
「冬用タイヤは雪道で止まるのは何故?」
これを考えれば自ずと準用や使用限界がわかるはずです。
雪国でもケチケチして使用限界を超える様なスタッドレスを履き続けてる人もいます。
危ないっすよ。
自分も人様も、です。
当記事の目次
スタッドレスが氷上でグリップするのは「サイプ。」があるから

一般的にはトレッドパターン各部の硬さを調整するために採用されています。
特にスタッドレスタイヤでは凍結路との接触面を増やして摩擦力を高める働きを持っています。
冬に入る前に積雪の多い地域に住んでる人は夏タイヤから冬タイヤへの交換を考えなければなりません。
※当ブログにも「冬タイヤ交換 いつ」みたいなキーワードで入ってくる人は多いです。
冬の時期にはもはや必須と言えるスタッドレスタイヤは、意外にもどうやって止まってるのか知ってる人は多くないのです。
歩くのも大変な雪が積もったり凍ったりしている路面をどうやってタイヤが捕まえてるのか知ってますか?
夏タイヤとの違いも分かりますか?
当記事を読むと「いつものように飲み屋で語れる割とどうでもいい知識。」が身に付きます。
ちなみに・・
長野県民は、タイヤ交換しないチキンレースが大好き。
全く理化できませんが「冬タイヤに交換するのは遅い方がカッコいいと本気で思ってるフシがある。」のです。
※ワタクシにタイヤ交換の遅さを自慢してくる。 「バカじゃねえの。」と思って聞いていますが。
積雪の可能性が少しでもあるなら、タイヤ交換はさっさとすべきです。
長野県長野市の市街地のはずれにある当倶楽部では、
「11月23日前後にタイヤ交換すること。」
を推奨しています。
※もっとも、それより速い積雪情報があればとっとと交換するのがいいに決まっていますが。
11月23日前後にタイヤ交換、と言うのはワタクシが長野に来てから10年以上経ちますがその経験値なのです。
※朝は降ってなくても夜帰宅時に雪が積もってたりしたらどうすんのさ?
毎年、雪が降る中、路上でタイヤ交換してる人を見るたびに「バカじゃねえの。」と思ってしまいます。
どうせやるなら暖かい小春日和に自宅でゆっくりタイヤ交換して綺麗にタイヤ洗う方がいいと思うのですが。
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スタッドレスタイヤと夏用タイヤの違い

中でも、積雪地や寒冷地での使用を前提としたスタッドレスタイヤがあります。
スタッドレスタイヤは冬季以外に使われるタイヤとどう違うか知っておきましょう。
原則として、
夏タイヤとスタッドレスタイヤの外観的な違いは、
スタッドレスタイヤのほうが
と言うくらいは見た目で素人でもわかりますな。
この細かいギザギザの切れ目を「サイプ。」と言います。

この筋のような切れ目がスタッドレスのサイプ。
タイヤ洗った後で撮影すればよかった。
スタッドレスのサイプとは?
「サイプ。」と呼ばれるタイヤ表面の細かい溝のことです。
スタッドレスタイヤの表面には夏タイヤとは違う細いギザギザの切れ目がたくさん入っています。
自分で夏冬にタイヤ交換している人ならわかると思います。
この「サイプ。」が水を吸い込む、と思ってください。
スタッドレスタイヤが凍結路でも路面をグリップできるのは、
「凍結路の表面の水の膜を「サイプ。」が吸収するため、滑る水分の下の氷の表面をグリップするから。」
ということです。
ということで、
スタッドレスタイヤの性能や寿命においては「サイプ。」が機能するかどうかが重要です。
※要するにタイヤ自体の鮮度が重要、ってことなのですよ。
「サイプ。」は最近は横方向の切れ目が主流ですが、昔は縦方向の「サイプ。」もあったんですよ。

当倶楽部の古いFIAT500はなぜかスタッドレスを履いている。
とっくに寿命が終わってるのでゴムがカッチカチ。
現在ナンバー切ってあるけれど、路上に出る日は来るのかねえ、この車。
ちなみに・・
凍結路の表面はうっすらと水分で覆われていてコレが滑るもとです。
※積雪しただけだと意外に滑らない。滑るのは雪の下に氷の層があり、その表面が濡れてるから。
凍結路では氷の表面とタイヤはなかなか接地せずに水分がその邪魔をします。
※極端に言うとハイドロプレーニング現象が起きてる。
「サイプ。」があることで氷の表面の水分をタイヤの溝のなかに吸うので、スタッドレスタイヤが氷の表面をつかむことが出来ます。
スタッドレスタイヤの性能は「サイプ。」次第って言ってもいいくらい大事です。
当然、各タイヤメーカーは「サイプ。」の形状や配置、深さや柔かさ工夫することでスタッドレスの氷上でのグリップ性能の研究に努めています。
※日本の気象条件って、車自体はもちろん、タイヤにも極めて厳しいので日本メーカーのスタッドレスタイヤの性能はかなり優秀です。
スタッドレスタイヤは柔らかい

実際にトレッド面を触るとわかりますが「夏用のタイヤに比べて、ゴムが柔らかい。」です。
※古くなると硬くなりますが。
クルマが加速減速をする際にタイヤに圧力をかけた際に、タイヤは押しつぶされて路面をつかみます。
スタッドレスタイヤはゴムを柔らかくすることでタイヤ表面を押しつぶされやすくしています。
タイヤが押しつぶされると「サイプ。」の溝が広がり水分をよりよく吸収します。
水分がなくなれば氷表面とタイヤの接地面積が広くなるというわけです。

タイヤ表面をドライバーで押すだけで「ぐにゃッ。」と変形する。
この弾力性こそがスタッドレスの秘密の一つ。
スタッドレスタイヤの性能的な特徴は、
と言うことです。
そして、
の2点がスタッドレスタイヤが凍結路でのグリップするメカニズムとなっています。
※この性能を発揮するのにメーカーさんはは本当に大変だと思う。
なにせ、冬しかテストできないんだし。
※確か凍ったビーナスラインの女神湖の上でタイヤメーカー協賛だか主催だか走行会とかやってたような気が。
スタッドレスタイヤの寿命

そうなったら、スタッドレスタイヤを履いてる意味がないのです。
こうなるとスタッドレスの本来の性能は発揮できません。
特に、経年劣化によってゴムが硬質化するとスタッドレスタイヤの性能一気に低下します。
※スタッドレスに限らず、タイヤなんてのはそんなもんです。
スタッドレスタイヤはゴムが柔らかいので、路面が乾いているときは摩耗が早いです。
※当倶楽部も軽トラはスタッドレス履きっぱなしです。スペアホイールないし、走行距離も多くないし、割と短期間で交換しています。
一般に、スタッドレスタイヤは溝の深さが50%以上ないと本来の性能を発揮出来ないと言われます。
と言うわけで、
スタッドレスは「プラットホーム。」という冬用タイヤとしての使用限度を示すサインを設けています。
※夏タイヤのスリップサインみたいなもんです。

タイヤサイドに目印がある。
まあ、普段使いで遠出しないのであれば摩耗する前にゴムが固くなってひび割れたりしますけど。
スタッドレスのプラットホーム
スタッドレスなどの冬用タイヤのトレッド面に設けられた使用限度を示すサインのこと。
新品タイヤの摩耗が50%に達すると現れます。
プラットフォームの位置はサイドウォール部の↑が目印です。
当然ですが、
プラットホームが露出していたら使用しないほうが賢明です。
夏タイヤの摩耗した状態も危ないですが、スタッドレスの場合凍結路を走るなら一層危ないと思っていいです。
これも当然ですが露出が近くなってきたらタイヤ交換することをおススメします。
※っていうか、こういうタイヤの状態で凍結路を走る神経がわからない。
「まだいける!」
連邦のモビルスーツのパイロットみたいな 強がったセリフは凍結路で止まらない車に乗ったら通用しないのです。
※何せアクセルもブレーキもハンドルも効きません。坂道発進なんて絶対無理です。毎年、箱根の初雪のニュースで良く見る状態です。
ワタクシの様に、こういう体験をすると「タイヤはケチらない方が得。」と思いますよ。
ちなみに・・
凍結路ではスタッドレスを装着してもゆっくり目に走るので、あんまりタイヤの柔らかさは気にならんので冬は良いんです。
乾いた路面では、タイヤのゴムが柔らかく、溝が深めなスタッドレスタイヤは峠などのコーナーで振り回すとあっさりタイヤがよれる感覚があります。
※タイヤのゴムが「ぐにゃっ。」となる 尻に汗かく 感覚とでも表現すればいいのかな。
スタッドレスタイヤは
と言う設計なので当たり前なのですが。
この感覚、結構絶妙に気持ち悪いのです。
スタッドレスタイヤを履きっぱなしで通年通す人もいます。
※大抵ケチな人ですな。
スタッドレスタイヤで夏の峠にドライブ行くと減るのを心配したり、この嫌な感覚に耐えたりと、運転を楽しむにはいいことなさそうです。
やはり、
スタッドレスタイヤはドライ路面でハイスピードで走り回るタイヤではないということですね。
タイヤはは 面倒くさがらずに 夏冬でタイヤを履き替えるのが一番という事です。
結構売ってない特殊なサイズのスタッドレス

一般的なサイズのタイヤならまだしも特殊なサイズのタイヤはショップに在庫がなく取り寄せになったりします。
タイヤショップも不良在庫になるよな特殊なサイズのタイヤは置きたがらないのです。
路面が凍結したり雪が降ったりする季節が近づくほどタイヤメーカーや販売店に適合サイズのタイヤの在庫がなくなることがほんとにあるのです。
お取り寄せになる場合、その日に装着はできませんね。
※たとえ外はガンガン雪が降ってたとしても途方に暮れるしかないです。
特殊なサイズのタイヤを履いてる車は外車に多いです。
特殊なサイズのタイヤの場合、
春に夏タイヤへ交換する際にタイヤの摩耗度や劣化具合を確認しておいて、
劣化や摩耗の兆候が見られたらなるべく早く新品を注文しておくことです。
※長野では9月に入ったとたんにスタッドレスのTVCMが流れ始めます。10月以降は凄い頻度で流れます。
タイヤは安いものではないので、速めに予算を確保しておくことですよ。
今どきの車はデカいタイヤだったり扁平率が低かったりで、一本当たり2万円では済まないこともありますね。
※軽自動車の汎用的なタイヤなら4本で3万円とかもあるのに。タイヤは高いのです。

少しでもタイヤを長持ちさせたければ洗ってゴムの表面の保護剤を付けておくことです。
タイヤ交換の時期になるとホームセンターで「ノータッチ。」とか安売りするのです。

実はゴム製品全般に使えて便利です。
205/40-17のスタッドレスがない!
アバルト595コンペの純正タイヤサイズ205/40-17のスタッドレスが5年前のアバルト購入時には日本ではほとんど流通していませんでした。
仕方ないので、
195/45-17のサイズのスタッドレスを引っ張り気味に装着することで凌ぎました。
※散々探しましたが、当時アバルト用の17インチホイールがほとんど流通しておらず、手配するのに手間取りタイヤは12月直前に冷や汗もんで交換した記憶があります。
当倶楽部のアバルト595は来年の夏タイヤは新品交換することを決めていますので予算計上しています。
※夏タイヤは当時から何故かあった。
そういう時に頼りになるのがタイヤの通販サイト。
タイヤ買うなら【タイヤフッド】
タイヤの相場はココで確認。
サイズの検索にも使えます。
※ただし、シーズン直前は人気のタイヤから在庫が無くなることが多いです。
ちなみに・・
「スタッドレスには早めの交換、夏タイヤには遅めの交換。」
が最も安全なパターンです。
参考までに当倶楽部では、
に交換するようにしています。
長野ではちょっとした寒気の襲来で雪が降ることは珍しくないです。
しかも、
普通の生活圏内に標高が1000m超える場所もあるので麓で大丈夫でも上の方は路面凍結なんてのは普通なのです。
多少、タイヤが減ったとしてもスタッドレスは長い期間履いておくほうが安心です。
※事故したらタイヤのケチり具合なんて一瞬で吹っ飛びます。
履き替えないパターンとして、
最近流行のタイヤメーカーが力を入れている「オールシーズンタイヤ。」とやらがありますが。
言っておきますが雪国では使えませんよ♪
周りの流行りもの好きの同僚がオールシーズンタイヤに履き替えてましたが10cmくらい雪が積もった日には空転して非常に怖かったそうです。
※いまではスタッドレスに戻っています(笑) 人柱ご苦労。
オールシーズンタイヤは、年に数回うっすら雪が降る程度の地域でしか使えそうもないですね。
都会のタクシーや運送業者などには最適かもしれませんが。
※オールシーズンタイヤでスキーに行くとか自殺行為です。
まとめ

※意外と雪国の人でも知らない。
溝があればタイヤがガチガチに硬化してても問題ないと思ってる。
この際、知っておきましょう♪
雪国ではスタッドレスは必須です。
複数台の車があれば複数台分のスタッドレス+ホイールのセットが必要です。
※冬のらない趣味車は対象外としても。
スタッドレスタイヤは凍結路でも割と普通に走ることができる素晴らしいタイヤです。
ただし、
というデメリットも付いてきます。
それに、
夏タイヤよりデリケートである
と言うことも知っておきましょう。
構造とメカニズムを知れば「溝の深さよりも柔らかさ。」が重要だということがわかるはず。
ガチガチな状態のスタッドレスで凍結路を走るのは、
たとえるなら靴底がフラットで硬い革靴でスケートリンクに立ってるようなもんです。
タイヤ交換の時、いやそれより前にタイヤの状態をチェックして新品に変えるかどうかを考えたほうが良いですよ。
たとえ、
その冬に雪が全然降らなかったとしても、です。
本来は、
クルマを使用する際に毎回タイヤの状態をチェックするのが正解です。
※本来は始業点検はドライバーの義務です。
「タイヤは命を乗せている。」
のです。

タイヤの画像ばかりでツマラナイのであんかけ焼きそばの画像を載せておきます。
餡かけ固焼きそばは邪道。
揚がった麵は焼きそばじゃねえし。
ちなみに・・
雪国で車を買う場合はもれなくホイール+スタッドレスタイヤのセットが必要になります。
これが結構シャレにならないレベルで金額的な負担になるのです。
デカいタイヤの車を見ると「タイヤ代高そう・・。」と思ってしまいます。
※ディーラーは値引きしない代わりに、ホイール&スタッドレスを付けてくれたりするサービスもありますし。
クロカン系のタイヤとか、やたら太くてペタンコのタイヤとか、冬のタイヤ代を考えるだけで恐ろしい。
※しかも数年ごとに交換が必要だし。
雪国では車に乗るだけで余計な費用が掛かるのです。
車を買う時はタイヤサイズや新品タイヤの価格もチェックしましょう。
※タイヤは消耗品の中では高額なパーツですよ。
それに、
国内で流通しているタイヤサイズかどうかって言うのも重要です。
ワタクシは、アバルト595コンペのスタッドレスタイヤ探しで「変なサイズのタイヤはいつでも買えるわけではない。」と言うことを学びました。
※スタッドレスの手配と組込み、スペーサーの手配なんかでギリギリまでかかって軽く焦ったし。
タイヤは通販で買う時代です。
タイヤショップに出向いてタイヤを選んで交換を待ってる時間がもったいない。
だけです。
現代人は忙しいのです。
しかも、
複数メーカーの同サイズタイヤの価格を比較できます。
※聞いたことないメーカーのタイヤはどんなに安くてもおススメしませんが。
タイヤもネットで買う時代です。
結局、取付の待ち時間もないのでノーストレスで安い。