大河ドラマ真田丸のオープニングにも出てきたので有名です。
岩山から流れ落ちる複数の滝は非常に見ごたえがあります。
地理的には菅平や毛無峠、嬬恋エリアから近いのですが、なかなか行けないのですよ。
当記事の目次
近くて遠い米子瀑布
「米子瀑布。」というのは山奥の岩山から流れ落ちる数本の滝の総称らしいです。
長野の景勝地は全部山の中だと思ってよろしい。
長野県内は 山の稜線の下の方は平野だと言い張るけど 平野部はギリギリまで集落があるのが普通です。
集落が無くなるということは「人なんか住んでらんない位、山の中である。」ということに等しいのです。
ゆえに。
長野県内の平野部には景勝地と言われる名所はあんまりないと言っても過言ではありません。
※平野部にある善光寺とか松本城とか小布施とか軽井沢とか諏訪大社とかの方が例外っぽいです。
とはいえ。
長野の名所はどこも割と都市部に近いのですが大体ソコまでの道中は険しいのです。
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米子瀑布は車で須坂市街から1時間もかかりませんが、
2019年の台風以降、最近まで道路崩落で完全通行止めだったのです。
※工事現場まで行ったけれど本気の通行止めだったので引き返してきたことあり。
割とメジャーな米子瀑布ですら復旧までに数年かかっていますので、
マイナーなルートは崩落しても数年放置されるのはもはや普通になっています。
「長野の観光地は山の中にあるのでいつでも行けるわけではない。」
ということだけわかってれば大騒ぎすることはないのです。
「行ける時に行っておけ。」
これが当倶楽部の最近の合言葉になっているのでした。
今年の紅葉は1週間くらい遅いらしいね。
ということで。
今回の攻略ポイントは「米子瀑布。」になったのでございます。
※前日雨が降ったときの滝は水量が多くて迫力があるハズ、という浅はかな読みで突然決まりました。いつもそうです。
紅葉シーズンはシャトルバスのみだが
なので、紅葉シーズンはシャトルバスのみなのですが11月の3連休は自家用車で最寄りの駐車場まで行けました。
R406のファミリーマートを目印に曲がると「米子瀑布。」の最寄りの駐車場迄の道はほぼ一本道です。
※R406から案内板が出ていますので間違うこともないかと。
今回は途中でオジサンたちがいて協力金として一人500円を徴収されました。
施設の整備の人件費を考えればこれくらい安いものです。
※それより待ってる間、寒そうでかわいそうだ。
グネグネした道を10kmちょっと登ったどんつまりに駐車場がありますのでそこに車を止めて一応山登り装備をします。
※登山靴とウォーキングポール、クマよけスズなどはあるといいよ。
ここでトイレと散策路の案内、近隣の観光スポットなどの情報が得られます。
建物も割と新しくてトイレは綺麗です。
※山の中なのでトイレがあるだけでもありがたいですな。掃除や整備をしている方々には頭が下がります。
30台くらいは止められる。
ワタクシ達が駐車場に着いたのは9時45分頃。
既に9割の駐車スペースが埋まっていました。
県外のでかい3ナンバー車も結構多いです。
※よくあんな道を走ってきたな、と思いますが。
どうやら駐車場を起点に周遊路になってるようです。
周遊路は反時計回りに回るのがおススメとのことなのでそれに従います。
こういうのは「おススメ通りに行くに限る。」のです。
※先日、菅平の四阿山と根子岳を縦走した時も「おススメルートが正解。」でしたし。 壮絶すぎてブログの記事にしてません。
「米子瀑布。」には長野に移住してすぐに来たことあるハズなんだけれど、すっかり忘れています。
※もう20年近く前ですからねえ。
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間近に滝が見られる素晴らしさよ
「米子瀑布。」は数本の滝の総称らしいのですが大き目の不動滝と権現滝には間近まで行けます。
駐車場から周遊コースに入るところにスキーのストックの無料貸し出しがありました。
法面にたくさんのストックが放置されてるだけですが、帰りに戻していくんでしょうねえ。
ワタクシも舐めていましたがウォーキングポールを持ってると山道を歩くのは凄く楽です。
※山歩きには杖がすごく大事な事がよくわかる。
回りを見るとまばらに人がいるし、道は整備されてるので迷うことはなさそうです。
※スニーカーで来てる人もいたくらい。
散策路は山登り的には割と楽な感じですが、
反時計回りのルートは頁岩の岩山を滝までガンガン登るルートです。
中秋から晩秋に向かう時期は最初こそ肌寒かったけれど途中で一枚長袖シャツを脱ぐくらいの暑くなりました。
※ブロックテック的なウェアはホントに風を通さなくて暖かいけど蒸れるのよ。
汗はちょっとかきますが、冷たい秋の空気と終わりかけの紅葉の森の中を進むのは非常に気持ちがよろしいです。
数か所ある吊り橋を使って滝のような流れのある川をわたりながら進みます。
で。
ほぼ滝のような流れの川に沿って登っていくと、
割と突然目の前に不動滝がでーんと。
ワタクシの後ろで撮影してる人多数。
水量の多い滝は豪快で良いですな。
※時期によっては白衣の修験者が滝に打たれてたりするらしいです。
不動滝は滝つぼ間近まで行けます。
マイナスイオンを浴びまくります。
ワタクシの素晴らしい読みどおり「前日の雨のおかげで水量が多い。」らしい。
撮影スポットとして案内板があるところはさすがにいい感じに絵になりますな♪
多くの人が写真を撮っています。
やっぱりSNSにあげるんでしょうねえ。
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さらに進むと「根子岳山荘。」という山小屋があります。
山荘というよりは、森の中の小屋って感じ。
※こういうところまで物資を運ぶのは大変ですよねえ。
カフェもあるようですが今回は寄りませんでした。
※裏手にはお風呂の施設もあるのでもしかしたら宿泊できるのかもしれません。
「根子岳山荘。」の裏にある神社の脇から少し登ると先ほどよりかなり上から不動滝を見ることができます。
※ほんとの根子岳の山頂に行くのは慣れないと超キツイので覚悟がいりますがココは平和です。
こちらもいい撮影スポットですな。
さらに進んで権現滝です。
こちらはルート上では滝つぼ迄は行けず。
撮影スポットからの撮影のみです。
紅葉してる手前の木々があるので滝だけ写真にとるのはむつかしい。
岩の割れ目から滝が流れ出てるんですが背景が雲で白くて残念ですが、
やはり風景の写真は背景が青空でないといけません。
雲のが流れは結構速いのでちょっと青空を待って再撮影しました。
空いてたので権現滝をゆっくり鑑賞&撮影できました。
※この日は散策を続けるうちに雲がだんだんなくなって快晴になりました。
川を挟んで反対側から見ると
岩山の対岸に出ます。
こちらは地面が岩ではなくなりさらに歩きやすいです。
「鉄腕ダッシュ。」のケーブルカーのような現在も使ってると思われる施設を過ぎると開けた場所に出ます。
※どうやら裏ルートを使えばこの辺迄車が入れるようですな。
で。
川を挟んだ対岸にある「米子瀑布群。」を一望することができます。
ココがおススメの撮影ポイントという感じの立派な立札が立っています。
カメラのダイナミック加工機能を使ってみた。
面白い♪
ここで静岡から来たという老夫婦と10分くらい立ち話して写真を撮影しあいました。
近隣の観光スポットを聞かれたのでディープな長野の観光地を何個か教えてあげました。
※ディープすぎてあんまり響かなっかった様子ではあるのだが。
更にここからちょっと歩くと「米子硫黄鉱山跡。」に出ます。
一応、簡易トイレはある。
山の中にあるちょっとした広場でさっきの立て札よりさらに「米子瀑布群。」の景観はよろしいです。
風はあるけれど太陽も照って来て岩山から流れ落ちる滝と終わりかけの紅葉と遠くに見える須坂の街がいい感じです。
立て札こそありませんが休憩用の綺麗なベンチまでありまして。
ちょっとした広場になっています。
ちょっと早いけれど誰もいなかったのでココでお湯を沸かして昼食にします。
風はあってバーナーの火が安定しないので枯草に燃え移らないように注意しつつお湯を沸かしました。
お湯沸かしてる間に何組か人が来てちょっと混んできて焦ったのですが、他にもベンチあるしいいよね?
※火が付いてるバーナーから目が離せないので移動しずらいのよ。
沸かしたお湯はカップ麺に投入。
ついでにコーヒーを淹れました。
山やツーリング先で食べる温かい食べ物は凄くうまいのです♪
日が照ってきたけどちょっと風が冷たかったので余計にそう思いますな。
食べてる間にも数名がワタクシ達のカップ麺をのぞき込んでいきました。
山の中でカップ麺の匂いは美味そうすぎて犯罪的ですらあるのです。
※去年、駒ケ岳登った時はカップ麺持ってかなかったので他の登山客のカップ麺が羨ましすぎて(´;ω;`)
目的地でお湯を沸かして食すということは持参した水が無くなるのです。
帰路はリュックサックが軽くなるし、お腹は一杯になるしいいことづくめです♪
出先でお湯沸かしてカップ麺食べたり、コーヒー淹れたりするのはおススメですよ。
※そういう場合も極力人様に迷惑をかけないのは大人として当たり前ですよ。
お湯を沸かす際はコッヘルを押さえて、風をよけて、と忙しいので食事関連の画像はなし。
食事をとって休憩後に少し広場を歩いてみました。
昭和30年代までここには硫黄鉱山があって1500人も人が住んでたらしい。
広場の奥には神社もありまして。
ご挨拶でお賽銭を入れてお参りしておきました。
質素なつくりで雰囲気がある。
学校なんかもあったみたいですな。
こんな山の中にねえ。
街まで出るのだって車のない時代は1日がかりだったんじゃ・・
物資とかどうしてたんだろ。
そういえばこの周辺は硫黄鉱山多いんだよね。
直線距離ならそれほど離れてない毛無峠もそうだしねえ。
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硫黄鉱山跡の学校跡地を抜けて案内板通りに下り行程に入ります。
ココからは岩場みたいな対岸の散策路と違った土の道になりました。
歩きやすくて素晴らしい。
※草を刈った跡があるので関係者は手を入れてるんだよねえ。
川から離れた森の中をずんずん下っていきます。
何度もヘアピンを繰り返して急勾配です。
道を落ち葉が埋め尽くしていて結構綺麗。
長野の山の中の紅葉は黄色ばっかりでたまに赤があると目を引きますな。
※日光などの真っ赤な紅葉とは全然ちがうのだ。
真上の空を見上げても紅葉。
同じモミジでもほんっとに赤いのが少ないな。
あっという間に駐車場に着いちゃいました。
散策路としてはきつめだが山歩きとしてはゆるめ
ただ、山歩きとしては物足りないかもしれません。
「普通の観光客向け。」という感じでしょうか。
ワタクシ達はこういう散策路には大げさと言われようが登山装備で臨みます。
その方が疲れが少なく、怪我するリスクが減るからです。
※装備代が高かったので少しでも元を取りたいのだ。
山で足でもくじいたら大変です。
遊びで怪我したり死んだりしたら割が合わないのです。
こういう所でも無事これ名人が大事なんですよねえ。
よく言われることですが山を舐めてかかってはいけないのです。
昔来た時は編み上げ革靴のライディングシューズで来た記憶がありますが若かったからね。
舐めてますな。
※この時は不動滝だけ見て帰ったような記憶があります。
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米子瀑布迄の道中の道は非常に狭い
米子瀑布の最寄りの駐車場までの道は極めて狭くグネグネです。
これが結構怖いのです。
主に対向車が。
山道を走り慣れてない観光客というのはどこにでもいるのです。
「YouTubeで米子瀑布を見た。」という人が結構多いのですが、
道中の険しさまでは動画で紹介されてないようです。
一応舗装されているのですが1.5車線あるかないかの崖沿いのグネグネ道を10km以上進まねばなりません。
※ガードレールがない箇所もあるので落ちたら死にます。
運転に自信がない人は来ない方がいいです。
また、この時期は落ち葉が路面を覆っています。
それが湿気ると結構滑るんですよ。
※バイクだとかなり怖いかも。
そこに、
デカい3ナンバーのAT車が勢いで曲がってきたりします。
※対向車がいるかもしれない、という想像力不足のドライバーが多すぎ。
落ち葉や崖よりもとにかく対向車が怖すぎる。
いつ事故ってもおかしくないレベル。
ドライバーが車幅の間隔を分かってない人がたくさんいるようで、3ナンバー同士のすれ違いは大変そうです。
※お互い路肩迄余裕があるけどにらみ合って動かなかったり。
車両感覚の乏しいドライバーの運転でこういう所に車幅がある3ナンバーの車で来てはいかんのよ。
崖落ちしてからでは遅いしねえ。
最近はそういう 年齢に関係なく 未熟なドライバーが細道に入り込んでくるので危なくてしょうがない。
ここ数年でそういう人が激増したのは明らかにネットの弊害です。
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そもそも、
明らかなオーバースピードで先の見えないコーナーにドライバーが多すぎる。
こういう見通しの悪く交通量も ちょっとは あるグネグネ道のコーナーに勢いよく突っ込んで行く奴の気が知れない。
※最近のAT車乗りはほとんどみんなそうだけど、減速の仕方をブレーキしか知らない人って増えてるよね。
ある程度峠を走り込んだ人ならそんなこういうはあり得ないんですがね。
もし事故になったらレッカー車はなかなか来ないし、レッカーするまでの間全面通行止めは大いにありうるのです。
一本道が通行止めになったら山側に残された人たちは大迷惑です。
ワタクシはマジでこういう場所は3ナンバー規制してもいいと思う派です。
※もしくは3ナンバーに乗るなら専門的で徹底した車両感覚を学ばねばならないとかさ。
断言しますがこういう細い峠道を走るなら軽自動車が一番ですよ。
日本には狭い峠道がウマに食わせるほどあるのです。
高性能で高級で豪華な3ナンバーの車でもこういう所は不便極まりない。
せっかくの高性能も走れないなら意味がないのです。
というわけで、
混雑が予想される紅葉シーズンは自家用車が規制されるようです。
須坂市のはずれにある温泉施設「湯っくランド。」からシャトルバスが出るようです。
自家用車よりこの方が楽だし、帰りに温泉入れるのでいいかもしれませんよ。
※2024年度の自家用車規制はいったん終了、冬季はまた通行止めになる・・のかな?
まとめ
体力が落ちている中高年の体力つくりや子供と一緒のハイキング的な散策には最適です。
ワタクシ達は9時45分に周遊ルートに入ってゆっくり食事して12時15分には駐車場に戻ってきました。
ちょっとした山道っぽくもありますが道も整備されてるし歩きやすい。
割と短時間ですがドラマチックな景観が楽しめました。
急勾配はちょっとしかないけれど、それなりになれないと体力を使いますな。
※ ワタクシたちのようにダラダラしてなければ 普通に2時間半くらいで周遊できるようです。
天候次第ですが老若男女楽しめる景色と適度な距離感で散策するにはとてもおススメです。
※今まで当ブログで勧めた歩く系の観光地では一番楽かもしれませんな。
混雑する時期を外せば空いていますし。
それでも割と人がいるので大自然の中に自分たちだけ、という不安はないです。
※「熊出たらどうしよう。」とか思わなくていいし。
最近こういうのが多くて和むのよ。
※地元の高校生とかが書いてたりすると、おっちゃんは涙ぐむのだ。
一応、登山装備をおススメしますがすんごい軽装で登ってる人も結構いました。
※岩場の山道だとスニーカーは足が痛くなるし、ウォーキングポールもあると無いとでは疲れ方が段違いですよ。
そして。
最近の山の散策は女子が結構多いのねえ。
グループも単独も見かける頻度が非常に高いです。
男の単独行もよく見ますが女子は目立つんだよね。
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そうそう。
当たり前ですが現地では基本的に飲料が買えないので持参しましょう。
そして、
飲食で出たごみは確実に持ち帰りましょう。
大自然に遊んでもらう時は、
「足跡以外は残すな。思い出以外は持って帰るな。」
は基本中の基本です。
※道中のコンビニや道の駅とかでゴミ捨てるのはルール違反ですよ。
そして、
やっぱり「無事これ名人。」の大原則はこういう散策でも当てはまるのです。
ちなみに・・
たぶん新車下して間もないと思う。カッコイイけどワタクシには合わないな。
米子瀑布では東京のナンバーの新車と思われるロイヤルヤルエンフィールドを1台だけ駐車場で見かけました。
この時期にバイクで来る人もいるんですなぁ。
ワタクシがバイクで行くなら落ち葉のないシーズンを選びますな。
滑って怖いですもん。
※夏は夏で雑草で先が見えないので怖いんですが。
秋の路面に積もった湿った落ち葉は超滑りやすいのです。
米子瀑布迄往復した後、当倶楽部到着直後のラパンSSのホイールハウス。
いかに落ち葉がすごかったかわかろうというもの。
※こういうのも無頓着な人は気が付かないんだろねえ。
米子瀑布迄往復しただけで、
車のホイールハウスには落ち葉が積層するくらい道には落ち葉が溜まっています。
※帰宅後速攻で車洗ったよ。こういうのがボディの錆の一番の原因です。