、1,000ccのバイクでも1速を多用します。
しかも道が細くて荒れてる。

細い山道の5.5kmって意外と長いと思うのです。
この後、何本か距離標時の看板があるけれど地味です。
それに、
当然スイッチバック状にグネグネしてますので、道のりは思っている以上に長いのです。
R148から入ると5.5kmとか看板がありますが、延々と続くような気すらします。
※チャリで登れって言われたら死にます。
「眺望の郷。」でのキャンプは複数人で板張りのサイトを借りるのがおススメ

驚くことにこの道を上がってくる車もいるのですな。
ワタクシ達が行ったときは、管理人さんの他に「外人。」の一団がいました。
管理人さんによると白馬や栂池当たりのスキーの常連さん外人の知り合いグループだとか。
日本人より外国人のほうが知ってるとは・・。
外国人の方が日本を楽しんでる
外国人は辺鄙な山の中で遭遇することが多いです。
最近は日本人でもなかなかいかないようなところに、外国人観光客がいます。
日本人は流行りのところではたくさんいますが、マニュアルから外れるととたんにいなくなります。
こんな日本の田舎の山奥で外人だらけってのも、異邦人っぽくて不思議な感覚でした。
「眺望の郷。」では板張りのテントサイトが数カ所設置してあります。
板張りのテントサイトは整備がしっかりしてて超綺麗です。
板を張ったエリアは複数あり、結構広いのでバイク用の2人用テントなら3から4張り出来るハズ。
床板が綺麗だとテント下面が汚れないので撤収が楽&平らなので寝心地がいいんですよねえ。
※突然の雨でもテントが浸水しないし。

立派な山見板(ワタクシが命名)がある。
そうとう雪深いのだろうね。
しっかりアクリルの覆いがある。
テントサイト4000円+テントヒト張りで料金算出。
板張りのサイトを使わないフリーサイトもあって1000円。
料金は少し高めとはいえ、最近では普通ではないかと。
※ワタクシが日本中をバイクで回ってた時は1000円以上のキャンプ場には決して泊まらなかったのですが最近は物価もあるしねえ。
テントサイトは高台の突き出した場所にあるのでテント出たらいきなり絶景です。
管理人さんによると
ということなので、インスタ的にもいいんじゃなっすかね。
※InstagramやTwitterは嫌いなのでやってませんが。
ワタクシ的には有名な駒ケ根の陣馬形山キャンプ場よりこっちの景色の方が上だと思うです。
なにせ人が少ないし。
ただし、
夜に見える街の明かりは駒ケ根に比べればすごく少ないですが。
ちなみに・・
当たり前ですが買い出しは小谷の街まで出る必要があります。
お風呂はR148まで出れば道の駅もあるし、ちょっとした日帰り温泉もあります。
※小谷温泉も素晴らしいですがちょっと距離がある。
何往復もしたくないし、日が暮れた後に荒れたグネグネを上り下りするのは腰が引けます。
なので、
は済ませてからキャンプ場入りするのが正しいと思われます。
※こうなると焼酎を割る氷を持参するためだけにクーラーボックスを導入したくなりますな。
「眺望の郷。」のようにマイナーだからこそ際立つ信州の穴場スポット

積極的に迷い込んで面白いものに出会うと病みつきになります。
まあ、山の中とはいえ有料スポットなので民度の低いキャンパーは来ないでしょう。
※ ひたすらケチな 車中泊組も来れないと思うし。
「眺望の郷。」の様にマイナーでも地元の人たちが手弁当でやってるようなところはもう少し盛り上げたい気もします。
半面、
「あんまりメジャーになって欲しくない。」
と言うワタクシのわがままも多少はあるのです。
誰も知らないからいい。
秘密の場所が有名になると行かなくなるワタクシです。
※多分、 一般受けしない場所なので 当分ダイジョブだと思う。
ちなみに・・
「眺望の郷。」からの景色の中に山に彫られた「小谷」の文字を確認できるはずです。

スマホのズーム機能でもはっきり映る「小谷」の文字。
こういうのがいいのです。
管理人さんによると、地元のおじいちゃんたちが背丈以上もある雑草を刈って文字を作ってるんだそうな。
※他のどこから見えるんだ?この文字。
こういう地元の方々の計らいが粋で面白いのです♪
雑草を刈ってある場所は白馬コルチナスキー場のゲレンデだそうで。
※現在、この斜面はゲレンデとしては閉鎖してるとんこと。
林道で草を刈って「小谷」の文字を刈ってある近くまで行けるそうですよ。
今度行ってみようかと思っています。
長野のマイナーな山の中は紅葉ツーリングにも最適

R148だけ走ってもそれなりに見ごたえはあります。
ただしその周辺はもっとすごい。
山深いということは、紅葉はどこへ行ってもそれなりに楽しめるということです。
ただし、
一本国道の裏に入ってみなさいな。
紅葉のど真ん中を走るツーリングが出来ます。
※赤い紅葉は長野は比較的少ない気がしますが、気のせいかな。

キャンプ場の楓も紅葉真っ盛り。
長野で赤い紅葉は探すと意外と少ない。
ワタクシとしては、過去に走行レポートした長野県道は全て紅葉の名所だと言っても過言ではないと思っています。
ただし、
小谷地区は長野県内でもかなりマイナーな存在なので、比較的すいているのです。
雑誌やメディアで有名になった場所はもうメチャメチャ混んでいます。
白駒の森(麦草峠R299)なんかは駐車場が朝一で埋まります。
※9時着だともう遅い。駐車場空き待ちかそこら辺の空き地に無理やり止めるか。
普段人気の少ない麦草峠が紅葉時期は超混んでる
志賀草津道路も紅葉の季節は路上駐車して撮影する 阿呆が乗ってる 車が多くて危なくてしょうがない。
紅葉を見るツーリングをするなら、マイナーな個所を自分で探すのがベストです。
※長野県内なら、どこへ行ってもそれほど大外れはありません。
11月初旬くらいまでがおススメです。
それ以降は寒いし、標高が上がるともう落葉で冬の景色になります。
こんな記事もあります▼
ちなみに・・
オフ車乗りには有名な
「妙高小谷林道。」
も山深くて素晴らしい景色が堪能できます。
※2021年10月現在通行可能なようです。
長いけどダート区間はそれほど難易度が高くない楽しい林道です♪
※妙高も小谷もどっちに抜けても、何処に行くにも遠いんですが(笑)
昔から長野県道114に入るとオフ車率がいきなり上がりますな♪
そのほとんどが「妙高小谷林道。」を目指しているor抜けてきた人なはずです。
次回はついでに行ってきた長野県道114の小谷温泉・雨飾り温泉のさらに奥にある「鎌池。」のレポートも書く予定です。
紅葉がすごかった・・。
※妙高小谷林道は今回は走ってません。
まとめ


絶景ハンターのツーリングライダーなら、ぜひ見ておくべき。
※まだほとんどメディアに取り上げられていません。
ただし、
県道ですらない「眺望の郷。」へのアクセス路は非常にハードルが高いです。
※ゆっくり行けば車でも行けないことはないです。デカくて小回り効かない車はちょっとおっかないですが。


白馬村からみた白馬連峰の画像もオマケで付けておきます。
撮影スポットを探しながらフラフラするのが最近楽しくてしょうがない。
「眺望の郷。」でキャンプするのも素晴らしくいいと思います。
※キャンプ場は毎年11月初旬までの営業ですので、お問合せ後に行くといいですよ。
ワタクシなら、
日のあるうちにテント設営して、
寝る準備までしてから夕日を眺めながら焼き鳥で一杯って感じですかね♪


ついでに管理棟の前からの景色をどーん。
画像の下方に見えるのが板張りのキャンプサイト。
景色がいいに決まってるじゃないか。
とにかく絶景です。
行けそうなバイクにお乗りなら、ぜひ♪
一応、車でも行けるので大丈夫だと思うのですがハンドル切れ角が少ないバイクだと切り替えしが結構きついですよ。
※こけたら崖落ちもありうるので十分注意していきましょう♪