蕎麦とかおやきとかじゃありませんよ。
それは外面のみです。
意外にも中華麺の「あんかけ焼きそば。」だったりします。
これが各店でかなり違うくらい奥が深いのですよ。
今回は【チャイナキッチン桂慎】のお話です。
意外だが長野市民のソウルフードは「あんかけ焼きそば」だ。
ワタクシが長野に来たての頃、同僚に強く勧められて食べたのが某長野駅近くの有名店の「あんかけ焼きそば。」でした。
※そのうち、このお店の紹介記事も書きます。
そのお店の「あんかけ焼きそば。」は決して素晴らしく美味しい訳ではないのですが 麻薬でも入ってるのかと思うほど 癖になる味で常に混んでいるという有名店です。
※褒めています。
知らなかったカラシ酢
カラシ酢って知っていますか?
カラシを溶いた酢です。
※もしくは、自分でカラシを酢で溶いたもの。
「チャイナキッチン桂慎。」さんは自分でカラシに酢を混ぜて食すシステム。
長野市民はこれを「あんかけ焼きそば。」にダバダバかけるのです。
「おいおい、本来の味がわかんなくなるじゃんか?」
と言っても聞く耳を持ってくれません。
最後は、カラシ酢に麺や具が浸かった様な状態になる人もいます。
それぐらい大量にかけます。
上記のお店では、塩ビのソース入れに入れた状態で各席に置いてあります。
これを各自でお好みでかけて食すのが常識となっているのですよ。
カウンター席でワタクシの隣に座った知らない女性客は「マイボトルか?」っていうくらいカラシ酢を独占してました。
※握って離さない勢い。怖い。
まあ、ワタクシはカラシ酢はかけない方が美味しいと思うんですが。
※「あんかけ焼きそば。」のカラシは、とんかつのようにちょっとつけて食べるくらいが一番美味しいと思う。酢抜きで。
その時、ワタクシをその店に連れてった同僚はからし酢をダボダボと、あんかけ焼きそばにかけながら力強く言いました。
「長野市民のソウルフードはあんかけ焼きそばである。」
と。
ちなみに・・
長野市以外では長野県上田市でも「あんかけ焼きそば。」の有名店が結構ありますね。
何店か訪れていますがいずれも長野市の様な荒々しい「あんかけ焼きそば。」ではなく非常にスマートな感じです。
※盛り方もオシャレというかなんだか綺麗な感じ。
しかも、
上田の「あんかけ焼きそば。」提供の有名な店舗はこじんまりとしたところが多く、混むので結構待つのですよ。
飯時なんて店の外まで並んでいます。
ワタクシの様なセッカチにはキツイのです。
※これもそのうち記事にします。
言われてみればいろんなお店であんかけ焼きそばのメニューが充実
お店によって麺は揚げたのと蒸したのと焼いたのがある。
ただし、焼きはいわゆる焼きそばではなく、一面だけ焦げが付くくらい焼く奴です。
「あんかけ焼きそば。」ってこんなにメジャーでしたっけ?
というくらい長野市内の中華料理屋さんや定食屋さんには「あんかけ焼きそば。」が定番メニューとして並んでいます。
お店によってあんかけのかなり味が違うのはもちろん、麺自体もだいぶ違います。
大きく分けてその3種類が存在します。
お店でオーダーする時は、
「面は固い奴?柔らかい?」
と聞くといいですよ。
どれも美味しいのですが、ワタクシは蒸した後焼いた奴が好きですな。
※傾向として堅焼きそばは大盛り系が多い気がします。麺がふやけて味変っぽくて面白いのですが、途中で食べるのが作業になるくらいの量だったり。
あんかけは、いわゆる五目っぽいですがお店によっていろいろこだわりがあるようで よく見りゃ だいぶ違うんですよ。
各店舗で同じものはないのです。
奥が深い。
ちなみに・・
理由は知りませんが「あんかけ焼きそば。」は女性にもすごく人気でして。
仕事関係で同僚と外食しに行くと結構な割合で女性が「あんかけ焼きそば。」をオーダーする機会を目にします。
※これは長野近辺だけの現象なのでしょうか?
老若問わず同僚の女性が、わっしわっしと「あんかけ焼きそば。」を逞しく食べている姿は頼もしい限りです。
うちの嫁もその例に漏れず「あんかけ焼きそば。」が大好きでして。
どこのお店に行っても必ずメニューにあれば「あんかけ焼きそば。」をオーダーしています。
気に入るとそのお店に他にどんな魅力的なメニューがあっても毎回「あんかけ焼きそば。」を頼み続けるという根性の入り具合。
※何事も続かないのが有名な嫁にしてはかなり珍しい現象です。
おかげで、
近隣の「あんかけ焼きそば。」の個人的なランク付けまでし始める始末です。
※この辺は個人個人のお好みがあるので何とも言えませんが、チラ見したらかなり偏ったランキングでした。
【チャイナキッチン桂慎】さん
そんな中で「チャイナキッチン桂慎。」さんはちょっと繁華街から離れているので非常に入りやすいお店ではあります。
※ちょっとわかりにくいけど。
大盛り系にも強いお店なので大食漢も安心です。
休日は開店と同時にお客さんが入る盛況ぶり。
しかも、県外ナンバー車が多数。
駐車場は道路に面してるけど、手前の細い道からアクセスしないとは入れない。
それもそのはず。
店長さんが結構ネットで情報発信してるようなんですよ。
お店も当然のようにWi-Fiがつかえますし、Instagramでフォローすると毎回50円引きしてくれるという太っ腹さ。
田舎の飲食店はワンチャンある
田舎の飲食店は、立地だけが流行る条件じゃありません。
SNSなどのネットで情報公開したもの勝ちです。
※ゆえに後発でも地の利がなくても十分勝負になってるお店は多いです。こういう情報は共有したいものです。
「チャイナキッチン桂慎。」さんにはフォトジェニックというかインスタ映えしそうな
自信の表れなのか何にでもあんかけを載せるというメニューの展開も素晴らしい。
※たしかに海鮮っぽいあんかけで非常に美味しい。
特にとろみ系が得意らしく、麻婆豆腐も推していました。
当然のように、
とろみ系以外をオーダーする人はちょっと少ない印象です。
ワタクシは最初 根性がひん曲がってよじれて途中で枯れてるため、 主流とは違う逆張りを一度はするタイプの人間なので、
「半ラーメン半チャーハンのセット。」
という 嫁に言わせればありえない オーダーをしましたが、あんかけか麻婆にすればよかったと正直思いました。
※美味しいんですが、値段の割になんか物足りない。
だってチャーハン食べたかったんだもの。
奇しくも、
「あんかけ焼きそば。」を愛する長野市民になるための、試金石を思いっきり踏みはずした形となりました。
まとめ
県外からドライブやツーリングに来てまで「あんかけ焼きそば。」を食べようとは思わないのかもしれませんが。
街道沿いの定食屋さんとかラーメン屋さん、その土地で有名な飯を食いたいというのが心理でしょう。
香川県民のうどんに対する熱量にははるかに及びませんが、
長野市民はレジスタンスのように地味に「あんかけ焼きそば。」を支持している人は多いのです。
「あんかけ焼きそば。」は、決して長野に由来している食材ではありません。
どちらかというと海鮮寄り といっても海鮮ミックスレベルといったところ です。
ですが、
長野市民のソウルフードはあんかけ焼きそばなのです。
ちょっと下品な感じもしますが カラシ酢をザブザブかけながら、食らうのが正しい長野の「あんかけ焼きそば。」なのです。
長野ツーリングで蕎麦とかおやきに飽きたら、ぜひ「あんかけ焼きそば。」にチャレンジしていただきたい。
大抵の定食屋さんや中華料理屋さんには「あんかけ焼きそば。」のメニューがあるハズです。
※できれば大盛りにチャレンジしてもらいたい。
そして、
「ああこれが長野の地元民が大事にしてる文化なのね。」
と思いだしていただきたいものです。
当倶楽部では 主に嫁が いろんなところであんかけ焼きそばを食べています。
※やたらと画像が残っているのだが記事にしずらかった。
恐らく「あんかけ焼きそば。」ネタで「長野のお店。」カテゴリの記事が増えることになるでしょう。
※ネタはなんぼでもあるのですが、毎食「あんかけ焼きそば。」というのもどうかと思うので、ゆっくり目のペースで追加します。
こういう学生さんいらっしゃい系のお店は最近少なくなりましたな。
それとは別に、ワタクシの知らないような長野近辺でおススメの「あんかけ焼きそば。」情報があればぜひ教えていただきたいものです。
情報共有しましょう♪
「チャイナキッチン桂慎。」さんにはワイワイとマスツーリング中に寄ってみるのもいいかもしれません。