その暑さは人もたまったもんじゃないのですが、車にとっても異常事態です。
温度が高くなると動作保証されない電子機器は結構あるんですよ。
特に純正以外の後付けものは。
車には後付けの電子機器が多数装備されている
ETC機器は?
ナビはどうですかね?
こういう電子機器は耐熱温度を超えるといきなり壊れたりします。
ドラレコやETCなど、車に標準装備されない電子機器を後付けすることはよくあることです。
今どきの車は クソ高い純正 ナビが標準装備っぽいですが、昔の車はナビだって後付けでしたし。
時代とともに、こういった後付け電子機器はどんどん増えていますな。
これからも増えることはあっても減ることはないような気がします。
電子機器は熱に弱い
電子機器は高性能で使い勝手もいいんですが、実は熱にはめっぽう弱いのですよ。
一般に電子機器は冷却が足りないと「熱暴走。」を起こしてまともに動かなくなったり壊れたりするのです。
※映画「サマーウォーズ」でもスーパーコンピューターを冷やす氷が足りなくてピンチになった場面がありましたね。
マニアは昔からPCの冷却方法を試行錯誤してたものです。
でっかいヒートシンク付けたり、冷却ファンを追加したり、水冷にしたり(笑)
※冷却装置の作動音がうるさくてねえ。
電子機器は壊れても壊れた箇所が目で見えないので、素人だと全部交換になるんですよねえ。
見た目はピンシャンしてるのにまともに動かない・・。
今どきの電子機器は一部が壊れても全部交換or買い替えというのが割と常識としてまかり通っています。
「電子機器やガジェットはそうそう直すものではない。」
らしいのです。
安物ならまだしも、高級品だと悔しさもひとしおです。
高級路線を突き進んで価格高騰の末、衰退していった日本の家電は、
「壊れたときの喪失感がでかすぎる。」
のが衰退の原因の一つだと思いますな。
そして、
最近の車の後付け電子機器が壊れた原因として急上昇しているのが「熱によるもの。」だそうですよ。
ちなみに・・
「バイクでツーリング中にスマホを充電しながらタンクバッグに仕込んでナビを起動する。」
いい考えだと思ったのですが、専門家から止めるように宣告されました。
なんでも、
「放熱できずにスマホが熱暴走する。」
らしいのですよ。
こうなると、
とまあ、聞くも恐ろしい現象が起こりうるようなのです。
だからみんなハンドルにスマホホルダー付けて走ってるんですなぁ。
放熱的にその方が有利なのは確かですし。
落っことさないのかしら?
スマホ高いのに。
というわけで、当倶楽部では、
「ロングツーリングの際、スマホは電源切ってタンクバッグに放り込み充電に専念する。」
という運用をしています。
走りながらスマホ見ることないし。
※地図は止まって見ればいいし。
少なくとも15年も使ってるので元は取った。
ハンドル周りには、ハンディGPSがあるしね。
バイクに乗る時くらいはスマホに頼りたくないですな。
真夏の車内温度は50度越えもありうる
電子機器媒体そのものもそうですが、こういったICチップや記憶媒体がまず耐えられなくなるようです。
ETCカードに内蔵される「ICチップ。」は熱に弱く、動作保証の上限温度は45度から50度を想定した設計だそうです。
※50度を超えるとICチップ内の樹脂が熱で膨張、電極の接点がおかしくなるらしいです。
そもそも、
「ETCカードは樹脂製。」
なんですよねえ。
樹脂って熱で膨張したり歪んだりするのです。
※ソーラレイを浴びたジムやボールのように。
もちろん、
真夏に高温になることを想定して まともに 設計されているETC車載器もあります。
とはいえ、
壊れたり歪んだりカードを使ったらETC車載器の故障につながることだってあるハズです。
※カードリーダーって結構微妙なクリアランスで読み取ってたりするんですよねえ。
真夏の車内温度
JAFによると、
白のミニバンクラスの車で快晴の気温35℃の炎天下では
という ゆで卵が出来る 温度計測結果が報告されています。
黒いボディカラーでは、それぞれさらに5、6℃高くなるという結果も出ています。
※そりゃ車内に取り残された子供もペットもヤバいですな。
それに、
ドライブレコーダーの記憶媒体はmicroSDカードが主流ですな。
あの小ささで32GBとかわけわかりません。
microSDカードのボディは樹脂です。
これもETCカードと同様に夏には耐えられないですよねえ。
こんなもんで32GBも記録できるなんて、256MBのUSBメモリが1万円もした時代からは考えられない。
microSDカードも最近は安いので、
車でもバイクでも常に予備のmicroSDカードを持って走ってたりするのですが、実際に 安いだけに 突然読込も書込みもできなくなるものもあったりします。
まあ消耗品と言うことで割り切るしかないですな。
こういう電子媒体もいきなり壊れるんですよねえ・・。
記憶媒体の予備は大事。
ついでに言うと、
ナビやドラレコの液晶画面も割と熱には弱いのです。
液晶が最もうまく機能するのは0℃から約50℃と言われていますな。
液晶テレビが部屋が暑すぎると壊れるというのは割と本当の話だったりします。
このように電子製品は何から何まで熱に弱いのがお分かりいただけるでしょうか。
更についでに言うと、
「電子機器や液晶製品全般は湿度にも弱い。」
のでした。
雨に濡れた人間一人乗ってるだけで、車の窓が曇りまくる。
当然車内は相当な湿度アップしてたりするのです。
そんなわけで、
車の中の環境はかなり過酷なのです。
そういう環境で酷使されている電子機器や液晶の寿命が長い訳がないんですよねえ。
純正ナビは壊れると大変
車の経年劣化で、
こういうのは本当に良くある話なのですよ。
特に純正ナビは買い換えるとくそ高いし、交換も面倒くさい。
なので、そのまま放置というか誤魔化し誤魔化し使ってたりしませんか?
※そして、そんな状態のナビはすごく情けない。
当倶楽部の最新の乗り物にすらナビはついてません。
ナビを付けるには純正の高価なアタッチメントが必要だと。
ふざけんな。
ドット文字が表示されるラジオがむしろ清々しくて素敵だ。
「ならば、ナビなんて無い方がマシ。」
これが当倶楽部の出した答えです。
ワタクシはそういう検証記事を読んだことがないので 誰も検証してないと思うのですが、
「車の自動ブレーキ。」
って耐熱&耐久的にはどうなんでしょうね?
※車載カメラで判断してるんですよね?
自動ブレーキなんて、電子制御の最たるものなように思えます。
いざという時に役に立たない安全関係装備って意味がない気がします。
※新しいうちはいいけれど、5年後10年後はどうなのよって話です。
ナビやドラレコの液晶のように壊れなきゃいいんですが。
まあ自動車メーカーもバカじゃないので、命にかかわるものはそれなりのクオリティと性能を保証してるハズ、と思いたいですな。
※イマイチ信用できないのですが。
「余計な電子制御装置がついてたために、その装備が上手く動かなくなって車検通らなくなる。」
コレ、実は今こういう問題が発生してるんですよねえ。
初期のABS搭載バイクにおいて、メーター内のABS警告灯が点いてると車検に通らないようです。
※たぶん車も同じだと思う。
特に初期のABS搭載のBMW系バイク。
ABSのキャンセルすらできず、ディーラーでABS撤去の作業もしてくれず、自分でやろうにもパーツが出ない。
BMWに限らず、初期のABS搭載世代のバイクは車検が通らず、一気に大量絶滅する気配がムンムンしますな。
こういうことがあるんで電子制御は怖いのです。
ちなみに・・
寒さにも弱いんですよ、電子機器は♪
寒いとスマホの電池の減りが早いのは経験的に知ってるかと思います。
※真冬のスキー場なんてスマホの電池が減る減る。
真冬の長野県は市街地でも普通に-10℃とか行きますよ。
実際に寒いとPCの起動が遅い気がする(笑)
※多少感覚的なものもありますがね。
PC動作の最適温度は15℃~25℃程度と言われています。
低温環境では
のですねえ。
だから起動も遅くなるのです。
このように電子機器は本来デリケートなものなのです。
適当に使っていいものではないハズなんですが、みんな適当に使っていますな♪
夏場の車の電子機器故障を防ぐ方法はあるのか
しいて言えば、的な対応しかありません。
自然に対して人間は無力なのですよ。
とりあえず出来ること。
「ETCのカードを入れっぱなしにしない。」
「ドラレコのmicroSDカードを入れっぱなしにしない。」
「ナビの場合は、どうしようもない。」
間接的には、
「サンシェードなどで直射日光を遮る。」
「真夏は車を日陰に止める。」
という運用でカバーするくらいしかありませんな。
サンシェードがないと、ダッシュボードが溶けるのがアバルトとかフィアットの車の仕様です。
「電子機器は直射日光を避けられる場所に設置する。」
というのも効果がありそうですが、ETCの車載器はともかくドラレコは難しそうです。
※MazdaのNDロードスターの純正ETC車載器はナビシートの背面にあるんだよねえ♪
1000km以上試乗しまくった。
日本が誇る楽しくていい車です。
電子制御の暑さ対策としては、どの方策もかなりアナログです。
それくらいしか人間に出来ることは無いのです。
ちなみに・・
安い後付けの電子装備なら、壊れても買い換えればいいような気もします。
取付も面倒くさいけれど、素人でも十分対応できるものが多いですし。
ただし、
純正ナビなんてビルトイン設計で外すのも大変だし、壊れたらシャレになりません。
しかも、
最近のナビはオーディオまでセットになってるもんだから壊れると大変なのです。
嫁の会社で新車で買った社用車(スバル製)はナビの不具合が発生して、ディーラーで修理のためにナビ外されちゃって。
そしたらオーディオもない状態になったと。
ナビの中の部品が海外製らしくパーツが来ないようでして。
しばらくナビの入る場所がぽっかり穴空いた状態で運用してるようですよ(笑)
※スマホのアプリ「ラジコ。」でラジオ効きながら運用してると言っていました。
ワタクシは車には多機能なナビよりもCD&ラジオデッキの方がいいや。
やっぱし車の運転中は音楽やラジオを流しつつ走りたいし。
何でも統合型の電子製品ほど、一つの機能がトラブったら全部だめになるのでした。
新しいうちはいいかもしれませんが、長く同じ車に乗りたいのならこの教訓を忘れてはいけません。
まとめ
車の中は超過酷な環境なのでより一層壊れやすい。
皆忘れてるようですが、割と大品基礎知識です。
暑さでも寒さでも電子機器は壊れるのです。
だからと言って、現在電子機器を完全排除する生活は成り立ちません。
完全に壊れない電子機器はないし、電子機器には寿命もある。
運用する気温次第で壊れやすさは加速します。
当ブログで、関係ない食い物の画像が出てくるときは、画像ネタが少ないと思ってくれて差し支えない。
買い替え前提で導入するのは癪ですが、残念ながら現状はそれしかないのです。
だったら、高いものや多機能なものは要らない気がしますな。
極力電子機器を排除してる当倶楽部でもナビはともかく、
というのが現状ですし。
こんな記事もあります▼
「SDGs的にはなんでもできるだけ長く使って買い換えないのが理想。」
だと思うのですが、どうも世の中は簡単にはそういう流れにならないように思えます。
電気自動車の様な丸ごと電子機器でできてるものがもてはやされる時代ですので、今後もそうならないと思うし。
広義では、
「全然使い捨て文化は無くなってないし、むしろ深刻化してる。」
のではないかと思うのですが。
どうか?
ちなみに・・
実は当倶楽部でも、最近ネットで安く買ったドラレコが壊れたました。
画面がいきなり映らなくなって。
あちこち触ったり電源を入れなおしたりしてみましたがどうにもならず。
しまいには、モニタ兼カメラ部が触れないほど熱くなったので諦めました。
電子機器はワタクシがどうこうして直せるものではないので困ったものなのです。
でもドラレコは公道走るには必須です。
危ない運転する奴が多すぎるので。
まあ安物なので仕方ない、と半分あきらめかけたもののダメもとで販売元に連絡してみたら、新品送ってくれました♪
ネットショップも親切なお店がちゃんとあるんですねえ。
販売元の担当者が言うには「ひとえに真夏の暑さが問題。」なようですよ。
※やはりわずかに販売額が高くても大手の販売店から買うべきですなぁ。
軽トラは舐められるので、むしろドラレコは必須です。
中華製なので
「初期不良でもあったのかなぁ。」
とも思いますが、今後は気を付けて運用することにします。
※まあ数千円でしたのであきらめもつくんですが、バックカメラの配線とか大変だったので悔しいと言えば悔しい。
新しく送ってもらったドラレコは今は普通に運用できています。
こんな記事もあります▼