
梅雨が明けた最初の連休を利用して木曽路を攻略することにしました。
せっかくなので連泊してポイントを絞って出来るだけ歩いてみようということに。
これが予想以上に楽しかったのです。
最初は「阿寺渓谷編。」です。
3連休で木曽に行ってきた

いつも通過するだけだった中山道の木曽エリアは地味だけれど素晴らしい場所が多いです。
急いで通過するだけなのはもったいないのです。
先日、Z750D1でちょろっと走った木曽路ですが、
改めてゆっくり回ってみたいと思ったのですよ。
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そういえば何度も何度も通過はしているけれど、あんまり詳しくは知りません。
大昔、ソロツーリング中にキャンプ場がなくて探し回った記憶がありますが、
泊まって周囲を見て回ったことはありませんし。
今回は某キャンプ場をベースキャンプとして連泊、
そこを拠点にポイントを絞って徒歩での散策をメインとしました。
「阿寺渓谷。」はその第一弾です。
阿寺渓谷とは何ぞや?

木曽川に流れ込む川は全部水が綺麗なのですよ。
「阿寺渓谷。」は木曽川流域で最も有名な渓谷と言ってもいいでしょう。
阿寺川がちょっと深くなってる場所の水がマジで青いので「阿寺ブルー。」と呼ばれています。
他には何にもないのですが この「阿寺ブルー。」を見に日本全国から観光客が訪れるのですよ。
この阿寺川流域は徒歩で上流まで散策できるのですな。
こりゃ行ってみたい。
ワタクシは大昔に阿寺渓谷の入り口までは行ったことがあるのですが、
ツーリングの途中だったため、奥地まで入り込みませんでした。
※当時は大きな駐車場がなかったような・・渓谷の入り口にバイク止めてちょっとだけ見に行った程度です。
阿寺川と木曽川の合流近くでも阿寺ブルーの片りんを目にすることができます。

阿寺渓谷入り口。
ココはすぐ木曽川との合流なのですが軽い阿寺ブルーは見られます。
川遊びしてる人がたくさんいます。
なので、今回の木曽路攻略の第一段として「阿寺渓谷。」を徒歩で攻略することにしたのです。
実際に阿寺川の川面を肉眼で見ると、ほんっとに川が青いです。
多分、川底の石が白いのも関係してるんでしょうが、ほかの流域ではここまで青くない気がします。
※お隣の「柿其渓谷。」も素晴らしいみたいですが。
このエリアは急流が多いのでダムも多いんだよねえ。
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上流の阿寺渓谷キャンプ場まで歩ける

ココまで徒歩で歩いて上がれます。
普通に舗装路ですので楽勝です。
阿寺渓谷には一般車両は入れません。
その代わり、シャトルバスが走っていてキャンプ場のかなり手前までは行けます。
基本的にこれで十分景色を堪能できるはずです。
復路はずっと下りなので体力はあんまり使いませんので、歩いてみるのもよろしかろう。
※川も森もずーッときれいですが 心が汚れていると 1時間も歩くと見飽きます。
ただし。
こういうのは体力のない女子供やご老人に任せればよろしいのです。
ドライブやツーリングの途中でフラッと寄ってみたという人も多い感じです。
※サンダルで来てるような人もいるしな。
実際、観光客の大多数はシャトルバスに乗るようです。
片道6kmくらい歩けよと思いますが、歩きたくないというニーズがあるのでしょうねえ。
ワタクシたちは当然の様に徒歩で往復します。
なんでもそうですが これくらいの距離なら 徒歩のほうが感動は大きい気がするためです。
※ただケチなだけ、という気もしますが。
駐車場には県外のナンバーを付けたバイクが止まっていて、
明かにバイク乗りといった格好をした人たちが警告入り口付近をうろうろしていますが、
バイクで来る場合はケチらずにシャトルバスを利用するのがおススメです。
※徒歩で疲れちゃうとその後のバイクが楽しくなくなるので。
賢い人は渓谷入り口の駐車場で電動自転車をレンタルして完全攻略に挑んでたりします。
渓谷沿いの登りですが舗装路なので電動アシスト自転車なら楽勝でしょうねえ。
※実際、自転車の交通量はかなり多いです。

阿寺渓谷。
こういう景色の中を歩くのだ。
もちろん自転車でも楽しいとは思う。
しつこいようですが、ワタクシたちは徒歩での攻略です。
※自転車を借りるのもお金がかかるのですよ。 ケチ
てくてくと歩きつつ、名所や注目スポットに立ってる看板をイチイチ立ち止まって説明を読むのです。
それに。
夏の木曽路の木漏れ日が差す渓谷を徒歩で散策なんて素敵じゃないですか。
※山の中でも直射日光が当たるとじりじり暑いんですが。
というわけで。
朝7時半に長野市のはずれにある当倶楽部を出立しました。
※この遅い出立時間が舐めているのですが長野県内の移動ですからね。
今回の足は「アバルト595コンペ。」です。
高速道路で長野から塩尻まで移動、そこからR20、R19とつないで木曽路に入りました。

アバルト595コンペティオーネ。
キャンプは最近こればっかりですな。
昨年も伊勢神宮や奥会津にキャンプに行きました。
※書く時間がなかったので記事にはしてません。
そのあとはずっとR19です。
阿寺渓谷入り口交差点を曲がれば間違いなくつきます。
バイクで行く案もあったのですが、
このくそ暑い真夏にバイクで出かけると汗だくになるし、休憩のたびにヘルメットを脱着するのは嫌になるのです。
中高年は35度を超えたらバイクなんて乗るもんじゃありません。
根性で克服できるほど、最近の夏の暑さは甘くないのです。
※エアコンなしの車にエアコンつけようかと本気で画策しています。
エアコンってすげえよ。
特に出先で歩きまくるような旅をするときは体力を温存したいので、
クーラー付きの車で快適に移動するに限ります♪
若さと根性論で頑張ってた20年前とは夏の暑さが全然違うのです。
無理して熱中症になって事故るなんてのは避けたいですし。
※中高年ライダーの熱中症発症率は高いと思うんだけれど統計はあるのかねえ。
いいんですよ、根性なしでも。
無事これ名人。
所詮遊びなので、楽しんで無事に帰ってこられれば別にどんな手段でもいいのです。
ちなみに・・
阿寺渓谷は木曽路では割とメジャーのですが、途中で飲料や食べ物を補給できる場所はありません。
トイレの箇所も限られています。
それほど設備は整っていません。
自然を売りにする観光スポットなのでそれでいいのですよ。
当然、お弁当や飲料は持ち込みでになります。
が。
阿寺渓谷の近所にはスーパーマーケットはありません。
もちろん、
コンビニはまあそれなりにあるとはいえ、
原住民はどこで生鮮食品を買いだしているのかマジで不思議です。
※ドラッグストアも結構ある。
木曽路は二桁国道とは言え、スーパーマーケットが異常に少ないのです。
※その代わり、道の駅が村ごとにある(笑)

阿寺渓谷のゲート。
このくらいまでなら体力もMAXなので楽しみMAXですな。
最近のコンビニ飯は食堂並みに高いので、スーパーの地元民用お弁当が重宝するのです。
※スーパーマーケットはペットボトル飲料も安いのです。
ワタクシは旅するときは地元のスーパーマーケットでお弁当を買うのが好きなのですよ。
地域の特産物とか安く買えたりしますしねえ。
※この時はトマトが20個くらい入った箱が1000円ちょっとだったし。買って帰ろうかと思いました。
今回の旅では阿寺渓谷からR19を十数キロ北上したところのスーパーを利用しました。
近所にスーパーが少ないので朝9時半の時点でお弁当は全部売り切れ(笑)
※オニギリすらもない。
仕方なく、普段は買わないパンを購入することに。
※腹持ち悪いし、コスパ悪いし、喉乾くので普段の歩きイベント時には基本的にパンは食べないです。

阿寺渓谷。
途中で河原に降りて靴と靴下を脱いで足を川に浸しながらパンを食べました。
浅いところはそれほどブルーではないので人気がないのだ。
※水は超冷たい。
今回の旅では何度もこのスーパーを利用しましたが、
午後になるとロックアイスも板氷も売り切れます(´;ω;`)
※周辺にキャンプ場はあんまりないハズなんだけれど。
今回は田舎の夏のスーパーマーケット事情もよくわかりました。
いろいろと勉強になるな。
とりあえず何でもある。
阿寺渓谷攻略作戦

※駐車場には料金徴収のおじさんがたくさんいますが観光パンフレットはありません。
阿寺渓谷の散策路は1車線強の完全な舗装林道ですので歩くのに問題はありません。
ちょっと遠回りになる未舗装の山道である遊歩道に行かない限り、靴は普通のスニーカーでも問題ないです。
※ライディングシューズではちょっときついかも。ドライビングシューズは論外ですが。
ワタクシたちは道を外れた どうせ登山道並みの 遊歩道とか行っちゃうので、登山靴にウォーキングポールと言った装備です。
長野の山や渓谷の散策をする場合、登山靴は正解です。
足の裏の疲れ方が全然違います。
車移動なので多少装備が増えても関係ないのです。
実際、散策路道中で明らかなバイク乗りという格好の人を何人も見かけました。
※多くのライダーは渓谷の散策路入り口付近であっさり退散していたようです。
それと、小さい子供連れの家族やカップルが多い印象です。
※お父さんが張り切りって小さい子供とお母さんがついていく登山でよく見るパターンです。
徒歩で散策している人は結構多いのですが、電動自転車で散策している人もかなりいます。
往路はずっと登りなのでそれなりに疲れますが、電動自転車ならキャンプ場まで楽勝で行けるはずです。
高級そうなキャンピングカーばっかりいます。
※ワタクシたちは貧乏キャンパーなのでこういう所での宿泊は避けがち。
途中で休憩するポイントあんまりないのですが、
観光客はそれぞれが適当な個所で川に降りて水浴びとか勝手にしていました。
※多分、非公式なんだろうけど。

阿寺渓谷。
この日は天気にも恵まれたため、景色が素晴らしくよかったので水遊びが楽しそうでした。
事故にあっても自己責任ってやつですな。
※救急車なんて来ないよ。
でも渓流の水って超冷たいので長く浸かってられないんですよねえ。
この日の水温は13度と表示がありましたが、10分も使ってたら血の気が引くレベルで冷たい。
※この日の木曽地方の最高気温は31度。長野県内でも涼しいほうです。
今回の旅で思い知りましたが木曽路はどこに行っても外人が多いです。
ここ阿寺渓谷ではアジアンな外人を多く見かけました。
※老若男女問わず、かなりの頻度で刺青入り。
外人は水が冷たくないんだろうか?
ザブザブ渓流に入ってる外人がたくさんいました。
ちなみに・・
阿寺渓谷には一般の車は入れませんが、阿寺渓谷キャンプ場を予約した車なら入れます。
※知りませんでした。
なので、細い道なのにデカい車が走ります。
路肩がない箇所もあるのですが県外ナンバーのデカいキャンピングカーが普通に走ってきます。
※結構ヘタというか見通しが悪くても退避ゾーンがなくても突っ込んでくるのはどういうことだ?
年に何度か自転車と接触してそうです。
※お互い対向車中来ないという前提で突っ込んでくるので危ないです。
常時ヒヤリハット案件が多発してそうです。
まとめ

素晴らし景色と阿寺ブルーを堪能することができますので機会があれば行ってみることをおススメします。
一見の価値ありです。
SNSきっかけで知名度が上がってきた「阿寺渓谷。」ですが、
長野県民は出不精な人が多く、行ったことがある人はそれほど多くはないのです。
※阿寺ブルーはとにかくSNS映えするからねえ。

阿寺渓谷ガイドマップ。
難易度は低いけど景色は素晴らしいのでそれなりに歩く人も多いみたいです。
事実、ワタクシの周りの長野県人は阿寺渓谷に行ったことがある人はほとんどいません。
片道6kmとまあそれなりに歩くのですが調子に乗って遊歩道とかに入り込まなければ楽勝・・だと思います。
※舗装路を外れた遊歩道はそれなりに登山装備が必要ですよ。
肉眼で「阿寺ブルー。」を見た時は声が出るくらい綺麗でした。
※木曽川に合流する直前でも「阿寺ブルー。」は見れますが途中の狸が淵あたりは圧倒的な青でした。
普通に川に入ってる人もいました。
SNS用の映える写真は撮り放題なのにねえ。
真夏でも沢を渡ってくる風はかなり涼しいし、水が澄み出ている崖の横を歩くとヒンヤリします。
夏の行楽としてはいいと思うのですがね。
※多分、秋は秋でも紅葉が綺麗だと思います。
木曽の山の中は日本昔話に出てきそうな光景だらけです。
木曽路は何度も通ってるのですが改めてじっくり歩いてみて大変良いところだということを実感しました。
何度も通過しているハズなのに、
いつもわーわー言いながら走り回ってだけだったので、阿寺渓谷のすばらしさを全然知りませんでした。

阿寺ブルー。
何せこんな観光パンフレットみたいな画像が撮れまくる。
300枚位撮影したよ、ワタクシは。
※帰路は写真撮るのに飽きた。
周辺には観光スポットはあんまりないのがいいのですよ。
外人はいるけど うだるようなごちゃごちゃした数の人がいない。
観光客がごった返す観光地に行くのは嫌ですが、これくらいなら許容範囲ってもんです。
出かける先に迷ったら木曽路はおススメですよ。
次の記事は、
【木曽路ウォーキング2】馬籠宿から妻籠宿までの中山道を歩く
に続きます。
ちなみに・・
木曽路には日本人より外国人の観光客のほうが多いです。
マジでどこに行っても外人が大量にいます。
とんでもない山の中にもいますし、木曽路のR19をずっと歩いてる外人とかもいます。
※日本人はそういう旅は苦手なのでやらないね。
キャンプ場でも半分が外人のグループでした(笑)
※今回泊まったキャンプ場では圧倒的に外人が多かったです。
仕草や匂いで日本人でないことがわかります。
※最近、人種を問わず刺青してる外国人がすごく多いし、奴らはすぐ半裸になるのですぐわかるね。
全般的に木曽路には派手な観光スポットや有名な美味いもんはありません。
高速道路もないしR19一本と言っても過言ではないので交通の便も良くないです。
だからこそ、日本の情緒あふれる景色がたくさん見られます。
ワタクシたちは今回それを思い知りました。
この街道を昔の人たちは歩いて進んだのですなぁ。
インバウンド需要に頼りきりになるのは、
日本の衰退以外の何物でもないと思うのですが、
外国人観光客は日本人以上に日本の素晴らしいところを知ってるようです。
※なんで木曽路が外人に人気なんだろうね?物理的に京都と東京の間だからか(笑)