
物を大事にするには非常にいい傾向だと思うのですが、全くの初心者にはフルレストアは無理です。
特に都会で車をフルレストアするなんてやめたほうがいいですよ。
まずは気軽にできるレストア作業から始めて見たらどうですかね?
当記事の目次
雑誌やネットではレストアと簡単に言いますが

旧車ブームなので、流れ的にそういうことになるんでしょうねえ。
「レストア。」に挑戦するのはすごくいいことですが、経験上8割以上のレストアラーが挫折しています。
レストアとは
「古くなった車やバイクを実際に走行できる状態に復元すること。」
復活や復元といった意味を持つ英単語の「Restore」に由来します。
新車時から数年、数十年経ったほとんどの車やバイクは外部はもちろん内部もそれなりに傷んでいます。
そな車両をもう一度公道を走らせるためには、
等の修復作業を行います。
一般に「レストア。」と言えば、全部新品のように復元する「フルレストア。」を指すようですが、
「フルレストアの定義はヒトによってイマイチ明確ではない。」
のです。
※全塗装だけして「フルレストア済。」と言い張ってる旧車屋さんを実際に知っています。
ただ、
最近は上記の修復作業の一部だけでも「部分的なレストアをした。」と言っていいみたいです。
レストアは知識もスキルも必要
車のレストア作業には、
など車を構成する多種多様なパーツに対して個別の知識やスキルが必要なのです。
一朝一夕で出来るものではありません。
「レストア。」はそうそう簡単なもんじゃないのです。
はっきり言って、素人には無理です。
仮にディープな知識やスキルを持っていても、なかなか苦労するような作業なのです。
全国には仙人みたいなプロでないレストアラーがごまんといるのです。
そういう人たちでも非血筋縄では行かないのが「レストア。」という趣味です。
「レストア。」を語りたいなら「オールドタイマー誌」を少なくともバックナンバーを10冊くらい熟読しましょう。
これ以上の参考になる雑誌はありません。
錆び取り雑誌と呼ばれていますが、レストアラーなら大抵参考にしてる教科書的雑誌です。

できるだけ、紙の本で買ってためておくのがおススメです。
超参考になるし、ケミカルの情報や特殊工具の情報が満載です。
レストアは素人にはハードルは極めて高い

今回のレストアは「旧車ブームから派生している。」のは明白です。
プロでも大変なレストア作業、うかつに初心者が手を出すとろくなことになりません。
初心者は興味本位で「レストア作業。」気軽に始めるのですが、最初こそ勢いは良いのですが、半年もすると飽きちゃうんですよ。
その理由は、
等に陥るためですね。
特に、レストアは修行みたいなところもあって、すぐに成果が出るわけではありません。
すんごく地味な作業を延々と一人でこなすのがレストアなのです。
飽きちゃうんですよ。
何人も、レストア途中で投げ出したレストアラーを見ています。
そんな状態で泣きつかれてもワタクシにもどうしようもないんですよ。
※大抵、整理整頓できずに部品無くしたり、部品を錆びさせたり、にっちもさっちも行かない状態で泣きついてこられても。
だから最初にあれほど「やめておけ。」と言ったのに。
だからと言って、
途中からプロの業者に泣きつくと、とんでもない費用と作業時間を提示されますよ。
レストア途中であきらめて車体を売ろうとすると、業者に凄く買いたたかれます。
※たまにヤフオクでレストア途中の個体が出品されていますね。
レストアに一番必要なのは
「どんなことがあってもまともに走らせてやるという作業者本人の執念。」
だと思うのです。
ちなみに・・
レストア作業で一番多い工程はなんだか知っていますか?
錆び取りを含む「清掃。」ですよ。
一言で言えば修行のようなものです。
※こういう工程が楽しくなると泥沼です。
とにかく、古い車両はゴミだらけで経年劣化しまくっています。

セロー225W。レストアの最初は洗車から。
今では当倶楽部で大活躍しています。
※もう路上復帰からだいぶ経ちますなぁ。
こんなことを繰り返しているうちにあっという間に数時間立ちます。
その過程で、「どうしたらいいかわからない。」ことに当たったら調べましょう。
「レストア。」の入り口はそんなことでいいんですよ。
この清掃の工程にはあんまりお金はかかりません。
なるべくタダで夢中になれることがある人生は非常に強いのですよ。
※人生100年時代とか言いますが、ダラダラ生きるより100マシです。
あ、それに。
配線を綺麗につなぎなおしたり、作り直したり、クランプしたりするのもメチャメチャ時間かかります。
いずれも、
地味ですがシッカリできると満足度が非常に高い作業です。
※ただし、他人とその満足感を共有するのは極めて難しいのですが。
レストアを阻む数々のハードルたち

金銭的、時間的、精神的、場所的・・いろんな問題が次々と襲い掛かってくるのです。
まず、「レストア作業をする。」と意気込んでも作業する場所はありますか?
最初にこの問題を解決せねばなりません。
屋外の月極駐車場で露天で作業することもできるとは思いますが非常に効率が悪いです。
レストア作業をするにあたり、場所の問題だけでなく資金も家族の理解も時間も部品難も容赦なく襲い掛かってきます。
屋外でのレストア作業
「何とか月極の駐車場を一枠確保した!」レベルではレストア作業の入り口にも立てません。
屋外での作業は、
というデメリットしかありません。
そもそも、
賃貸の駐車場でオイル染みを作っていい顔する家主さんはいませんよ。
かといって、
そのために、ガレージを作ることなんて現実的ではないと思うのですよ。
特に都会での屋外レストアは100%に近い確率で無理です。
※レストア作業は匂いも音も出ます。
それでも、屋外でレストア作業をしている人もいますが、相当な精神力だと思います。

ロータスヨーロッパ。
乗りながら少しずつ直し続けています。
この状態で屋外に置いておくことは出来ません。
家族の理解が必要
いつまでたっても動く素振りの見えない車は、
「アナタにとっては宝の山かもしれませんが、あなた以外の家族にとってはただのゴミ。」
です。
当人がいない間にレストア中のバイクを買取業者に出された人を知っています。
※M君、FZR250残念だったねえ(笑)
アナタにずっとレストアに対する情熱があって、
動かなくても作業を続けていれば家族もある程度は理解してくれると思いますが、
いろんな理由をつけて半年、一年と経過しちゃえば、家族が感情に任せてただのゴミとして捨てられます。
庭先を占領し続けているゴミのような車やバイクはアナタ以外の家族には理解されずらいのです。
※動くようになっても古い車は使い勝手が悪く、金食い虫なのですぐに処分の対象になりがちですよ。
お金が底をつく
普通、レストア資金は無尽蔵ではありません。
一般にレストア対象が古くなればなるほど、部品代は高騰します。
高くても部品が供給されてるだけまだマシだと思った方がいいです。
車両本体価格より、レストア作業で使う部品代の方が高いなんてことはザラです。
※もちろん、業者に頼めば、車両価格より作業工賃(部品代含まず)が高くなることは普通です。
貧乏を理由にレストアの世界に踏み込むと痛い目に遭いますよ。
特に「その車両に対する執念。」がないのに「少しでも安く旧車に乗りたい。」みたいな考えで取り組むと必ず損します。
※逆に高くつくし、最悪一度も公道を走れないまま散財して手放すして後悔するのがオチです。
時間は有限
各部分のレストアとはいえ、一日や半日程度で何とかなるわけではありません。
作業途中で「本日はここまで。」という作業仕掛中で放置しなければならないことが多々あります。
毎日作業時間が確保できるわけでもなく、早くて次の休日に確保できればまだマシな方です。
最悪、数か月先までまとまった時間が取れないなんて人もいるハズです。
そういう場合、
時間が経てば経つほど忘れるんですよ、そこにどういうパーツが付いてたか。
※で、ネジが余るとか。
すぐ結果が出ないとイライラする人にも「レストア。」は向いていません。
一つの作業工程で一カ月ということは普通にあるのです。
※計画やプランニング、段取りが出来ないとさらに伸びたりもします。。
レストアは、世界的に大人の趣味です。
※海外では引退したオジサンが聞いたこともないようなビンテージカーを時間をかけてゆっくり直してたりします。
部品がない
旧車の部品供給状態は現行車とは比べ物になりません。
前述しましたが、高くても買える部品があるだけマシです。
一つの部品を探すのに数か月、一年とかかることだってあるのです。
※それでも入手できない場合も、もちろんあります。
ネットオークションで割高な中古品を落札してもまともに動くかどうかわかりません。
※誰でも数十回はこういう勉強をしますね。
輸入車や輸出仕様がある車なら世界中の専門店と交渉したりもします。
※インターネットとカード決済で世界とやり取りは楽になりました。
国内の専門店に足しげく通って融通してもらったりする手間もあります。
※片道数百キロでも行く価値はあります。
専門店だって商売ですので常連さんの方が優先です。
一見さんにはパーツを譲ってくれないこともあるので、平時から仲良くなっておくのですよ。
まだまだありますが、代表的なハードルだけでもこんなもんです。
初心者が「レストア。」を始めるには数々の高いハードルがあるのです。
初心者にできるレストアの種類

なので、動く車体を入手して乗りながら少しずつ直していく、ファインチューニングがおススメです。
初心者が、いきなり動かない車やバイクを手に入れて取り組むのはハードルが高すぎます。
何から手を付けていいいのかさえ分からないハズです。
それに、いつまでたっても先が見えない作業は精神的にもキツイものです。
ならば、
多少ボロくてもまともに動く中古車体を入手して、気になるところから手を付けていく方法がおススメです。
その作業を通じてスキルや知識を身に付けていけばいいのですよ。
何から手を付けていいかわからなければ、
ことから始めればいいはずです。
その作業で、必要な工具や油脂類、ケミカルなどを手に入れて使い方を徐々にマスターしていくのが手っ取り早いです。
具体的には、走ることに関係なさそうなカウルやウインカー等を外して綺麗にして、再度組み立てる。
その際、ダメージがある箇所はチェックして対応を考える。
こんなことでも立派なレストア作業の入り口です。
ただ、
安全上問題のありそうな箇所は知識人やプロと一緒に作業することをおススメします。
特にブレーキやエンジン本体、足回りなどは要注意です。
※動かない車やバイクでは死にませんが、止まらない車やバイクでは人は簡単に死にますよ。
ちなみに・・
ワタクシは、 今もですが 非常に貧乏だったので、不具合があるバイクを自分で直すしかありませんでした。
貧乏学生には、バイク屋さんに持っていっても修理代として払えるお金なんてありません。
これがワタクシのレストアの最初の体験になっていきます。
型遅れで人気のなかったRZ250を泣く泣く見様見真似で全部分解、全部組み立てとかやっていました。
※2stエンジンは簡単でいいです。
「純正部品で取ると高いけど、汎用品を使えば安く上がる。」
という知識はこの頃に付いたものです。
※この頃の経験が後々いろんな車種をレストアするのに役立っています。
エンジンがかからず、不具合の原因も全然わからず、何度も泣きを入れたし癇癪も起こしたりしました。
ただ、
一度エンジンがかかってしまえば、こんなに楽しいことはないのでした♪
※今ならもっと完璧にレストアできると思いますが、
こういう体験が今のワタクシの礎になっています。
その後、ボロボロのZ2を入手して直しながら日本中を旅することになるのです。
※さらにその後、米国から持ってきたZ1-Rのレストアをしつつ今に続きます。

Z750D1メインハーネス交換中。
古いバイクや車と一緒に生活するという事は、ずっとレストアし続けるという事ですよ。
車のレストアはその延長です。
※内燃機関の基本は一緒ですので、かなり応用が効きました。
初心者が挫折しにくいレストア車両もあるにはある

レストアするなら、人気車種や数多く売れた車種を狙うべきです。
ネットや雑誌にノウハウがたくさん散らばっています。
人気車種は、ネット上にもレストアやパーツの流用情報がたくさんあって実作業以外の段取りをするだけでも楽しいハズです。
※人気車種はアフターパーツが多く、パーツカタログを眺めてるだけでも面白いもんです。
パーツカタログを見てると、
初心者ほど高額なアフターマーケットのマフラー等を買っちゃいがちですので注意は必要ですが。
※そんなのは最後の方でいい。しっかり動かすことが優先です。
人気車種は、ちょっと車種名でネット検索するだけで、どどっと情報が得られます。
一瞬で簡単に得られる情報はこの30年程度で比べ物にならないくらい増えました。
当たり前ですが、人気車種ほど情報は多いのです。
国産車はレストアに向かない
人気車とはいえ、国産の車はのレストアはハードルが高いです。
日本は昔から古い車を大事にしない文化なので、古い車の部品供給は壊滅的です。
中でも、
流行の80年代90年代位の車はほぼ部品が出ません。
※電子制御ユニットがそろそろ年代的に限界で、中古部品は取り合いになり高騰しています。
日本車で、何とか部品があるのはハコスカとS30系Zくらいらしいです。
※それ以外の国産車の維持の難しさは某60年代大衆車のクラブ主催しているオーナーさんから良く聞きます。
オールドタイマー誌を読むと、その苦労が良くわかります。
※皆さん、涙ぐましい努力しながら 喜んで 古い車を維持していますね。
レストアをしやすい車種
車をレストアするならいずれも外車ですが、
等の世界的にたくさん売れて、長く作られた人気のある大衆車をおススメします。

旧blogでは主役級の活躍をしてくれたminiERAターボが死んだのは単身赴任が主な原因
旧mini一族でも、これだけには手を出してはいけない。
※資料も部品も国内にはほとんどありません。
これらは、
日本語マニュアルもありますし、作りが非常に単純なので素人にも構造が分かりやすいです。
※ベース車両が以前に比べて高騰しまくってるので入手のハードル上がりましたが。
部品は年々クオリティが下がっていますが、今でも国内外で入手可能です。
※できれば、個人輸入の経験しておいた方がいいです。

個人輸入もします。英国は古い車の部品が普通に流通してるみたいです。
ただ、だんだん円安になってきたからねえ・・。
もっと簡単なレストア
もっと初心者におススメのレストア車両はバイクです。
その中でもレストア練習として、HONDAのキャブ仕様のカブ系バイクに勝るものはありません。
この辺はエンジンを共有しまくってるのでどれも似たようなもんです。

部品交換会でもカブ系エンジンのバイクは多いです。
ただ、全体的なチェックは必要ですがそんなに難しくありません。
できれば、12V車をおススメします。
※古い6V車は電球から何から主流ではないのでイチイチ面倒くさい。コンバートもできますが最初から12V車の方が気楽です。
小さいくせに、4stエンジンの基本が全部詰まっています。
最悪、部屋に持ち込んでのレストアも可能です。
アフターパーツのボアアップキットも豊富で法定速度巡行も楽々こなします。
※アフターパーツだけで丸ごと一台組めるくらい販売されています。
なるべく失敗しない初心者のレストアは、
カブ系のバイクで内燃機関の基本を覚えるのが最も早い。
何せベースもそれほど高くないですし。
※途中で投げ出しても部品として売りやすい。
情報もネット上にも山のようにありますし、専門書もたくさん出ています。
カブ系で慣れてから、
大物に取り掛かっても遅くはありません。
ただ、カブ系のバイクはレストアもメンテもチューニングも面白過ぎるのが難点です。
カブ系エンジン搭載のバイクに軽い気持ちで手を出して、沼にはまり数百万突っ込んでるマニアも少なくありません。
ちなみに・・
毎年、長野県内ではバイクシーズンになると何処からともなく小さいバイクの群れが集まって走ってたりします。
※カブ系エンジン搭載車が多いです。ライダーはオジサンばかり(笑)
給油時にはガソリンスタンドを占拠してたりしてますが、地元の人も微笑ましく見守ってたりします。
※爆音系は顔しかめられていますが。
中には、相当遠くからミーティングのために自走してくる人もいるようです。
※群れの人たちのナンバーがまちまち。
楽しそうなんですよ、みんな。
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まとめ

でも容易に手を出してはいけません。
レストアは決して雑誌やネットで言われているほど気楽なものではありません。
レストア作業には数々のハードルがあることを記事にしました。
いずれのハードルも簡単なことではありませんが最終的には情熱というか「執念。」です。
ほんっとにこれに尽きます。
小奇麗でカッコいい言葉を並べても、ボルトは回らないし錆もなくなりません。
レストアは自分がどれだけ時間をかけて、手を動かして、汚れるかにかかっています。
※だからこそ、メチャメチャ車両に対して愛情が湧くのですよ。
今の世の中は、作業中でもネットで検索すれば問題解決したりします。
これは30年位前には考えられなかったことですよ。
そういう意味では、これからレストアを始める人は恵まれているのかもしれません。
※ベース車両が軒並み高いのは不幸ですが。
レストアは奥が深く、誰にでもできることではありません。
実際にレストアをやって見ると知識もスキルも確実につくので今まで見えなかったいろいろなものが見えるようになります。
マジでモノの見方が変わります。

2022/01時点のロータスヨーロッパのコックピット
古い車の方が簡単ですよ。
とはいえ、
レストアはハードルが高いのは確かです。
止めるなら今ですよ。
もうベース車両を買っちゃったなら死ぬ気で取り組みましょう。
もしこの程度の脅し記事で怖気付いたら、悪いことは言いません。
なるべく早めに、出来れば車体に手を入れる前に売っちゃった方が幸せになれます。
ちなみに・・
これだけ情報が簡単に得られる世の中ですので、レストアに関する知識を得るのは難しくありません。
ただ、情報は無料ではありません。
サイトのオーナーさんには敬意を払いましょう。
自分の時間を使って、世界に役立つ情報を提供してくれています。
少なくとも、情報が役立ったらお礼のあいさつくらいはちゃんとした方がいいです。
ネットの情報はタダだと思って、何でも教えて教えてというセコイ人が多くて困るのですよ。
※「ネット上の記事は誰かが時間を割いて無料で情報提供している。」ということをお忘れなく。