いつのまにか高級料理になっちゃっていますが野生動物をガッツリ食うのがジビエです。
割とリーズナブルな値段で鹿とか猪とか食べられるお店があります。
しかもオシャレなのが「ラビット。」さんです。
当記事の目次
長野に住んでたらジビエ料理の一つくらい知っててもいい
ジビエ料理は割と盛んな地域でもあるのですが縁がない人には全然縁がない。
日本中で問題視されてる害獣を食べちゃおうというのは人間の勝手な言い分ですが、
そのまま処分して埋めたりするよりははるかに有益は害獣駆除の行く末だと思うのです。
ワタクシ達が長野に移住してきてから既に十数年たちます。
当時から、
「これからはジビエ料理が流行る。」
と言われ続けてきましたが一向に一般的になる気配はありません。
それどころか、高級料理になってる気すらします。
さらに、
「高いわりに硬くて匂いがあって食べずらい。」
というのが原因っぽいんですよ。
実際食べてみればわかりますが、
野性味あふれるシカやイノシシ、クマなどに肉は結構硬いのです。
これを嫌う人は多い。
ワタクシは固い肉が食べがいがあって好きだがどうも一般的な趣向ではないらしいのです。
※引きちぎって食ってると「肉食ってる!」という感じがするじゃないですか。
確かにスーパーで売ってる牛や豚、鶏肉なんて最近まで生きてた肉とは思えないほど柔らかくて不自然な気がします。
固いと言われがちな羊肉だって野生のイノシシよりははるかに柔らかい。
サシの入った柔らかすぎる牛肉なんて生き物の肉として超不自然だと誰も言わないのか?
そんな高級なお肉は脂っこくて食えないのですよ。
人間 特に日本人 はそこまで肉というものは「柔らかくないといけない。」と思っているのかもしれません。
しかも、
結構野生動物の肉というのは臭いんですよ。
比較的匂いがきつくないのが鹿。
猪なんて豚肉好きの人でも2、3歩引いちゃうくらい。
クマはさらに匂いがキツイ。
※アニメ「食戟のソーマ。」ではミンチにして揚げて匂い対策にしてたね。
固くて匂いのある肉をどう料理するか?
これは料理人の腕の見せ所でもあるのですがそんなに手をかけてらんないんですよねえ。
手間というのはそのまま価値になるので、手間をかけた分本来は値段が上がるのも仕方ないのですが。
ゆえに、
簡単にジビエ料理を量産するには、
というのが普通の手段です。
・・カレーじゃねえでゲスか?
というわけで、
ジビエ料理というとカレーがとても多いのも頷けます。
カレーは万物に勝つの法則。
匂いではクサヤにさえも勝つのがカレーなのです。
まあ、
カレーだあろうがなかろうが、とりあえずいいとして山国でジビエ素材を調達しやすい長野県人としては、
少なくとも一件くらいは「ジビエ料理の店。」を知っておいてもいいと思うんですよ。
近所の山でとれた鳥獣の肉なんて究極の地産地消じゃないですか。
ちなみに・・
有害鳥獣駆除と言っても、いつも安定的に肉が調達できるわけではないらしいです。
いつでも猟が成功するとは限らない。
ハンターさんには年配者が多く、一向に世代交代されず、もちろん数も増えてないらしいし。
ローカルTV局が年に数度くらいの頻度で「若者がハンターになった。」という特集を組みがちですが、
それくらいハンターになる若い人がいないということです。
当倶楽部の近所には猟犬の訓練所?があってワンワンがたくさんいるところがあります。
※すんごく遠くからでも吠えてるのがわかるので、散歩がてら見に行ったことがある。
そういえば、
当倶楽部の近くの林道ではハンターさんによく合うしねえ・・。
※アンテナ背負ったかわいい子犬が訓練してたりします。
山から発砲音が響いてくることもあります。
※発砲音が聞こえるのは特に冬が多い気がします。
それくらい害獣駆除は盛んっぽいんですが、ツテや縁がないとめったに地元民でもジビエ肉は手に入らんのですわ。
※たまにイノシシ肉とか鹿肉とかクマ肉を塊でもらうがちょっとビビる。
実は開店時から知ってる「ラビット。」さん
※実はまわりまわってちょっと縁がありまして。
昔はジビエの先駆け的な存在の店長さん(女性)がお店に立つことも多かったのですが、
店長さんたら近頃有名になっちゃって全国からジビエ関係の識者として引っ張りだこになってるようです。
※一つのことを信念もってバットを振り続けたら結果が出たいい例ですな。
ふんだんにジビエ素材を使ってる料理は価格はそれなりにしますが、食べたことない感じに仕上がっています。
骨付きで煮込まれてたりするんでワイルドですが、本来肉なんてそんなもんなのです。
※骨片も入ってたりしますが、本来肉なんてのはそういうもんです。
今回、
ワタクシは鹿肉カレーを。
嫁はなんだかわからんサンドイッチを頼みました。
※ワタクシがコップに水を汲んでる間にオーダーしてしまったのだ。
ジビエ素材を使ってるのは基本ですが、
メニューはなんども結構細かく変更されてきました。
※素材の調達の都合もあるのかもしれませんが定番っぽいメニューでも付け合わせやサイドメニューが変ってたりします。
一部、ジビエ食材じゃない料理もありますが行ったらジビエ料理を頼むべきですよ。
たぶん、安定的に素材が確保できない場合の保険的メニュー、もしくはジビエが苦手な人のためのメニューと思われます。
※食べられない物も申し出れば対応してくれます。
プリンやスコーンとかスイーツ系もあって、これらはテイクアウトもできます。
料理はどれも結構ボリューミーですが、割といい値段です。
大体、コーヒーを付けてもらって一人2000円弱くらいです。
普段、牛丼基準の貧乏人には ランチとしてはかなり高級な部類でしょう。
※逆にお客の民度が高くて、たまにはゆっくりドライブやツーリングついでに食事したいときにちょうどいいのです。
そして、
凄く外人率が高い。
いつ行っても日本人の奥さんと外人旦那さん、お子様、みたいなお客さんが多いです。
※こういうのを見ると「外人金持ちだな。」と思いますな。
営業日など
4月~11月末までの営業です。
12月~3月は休業。
※そもそもこの周辺はスキー場になるレベルの積雪があるので冬季は休業も仕方ないですな。
しかも、
週末と祝日のみの営業なので平日ちょっと時間ができたら・・というわけにもいかないのですが。
ちなみに・・
仕留めた鳥獣は料理の素材として各部位に分解加工しなければなりません。
この作業、何処でも出来るわけではないのです。
一般的な牛や豚の屠畜施設ではまず加工してもらえません。
当たり前ですが野生動物の肉には雑菌がいます。
大量に牛や豚の屠畜施設に入れるわけにはいかない、というのが主な理由らしい。
※そういう建前ですが長野の屠畜設備は・・ねえ。
ゆえに、
小規模な団体で、そういった施設を自前で作らなければなりません。
加工段階で廃棄する部位を狙ってまた野生動物を呼び込むこともあります。
※カラスとかトビとかタヌキとかすぐきます。
そうなると、
周辺住民からは反対運動が起こりがちですし、施設の消毒殺菌もお金がかかります。
ゆえに、
元手はただっぽいジビエ料理ですが、高額になりがちなのです。
これが、
「固くて臭くて高いジビエ肉。」
と言われるゆえんの一つです。
害獣駆除の施設を自治体で経営すれば良さそうなもんですが、地方自治体にそんな金は無いのが現実なのです。
こういう理由があって、ジビエ料理はなかなか一般的にならんのですな。
県道31号沿いオフロードコースの「大町チャレンジフィールド。」の近くにある
※県道31号の青具信号より南側は豪快かつ爽快なツーリング&ドライブルートですし。
長野市からは1時間ちょいってところです。
ちょうどいい距離感。
近くには現在かなり貴重になってるオフロードコースの「大町チャレンジフィールド。」さんがあります。
昔ワタクシ達も良く走りに来ました。
スキーのゲレンデを使ったコースは割とトリッキーで真っすぐ降りて真っすぐ上るとか結構きつい。
ジャンプ台やフープスが増設されてましたな。
この日はレースが開催されていて、なんだか懐かしかったです。
やっぱしレースをライブで見ると参加したくなりますよねえ♪
でももう2時間ずっと戦闘態勢で走るなんて体力的に無理っぽいなぁ。
レースがあったり、練習してる人がいるときは「ラビット。」さんで食事しててもオフロードバイクの排気音がバンバン聞こえる距離感です。
よく見るとコースのでっかい坂が「ラビット。」さんのオープンテラスから食事しながら見えます。
※「大町チャレンジフィールド。」は普段は空いているのでどんどん利用するといいよ♪
また、
近くにはクレー射撃場もあって、パン、パーンと二連射の発砲音が聞こえたりもします。
普段は静かなんですがね(笑)
こういうイベントがあるときはそんなもんです♪
NHKの朝ドラの撮影にも使われた菜の花畑とそば畑
春には長野でも有名な菜の花畑が見られるのですよ。
そして、
秋にはソバの花が咲き誇ります。
もちろん、散策も可能です。
「ラビット。」さんがある中山高原は元スキー場だったっぽいです。
長野県の菜の花の名所として知られています。
毎年、菜種油を取ってるとのことですが、採集の際に絶対種が落ちて勝手に咲くようです。
数年前の写真です♪
ところが。
2023年はなぜか菜の花がぱったり咲かなかったそうです。
すぐ隣の集落では咲いてたらしいんですが・・。
気象の影響かねえ、なんて店員さんが言ってました。
秋はそばの花が咲きます。
5月下旬は恐らくそばの種をまくために一部耕してありました。
9月から10月にはソバの花が咲くそうですが、これも最近の気象条件ではどうなるかね。
毎年、長野では9月のシルバーウィーク辺りがそばの花の見ごろなんですがね。
とにかく自然がちゃんと人間に管理されてていい所なのですよ。
管理されていない大自然というのは本当にヤブとかシゲミで野生動物が繁殖しまくるのです。
人の手が入らない自然は意外とおっかないのです。
※「ラビット。」さんではヤギも飼ってますな。
中山高原には出入り自由なので、子供や犬を連れて散歩するお客さんもたくさんいます。
天気が良く陽気のいい季節は散歩するにもいい季節ですな。
最近は、「ラビット。」さんは有名になって昼時は結構混んで席がない場合があるとのこと。
そんな時は、
店内やオープンテラスで食べずにテイクアウトして、中山高原の素敵な場所を見つけてピクニックするのも乙かもしれません。
ゆっくり雲が流れる青い空を見ながら食べるジビエ料理はちょっと日本離れしてる気すらしますよ。
シートを敷いて、ゆっくり空でも眺めたら、時間がゆっくり流れそうです。
ですが、
ワタクシは一か所にゆっくりすることが苦手でゆっくりすることが出来ない性質です。
落ち着きがないと小学生の頃から通信簿に書かれていました。
貧乏性ともいう。
こういう所で育ったら、ちゃんと落ち着きが身に付くのかもしれませんな。
まとめ
マジで、長野県人はそういうのに無頓着すぎます。
それでも、いざという時のために一店くらいジビエ料理のお店を知っててもいいのです。
※マジで尊敬されますよ。
「ラビット。」さんは大勢で押し掛けるところではありません。
せいぜい4、5人くらいの団体で行くところでしょうねえ。
それでも、
ツーリングやドライブの際に速やかにこの手のお店に連れていけるドライバーやライダーというのは尊敬されるのです。
※少なくともワタクシはこういうお店のカードをたくさん持ってる人を尊敬しています。
当記事の画像は、「ラビット。」さんで過去にいただいたものもたくさん混じっています。
今現在、ないメニューもあります。
※結構まめにメニューは変わります。
特に、
こういうお店をシレっと案内できるのはカッコいいのです。
そのためには、普段から情報収集しておく必要がありますな。
街の定食屋さんもいいのですが、たまにこういうお店に行く。
せっかく 変な車やバイクという 機動力があるんだから使わないと損なのです。
自然なのでオープンテラスで食べてるとトンビが来ることがあるらしい(笑)