実際に思いっきり減ってるのですが。
特に田舎では半径20㎞以内にガソリンスタンドが一件もない、と言うこともあります。
バイクでツーリング中にいいタイミングでガソリンスタンドあるとは限りません。
どんだけ減ったんだ?ガソリンスタンド
当倶楽部周辺ではワタクシが移住してきてから3か所のガソリンスタンドが廃業してしまいました。
田舎道ばかり走るワタクシはマジで困るのです。
どうやら全国のガソリンスタンドは、
1994年末(ピーク時)には6万件を超えていたのですが、2021年末には3万件を割っています。
年間平均で1100件以上が27年連続で廃業している計算になりますね。
道理で、田舎の集落にあるちょっとした規模のガソリンスタンドでも廃業した跡が目立つわけです。
小規模な街では交通量の多い街道沿いのガソリンスタンドすらも廃業して、居ぬきで中古車屋さんに成ってたりしますね。
※コンビニも廃業して居ぬきで介護施設になってたりもしますし。
廃業の理由は、
といったところでしょうねえ。
どうも、日本の未来の縮図の様な気すらします。
コンビニなども同じですが、田舎のガソリンスタンドは特に目に見えて減少していきますなぁ。
ちなみに・・
ガソリン市場全体の需要は減っていても、現在経営を続けているガソリンスタンドは結構儲かってるらしいですよ。
廃業するガソリンスタンドが続出して、現存するガソリンスタンドに顧客が集中するため、とのこと。
当然、そうなると価格設定での他社との差別化をする必要がなくなり、きちんと利益を出せるビジネスモデルになったようです。
まあ、それくらい儲けてもらわんと。
ガソリンスタンドが廃業されたら困る人は大勢いるのです。
田舎のガソリンスタンドなんて、公益に近いんだから わけわからんマスク配るくらいなら 行政が税金で営業すればいいんですよ。
それにつけてもガス欠の怖さよ
給油できないということはそこで動けなくなるということですよ。
出先の山の中でバイクが動かなくなったことを想像してみればいいのです。
結構、不安になりますよ。
※大人の男性でも、ちょっとおっかないくらい不安です。
一度体験すれば「二度とガス欠なんて起こすもんか。」と思うはずですよ。
いやマジで。
ガス欠&メカトラブル
最近の車もバイクもインジェクション車は完全にガス欠になるとダメージを食らうと言いますよ。
燃料ポンプは、ガソリンが入った状態で動くことが前提です。
ガス欠になるとその後給油しても空気が燃料配管に噛んで正しく燃料を圧送できないため、燃料ポンプの内部で空打ちして痛むって奴です。
電気式燃料ポンプ歴の長い、車業界では昔から言われています。
実は電気式燃料ポンプはかなり信頼性の高いパーツですが、いざ壊れると車体丸ごと動かなくなるという厄介な代物なのです。
※見えずらい所にあるのでトラブル時も原因がわかりづらいですし。
機械式燃料ポンプの古い車を安定性優先で電気式燃料ポンプに改良して運用してる人は多いです。
ただし、
機械式の燃料ポンプを車体に残して、電気式燃料ポンプのトラブル時には付け替えて使う、という人もいるくらいです。
機械式は ポニョに出てきたポンポン船みたいな 圧倒的に単純な作りなので空気を噛んでもすぐ抜けるのですよ。
当倶楽部の旧FIAT500は、いまだに機械式燃料ポンプで稼働しますが電ポンにしたいと考え始めてもう10年。
※その前にナンバー取れよって話ですね。
年に二度、春と秋のタイヤ交換の季節にガレージから出してエンジンかけるくらい。
※タイヤ出すのに邪魔だから。
走らないバイクは重い
バイクを押したことありますかね?
バイクを押したことある人も1kmも押したことある人はいないと思うんですよ。
重いですよ、バイク。
ツーリング時の様に大荷物積んでたりしたら悪いを通り越して最悪です。
漫画「バリバリ伝説。」ではグンが奥多摩から練馬(?)までセパハンのCB750FBを押して帰ってくる話がありますが、
「はっきり言って超人。」
です。
ワタクシはZ1-Rの前に乗ってたボロいZ2がメカトラブルにあって自宅までの4.5km押して帰ったことありますが、
「もう捨ててやろうか?」
と何度も思ったくらいです。
しかも、
ちょっとした坂道でもバイクを押して登るのは地獄ですよ。
勢いで登れればいいのですが、坂の途中で休憩とかしちゃうとまずダメです。
それに、
歩道を押してる際に人から注目浴びまくるという羞恥プレイです。
※白昼堂々でしたが「バイク泥棒にみえるかもしれないなぁ。」とちょっといたたまれない気持ちで押してました。
マスツーリング
マスツーリングでガス欠野郎が一人でもいると皆に大変迷惑がかかります。
「ガス欠したら燃料タンクがデカいバイクから分けてもらう。」
という人がいますが、実際どうするつもりですか?
ガソリンタンクがデカイ、というとこの手のバイクを思い出します。
※林道では重すぎて。
デカいタンクのバイクのガソリンホースを外して、飲料缶にでも移してガソリン分けてもらいますか?
※飲料の砂糖分はエンジンに最悪ですよ。昔F1で鈴木亜久里さんがタンクに砂糖入れらるという嫌がらせ受けたのは有名です。
都合よくガソリン用のシグボトル持ってますか?
皆で行動する時はソロの時より人に頼らずに、ガソリン管理をシッカリする必要があるのですよ。
特に燃費の悪いバイクに乗ってる人は、ガソリンを常に気にしなければなりません。
※KTM125EXCとかな。
だからと言って、
ガソリン携行缶をキャリアに積んで林道走ると、重さでキャリアのフレーム側のステーが折れますよ。
※ワタクシのDT200WRで実際やりました。
というわけで、バイクでのガス欠は怖いのです。
ちなみに・・
ガソリンスタンドでは法律上、シグボトルに直接ガソリンを入れてくれませんよ。
厳密に言うと、アフターマーケットパーツの「後付け大容量ビッグタンク(ポリタンク)。」に給油するのもいけないそうです。
※スタンド側は「バイクのタンクにガソリンを給油してるだけ。」という違法スレスレなので、ポリタンクのバイクへの給油はなるべくやりたくないと言ってました。
結局、ツーリングの途中でガス欠になったら、
という手法しかないのです。
ガス欠の前兆
そのうち、だんだんアイドリングすら不安定になってきます。
経験上、登り坂などの加速時に顕著に出ます。
ガス欠なんて経験出来ればしたくないのですが、望んでトラブルを起こす人はいません。
予期せぬタイミングで起こるからトラブルなのですよ。
※ソロツーリング中の山の中でこういう状況になると青ざめますな。
そんな時にジタバタする最終手段があるにはありますが、リスクがあります。
覚えておくといい
バイクのガソリンタンクなんて複雑な形してるので、走行中に完全に空になることはあまりなく、底の方にガソリンがちょっと余ってたりします。
車体の上下左右に傾けてガソリンコック周辺にガソリンを回すという作戦もあるにはあるのですが、デカいバイクほど労力の割に大した効果は得られません。
※それでバイクをこかしたりしたら目も当てられません。
そうなる前に、早め早めにガソリンを給油する方が絶対に楽です。
でも意外に小さいバイクだと数キロ走れたりするので侮れない手法です。
この状態でガス欠とか、何キロも押すとか無理です。
予期せぬガス欠
林道ツーリングでたまにあるのですが、
未舗装路で転倒してガソリンがダバダバ流れ出してるのに、なかなか起こせないなんてこともありますな。
※谷側に車体がタンクを下にしてコケた時とかね。
こうなると、
普段リッター当たり30km走ってるバイクでも物理的にガソリンが無くなってるわけで。
計算外のガス欠になりがちです。
コケたついでに、タンクに穴でも空いたりしたら最悪です。
転倒時にシュラウドが押され、ガソリンタンクの下の方に亀裂の様な小さな穴が開いて、ガソリンが染み出る様な漏れ方も見たことあります。
そんなの、お釈迦様でも気がつかないっすよ。
※しっかりガソリン臭いので、そういう場合はチェックすべきです。
当たり前ですが、
こういった物理的にガソリンが無くなってる場合はは、普段の燃費とかまったくあてになりません。
思った以上に走れなくて、思わぬガス欠なんてこともあるのです。
ちなみに・・
コレだけ有名なトラブルである「ガス欠。」ですが実際に体験した人はあんまり多くありません。
その多くは、
「予備タンク。」と呼ばれる燃料コックの運用でしのいできたのです。
※今のバイクは燃料計があるので、それが壊れたり、表示を無視したりしない限り大丈夫なはずなんですが。
一般に予備タンクと言われていますが、タンク内に仕切りがあるわけではなく、
ガソリンコックで、ガソリンを取得する位置を変えてるだけです。
タンクの上の方からガソリンを取るか、タンク底面に近い箇所からガソリンを取るかだけです。
なので、
ガソリンコックの位置を「予備タンク。」にしたまま走ってる人がいますが、予備タンクの意味がないのです。
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ガス欠防止策はあるのか?
あと100km走れる計算でも早めにガソリンを入れておけ。
これに尽きます。
雑誌のインプレとかでは、このバイクは満タンで何百キロ走れます!
みたいな記事があったりします。
そりゃ、満タンでの航続距離が長いのはありがたいの確かですが、
「どんなバイクでもガス欠にはなるし、ガス欠になったら満タン時の航続距離なんて意味がない。」
のです。
要するに、
「オーナー自身がしっかりしろ。」
ってことなんですよ。
ところが、
ツーリングでは田舎に来ることが多いんじゃないかと思うのです。
その際のガソリンスタンドの少なさ、かつて営業してても廃業したガソリンスタンドの多さの話は前のセクションで既にしました。
思うようなタイミングでガソリンスタンドがあるとは限らないのです。
長野県には回転すしやさんが非常に多い。
特にマスツーリングの際は、
です。
※集合時にガス欠気味の奴がいるだけで、皆がそいつの給油のためにスタンド探しから始まるのでイラつくことになります。
ソロツーリングの際は、
です。
キャンプツーリングの際は、
です。
それくらい、田舎のガソリン事情を舐めてはいかんのです。
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ちなみに・・
田舎のガソリンスタンドは「土日祝日休み、残業無し。」というホワイトカラーのような営業方針だったりするものです。
なので、
なるべくキャンプ場には早めに入り、日が暮れる前にガソリンを給油するべきですよ。
でないと、
「キャンプ場に近いガソリンスタンドがあっても翌日の休日は営業日ではない。」
みたいな朝から真っ青な状況になりかねません。
また、
割と大きめの地方都市にありがちなのが、
複数ガソリンスタンドがガソリン業者枠を超えて、提携して営業と休みを当番制にしてるという地域もあります。
中規模の街なのにスタンドが全然営業してなくて数十キロ彷徨ったことがあります。
※コレは本当に参った・・。
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まとめ
特にソロツーリング時のヒトケのない山の中でのガス欠は死を意味します。
それくらい大変なのですよ、ガス欠。
ガス欠に限らず、トラブルがあるとツーリングの予定は大きく狂います。
こういうトラブルも後で振り返ると面白いのですが、その時はたまったもんじゃありません。
※特にソロの場合は誰も助けてくれません。
そういう目に合わないように
とか、ガス欠トラブルを回避することが出来るようになるまでにはたくさんの経験が必要なのです。
※頭でわかってても、いざとなるとできないもんです。
ガス欠なんて、オーナー自身がしっかりしてれば、まずありえないトラブルです。
「余裕をもって給油する。」
コレだけ実直に守れば、ほぼ回避できるトラブルだし。
ソロツーリングの際は、ガソリンの残量と航続距離を常に考えるべきですな。
特に、これから田舎ゾーンに向かう際や何十キロもある長い峠を越える際はその手前で給油しておきたい。
ガソリンスタンドは給油以外でももっと有効に使わせてもらうべきです。
共存共栄ってやつです。
それでも、
たまにいるのですよ、マスツーリングでガス欠になる奴が。
※ソロツーリングをほとんどしたことがない、人に頼りっきりの人に多いです。
みんなの楽しいツーリングの予定が台無しです。
どうしてもツーリング時のガス欠の不安がぬぐえない場合は、
レッカーサービス付きの保険に加入しておきましょう。
※こういうのに未加入だと、とんでもないレッカー料金を請求されますよ。
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ちなみに・・
「もしかしたらガス欠になるかも・・。」
常にギリギリの給油計画だとこういう不安が頭から離れません。
それって面白いんですか?
ツーリング中の不安材料はなるべく消して、心身共にバイクで遊ぶことに集中したいですし。
「なんでガス欠ギリギリまで給油しないのか?」
の方が不思議でワタクシには理解できません。
※雪国の「いつまでスタッドレスに替えないで我慢できるかチキンレース。」くらい意味ないです。
これくらい田舎だと半径30km以内に営業してるガソリンスタンドはないです。
長野に限らず、日本の田舎はそんなところは珍しくないのです。
満タンでの航続距離が長いバイクだからって、ギリギリまで使う必要はありません。
早めににガソリンを入れつつ休憩をとってもいいのです。
そう考えると、
「ガソリンタンクのデカいバイクはガソリン分が重いだけ。」
「ガソリンタンクのデカイバイクの方が油断しがち。」
というのがワタクシの持論です。
「デカいタンクのバイクなら、誰かがガス欠になった時にガソリンを分けてあげられる。」
という神様の様な心を持ってる人もいるようですが、
「シグボトルなどのガソリンを分け与えるアイテムを持ってないと意味がない。」
「ガソリンの分け与え方を知らないと意味がない。」
のですよ、ええ♪
※もし神様のような人なら、人様のためにツーリングの際は「シグボトル。」を持参して人助けをしましょう♪来世はよりい人生になるかもしれません。
とはいえ、
もし仲間がガス欠になってガソリンを分け与える際は、リッター当たり500円くらいとってやるといいですよ。
同情の余地はありません。
ガソリン残量の管理ができない奴にはそれくらいしても罰は当たらないのです。
それが嫌なら「バイクを押してガソリンスタンドに行け。」って話ですよ。