クルマ

【新型フェアレディZ】いくらなのだ?高級スポーツカー市場は今の日本にはない。

新型フェアレディZ。

新型フェアレディZ。

 

ワタクシ
ようやく新型フェアレディZが登場しますな。
なかなか古いデザインを取り入れてイメージ的にはちょっといい。
ですが。
実際どれくらい売れるんでしょうか?
日本国内市場を切り捨てて世界的なイメージ戦略機という位置づけなのか。
400馬力以上と言いますがレースはGTRに任せて公道仕様?
それにしちゃデカくて高い。

 

安い!と言われていた新型フェアレディZのお値段

 

ワタクシ
だいぶ前から「新型フェアレディZは安いのではないか?」と言われていました。
でも実態は、やはりという価格でしたねえ。

 

新型フェアレディZはS30のイメージをうまく取り込んだデザインで、ちょっとカッコいいです。
※リアのデザインは何となくTOYOTAセラっぽいですが。

それに、

  • 最大出力は405ps
  • 最大トルクは48.4kgm
  • アメリカンマッスルカー並みですな。
    公道でそんな馬力が必要かどうかは別として、量産機としては素晴らしい性能ではないかと思います。

    そして、
    「実は意外と安いんじゃないのか?」
    という噂が独り歩きしていましたが、
    「そんなわけないだろ。」
    という現実的な人たちも多く、ちょっと前の実売価格が発表されるまではネット上で湧きましたな。

     

    新型フェアレディZ。カタログから。

    新型フェアレディZ。カタログから。


    どんな車もカタログの写真はカッコいいな。

     

    2022年8月現在でも、
     国産スポーツカーの話題がほとんどないので マスコミやメディアは大騒ぎしていますが、
    「肝心のユーザーがスッカリ冷めちゃった。」
    という印象を持ちますな。

    実売価格を見て、
    「そんなの高いの買えないよ。」
    というのがユーザーの本音ですな。

    実際、実売価格はこんな感じだそうで。

    ベーシック 6MT、9AT ともに524万1500円
    バージョンS MTのみ 606万3200円
    バージョンT ATのみ 568万7000円
    バージョンST 6MT、9AT ともに646万2500円

    ※いずれも税込み

    うむ。高い。

    実際は乗り出しまでんなんだかんだで+50万円位かかるのが普通ですから。
    ※消費税ってホントバカにならないですよねえ。500万円の車買ったら50万円消費税ですよ。そこらへんで割とマシな中古車買えますよ。

     

    新型フェアレディZ。カタログから。

    新型フェアレディZ。カタログから。


    当たり前だけど、近寄るとヘッドライト周りはS30 と全然違うね。

     

    一応、新型フェアレディZの基本スペックはこんな感じ

    ■NISSAN FAIRLADY Z 日産フェアレデイZ(ベーシック)

    ボディサイズ 全長4380×全幅1845×全高1315mm
    ホイールベース 2550mm
    車両重量 1570kg(6MT)、1600kg(9AT)
    エンジン 2997cc V型6気筒+ツインターボ
    最高出力 298kW(405ps)/6400rpm
    最大トルク 475Nm(48.4kgfm)/5600rpm
    燃料消費率(WLTCモード) 9.5km/L
    サスペンション前 ダブルウィッシュボーン
    サスペンション後 マルチリンク
    ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
    ブレーキ後 ベンチレーテッドディスク
    タイヤ前 245/45R18
    タイヤ後 245/45R18
    定員 2人
    価格 524万1500円

    昨今は新型フェアレディZの試乗記などの記事がネット上に散見されます。
    いずれも、
    「速い。素晴らしい。」
    みたいな 誰でも書けそうなおべんちゃらの多い 試乗レポートになってて、読む気になりません。
    ※バイクや車のインプレなんて、乗る人の実力や体形、体格、癖なんかに大きく左右されるので信用しないほうがいいです。

    実際ユーザーの本音は、
    「そんなに高性能じゃなくても安くてカッコ良くて楽しい車が欲しい。」
    というもののように思えます。

    余計な装備は全部要らないので軽くて安い。
    こういうのですよ。

    峠で遊ぶには、
    TOYOTAの86やSUBARUのBRZだって、ちょっとデカいのです。

    ちなみに・・

    ワタクシが思うに、
    「日本の車好きに求められてるのは5ナンバー枠の小さく安いMTのクーペ。」
    じゃないかと思うのです。

    大衆車のスポーツバージョン(大抵はハッチバック)の車ではなく、専用設計のクーペ。

    一応、 後部座席は実際使えないとはいえ 4人乗れないと社会性はないですし。
    ※2シーターは最初から除外、と家族から反対されて泣く泣くロードスター買えない人も多いと聞くし。

    デカく重い車で電子制御のサポート受けて車に乗せられて走っても面白くないのです。

    その結果、

  • 運転がツマラナクなり
  • いつまでたっても運転技術が身に付かず
  • 運転がおろそかになり
  • となるように思えます。

    特に男の子は、若いうちに最低でも3年くらい車に没頭して運転技術やメカニズムを覚えるべきだと思うのです。
    中高年になって車の運転がへたくそだと情けないし恥ずかしいですよ。

    デカい車だと特に。

    国内市場を無視した仕様なので売れないね

     

    ワタクシ
    ライバルっぽいスープラはもっと高い。
    そんなことは聴いてないのです。
    2シーターの高級スポーツカーが日本国内で大量に売れるとは思えません。

     

    最後のガソリン車+MTとして、新型フェアレディZに期待したユーザーは多かったはずです。
    ※ワタクシの友人N君も仕様と金額によってはRX-8から買い換える、と豪語してましたが。2シーターで挫折中。

    やはり現実はちょっと厳しかったようですな。
    ※それでも、新型フェアレディZを買うのは多分お金持ちか目立ちたがり屋さん。

    大多数のユーザーは、

  • 2シーター
  • 3リッター
  • 事前の噂より高価格
  • という所で二の足を踏むでしょうねえ。

     

    新型フェアレディZ。カタログから。

    新型フェアレディZ。カタログから。


    こうやって見ると大きく見えない。
    何でも2000GTを引き合いに出すTOYOTA形式ですな。

     

    排気量2リッター

    現実的な話、趣味車なら排気量が2リッター迄じゃないかと思うのですよ。
    その根拠は、毎年春に通知が来る自動車税です。
    ※古くなるとさらに増税される悪法です。

  • 1リッター越え、1.5リッター以下
  • 34500円

  • 2リッター迄
  • 39500円

  • 2.5リッター迄
  • 45000円

  • 3リッター迄
  • 51000円
    とまあ、どんどん排気量が上がると自動車税は上がっていきます。

    一般市民がなんとかやりくりできるのは、頑張って4万円ってところじゃないかと思うのです。
    ※人に寄るでしょうが、当倶楽部はそれでも年式による重税があり、さらにキツイのですが。

    日本ではこの金額が毎年かかってきます。

    なので、
    1500cc以下の排気量でターボで過給する「ダウンサイジングターボ。」が流行るわけですな。
    ※かなりでかい図体の車でも排気量は1400cc以下とか今は普通です。

     イマイチ格好良くないし 販売価格がさらに高いとはいえ、現行スープラを街中でほぼ見かけないですしねえ。
    このカテゴリーの車は世界ではちゃんと売れてるんですかね?

    メーカーとしてはイメージリーダー的な位置づけでスポーツカーを作りたいのは理解できますが、実際はハイパワーで高性能な市販車に公道で乗っても「面白くない。」んですがね。
    ※デカくてハイパワーな車で狭い峠を走っても怖いだけで楽しくないです。

    ワタクシ的には小さくてそこそこの性能でいいんですが。
    できれば、+2シート(NISSAN風に言うなら2by2)でスタイル崩さずに。
    ※4人乗りでもほぼ2人乗りと見分けがつかないという点でもフェアレディZ32は優れたデザインだと思う。 運動性能は残念ですが。 

    ちなみに・・

    「NISSANはフェアレディZというブランドをないがしろにしすぎた。」
    と、元フェアレディZ32に乗ってたワタクシが言っておきます。

    フェアレディZ32

    フェアレディZ32


    長い間人気なかったけれど最近は中古価格は高騰中ですな。
    ※一時期、田舎の中古車屋の目で40万円くらいで売ってた(´;ω;`)。

    NISSANは、長い間スカイラインブランドには力を入れてきましたがフェアレディZはどこか端っこに追いやられてた感があります。
    「NISSANのスポーツカーのイメージリーダーはあくまでもスカイライン。」
    というスタンスでした。

    それでも、ゴーン氏により新型フェアレディZ33が発表されたとき、ちょっと期待したのですが、
    「なんだこのずんぐりした「ねずみ。」みたいな車。」
    と思ったのを覚えています。

    先代のZ32の伸びやかなスタイルの方がカッコいいと思ってましたし。
    Z32のデビューはバブル時期もあって、非常に華やかでインパクトがデカかったのですよ。
    ※車自体もデカくて重かったですが。

    今回の新型フェアレディZは、市販モデルの7代目となります。
    実に14年ぶりのモデルチェンジなのですよ。
    モデルチェンジサイクルの長さがそのまま、フェアレディブランドをないがしろにしてきたNISSANのスタンスです。
    ※その前のZ32もモデルチェンジサイクルはかなり長い。

    今更、フェアレディZのブランドにすがって、再興を図ろうとするのかNISSAN。
    フェアレディファンは、新型フェアレディZを出せば泣いて喜ぶとでも思ったのか?

    どうなのよ、NISSAN。

    最後のガソリンエンジン+MT車を求める人に需要はある?

     

    ワタクシ
    昨今、MAZDAのロードスターが売れに売れているらしい。
    それは、
    「最後のガソリンエンジン+MT車。」
    を味わいたい人たちが求めているという分析を読みました。

     

    わからない話ではありません。
    どの分野でも一気に何かが変ろうとするときには、ある一定数古いものにこだわる人たちが出てきます。
    そういう人たちは実利を求めていないので、趣味に走るんですよ。
    そして「マニア。」と呼ばれる人たちになっていきます。

    マニアにとって対象物はあくまでも趣味趣向なので使い勝手は関係ありません。
    マニアの世界では歴史や文化、その背景などもひっくるめて全部が価値になるのですよ。

    なので、
    「普通の人には全く価値が見いだせない使い勝手の悪いものを独自基準で評価する。」
    という市場が生まれます。

    これが、
    「中古車市場でプレミアがつく理由の一つ。」
    です。

     

    新型フェアレディZ。カタログから。

    新型フェアレディZ。カタログから。


    雷落ちて最終形態の電気自動車になっちゃいそうな勢いの写真だな。

     

    おそらく、
    今後は良くも悪くも電気自動車の時代が来るでしょう。
    ※電気自動車は電力の大元をたどるようなエネルギー的観点で見たら絶対エコではないし、電池の劣化のより長期で乗れず、リセールバリューも低いので損ですが。

    とはいえ、
    まだしばらくはガソリン車が走れる環境走れる環境が残るはずです。

    ワタクシが思うに、
    「今の50代の人くらいまでは、ガソリン車だけで逃げ切れる。」
    と思っています。
    ※急激なガソリンスタンド営業への締め付けとかがない限り。

    したがって、
    ある程度、ガソリンエンジンの趣味車には需要があるのですよ。

    それに、
    「数年後からガソリンエンジン車は作らない。」
    とかメーカーが豪語し始めたから大変です。

    マニアだけでなく、転売目的の購入者が増えるのですな。

    とはいえ、
    定価が500万円を超える様な車を転売目的で購入する資本力は個人の転売ヤーにはないように思えます。
    まあ、販売されたばかりのフェアレディZですので、当分製造終了にはならなそうなので転売ヤーが暗躍するのはまだ先の様な気もします。
    ※そのうち、同じボディで電気自動車にするとかフェアレディZにこだわりのないNISSANならやりそうですが。

    ちなみに・・

    ちょっと前に、製造終了を発表、すでに販売も終了しているHONDA S660には転売ヤーが大変多いようです。

    もともと数の出ないマニアックなスポーツカーですが、軽規格で200万円ちょっと。
    2名乗車でも自動車税も安く、メインの普通車+遊び車という位置づけで潜在的な需要があったようです。

    HONDA S660なら 荷物が乗らないだけで 旧車のようにエアコンがないなんてこともありません。
    初心者にも間口の広めな趣味車というわけです。

    その証拠に、天気のいい休日には結構な数のS660を見かけます。
    ※県外から荷物も積めないし、ポジションの窮屈なのによく来るなーと感心します。

    趣味車は、マニアが求めるので大事に扱えばリセールバリューが極めて高く、大損はしないのです。
    ※ワタクシの乗ってたERAターボは10万キロ以上乗りましたが購入価格より高く売れましたし。

    当然、HONDA S660は販売終了後の中古車価格はうなぎ上り。
    転売ヤーは下手な財テク(死語)で株を買うより確実に短期間で儲かったようです。

    フェアレディZ。S130

    フェアレディZ。S130


    130も今では結構高いですねえ。
    2.8lの2by2に先輩が乗ってたけれど、ただで貰ったって言ってた(笑)

    同じように、
    バイクの世界でもSR400やセロー250など、販売終了の発表直後に注文が殺到、中古車市場が大荒れ(笑)
    ほぼ新車のような中古車が市場に出てきて新車より高い値段で売られています。

    こういう車やバイクの買い方もあるんだな、と勉強になりました。
    ※ワタクシなら車やバイクを買ったらすぐ乗り倒しちゃうので転売できなそうですが。

    まとめ

     

    ワタクシ
    新型フェアレディZ、売れるといいですね。
    でも多分日本国内では無理かと。
    例えどんなにいい車でも、市場やユーザーが求めてる車と乖離しすぎです。

     

    今の 貧乏になって今後の社会不安が付きまとう 日本に2シーターで3リッターの車を買える人たちがおいそれといるとは思えないのですよ。
    ※バブル時期だって、2シーターのZ32は少数派でしたし。

    NISSANはこういうよくわからない思い込みで突っ走るところがあるメーカーですからねえ。
    ※R34スカイラインのときは、 絶対無理な GTSクラスを100万台売る!と社長が強気意で豪語してた印象があるし。

    昔のNISSANのように魅力ある車のラインナップにならんかな。
    いわゆる旧車と呼ばれる世代のNISSAN車は未完成っぽいところをユーザーが補完しつつ、乗り倒すのがの魅力のように思うのですが、今の世の中未完成っぽいだけで叩かれますしねえ。

    そして、
    高級車でも各部の作りはTOYOTAに全然追いつけてないのも未だに変わってませんな。
    ※Z32のオートエアコンはひどいし、ウィンドウスイッチに蛍ランプが内蔵されてない安っぽさにはびっくりした。

    そういう点は、TOYOTAっぽく「KAIZEN。」してたりするのでしょうか?

    ともあれ、
    電気自動車の話題ばかりが増えていく昨今の車関係のニュースとしては、デカいスポーツカーの話題は清々しいレベルではあります。
    ※「KAIZEN。」した結果、早い時期に電気自動車になっちゃったりしないでしょうな?

     

    新型フェアレディZ。カタログから。

    新型フェアレディZ。カタログから。


    ワタクシが、新型フェアレディZ買ったら生活変わりそう♪というワクワク感より、維持費とか税金、周囲の色眼鏡対策で疲れそうな気すらする。

     

    いずれにせよ、
    ワタクシはスカイラインよりフェアレディ派なので頑張っていただきたい。
    多分、というか絶対買えませんが。

    もし買えたとしてもデカくて大馬力の車、長野の田舎の峠では要りませんよ。
    ※言っとくけど、全幅1,845mmって相当幅広いよ。すれ違えないじゃん。

    高速道路を巡行するだけならいいのかもしれませんが法定速度は100km/hですし。
    直線番長ではなく、曲がってこそのスポーツカーだと思いたい。
    ※ボディサイズや重さを考えるとコーナーリングマシンじゃないような気もしますな。

    新型フェアレディZが一回りどころか、二回り小さい5ナンバー枠のクーペで排気量2リッター以下、300万円代位なら購入を考えてもいい。
    ※嫁がこれ以上二枚ドアの車の所有を許してくれれば、ですが。

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    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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