バイクの発電力には限りがあります。
電装品を追加する場合、どこかの電力を削減したほうがいい場合もあるように思います。
レギュレーターやバッテリーに負荷もかかりますしねえ。
当記事の目次
ヘッドライトやウインカーで電圧降下するようだ
まあ35年も前のバイクの配線なので仕方ないのですが。
ツーリング中にセルが回らなくなるというトラブルを経験したワタクシです。
原因と思われるレギュレーターや中華製バッテリーを更新したのですが、イマイチ信用できないワタクシです。
今後も
バイクからUSB経由で電源を取ってGARMINのGPSを使いたいし、もしかしたらスマホの充電もするかもしれません。
そんなわけで発電量と現在のバッテリーの電圧管理を常にしておきたい。
※みんなハンドル周りにバンバンガジェット追加してツーリングしてるけど発電力とか大丈夫なのかね?
ということでVT250FHに電圧計を追加したのでした。
※USB電源付き電圧計。今まで付いてたUSB電源と入れ換えて装着。
配線がシンプルで好感が持てる。
電圧の他、USBポートや温度計もついててお得♪
カウル付きのバイクはホントにこういう追加装備を隠す場所がたくさんあってよいですな。
追加した電圧計によると・・。
どうやらヘッドライトやウインカーを点灯させると電圧降下がおこるようなのですよ。
※ポジションでは電圧降下は起こらない。
昔のバイクはヘッドライトを点灯させるのに、
ライトスイッチなどのスイッチやコネクタを経由して電力をヘッドライトバルブに供給していました。
非常にわかりやすくていい配線なのです。
ただし、
経年劣化で回路全体のいろんな箇所の導通に抵抗が生まれます。
各箇所の抵抗は電圧低下を引き起こし、電力がヘッドライトバルブに届くまでに減ってしまいます。
こうなると
まあ良くないことにつながるわけですよ。
ヘッドライトのバルブをH4からLEDに変えてみる
LEDヘッドライトは
ライトユニットごと変更するとか大げさなものではなく、
ヘッドライトのH4バルブをLEDバルブに変えちゃおうって話です。
これなら気軽に試せますし。
LEDバルブはすごいたくさんの商品がある。値段もピンキリ。
今どきのLEDヘッドライトバルブは凄いね。
昔は放熱用のフィンが付いてたりしてかさばるため、スペースに余裕のないバイクや車には使えなかったもんです。
今売ってる奴はH4バルブとサイズは変りませんな。
VT250FHの場合、
カウルを外したほうが作業しやすいです。
※ヘッドライト裏側に手が入らないため。
カウルを外さないと手が入らなくて取れないのよ、このソケットが。
今回は右カウルを外して作業しました。
その前に。
H4バルブ点灯時の電圧降下をチェック
ウインカー球もしっかりポジションランプが点いてる。
これじゃ充電しないな。
これでもマニュアルの14V以上にならない。
続いて、
LEDバルブに交換して
LEDバルブ点灯時の電圧降下をチェック
それほど劇的には変わらんのだな。
うむ。
とりあえずLEDバルブに変えるだけでも電圧降下が低減しましたな。
非常にわかりやすい。
安売りの 中華製 LEDバルブでさえ、省電力になってるのですなぁ。
ちなみに・・
LEDバルブは省電力&超寿命が売りです。
中華製のLEDバルブはともかく 最近の純正LEDライトシステムはほぼ電球切れがないそうですな。
そりゃすげえ。
と一瞬思ったのですが、
今どきの変形ライトがカッコいいかどうかは別として10年後はとんでもない時代遅れのデザインになってるかもしれませんな。
最近のバイクや車は変に個性を主張したりするから、
実際に使うときに掃除し難かったりするし、
時間が経過すると流行が移り変わるので古臭さが際立つことがあるんですよねえ。
それに コケることも含めて ライトユニットが壊れると修理代はクソ高いのです。
コケなかったとしても次第にレンズは曇るし、10年もすれば交換が必要になるでしょう。
その際、独自設計の異形ライトユニットって供給されるのかね?
ポジション付きウインカー用のLEDなんてあるのか
しかも、ウエッジ球じゃない昔の2ポイント式ソケット対応の奴なんて。
と思って探してみたらあるっちゃある。
でもライトと違ってウインカーはずーっと点けっぱなしで走るわけではないしなぁ。
というのも、
ウインカーの電球自体の抵抗が減るとウインカーリレーが上手く作動しない可能性があるのですよ。
ハイフラッシャーになりがち。
そうなるとコントローラー的な装備を追加しなきゃならないので面倒だからです。
確実に電圧ドロップは改善するでしょうが採用はちょっと考えることにします。
色々考えつつもアーシングの可能性も探ってみることにします。
VT250FHはヘッドライトのアースライン(緑)とウインカーのアースライン(緑)は途中で繋がってレギュレーターにつながっています。
この配線の途中にアースラインを増設してバッテリーのマイナスに接続すればアーシングは完成するのですが、
よく考えたら同じアースラインを使っているポジションランプでの電圧降下は見られないのでアーシングの効果は高くないかも。
※やはり電圧降下はプラスラインのどこかで起きていると見るのが正しそうですな。
ヘッドライトやウインカーの配線の抵抗を探ってみるかなぁ。
でも抵抗の源がスイッチ自体だったりするとお手上げなんだよねえ。
古いバイクはバッ直配線とアーシングをすべきだとは思う
今回はLEDバルブという安直で安価な手法に流れましたが。
根本的な解決にはなっていません。
ライトを点灯するのは自分の身を守ることにもつながるので、ヘッドライトはある程度は明るくないといけません。
でも個人的には古いバイクや車のライトは電球式が良いと思うのですよ。
ハロゲン電球で回路が健全であれば明るさは十分だし、「バッ直。」を使えば車検だって問題ないし。
※最近の眩しすぎるライトの車は規制すべき。眩しすぎて危ないし揉め事の原因になりかねないし。
とはいえ。
ヘッドライト回路のどこかで抵抗を持ったまま運用してコネクタが溶けたり、
ライト点灯で電圧降下しすぎてツーリング中にバッテリーが上がったりするのはいただけません。
なにより、
いきなりスパっ!と点灯するダイオード系の躊躇ない点灯は古めの車やバイクには合わないんですよねえ。
古いベスパの電装をお金をかけてフルLED化したY君は1年もしないうちに元に戻してたし。
※スパッと点灯するブレーキランプがベスパには似合わないことに気が付いたそうで(笑)
こういう場合は「バッ直。」でハロゲンバルブを使うのがベストなんですよね。
古いバイクであれば効果はてきめんです。
昔から「バッ直。」はキットが売ってるのでこれを使えば素人でも組むのは難しくありませんしねえ。
これも値段はピンキリ。
保安系の部品は名前の通ってるメーカーのものを使うといいよ。
リレーの知識があれば余裕で作れますが面倒くさいのでキットで買っちゃった方が楽です。
※この手の自作物は安く上げようとしたら意外と時間もお金もかかったなんてこともあるんですよ。
当倶楽部のZ1-RやZ750D1、ロータスヨーロッパも「バッ直。」回路を組んでいます。
もちろん車検はOKです。
それどころかこの手の旧車は「バッ直。」しないと、たぶん光量不足で車検に通りません。
また、
ライトのマイナス配線をボディアースしてるような車種もあるかと思います。
こういう場合は、アースポイントからバッテリーのマイナス端子迄アースラインを増設してやると光量が上がることがあります。
古いバイクや車はこういうちょっとした手入れをすると使い勝手が良くなることが多いのです。
今回、VT250FHはLEDバルブという安直な手段を使ってしまいましたが、
根本的な解決をするにはヘッドライトブースター的な「バッ直。」回路の導入のほうがいいでしょうねえ。
※LEDバルブの耐久性や使い勝手など実証実験はしてみたいので今回はこれで良しとします。
まとめ
スパっと点灯するのはイマイチいただけませんし、夜走ってみたわけではないので明るさも未知数です。
とまあ課題は残りますがヘッドライト点灯での電圧降下は改善しました。
とりあえず電圧に関しては走行中にヘッドライトを点灯しっぱなしでも問題ないかな、というレベルにはなりました。
これでツーリング時に遠慮なくライトを点灯できるってもんです。
走ってれば14V台になるわけだしねえ。
よく考えたら、そもそも電圧計が正しいかどうかの検証もしてないな。
まあ、いい。
目安にはなる。
バイクは昼でもライトオン!が叫ばれてもう30年位経ちますな。
なので、
ヘッドライトが点灯してないバイクは車からも人からも認識されずらい。
ライト点灯しないで走ってるバイクもたまにいますが危険度が増すってことですな。
※トンネルとかでもライト点けないのかね、そういう人は。
なんであれリスクは少ない方がいいのです。
絵面が地味なのでいつものように飯の写真を。
夏限定らしいので食べておきました。
とはいえ、
中華製のLEDバルブですのでいつ何時不具合が発生するかわかりません。
突然サドンデスする可能性も高い。
まあそうなったら出先のカーショップとかでH4バルブを調達して対応すればいいのです。
LEDバルブを購入したネットショップのコメントではいいことばかり書いてありましたが、
ワタクシのワタクシに寄るワタクシのためのLEDバルブの耐久度テストはこれからなのでした。
明るさにフォーカスしたLEDバルブの記事は世の中に多いけれど、
消費電力について書いた記事はそれほど多くないので誰かの参考になればいいのですが。