最近の旧車ブームに乗って「レストア」という言葉が一人歩きしてます
中古車屋さんでもフルレストア済み
ほんとにレストアしてあるなら安いくらいです。
レストアってマジで大変ですよ♪
自分でレストアしてみたいという人もいるハズです。
記事の内容
レストアは結構大変な趣味
実際に自分でレストアしてみないとわかりませんがすごく大変です。
ショップの強気の金額設定も少しだけ納得できます。
ただ、「フルレストアのレベルが低い」場合が往々にしてあるんですよ。
※良心的なお店ばかりならいいですけどねえ
とにかく、
ショップはバイクも車も旧車ってだけで、
という事態になりかねません。
※整備能力が口ほど備わっていないショップがなんと多いことか。
せっかく手に入れたあこがれの車ですが修理にお金かかりすぎるとそりゃ持ちませんよ。
旧車は扱い方によってはすぐに壊れますので持ち主の心もすぐ折れます。
健全に旧車趣味を続けるには、
ある程度自分で出来るようになった方がいいに決まっています。
旧車乗りならわかっておいた方がいい旧車再生術「レストア」について記事を書いてみます。
レストアは乗り物に対する執念がエネルギー
いわゆる旧車を動く状態に直す、綺麗な状態に直すことをレストアと定義します。
直し続けることは修行並みに厳しくて結構みんな挫折します。
折れそうになる心を支えてくれるのは「執念」です。
レストアの深さというか解釈は人によってかなり違います。
位に定義していいと思います。
要するに
「古い車やバイクを修理して使えるように直す」
ということが共通項です。
言葉で言うのは簡単なんですが実際にレストア作業はやってみるとこれが結構大変なんですよ。
それを乗り越えるのは「自分自身の乗り物に対する執念」です。
レストアはハードルがかなり高い趣味
基本的に、レストアは楽な作業じゃないですよ。
車やバイクってのはこんなにいろんな知識と技、技術革新のたまものなんだってことを身にしみて感じます。
※設計者の明確な意図が部品からわかったりするとたまりませんよ♪
普段から乗り物に対するメンテナンスしている人でも、メンテナンス範囲外の想定外トラブルが常時発生します。
が問われる高尚な大人の趣味です。
※だいぶ無理があるのは承知の上の発言です。

miniERAターボはレストア対象に選ばない方がいいです。
普通のminiなら車では比較的レストアしやすいです。
レストア場所の確保は最重要
レストア作業場所の確保は最重要事項の一つです。
まず、都会や都市部ではレストア場所の確保が大変です。
バイクでも車でも、レストアは多かれ少なかれ分解整備をするということになります。
バイクや車を分解するには結構広い場所の確保が必要なんです。
基本的に都市部というか都会でやるのは難しいです。
それは場所の確保が難しいという物理的な問題だけではないんです。
そうです、ご近所さんの苦情というハードルが意外に高いんです。
レストア作業してると近隣住民と様々な問題を起こしかねません。
近所から苦情が出ると作業以外のことに神経を使わざるを得なくなります。
※とりあえずさわやかに挨拶くらいはきちんとするようにしましょう。
レストア作業中に
なんてことはごく普通に起こります。
※そのたびに作業が分断します。
レストア作業では一日かけても終わらないような重整備は結構普通にあります。
塗装など始めると、
「一日で終わる工程のほうが少ない」
といっても過言ではないです。
まとめて数日の休みってなかなか普通の社会人には難しいものがあります。
連続してレストア作業行えるような大人は日本にはほとんどいないんじゃないでしょうか?
「今日はここまでっと♪」
いうキリのいいところでの中断をいつでも考えながらの作業が必要になります。
だからと言って一気にバラしちゃうって少しずつ作業しようとすると・・
「どこにどの部品がついてたのかわからなくなる」
という事が起きるので計画性もいるんですよ。
※作業完了後にボルトが余るとかはかわいいもんです。かわいくないですが。
古くマイナーな車種はレストア作業は部品の確保が大変
レストアが必要なバイクや車は大抵生産終了から年月が経過している個体が多いです。
メーカーから必ず部品が出るとは限りません。
むしろ、まったく部品がでないことも多いです。
※国産車はほんとにかわいそうです。
最近のブームで旧車買っちゃったけど部品が無くて泣いてる人結構いると思うんですよね。
そりゃ間違いなく「情弱」なわけで。
でも、そういう人の中でもほんの少し「レストアに挑戦」する人たちが出始めています。
※最高の趣味ですよ、出来る限り精神的に応援します。
ことになります。
※これはこれで本当に楽しいです。
部品探しは、いかんせん時間がかかります。
オークションの中古部品は値段も時価というか売り手の言いなりになることが多いです。
そして、その手のパーツは程度が悪くても大抵高い値段設定になっています。
特に最近はオークションに業者が参入してきて一気に値段が上がっています。
メーカー欠品の部品についてはどんどん値段を釣り上げてきます。
※しかも送料で利益出そうとする業者や転売ヤーが多すぎてイヤになります。
「こんなゴム部品が数千円もするの!!」
という事はざらです。
「どんなことしても復活させてやるぜ!」
という勢いと執念があれば時間がかかってもクリアすることは可能です。
お金がかかって、何度かボッタくられるという勉強を何度かするはずです。
ワタクシも思い返すだけでも悔しい取引がたくさんありました。
この段階で8割くらいの人がレストアを断念します。
※レストア断念車がオークションサイトに出て来たりしますが・・こりゃ引き継ぐのも大変だわって個体が多いです。
レストアしてると工具が増える
専用工具がないとどうにもならないことが多いです。
工夫すれば手持ちの工具で何とかなる場合もありますが、専用工具は一瞬で問題を解決してくれます。
※時間と手間を買うと思えば工具代は安いです。
例えば、
ベアリングの交換をする場合、「ベアリングプーラー」という専用工具があるとないとでは大違いです。
専用工具の効率の良さは実際に経験すればよくわかります。
手持ちの工具ではどうやっても外れなかったモノが専用工具にてすんなり外れることも多いです。
※輸入工具屋さんにある安い工具でもこの際かなり使えます。

エアタッカーとレギュレータなんてみんなで持ってる必要はないので借りる
特殊工具も超便利♪
ちなみに・・
専用工具は、複数人で一個持っておいて使いまわせばいいです。
レストア関係のコミュニティがあれば、参加してみることをお勧めします。
※工具に限らず、何かを借りたりする場合は対価というかお礼はきちんとするのが大人ですよ。
レストアしていると勝手に技術力と知識が向上
レストア作業を続けるうちに工具や道具、部品の知識が次第についてきます。
それに合わせた技術力はもちろん身に付きます。
これって普通に生活してたらまず間違いなく知らなくていいことなんですが(笑)
いろいろ知って出来るようになるって楽しいですよ。
昨日までできなかったことが散々苦労した挙句できるようになる・・
レストア作業を日々繰り返してるといつの間にかいろんな事が出来るようになります。
例えば
※トイレの水タンクのパッキン交換とかまでできるようになりますよ。
すごくないですか?
なんでも自分で出来るようになると達成感が満たされます♪
たまに作業が失敗したとしてもあきらめなければ自分の糧になります。
そしてその失敗談こそがブログのネタになったりします。
※自分の失敗は以降誰かの役に立つ、人にアドバイスできるようになるってことですよ♪
ちなみに・・
レストア作業で、いろいろ分解してる最中にも「なるほど!」と思うことはたくさんあります。
「だからこういう作りなんだ♪」
という設計者や技術者の想いがこもった設計や作りを発見すると超満足です♪
実際、実践して身に付いた知識や技術は雑誌やネットから得た薄っぺらい知識ではないので濃いです。
※レストアラー同士がすぐ意気投合できるのは同じ想いをしてる本物の知識をぶつけ合うからだと思うんですよ。
レストアの半分くらいは掃除
古い脂を取り除く、錆を落とす、再塗装する・・これも全部レストアです。
最初のレストアは徹底的な洗浄作業だと思っています。
どうせ全部自分できれいにするんだし、バラす前には徹底帝に洗車してあげることをおススメします。
レストア作業は
と三重苦どころか五重苦(探せば十重苦)くらいになります。
人から言わせれば狂ってるといわれがちですが、自分の趣味だと一切苦になりませんな♪
むしろ楽しいです。
変態ですね♪
※レストアラーは大抵どっかおかしいです。そして全員自分がレストアラーの中で一番まともだと思っている節があります。

とにかくばらすだけばらして洗車だ
うむ、こんなところに葉っぱが入ってる、とかいうのもわかる。
完全清掃時はもちろん自分がとんでもなく汚れます。
汚れてもいい作業ツナギを装備して古いタオルやTシャツ、靴下で汚れを拭きまくってガンガン使い捨てていくのがコツです。
こうなると古い服の断舎利にもなるので一石二鳥です。
※貧乏性なのでなかなか油で汚れまくった古着も捨てられないんですけどね・・
汚れた部品が綺麗になっていく過程はなんだかうれしいものです。
それを組んで見るのはかなり楽しいです。
もちろん、ここでも細かく達成感がありますよ。
ちなみに・・
アルミ製品を磨き始めると夜が更けていくのであんまりおススメしません。
マジで時間を忘れてしまいます。
こういうのは冬の間雪がガンガン降ってる時に部屋の中でやるもんです。
※屋内でケミカル使うととんでもない異臭騒ぎ&火事の危険があるので注意しましょう♪
短気な人は続けられないが気長すぎてもダメ
レストア作業は結果がすぐ出ないので短気な人は癇癪起こしがちですが損です。
最初のやる気があるうちはそりゃもうガンガン行きますが・・
そのうち飽きてくると放置しがちに・・
※で、ヤフオクに出品する、と。
ということになると進捗が止まります。
軽くイライラしますが、
「まあそんなもん♪」
と思って、ネットサーフィンしたりして情報収集しつつ、次の一手を考えましょう。
※根詰めすぎてもねえ、趣味なんだし。

英国は古い車の部品が普通に流通してるくらい
英国車は部品がたくさんあってレストアしやすいよ。
ガンガン個人輸入もするのだ♪
とはいえ、
のんびりしすぎると、そのまま完全放置しちゃいがちです。
作業しなくても特にダメージないですもん(自分の心以外は)
これが数カ月続くと面倒くさい方が優先されます。
人間結構そんなもんです。
レストアしかけた個体がそのまま廃車への道をたどるパターンです。
※最近ネット上では非常にこのパターンが多いです。
半放置状態で「引き取って♪」と言われましてもね。
部品なくさずに場所移動できるわけでもないし、すでに最初に手を付けた個所に錆が浮いてきてたり・・
なので、お断りすることが多いです。
※ワタクシは自分が愛着持そうにない個体には手を出さないようにしています。執念が続かないんですよ、好きな車種じゃないと。
これだけ中古車やバイクが高騰するなら買い取っておけばよかった・・
と言う下衆なワタクシもどこかにいるのです。
最初にレストアに取り組むべきは簡単なもの
最初から難しい大物は素人にレストアできるわけがないので簡単なものを選びましょう。
車のレストアは車種や高級車大衆車に区別なく全部大変ですし、場所も金もかかります。
なので、まずは小型バイクのレストアに挑戦してみたらいいですよ。
HONDAの横置きエンジン付きのミニバイク系が最高に簡単です。
いわゆる「カブ系」のエンジン搭載のキャブ車です。
※内燃機関を理解する最高の教材です。
※もっと細かく車種展開されてるかもしれませんがマニアではないのでスミマセン。
これらのHONDAの4st小排気量バイクは単純ながら内燃機関の基本をすべて持っています。
部品は、もうそりゃ星の数ほどあります。
部品調達がとにかく楽で早いです。

部品交換会などで買ったバイクは絶対にチェックが必要
カブ系エンジン搭載車は部品交換会によく出てきますよ。
しかも、マニア狂った先人たちが多いです。
ネット上でも素人とは思えないような濃い内容の専門サイトが多いです。
生産終了してだいぶたちますが、専門誌も多数出ています。
特に専門誌はレストア開始前に数冊読んでおくと気分が高まってよろしいです。
※多角的にパーツの選定とかできるし、値段の相場がわかるのでネットよりもかなり有意義に使えます。
カブ系を登竜門として少しずつハードな案件にレベルアップしていくのが早道です。
ただし、はまると抜けられない泥沼でもあります。
※長野ではシーズンになるといい大人のカブ系エンジンを積んだバイクの団体ツーリングもよく見かけます。
ちなみに・・
ワタクシも、NSR50の足回りを組んだ88ccゴリラとか作って遊んでいました。
これ以上深みにはまるのが怖くなり、友人に譲渡しました。
※ゴリラは今でも友人が、その形状を進化させつつ、乗っています。
ゴリラを譲った友人M君は、実はカブ系エンジン弄ってる人たちの中ではかなり有名人です♪
まとめ
レストアっていう作業はハードルは高いものの、非常に楽しいです。
レストア完遂させるコツは「執念」です。
※あとレストアする対象は「自分も好きな思い入れのある車種」にしましょう。
誰でも最初は初心者なので簡単なものから始めると飽きが来なくていいですよ。
集中的に何かを直すという夢中になれる趣味を持ってると毎日が楽しいです。
非日常を実感できるし、充実感も達成感もあります。
250cc以下の車検のないバイクをやりたい放題いじくり倒して・・
気に入らないところは全部作り直しちゃったりとか♪
想像するだけで楽しそう♪
※そんなわけでセロー225Wをレストアしつつ思いっきり趣味に走って作っています。
さらなるベース車両をオークションで探してみるも、車もバイクも不動車でさえ値段が高騰しています。
全く買える気がしません。
ワタクシが買えるような金額のベース車両は一見して程度がよろしくないものばかり。
※まあ直そうと思えば何でも直るんですけどね。
ああ、バイクや車関係で副業出来たら最高なのになぁ・・
ちなみに・・
不動の旧車をレストアして売ったらそりゃ儲かるかも!
でも、かけた時間と手間とお金を考えたら赤字だな・・
適当に直して数売らなきゃ利益でないよね・・
※こんな手抜きが実はプロのショップでも普通に行われています。
旧車のレストアというビジネスチャンスを研究してみましたが・・
手間とか時間を考えると値段がつけられない(泣
しかも、ワタクシはレストアすると大抵感情移入しちゃうので、手放すのが惜しくなる・・
・・ダメじゃん