意外と皆考えてないんですよね、パンクした時のこと。
工具も持ってなければ修理する方法も知らなかったりして。
トラブルは起きて欲しくないときに起きるモノ。
今回はパンクの話です。
当記事の目次
ツーリング時に絶対パンクしない人なんて存在しない
そして、
結構簡単にタイヤはパンクしますよ。
バイクのタイヤのパンクにはいろんなパターンがあります。
一応知っておいた方がいいかと思いまして。
異物がタイヤに刺さる
タイヤに異物が刺さればそりゃパンクします。
いわゆる普通の人が普通に想像できる正しいパンクです。
道路にはいろんな異物が転がってるんですよ。
釘や鋭利な金具、針金(番線)なんかはそのいい例です。
稀な例では、木片。
それに、石。
要は当たり所が悪くて角度が絶妙だと意外となんでもタイヤに刺さるんですよ。
特に路肩には結構いい感じの固いゴミが転がってたりするものです。
路肩走行ですり抜けを多用するバイクは気を付けておいた方がいいですよ。
道路は基本的に中央部分が盛り上がっています。
路肩は排水を考慮して道路中央から若干低い位置にあるので、ゴミの類がたまりやすいのですな。
空気圧が低い
タイヤの空気圧が不足した状態では路面のゴミを拾いやすくなるのは有名な話です。
そりゃ空気圧が減った分接地面積が広いですし、ゴムがたわんだ分異物を拾いやすくなるんでしょうねえ。
これ以外にも空気圧が低いといろんな弊害があります。
チューブタイヤの場合、空気圧が低すぎるとタイヤとリムがズレて内部のチューブが引っ張られることがあります。
これでいとも簡単にチューブのエアバルブの周りが千切れるんですよ
ワタクシも経験あります。
以降、チューブタイヤのバイクには「ビードストッパー。」を入れるようにしています。
レースの世界では、リムに鉄板ビスをねじ込んでリムがズレないようにしてたりしますな。
※リムが割れることがあるらしいので公道でやるのはおススメしませんが。
格段にタイヤがずれなくなりますが、タイヤ交換の時は面倒くさいです。
久しぶりのツーリング時には最初の給油時にタイヤの空気圧チェックをするくらいの気持ちがあってもいいと思いますよ。
リム打ち
要するに、走行中に道路上の障害物に激しく接触したりするとタイヤのリム部が変形、そこから空気が漏れます。
チューブタイヤの場合、衝撃で内部のチューブが痛んでパンクなてことも。
いわゆる「キャッツアイ。」みたいな道路埋め込み式の障害物には気を付けましょう。
昔のNSRのマグネシウムホイールはヘタするとリムの変形どころかホイールが割れるとか言われてたものです。
※実際どうなのか知りませんが。
当然、これも空気圧が低いと一層リム打ちパンクのリスクが上がるのは想像に難くないハズです。
エアバルブの劣化
チューブレスタイヤでタイヤの交換はするけれど、エアバルブの交換をしない人は結構います。
このパーツ、ゴムですよ♪
対候性が高いとはいえ、何年もたってればゴムはひび割れるものです。
見た目はわからなくても、エアバルブにクラックが入って空気が漏れることは本当にあります。
車の世界では、タイヤ交換時にエアバルブ交換は割と常識っぽいのですが。
わずか数百円程度の細かいパーツをケチってはいけないのです。
こういうことを考えると、タイヤの空気圧は結構重要なことがわかるはずなんですが。
未だに、未舗装路に入る前にタイヤの空気を抜く愚か者が多いことに驚きます。
わずかなグリップ力アップを狙ってるようですがリスクの方がはるかに高いのに。
※こういうのはレースとかクローズドの練習場でやるならともかく、公道でやるのは賛成できません。
まあ、自己責任なので止めはしませんがパンクしてもワタクシは修理は手伝いませんよ。
そういう人に限らず、意外と準備してないのがツーリング時のパンク対策なのですよ。
ちなみに・・
以前、何かの記事で書きましたが珍しいパンクの例として。
ワタクシ、DT200WRのタイヤ交換時にタイヤ内部に金属のワッシャーを残したままチューブタイヤを組んでしまったことがありまして。
※チューブのエアバルブに付いてるアレです。
これでもパンクするんですよ♪
圧を掛けたチューブとタイヤの間に入ったワッシャーが、走行で熱を持つんだか原因は定かではないのですが、
チューブがワッシャーの形に切れるんですよねえ♪
この時は林道走行中に、突然パンクしてビビりました。
特にタイヤに異物も噛んでなかったし、激しく岩なんかにヒットさせた覚えもなかったので余計不思議でしたが明らかにパンクしてるんですよ。
結局、路上でパンク修理しましたがこの時は、20人ぐらいで林道ツーリングしてたため、ワタクシ自身が救護班として空気入れとか工具とか予備のタイヤチューブ迄持ってたので速攻で対応が可能でした。
※前輪だったので15分くらいで修理完了。もう10年くらい前ですがいまだに「万沢林道の早着替え。」という伝説になっています。
タイヤのタイプ毎にパンクの修理方法は異なる
これで、修理道具やツーリングに持参する工具は変わってきます。
もちろん、修理スキルも大きく違います。
バイクには大きく分けて種類のタイヤが存在します。
の二種類です。
当倶楽部のバイクは一台もチューブレスタイヤのバイクがありませんが 最近のバイクはほとんどがチューブレスタイヤを採用しています。
ただし、
今現在の新車でも根強くスポークホイールを採用している車種もあるのです。
※後述します。
各々メリットデメリットがあるのですが、性能面とかの差については辺は別の機会に書くとして。
とりあえず、
使い勝手的には「チューブレスタイヤ。」の方が圧倒的に素人には優しいです。
なにせ、
パンク時でも最悪な状態でなければ、チューブレスタイヤはタイヤを車体から外さずにパンク修理ができるんですよ。
「チューブタイヤ。」では何か異常があったら絶対にタイヤを車体から外しす必要があるのとは大きく違います。
※チューブタイヤのパンクは、一瞬立ち眩みするくらい面倒くさいです。
チューブレスタイヤのパンク
チューブレスタイヤの修理キットとガソリンスタンドにあるようなエアコンプレッサーがあればあっという間に終わります。
だけです。
大体10分くらいで終わります。
よほどのことがない限り、パンク修理程度で車体からホイールを外したり、タイヤを外したりする必要はありません。
この気楽さは、ツーリング時の圧倒的な強みになります。
修理キットもコンパクトですしねえ。
それに、
パンクしてもタイヤ自体の強度があるので一気に空気が抜けずらいのもチューブレスタイヤの特徴です。
出先でタイヤに釘が刺さってても、
「全く気が付かずに高速に乗って帰って来てからパンクに気が付いた♪」
なんて人もいるくらいです。
それはそれで危ないんで、無事でよかったですね、としか言えませんが。
今どきの車は、ほとんど全部チューブレスタイヤですので修理方法はほぼ同じです。
ただし、
タイヤに修理キットのパッチで埋まらないくらいの穴が開いちゃうと、タイヤ自体の交換になります。
チューブタイヤのパンク
チューブタイヤのパンク修理はチューブレスタイヤと比べると大ごとです。
ワタクシも出先でチューブタイヤがパンクすると、ちょっと眩暈がします。
※ツーリングの予定は大幅に狂うので。
チューブタイヤはパンクすると一気にタイヤの空気圧がゼロというか大気圧になります。
こうなるとほんのわずかでも走れたもんじゃありません。
タイヤがパンクしたまま走ると、ブレーキは効かないわ、曲がれないわ、リムはボロボロになるわで危ないです。
修理のための工具も道具もたくさん必要です。
パンク修理するためのアイテムとして、
は最低でも必要です。
もちろん、タイヤを外すための工具一式が必要になります。
少なくとも
とまあ、書くだけでも大変なのですが、
実際パンク修理したことない人にとっては「この世の終わりかと思うレベルの大変さ。」です。
しかも、慣れない環境というか場所で作業するのでスキルの真価が問われます。
大変な騒ぎになりがちです。
チューブの穴を修理後、タイヤの中にチューブを戻すとき、下手するとタイヤレバーでチューブを傷つけるという二次災害に発展しがちです。
※こうなるともう一回やり直しになり、膝から崩れ落ちます。
作業工程は凄く簡単に書くと、
という大変な作業になるのです。
※少なくとも3回は空気をタイヤチューブに入れなければなりません。
慣れるとなんてことないのですが、出先でやるのは凄い面倒くさいのですよ。
携帯用の手動空気入れだと、空気入れたり抜いたりするだけで体力消耗しますし。
手が真っ黒になるしねえ。
そんなわけで、
少なくともワタクシがロングツーリングに行く際はこれらの工具と予備チューブは確実に持参します。
それは、出先でさんざんな目にあった経験があるからですよ。
そして最も大きな問題は、
「ホイールごと外したバイクは直立しない。」
と言うことなのです。
こんなの便利なアイテムはツーリング先にはないのです。
特に旧車のオンロード車が出先でパンクした際、修理で一番大変なのは、
「ホイールを外したバイクを直立させておくことができない問題。」
です。
なので、
パンク修理の間は車体を持ち上げて置けるスタンド的なものが必要になるんです。
これが結構大変でして。
チューブタイヤを採用してる旧車のセンタースタンドを外しちゃってる人は多いですが、パンクの時に泣きますよ。
特に、デカくて古い4気筒。
凄まじく重い上に、車体の下にエキマニが回ってるので、うかつに車のジャッキをエンジン下にかけることもできません。
大抵、車体に傷がつくのを覚悟で現場でブロックとかビールケースとかで代用するのですが、いつもそんなものが都合よく転がってるとは限らないのです。
なので、
デカいバイクのパンク時には30分くらいこの手のアイテムを探してさまようことになるのです。
※おそらく旧車と呼ばれるバイクに乗ってる人の半数以上は自分でタイヤ交換できないしやったことないハズですのでさらに悲惨。
あ、そうそう。
今どきのバイク屋さんは、チューブタイヤの修理なんてしてくれませんよ。
っていうか、
「できない。」
と大手のバイクショップでも断られることが多いらしいです。
※本当です。
チューブタイヤがどんどんバイクの主流から外れていったのは、
「走行性能的(剛性とか軽さとか)にはチューブレスタイヤの方が有利だった。」
ともう1つ、
「パンクした時超大変だから。」
というのもあると思うのですよ。
埃などがたっぷりある環境で、ゴム糊ぬってパッチ当てて。
一度修理しても漏れたりしてねえ。
ちなみに・・
当ブログでたまに出てくるワタクシの師匠のI氏。
オフロード初心者時のワタクシを捕まえて「下りの砂利道、血反吐吐くほど遅い拳。」と言い放った猛者です。
※「怖かったんですよ。」と言い訳して見るも理屈を考えて走ってないから下手なんだとさらに突き放すお方です。
そんなI氏のオフ車が林道でパンクした際、
いきなり無言で荷物を全部下ろして、タンクまで外しました。
何をするかと思ったら、バイクをそのまま横倒しにしてホイールを外すんですよ。
それもサクサクと。
※相当慣れてる。さすがです。
タンクを外したのは、ガソリンが流れ出るのが嫌だからという理由でした。
オフ車のタンクなんてシート外せばすぐ外せるしねえ。
にゃるほど♪
多少バイクに傷が付きますが、そこはそれ。
外装が傷つくと高いオンロードバイクにはできない芸当ですが。
崖崩れ等がないと確信できる固められてない法面のある場所なら、法面に斜めに立てかける方法もあるそうです。
※その際は、ハンドルを法面に刺す、と言ってた気がします。
でも大抵その手の法面の手前は草ぼうぼうだったりしてそれはそれで、作業しずらいらしいのですが。
ワタクシも見習いたいと思っておりますが、その前にそういう目に合わないように極力努力したい次第です。
※I氏は最近、腰と肩と首が痛いそうですが、お元気でしょうか。
旧車、オフロード車はチューブタイヤが多い
意外かもしれませんが旧車ではキャストホイールでもチューブタイヤを使ってる車種が多くあるのです。
実は初期のキャストホイール装着車は結構チューブタイヤ指定です。
スポーク式のホイールのバイクは基本的にチューブタイヤです。
構造的に、リム部にスポークを通す穴が開いてるスポークタイヤはリム側で気圧が保てないんでチューブレスが組めないんですよ。
一部のセローとかではチューブレスタイヤを採用してたりしますが、特殊なリム構造になっています。
※チューブレススポークホイールの構造を初めて見た時はちょっと感動した。発想が凄い。
これは、
未舗装路ではスポークがある程度たわむので、キャストホイールのようにゴツゴツしないからですな。
※一般的には衝撃吸収性が高い、とか言いますな。
そんな訳で、オフロードバイクはほとんど未だにチューブタイヤを採用しています。
オフロードバイクはパンクのリスクがあっても、こういう未舗装路に行きたくなるのだった。
また、
古臭いデザインのバイクにもスポークホイールは採用されがちです。
スポークホイールのデザインは古臭いバイクによく似あうんですよねえ。
なにせ、
Z1とかCB750fourとかもスポークホイールでしたから、そのイメージなんでしょう。
それに、
HARLEYなどのクラシカルなモデルもスポークホイール履いてたりします。
これもカッコいいですな。
パンク修理キットとか工具は持参しています。
現在でもチューブタイヤが廃れないのは、
がメインだと思っていい様です。
かつては、
「パンク修理の方法がチャリと同じ。」
と言うことで自転車販売店でもなんとか修理が可能、というメリットもあったとか。
なのでビジネスバイクはスポークなのだ、という話も聞いたことあります。
※チャリンコ屋さんで、バイクの硬いタイヤの組込みができたかどうかは別として、確かに修理手順は一緒ですな。
オンロードでの性能的だけ見れば、軽さと剛性は圧倒的で、ワイドなハイグリップタイヤを履けたりするのでキャストホイールが圧倒的に優勢らしいです。
※スポークホイールで履けるハイグリップタイヤってあるのかしら?聞いたことないわ。
でもバイクは性能だけで勝たれるもんじゃないですしねえ。
ですが。
初期の頃のキャストホイールは実はスゲエ重たいのです。
初期のキャストホイールには普通にチューブタイヤを採用してたりするのです。
タイヤの太さもスポークホイール仕様と一緒だし。
旧車の純正キャストホイールにはメリットはあんまりない気がしますな。
ちなみに・・
キャストホイールが公道用のバイクに採用され始めた頃、
当時は、リムの加工精度が悪かったんだか、まだチューブレスタイヤのノウハウが足りなかったんだか知りませんが、
キャストホイールでもチューブタイヤを採用したバイクが多いです。
※そもそも、当時はチューブレスタイヤ自体がほとんどなかったのではないかと推察します。
この手の古いバイクのキャストホイールにチューブレスタイヤを組んでしまうと、
「走行中にタイヤがリムから外れる。」
と言われていました。
リムの形がまだチューブレス対応になり切ってないとか、リム自体が浅いとかまことしやかに噂されてたものです。
※一応、ちゃんと組めば空気は言うほど漏れないようですが。
実際走行中に外れたという話はきいたことはないのですが、
もし走行中にフロントタイヤが外れてロックしたらまず間違いなく大けがします。
走行中なら吹っ飛びます。
実際に、当倶楽部のZ1-Rはキャストホイールですが普通にチューブ入れてます。
※確かGSX1100Sもチューブ入れてたような気が。
80年代初頭までのキャストホイールのバイクは一応、チューブタイプのタイヤの方が安心できるっぽいです。
実は自分のバイクのタイヤのパンク修理ができる人は多くない
道路もなんとなく綺麗になってる気もするし。
チューブレスタイヤはパンクしたのも気が付かない人もいるくらいだし。
皆意外と無頓着というかリスクに対する想像が出来てないというか。
※昔はワタクシもできてなかったので人のこと言えないのですが。
もしパンクしたら・・。
と言うことは考えておいた方がいいですよ。
最悪、その場でツーリングは終了になりますので。
パンクしても自分で修理できればいいのですが、
最近のバイクはメンテフリーを目指しているようで素人が普段バイクのメカに触れる機会はほとんどないし、メーカーは素人がバイクに触るのを嫌がりますね。
それでもメーカーが何と言おうが出先でのトラブルはあるのです。
※バイクなんて素人が積極的に弄って遊ぶものだと思うんですが。
オフ車歴が長い人でもタイヤ交換はお店でやってもらってるような人は、自分でタイヤ交換した経験がない人は少なくないです。
※都会のオフ車乗りはほとんどそうです。
パンクするなんて想像もしてないのでツーリングに工具も道具も持ってきてませんし。
こうなると、いざという時何もできないのです。
※こういうこともあるので林道ツーリングはベテランでも一人で行くな、と言うことを口を酸っぱくして言っております。
意外とみんな出来ません。
※無理やりやってチューブに傷つけたりする人多数。
チューブタイプのタイヤのパンク修理は、
けれど、
数をこなせば誰でも出来るようになるものなのですよ。
※最初の一歩のハードルが高めですがね。最初は泣きながらやって覚えるんですよ。
パンク修理ができれば、タイヤ交換もできますよ。
やることは同じなので。
旧車乗りやオフ車乗りなどのスポークホイール装備のバイクに乗ってる人は経験としてパンク修理の練習をしておくといいですよ。
まあそういう機会はなかなかないのでしょうが。
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まとめ
何十年バイクに乗ってるベテランでもパンクしたことがないという人も実際多くいます。
逆に、運がないのか頻繁にパンクする人もいるのです。
次にパンクするのはアナタのバイクかもしれないのですよ♪
パンクトラブルは実際にあってみないとその大変さはわかりません。
出先でパンクしやがると目の前が真っ暗になりますな。
ツーリングの予定はその時点で大幅に狂いますし。
パンクが怖いからと言ってバイクに乗らなくなるのは本末転倒ってやつですしねえ。
あんまり脅かすのも何なんで、美味しそうな画像をおまけにつけておきます。
※最近この手の混ぜ蕎麦系が好き。
とりあえず、
アナタのバイクのタイヤの空気圧は正常ですか?
これくらいはしてあげてもいいような気もします。
チューブレスタイヤのバイクのオーナーさんもすぐにタイヤのチェックをしてみてもいいと思いますよ。
もしかしたら、釘の一本でも踏んずけてエアが抜け気味になってるかもしれません。
※その場で修理しない場合、タイヤに噛んだ異物は抜かないほうが空気が抜けない場合もあります。
チューブタイヤのバイクのオーナーさんはタイヤの空気圧にはちょっと敏感になっておいた方がいいですよ。
タイヤの空気は、ちょろちょろ抜けたりするものです。
※スローパンクチャーとか言いますな。
空気圧不足だとパンクを誘発する可能性が高いのです。
脅すわけではありませんが、パンクなんてしないほうがいいに決まってるのです。
パンクを未然に防ぐためには知っておくべきことがある。
パンクして場合には準備しておけば何とかなることもある。
という話でした。
パンク修理に自信がなければ、JAFに入っておくことです。
JAFは結構ありがたい存在です。
ちなみに・・
豪州のど真ん中を南北に走るウーダナダッタトラックという何百キロも続く砂漠の未舗装路があります。
20年ほど前に行きました。
※一応道はある。有名なピンクロードハウスがあったり、映画:「マッドマックス。」のロケ地になったクーパーペディの近くです。
250kmとか300kmごとに一応集落がある(とはいえ、舗装路は数百メートルのみ)のです。
ある集落のパブでウェルカムノートみたいな要するに旅人が好き勝手に書くノートがありました。
結構日本人の書き込みがあって大変面白いのですが、その中に
「バイクが道中何度も何度もパンクして這う這うの体で何とかこの町にたどり着きました。」
みたいな書込みがあったのを覚えています。
結構長い書込みで、読み込んじゃったのですが初めてパンク修理したとか書いてあって。
その後はちゃんと走破できたのか心配になりました。
言っておきますが、ここは年間何百人も遭難するルートです。
入口の街や通過する街では必ず「通ったからね!」という足跡的なものを残せと言われました。
通過に際して挨拶に行った集落の警察官の家で夕飯をごちそうになったのですが、
リビングに「MISSING(行方不明)」と書かれた顔写真が大量に張り付けてあるポスターがありました。
日中は40度近い気温で乾燥しきった土地なのでマシントラブルで動けなくなると、わずか数日で本当にミイラのように干からびちゃうらしいんのですよ。
※ワタクシ達が通過した3日前にも欧州の旅行者が遭難してたのが発見されたそうです。
日本では大丈夫かもしれませんが、こういうところではたかがパンクですが命取りになりかねないのですよ。
極限の環境に行くときは何でも自分で対応できないと本当にヤバいのです。
※もちろん豪州にJAFはいませんしねえ。