時折、雪降ってる峠でスピード出してる車を見ますが大丈夫なんでしょうか?
冬の峠道はいつもより慎重に走るべきですよ。
例え4輪駆動でも最新のスタッドレスを履いてたとしても。
当記事の目次
雪や氷が残ってる道路はゆっくり確実に
その際、年末年始の大雪がかなり残っている急坂を登り下りしてきました。
冬季の菅平への道は、R406しかありません。
の二パターンが選択できます。
※今回、ワタクシ達は、往路は北から入る須坂ルート、復路は南に抜ける真田町ルートを選択しました。
ワタクシ達が愛用する雪上マシーンは普段使いスペシャルの寒冷地仕様の4輪駆動(生活4駆)のMT車「ラパンSS。」です。
※雪が舞うようなとき、峠越えをするならラパンの軽さと一応4駆、MTでクラッチ操作する方が安心できる性質です。
まずは登りにて。
一応除雪は軽くしてあったものの、登るにつれ路面の凍結が増え、シャーベット状の雪の下がアイスバーンという状況が増え始めます。
えっちらおっちら安全に法定速度(!)で登ります。
※ちょっとラインを外すとタイヤ滑ります。見るからに路面が凍っています。
スタッドレスでも2輪駆動だと坂を上れず、道の途中で放置されている車両も何台か見かける始末。
※この状況が数日続いたことは、道路わきに乗り捨てられた複数台の車が物語ります。
年末年始の大雪からかしら?
さらに、
タイヤが空転してこれ以上登れなくなった車が道の真ん中でハザード焚いて止まってたりしました。
※道の真ん中でハザードたかれても後続車はどうしようもないですがな。
轍を外れないと抜けないし。
中の人は無事に脱出できたのだろうか。
乗り捨てられた車は雪に埋もれてたのでナンバーまで確認できませんでしたが、おそらくは県外のスキー客と思われます。
恐らく、路上で動けなくなった車のドライバーはは「二度と2駆の車で冬の峠に挑もうとは思わない。」ハズです。
ドライバーや同乗者は改めて雪や氷の怖さを思い知ったと思うのです。
雪国の雪や氷、冬の峠を舐めてはいけないのです。
※あの後、無事に対処できていればいいのですが。
とはいえ、
雪国以外の人は「雪や氷の怖さを知らない人が多い。」のではないかと思うのですよ。
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ちなみに・・
長野県上田市菅平。
意外にも日本有数の極寒地域です。
年に何度か、日本で一番冷える朝を迎えたりします。
※マイナス20度とかシャレにならんレベルで北海道より寒い。
行ってみるとよくわかりますが、本気で寒いのですよ。
標高は言うほど高くないのに不思議です。
※地形的な理由?とにかく風が通るのでくそ冷える。
雪を楽しむスキーでさえ、風がある日は行きたくない位寒い。
寒いだけで雪がないことも多々あるのが菅平です。
しかも、菅平割という誰でも使えるサービスでリフト券が1000円引き♪
2022年1月2日は天候もよく、風もなく、雪質もよく、最高のスキー日和でした。
※逆に、今までこれほど気持ちよくスキーができた菅平は初めてでした。
どんなに性能のいいスタッドレスタイヤでも
こうなると、どんなにいいタイヤでも性能を発揮するには限界があります。
路面をしっかりつかんでいないタイヤは、どんなの高級&高性能でも真価を発揮することはできません。
動かないことが前提の路面にしっかり押し付けられて初めてタイヤは機能するのですよ。
大抵の場合、
車の重さがかかるので、常にタイヤは適度な荷重で路面を捉えています。
なので、
機能するのです。
ところが、
氷の上のシャーベット状の氷の粒を踏むと、粒が動いて本来動かないハズのタイヤと路面の接地面がズレるわけです。
いきなりズルッと来るので結構怖いのですよ。
※「ベアリング効果。」って言うと思いました。砂利道をオフ車で走る際と同じ。
表層は荒めのシャーベット、下層は氷の板です。
これが、
で、発生していると車のタイヤはなすすべもなく滑ります。
・・スキー場につながる峠って、大抵勾配があるグネグネ道で、滑る条件が満載ですね。
今の車の性能
今どきの電気仕掛けの車のタイヤは空転を勝手に補正してくれたりもしますね。
メーカーによって呼び方は違いますが、タイヤの空転防止センサーを搭載してる車種が多いです。
※スイッチでオンオフできるのが普通?アバルト595はTTCというスイッチがコレです。
とりわけ現代のAT車にはこういう制御が満載なので、条件が悪い道でも気にしなくていいのかもしれません。
それほど今の車は高性能なのはどうも間違いがなさそうなのですよ。
そして素晴らしい技術で作られた最近のスタッドレスタイヤは、
「完全に雪がないつるつるの凍った路面での性能は格段に進歩している。」
ように思えます。
電子制御やサポート機能のない昔の車で、雪道のドライブは格段に難しいのです。
今どきの車は、高性能な電子制御によって、冬の峠道を難なく走破することができます。
なので、
凍った路面とはいえ、何も知らなくても結構なスピードで走ることが可能なのです。
※危ないので決しておススメはしませんが。
そして、
大抵の場合、その手の補正機能やタイヤのグリップ性能や路面の滑り具合は、ドライバーはほぼ意識しなくてもいいのですよ。
本来慎重になるべきところで、無意識にいつもと同じ調子で、いつもと同じペースで運転できちゃうのです。
「最新機能でも破綻すると事故になることがある。」
ということも忘れがちです。
※ハイスピードでシャーベット&凍結路面に突っ込み、ブレーキかけたり、ハンドル切ったりして曲がり切れない、等。
さらに、
ということは十分考えられます。
ドライバーが路面の状態やその時の車の動きの特性については、アナログ的に知っておくことは無駄ではないと思うのですよ。
※物理の法則、みたいなもんです。
冬の長野の峠の路面なんて、
「人間が普通に歩けないくらい凍ってる。」
ことは珍しくありません。
高性能な車+高性能なスタッドレスタイヤは、そんな路面でも結構普通に走れます。
それがいかに凄いことであるか、頭で理解すれば多くの人は慎重になるハズなのですが。
普段雪のない地方ナンバーの運転は荒い傾向がある
スピードを控える、車間距離を取る、のは、自分の身を守るためです。
雪の峠の同じ悪条件でも、すごい勢いで後方から距離を詰めてくる車が居たりします。
大抵県外ナンバーの4駆ツーリングワゴン系か、4駆ミニバン系ですね。
※意外とSUVというかRV系は慎重な人が多い印象。
どこの誰が、いったい何キロ出してるんだか知りません。
雪とか凍った路面の怖さを知らんのか、相当自分の腕に自信があるのか・・。
偏見かもしれませんが、雪の怖さを知らない普段雪のない所のナンバーが多いように思えます。
人が歩くのも大変なレベルの凍結路面を、よくまあ車で飛ばせるもんだと感心してしまいます。
※視界も悪いし、センターラインもはっきりしないので対向車もおっかないのに。
スキー場が近くにあるような雪の峠で事故ったら寒さで凍えますよ。
何事もないように無事に帰るのが基本ですよ。
スキー場の駐車場にいるナンバーを見る限り、お客さんは日本中から菅平にスキーに来ていますね。
もちろん、普段は全く雪が降らない地域からも来ています。
長野県の経済としては本当にありがたい。
どこのナンバーであろうとなかろうと、雪の峠では大抵の人は慎重に走って皆さん無事に遊んで帰ってもらいたいのです。
ちなみに・・
本題とは思いっきり離れますが。
菅平の 旅館関連者と思われる方が運転する ワンボックスの速さは異常ですな。
さすがに慣れているとはいえ、素晴らしいスピードで峠を駆け上っていきます。
素晴らしいテクニック。
そして度胸。
・・けど真似する気はないです。
対向車がはみ出して来たら、ワタクシはあの勢いでは止まれる自信がないです。
特に、R406の須坂側からのルートは先の見通しが悪い回り込んだコーナーも多いです。
コーナーに勢い良く突っ込んだら突然目の前に車が止まってハザード焚いてるかも!?と思ったら、ワタクシは勢い慎重になりますけどね。
事故は一番損です。
特に気温が変わり始める時間帯は注意
16:30のリフト終了まで遊んだので日も暮れ始めて、気温はみるみる下がってきます。
帰りの下りにて。
晴れた昼間と違い、冬のスキー場なんてのはどこでも日が山の陰に入ると、あっという間に気温が下がります。
こうなると、シャーベット状になった氷の状態が変化し始めます。
※端から再凍結し始めます。
轍が凍っていて、ラインを外すと大きく滑る。
融雪剤が効いていればいいのですが、どういうわけか今年は融雪剤の撒き方にムラがあるような印象です。
※アスファルトが露出してる箇所もありますが、氷の層がしっかり残ってる箇所が多い位でした。
この時間は上信越道の上田菅平ICから関東方面に帰る車が多く、渋滞とまではいきませんがそれなりに車は多いのです。
ここでも、
車の流れに乗らず、車間距離を詰めまくるドライバーがいるんですよ。
これで、車間距離を詰めて走る車がいますが、事故のもとです。
こんな状況では普段以上に距離を取るのが普通の神経だと思うんですが。
※車間距離は、前の車が事故を起こしても安全に回避できる距離をキープするのが基本です。
この日も車の列の何台か先に、デカくて重そうなワンボックスが軽のワンボックスを半分煽り気味な車間距離で運転してまして。
見てて危なっかしいというかハラハラします。
ブレーキランプの点灯頻度が非常に高い。
※典型的なAT車乗り。
危なそうな路面では、
というのがセオリーな気がしますが知らないんですかねえ・・。
事故を起こして大損するのはドライバーの勝手ですが、その後続が通行止めになるのは本当に勘弁してもらいたいですな。
皆スキーで遊んで疲れているので、余計なことに巻き込まれたくないものです。
出来ればハラハラしたくもないのです。
まとめ
でも、それにだけ頼って本当にいいのか?と思うことが最近多いです。
最近の車と装備なら走れちゃうんですよ、割とどんな悪路でも。
雪道などのグリップ力の少ない条件だと、電子制御の効力をフルに発揮できそうです。
※ブレーキもロックしないしねえ・・。
とはいえ。
「人がまともに歩けないような路面でも車が普通に走る。」
それが、いかに異常なことか想像してみるといいですよ。
その状態で、
事故なんか起こしてエンジンかからないなんてことになったら凍死しちゃいますよ。
なので、
いつも以上に、冬の峠道での運転は慎重に、注意深く、速度落として、車間距離を取る。
位の自己防衛すべきだと思うんですが。
※速い遅いはどうでもいいんですよ。
今年も厳しいご意見、お待ちしております。
出来れば、お手柔らかにお長居したい所存です。
ワタクシは追いつかれたら速やかに道を譲る主義です。
※特に冬は。夏でもそうですが頑張って引き離すのも面倒くさいし。事故に巻き込まれても面白くありません。
スキーに車で出かける以上、
上記のことくらいは心得ておきたいもんですな。
ちなみに・・
今どきの車は3ナンバーが当たり前で横幅がでかい。
その上、ハイブリッドなどで車重が重い。
そんな車で、
ただでさえ細いのに雪が路肩に溜まってさらに狭くなってる峠道で、ガンガン飛ばす気が知れません。
※スリップして制御不能になると、重くてデカイ車の方が勢いが付きがちです。
公道なので対向車もいますしねえ。
とはいえ、
一度くらい、クローズドコースで凍った道をラリーみたいに走り回ってみたいですな。
ちゃんとオフィシャル要員がいるようなところで。
ただ、ワタクシの様なへたくそが乗ったら車はボロボロになりそうです。
※崖落ちもありそうですしねえ。
そういえば、数年前に近所の林道でラリー選手権やってましたな。
あんな路面で飛ばしまくるのはまともな神経ではないと思う。
2019年6月。
本物のレッキ帳(コースの路面状態などを記した、コドライバーが持つあんちょこ)を見せてもらって感激しました♪
当倶楽部の近所の峠には、明らかにラリー屋と思われる凄腕のドライバーがたまに出没するので有名です。
ワタクシはやる気は全くないですが、ラリーってどこでどういう練習してるのかちょっと聞いてみたくもありますね。
※そういえば長野県道35号の地蔵峠頂上には、車のラリーコースがあるな・・。まさか車のレンタル・・とかないよな。