「2030年までに都内ではガソリン車の販売を禁止する」
様に取れる公言をしましたね。
ワタクシの周りでも大騒ぎです。
「ユーリコちゃんたら、無理言いますな。」
相変わらず、どこまで本気なのか・・
ま、みんないったん落ち着こう。
当記事の目次
乗り物が非ガソリン化する場合の問題点
まあ細かく言えば「水素ガス」などNotガソリンの流れは電力化意外にもあるんでしょうが、イマイチメジャーになり切れていません。
※TOYOTAのMIRAIは実験的要素が大きいと思うし。
一見、EV化はいいことづくめなように見えますが大きな問題は一つも解決できていません。
そもそも、
「EV車は本当に環境に対して優しいんか?」
こういう議論を識者たちがすべきですが、一向にそういった話題にはなりませんなぁ。
専門家からエコカーン関しての断言するような発言が一向に公開されないのは何か裏の力が押さえてる気がしますよね。
※NHKスペシャルでこういうこと取り上げられないもんかね?民放のワイドショーのコメンテーターの感想なんて権威性からみたらほんとに意味ないんで専門家だけよんでくれ。
公共の場で大っぴらに充電するのって、なんかやっぱり不安だよねえ。
ガソリン業界は?
ユーリコちゃんの「2030年までに都内ではガソリン車の販売を禁止する」で、ガソリン業界は大騒ぎなんじゃないでしょうか?
長い間、国民生活をっさえてきたエネルギー業界ですが、
「俺たちの食い扶持を取り上げるな!」
と騒いだりしないのが日本の国民性ですかね?
※某「未曾有」をミゾウユウと読んだ偉い人が言う「民度が高い」とは抗議することすらできなくなった日本人なのかもしれません。
この発言をきっかけに地方のガソリンスタンドが減るようなことにならなきゃいいんですが。
ガソリン内燃機関関連の企業は軒並み、考え方を大きくシフトさせられるかもしれません。
コンビニのレジ袋が有料化されるみたいな、よくわからん環境対策に似ていますね。
※レジ袋の作ってた会社なんかほんとにかわいそうです。
従来の車業界は大変
この発言で自動車メーカーは新型内燃機関エンジンを作る気力は失せたはずですよ。
※エンジンって何車種かで使いまわして長く売って資金回収するようなモノなんですよね・・
ワタクシが、自動車メーカーの偉い人なら新型エンジン作ってたとしても、
「いったん中止」
って言うと思いますし。
※MAZDAに新型エンジン(Notロータリー)の話が合ったんだけれど、今は頓挫してるんだろうなぁ・・
将来がわかんないのに今新車を買うなんてのはよほどのお金持ちだけです。
2020年12月現在、コロナ対策で失策続きの国や都に対して国民は本気で失望しています。
「ここでなんか大風呂敷広げてやろうかい!」
と政治家たちが何かやってる感をだして粋がるのも無理はないですが。
「順番が違うだろ。」
と言いたい。
「EV車を普通に運用できるインフラをちゃんと整備して安心して使えるようにするのが先」
です。
ちなみに・・
順番として車のEV化(電動化)を推し進めるには、
※原油を掘る井戸(well)から車の車輪(wheel)に至るまでのガソリン車やEV車等とのエネルギー効率全体の対比の考え方
と言った社会のシステム全体を大きく見直す大前提があってからの話だと思うんですよ。
そういう見通しって絶対わかってると思うんですが。
頑張れ、スーパーコンピュータ「富岳」
でないと環境対策どころかEV化したために余計なコストばかりかかる世の中になりそうです。
結局、どう転がっても大衆は税金を巻き上げられるんですよ。
そして「アベノマスク」になるわけです。
※政治家の皆さんが、無駄使いしたツケを埋めるため「バッテリー廃棄税」とか「電欠迷惑税」とか言い出しかねませんよ。
話がそれましたね、戻します。
バッテリーの問題
廃棄電池は有毒です。
核のゴミみたいに行き場がなくなるというような世界にならなきゃいいですが。
こうなると、
「環境問題ってなんだっけ?」
と言うことになりかねません。
そして、
EV車は大容量の電池を搭載することになります。
「EV車は極端にいうとデカいスマホ見たいなもん」
と考えるとわかりやすいかもしれません。
使い込んだ電池は放電が早く、充電が遅い。
こうなると車の買い替えサイクルが早くなる・・気がしますね。
今のEV車は「電池の寿命がそのまま車の寿命」です。
電池パックだけ取り換えれば・・という設計思想ではありません。
※交換できないことはないらしいですが、数十万円単位の出費になるようですよ。
将来的には車は種有するものではなく、リースするものになる可能性もありますね。
なので、
初期のEV車(例えばNISSANのLEAFの初期)なんかは中古価格が極めて安いです。
劣化したバッテリーが搭載されている中古の電気自動車に乗りたい人なんかいませんよ。
そして、
意外に知られていませんがEV車はすべてバッテリー駆動ですので快適装備を使えば使うほど航続距離は短くなるってもんです。
航続距離は車の使い方次第
EV車の航続距離は新型ほど長距離に対応できるように見えますね。
例によって技術革新は凄いスピードで進んでいるに違いないです。
ところが。
エアコン、ヒーター、クーラーを使用すればするほど航続距離は短くなっていくんですよ。
以前、NISSANのLEAF(初期型)を購入した知り合いが、
「真冬の高速道路でヒーター使うのは怖いメーターの航続可能距離がみるみる減る」
と言っていました。
※長野ICから松本ICまで良く使う人だったので余計身に染みたのでしょう。
ワタクシは、この話を聞いてより一層、EV車を買う気が失せました。
まだ買い時ではないな、と。
EV車普及を加速させたいなら
例えば、
バッテリーレンタル方式とかどうですかね?
バッテリーをカセット式にして「全メーカーで共用できるユニバーサル規格」にする。
バッテリースタンドではカセット式バッテリーを入れ替えるだけ。
バッテリーは走行距離に応じて月額で使い放題とかそういうプランで全国どこでも交換でき
る契約で。
空になったバッテリーはバッテリースタンドもしくは専用充電施設で充電しておく。
とかなれば、充電時間の問題は一気に解決する・・と思うんですが。
中には粗悪なバッテリーがあったりする可能性もあるし、難しいのかもしれませんが。
なにより、
どの自動車メーカーもパイオニアになりたがってるので協力体制は無理かもしれません。
最初のスタンダードを作った会社が利益層取りになりそうな気配すらします。
※TESLA社の株が高いのはこれを見越して。
商用車をまずEV化してバッテリーをユニットにというのはアリかもです。
※Renault Kangooはモデルチェンジするたびに可愛くなくなるな。
とはいえ、
アジアの国ではカセットバッテリーの実験やってたりしますね。
商用車両なんかはこの方式で各社が連携できないもんですかね?
ちなみに・・
急速なEV化はいまいち賛成しかねますが、
「環境問題待ったなし」
と言うのには全く異論はありません。
昔から環境問題は言われていましたが「環境を大事にしても経済が動かない」ので経済成長を優先させてきたのが現在の先進各国ですよね。
メディアも企業も政治も問題意識が少ない大衆を無駄にあおり続けてるように見えます。
ですが、
と大衆は結構他人事というか思っている以上に響いていません。
※目に見えお得感がないと動きませんよね。
多分、500万円でも買えないんだよね、こういうのは。
少なくとも、
日本人には環境問題という人類共通の問題を煽られても先立つお金がないのですよ。
1000円くらいなら何とか協力しよか?と思う人は多いですが、数百万の出費は正直無理です。
そういう考え方の大衆に対して「EV車を売って儲けようとする奴らがあおっているスタイル」にしか見えません。
そもそも、
何かを買う(消費する)ことで「問題が解決する」という考え方は、
と極めて近い発想な気がします。
「今あるものを大事にする」
という発想にならないんですかねえ。
・・たぶん、モノを大事にする世の中になったら資本家が儲からないので、そういう動きに
は決してなりませんな。
大体、なんでほぼコロナウィルスでパンデミック状態の現在にそういうこと言い出すのか理解できませんな。
※どさくさに紛れていろんな無茶な法案とか条例作ろうとしてるようにしか見えないので反感買うんですよ。
また話がそれました・・
充電設備の問題
1時間待てる人はEV車に乗っても大丈夫でしょう。
ただ、
大多数の人はそんなに待てないんですよ。
時間は有限、時は金なりです。
バッテリーチャージャーが1台しかない場所で、すでに充電してる車がいたら?
「充電待ち」することになると思うんですが。
※EV車が増えれば増えるほど、その待ち時間が増える気がします。
例えば、
等の時期で混雑具合が変わるとこなんかは充電施設を数多く設置してくれるんすかね?
何もかも不明瞭で不明確。
インフラが間に合わないし莫大な金額がかかりそうです。
それよりも、
※かなり無理っぽいし、高電圧がかかりっぱなしの屋外施設は頻繁にメンテする必要があると思うのですが。
そして、おそらく年間数台は充電中に爆発するね。
さらに、
バッテリーの充電って結構微妙でして。
とかを繰り返すと、バッテリーの寿命が短くなるだけでなく
「爆発」
しますよ。
※信頼性の低いバッテリーは普段使いでも爆発しますし。スマホが燃えたとかいうアレです。
バッテリーの充電を考えるとEV車はまだまだストレスたまりそうですよ。
「HONDA e」の場合
何かと話題のEV車「HONDA e」です。
最新の車「HONDA e」に搭載されたバッテリーは満充電で283キロメートル走るそうですよ。
「一日100キロも走らない人が9割なので普段使いならこれで十分」
との判断らしいです。
だがはっきり言うぞ、もうNのデザインコンセプトは止めだ。ダサい。
過去を顧みないのはHONDAではないのか?
セカンドカーとして使ってもらえれば・・??
「・・セカンドカーだと!?」
じゃあファーストカーは長距離走れるガソリン車ってことですかい!?
何より、
複数台車を所有できる余裕は次第になくなっていくと思うのですが。
そして。
急速充電なら、80%まで30分・・
「・・30分だと!?」
出先で30分(80%ということは226.4km走る)もどうやって時間つぶせば・・
しかも・・
「・・451万円からだと!?」
・・当倶楽部では絶対いらないわ。
※サイドミラーレスとか色々チャレンジングなのは認めますが、一般の日本人はそれほどお金持ちじゃないってことをHONDAは忘れちゃっていますね。
ちなみに・・
EV車用に200ボルト(V)の普通充電器を設置する際の費用は約10万円が相場っぽいです。
これも
などの条件で変わるので一概には言えません。
※でも漏電したりすると怖いので、ワタクシなら思いっきりきちんと作りますが。
が、
普通のご家庭は電力会社と20Aの契約が普通です。
※溶接とかしないかぎりね。
EV車を買う事にしたら30Aに契約変更したほうがブレーカーが飛んだりしなくていいように思えます。
EV車にすることで、こういうコストもかかってくるという事ですよ。
※電気の基本料金が月にして大体300円程度の増額です。利用料はまた別です。思ってるより高くつくかも。
こういう会社も既にあるのね。
税金の問題
今は排気量別に贅沢税として課税される仕組みになっています。
※コルベットとかのアメリカンマッスルカーの税金額は涙なしには聴けません。
2020年12月現在、EV車は年間一律最低課税額の29,500円です。
普通車はね。
EV車でも軽自動車規格に区分されればは普通の軽自動車と同じ税率です。
EV車にまつわる税金制度は多くて面倒くさいしわかりずらいのですよ。
のほかにも、地方によって税額が異なったり優遇措置が違うのでさらに複雑になっています。
※でも現時点では税制的に優遇されるのは間違いないです。
一気にEV化されたら困る?
この優遇税制はEV化が一般になるにつれてなくなっていくでしょうねえ。
今はEV化促進のために「減税を餌にユーザーを釣ってる」状態ですし。
逆に、
一気に現在の車の半数でもEVになっちゃったら・・
税収ガタ落ちでただでさえ貧乏借金国家なのにさらに税収が減るということですね。
「そんなことは絶対にない」
という判断のもとの減税措置なんでしょうけど、なんだか腑に落ちませんな。
走行税という考え
多分今でも水面下で議論されているはずですよ、「走行税」。
当ブログでも記事にしたことがあります。
走行距離に応じた課税方式って奴です。
既にニュージーランドでは実際に走行税は導入されていてこのシステムを日本に売ろうとしている動きがあります。
多くがEV車になって排気量別の税額が取れなくなったらこういう別の観点での税制システムが動き出すのは明白です。
こんな記事もあります▼
バイクはどうなるのか?
どうせバイクなんか眼中にないと思いますので、オマケ程度の発言なんでしょうけど。
バイクは大きさの関係で「ハイブリッドと言うエンジンとモーター両方で駆動できるシステムは搭載できない」んですよね。
※ハイブリッドのバイクは2020年現在ないんじゃないかな?
なので、いきなりフル電動化することになります。
ということを鑑みたら、
「バイクは2輪車全部なのかしら?」
既に電動化が始まっているスクーター(出川哲郎さんのTVのビーノね)だけ?
※「ゆるキャン△」のリンちゃんのカスタムカラービーノはEV?まさかね。
とか思ってたら、
HARLEY DAVIDSONが電動バイクを出してきましたね。
中国資本入ってるとか聞くしね。
正直、一番電動化に遠い古臭いのが売りだったメーカーが最初にやったのは驚きではありますな。
※現代のHARLEY DAVIDSONには「でかい空冷Vツインで止まりそうなエンジンというアイデンティティはない」ですね。
既に米国と欧州では販売が始まってるようだし、日本国内では2021年春に販売開始らしいですが。
※満充電で235km走行可能らしいです。40分で80%充電可能。ほぼ「HONDAのe」と変わらないですな。
ちなみに・・
車と違ってバイクには快適装備があるわけではないので235kmの走行可能距離と言うのは割と信頼できるとして。
「235km、ちょっと短い。」
235km地点で充電できる設備がいつできるのか?って話ですね。
交通量の少ない峠で電欠になったらシャレになりません。
※通りすがりの人に電気分けてもらえるとも思えないし。
速さはもういらんのですよ。
それと趣味の物に乗りやすさは不要です。
そして、
「すぐにキャンプ場に充電施設が充実するとは思えない」
ので当倶楽部に使い方には合わないな、と。
東京から青森ICまで高速で行く686kmを走るのに二度大きな休憩を必要とするということですな。
※40分×2回で80分かぁ、高速道路なら130km移動できる時間だよね。
コレをどう考えるか、ですかねえ。
日本仕様の詳細および国内販売価格は未定です。
※北米の現地価格では約321万円。クッソ高い。
結局、車を買わせたいだけ
「環境問題という錦の御旗を掲げて国民に欲しくもない車に買い替えさせるのが目的」としか見えません。
EV車に買い替えるときには優遇措置(主に減税だと思う)があるかもしれませんが・・
買い替えが終われば後は自己責任としてフォローなしでしょうねえ。
2030年までにインフラ整備が進まなければ、
という2030年でなければいいのですが。
2030年が近づいてきたら、
昔の人が言うように「風が吹けば桶屋が儲かる」方式でJAFなどのロードサービス系の株を買っておくといいかもしれません。
デカイラジエター要らないんだし、デザインの制約から解放されそうじゃないですか。
ちなみに・・
そもそも政治家さんは車の環境や実際の使われ方に関して無知すぎるよ。
自分で運転もしなけりゃ、車種も興味ない・・
そういう人たちが代表となって車やバイク関係の法整備をすること自体に無理がある。
TOYOTAやHONDAから選出された議員がいてもいいような気が。
このままでは世間を知らない政治家の先生方のやりたい放題でこの国が沈みかねませんな。
社会情勢も含めたまとめ
そりゃ庶民の生活をろくに知らない殿様が旗を振っても・・ねえ。
とはいえ、
社会情勢としてEV化に取り組まない会社は社会的競争力がない会社と判断されちゃいます。
まじめな話
ちょっとだけ真面目な話をします。
経済産業省はちょっと前に「ESG投資」の定義しました。
「ESG投資」は従来の財務情報だけではなく上記の三項目も考慮して企業を評価する概念です。
※これに加えて「持続可能な開発目標(SDGs)」も企業経営を評価する考え方として注目が集まっています。
企業としては非常にやりづらい世の中ですね。
ただし、
このような概念や基準で投資マネーが動くんですよ。
世界的な背景として
などが今現在も先だってCO2総量規制やZEV数量規制の厳格化とそれに関する違反の厳罰化が進んでニュースになっています。
自動車メーカーは、
「いろんなハイブリッドで間をつないでインフラが整うのを待ちたかった」
のが本音でしょう。
もうそんな悠長なことを言ってられない事態になっています。
投資家に投資の対象として株を買ってもらうためには、
「ハイブリッド間を持たせて社会の熟成を待つなんて言ってられない」
ってことです。
ところが世界の大半の自動車ユーザーは
のが現実ではないかと思うんですよ。
EV化を推し進めるには、諸々の問題を解決できないと無理じゃないかと思われます。
その問題の多くは「貧困化」ですよ。
これで250万円くらいなら考える。
取り合えず、
「まだ10年もある」
ので、
今乗ってるガソリン車を楽しみ尽くせばいいように思います。
コレが最高のエコだと思うんですが。
とりえず、
「ESG投資」とかは金持ちの間だけでやってくれって感じですよね。
※庶民はどこかで立ち上がらないと搾取され続けますなぁ。
ちなみに・・
断言しますが、EV車しか売っちゃいけない世の中でもガソリン車は根強く生き残りますよ。
※法的に全面禁止されない限りは。
逆に、ガソリン車はレトロカー(笑)として価格高騰したりするかもしれません。
コレも今までの世の中の変化の中ではよくあったことで。
例えば、
CDが主流になってもアナログレコードが高額取引されていたり。
趣味の世界では、ガソリン車は生き残るはずですよ。
※ガソリンの入手が難しく成ったり、とんでもないガソリン税かけられたりするかもですが。