こういう時はバイクに乗りたくなりますな。
行先?今回は紅葉を確認しつつ牧場巡りをすることに。
何で牧場?意味なんかないのです。
強いて言えば、信州の美味しい牛乳が飲みたかったからです。
当記事の目次
天気のいい秋の休日はツーリングに限る
しかも最高気温が20度強という予報でしたので標高が上がっても10℃以下にはならんでしょうし。
というわけで、
朝早くから洗濯掃除などを終わらせ、バイクで出かけることにしました。
目的地を選定する際、テーマをある程度決ま多方が面白いのです。
※その辺グリグリ走り回るだけというのは、毎年この時期になると行きつくしちゃってるので。
洗濯物を干しながら検討した結果、
「牧場で動物と触れ合ったうえ、美味しい牛乳が飲みたい。」
という何とも牧歌的なものになったのでした。
嫁がホットミルクを作ってたハズなのにレンジでミルクを暴発させるという事件があったため、
「ワタクシが本当にうまい牛乳を飲ませてやる。」
と漫画美味しんぼの山岡氏(ワタクシが尊敬する3人のうちの一人)のように言い放ったからではありません。
※当倶楽部ではこの事件以来、レンジでホットミルクを作るのは禁止になりました。
長野県でも10月中旬というのは麓ではまだ紅葉には早いのですが標高が高いエリアであれば紅葉が始まっているハズです。
これを確かめがてら牧場を回るプランを立てます。
今回は標高1000m以上ある蓼科方面の牧場を3つほど回ることにしました。
その結果、ビーナスラインの周辺をかすめるようなルートとなりました。
ちなみに・・
知ってると思いますが、長野県には数多くの牧場が存在します。
※いわゆる牧場というのは牛や馬を飼育している施設であり、豚は養豚場みたいな区分けで別扱いっぽいです。
牧場と言われて多くの人がイメージするのは観光牧場的なものですな。
ここでは酪農や畜産の他に観光も行っていて、大抵「○○体験。」みたいなイベントを催してくれます。
こういうのが子供には大人気なのですよ。
※大人でも本気でやるとなんでも面白いんですが。
とはいえ、
観光をやってない牧場も結構多いのでGoogleMapだけを頼りに牧場探しするのはおススメしません。
リアル肥育農場やリアル生産農場と言った牧場もあるので一見さんは邪魔になるだけです。
この日の空の青さは特筆ものでした。
高原の牧場・・イメージではさわやかですが命を預かる仕事ですので大変です。
「コロナでだいぶやられちゃった長野県内の牧場を少しでも助ける。」
というは大義名分で、自分たちが楽しいので最近牧場を回ってたりするのです。
バイクや車でわーわー走り回ってるだけでもいいのですが、
別に遠くまで行かなくてもなんとなくこういう縛りというかテーマがあるとツーリングがいつもと違ったものになるのですよ。
テーマがあると止まったり走ったりが忙しいんですが、これはこれで意外に面白いのです。
そんなの大人数では絶対やらないし、普段のソロツーリングでもやらないしので新鮮なのです。
寒くなると牛は移動するのだ
大雪が降るので冬にはしっかりした牛舎などが必要になるのですが小規模の牧場ではそんなの用意できないのです。
暑い夏の間は標高の高い場所に牛を移動させて肥育して、
寒い冬の間は標高の低い場所で牛を飼育する。
というのは割とよくあるパターンらしいです。
まあ海外のように大規模でなく頭数が少ないので出来る作戦でしょうがこれも和牛の肥育の仕方なのかもしれません。
そりゃ高いわな、牛肉。
道理で当倶楽部の食卓に上がらないわけだわ。
ここの牛も冬は下山するのです。
夏はGWあたりに牛を積んだトラックが多く標高の高い農場を目指すようです。
※その時期に牛を運んでるトラックや高原の農場で牛を下ろしてるトラックを見たことあるし。
そして、
冬は牛たちは10月の中旬から下旬には山を下りる様なのですよ。
そういうマメ知識があると牧場の牛を見る目も違ってくるってもんです。
というわけで、
標高が高い所は紅葉も始まりつつあるし、今年も高原の牧場で牛を愛でられるのはそろそろ終わりかもしれません。
それなら見に行こうじゃないですか、牛を。
牛を間近に見れるって結構貴重ですよ。
牛肉は当倶楽部で食卓に上がることはまずないくらいに貴重なものですし。
なので牛丼は超ごちそうなんですよ、ワタクシにとっては。
せっかくなので3つの牧場を一気に回ることに
でも一気に複数回ったら他の観点からモノを見れるかもしれません。
※牧場の比較なんてのは誰もやらんと思いますが。
というわけで。
サクサクと準備をして蓼科方面に向かいます。
長野市から蓼科方面へ向かうにはほとんどビーナスラインに行く道とかぶるのです。
ただし、
メインルートであるR152の上田市丸子の市街地は信号が多いので車の流れが悪いんですよ。
ゆえに、
最近開拓した混まない裏道を使います。
※ポイントはR152の西側の県道です。一気に上田市丸子の市街地を回避できて信号が少ないのでペースが速いです。
詳しく知りたければ GoogleMapをよく見るか 直接お問い合わせください。
※ワタクシの文才では大勢に対して文字では伝えづらいです。
記事にはしてませんが、ワタクシは暇さえあればせっせと各長野県内でZ1-Rを使って裏道開拓をしているのです。
※なので「最近Z1-Rの出番が少ない。」とかいうお問合せはよしなさい。
この裏道と合わせて、
R152とR142の併用区間辺りの一本西側の細い市道&旧中山道を使えば、
ワタクシの大好きな道の駅「和田宿ステーション。」の近くまで信号もストレスもなくスルリと抜けられます。
※しかも旧宿場町経由というおまけもつくし。
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和田宿からはR142に合流してさらに南下して和田トンネル方面を目指します。
トンネルにはいる直前で長野県道155号を東に向います。
長野県道155号は多分スキーブームの時に整備されたしっかりした県道ですので峠としても楽しく走りやすい道です。
大型のバスも通りますので調子に乗ってはいけませんが。
※長野県道155号の東側、R152付近のヘアピンが連続するあたりにワタクシは人から借りたスターレットで180度スピンした伝説のコーナーがあります♪
ちなみに・・
意図せず今回長野県道155号を走破してしまったわけですが、やはり県道散策は単独行に限ると思うので記事は今度にします。
※好き勝手に止まって写真撮るのはやはり単独行に限りますな。
この県道、短いのですが見どころが満載、走りやすいし楽しい県道です。
※アクセスは多少良くないし、近辺に魅力的なポイントが多いのでないがしろにされがちなのですが。
特に、
今回途中で思わず止まってしまった「星くずの里たかやま 黒耀石体験ミュージアム。」は面白かったです。
※入館料300円。
屋内展示物はしっかりしていて見ごたえがあります。
こういうの、好きじゃない?
実は黒曜石の発掘現場まで行けるらしいのですが片道30分(往復だと60分ですよ)の熊スズが必要なハイキングコースということで今回は止めました。
※今年はマジで熊の被害が多いし、ライディングブーツだしな。
うう、超やりたい。
黒曜石を使った加工体験(結構いいものが作れてリーズナブル)が魅力的で後ろ髪惹かれたのですが、一回60分とかそんななので今回は見送りです。
※秋はちんたらしていると日が暮れて寒いので展開は早い方がいいのです。
絶対もう一回行く。
そんで山も歩けば黒曜石加工もやるのだ。
鷹山ファミリー牧場
割と昔っからあるよね。
ワタクシ、昔Z1-Rでで来て休憩がてら寄ったことがあるのでここに寄るのは二度目です。
※大昔に単独で来た時は小学生の遠足かなんかとぶつかって、そりゃあ大騒ぎで休憩なんてできたもんじゃなかったもんです(笑)
個人経営と思われるのですが、なかなか工夫が凝らされていて小学生が牧場を体験するにはすんごく面白いと思う。
馬にも乗れるし、魚もつかみ取りできるし、牛乳も搾れるし、ソーセージとかバターとか作れるし。
※ついでに飯も食えるし、黒曜石体験ミュージアムと合わせればもうそれで遠足としてはパーフェクトプラン。
割と地味ですがわかりやすいです。
既にシーズンオフなのか割と閑散としていましたが遠くのナンバーを付けた車を多くみまけました。
※ほとんどが子供連れた夫婦。バイクは いつものように ワタクシ達だけ♪
で。
この牧場はなにか体験しなければ無料なのですがここはホレ。
多少でもお金を落としてあげたい。
というわけで軽く食事をすることにします。
※まだ他の牧場もいくので満腹にはしないのです。
牛乳カレー
ホットミルクとリブフランク。
牛乳カレーとホットミルクとリブフランクを頼みました。
ら。
あんまり期待していなかったのですが、
ここの食事は、牧場としてはもちろん街中で食べるとしてもかなりハイレベルです。
頼んでよかった♪
ワタクシ達が喜び勇んで食事してる間、
隣の体験教室では何家族かがソーセージ作りの体験をしていました。
ソーセージを蒸す間にいい匂いがしてきてちょっとうらやましかったのです。
※ソーセージつくり体験の時間にはギリギリ間に合わなかったのだ。
乳しぼり体験は時間が合わなかったのだ。
蓼科第二牧場
大門街道をさらに南下、大門交差点を東に進んでちょっとだけビーナスラインを経由して長野県道40号を北上します。
この辺りはさらに標高が上がっていますのでちょっと紅葉していました。
白樺湖や女神湖周辺ではバイク乗りも多く見かけました。
この辺りは正午くらいでも気温は10度前後で風は冷たかったですが、
前回の野辺山の教訓があったため革ジャンをはじめとした冬装備なので防寒対策がばっちりでちっとも寒くないのです♪
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バイク乗りは暑いより天気が良い寒いくらい日(白樺湖付近で10度でした)の方が良く見かけるということを今年学びました。
※登りでアクセルガン開けしているのに水温が全然上がらないくらいは余裕で寒いのですが。
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蓼科スカイラインの出口の交差点、
女神湖のところに「蓼科牧場。」という信号があるのでこの辺に牧場があるのかと思ったのですがわからず。
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もしかして牧場って昔あっただけ?今もある?
この交差点、何十回も通ってるんですが牧場なんて記憶にないんですよねえ。
悩んでいてもしょうがないのでサクリと「蓼科第二牧場。」を目指します。
途中の「雨境峠頂上。」にある駐車場から牧場に入れました。
ここも基本的に無料です。
どうもこの一帯はクロスカントリーのコースらしく、しっかりと整備されていました。
何度も前の道は通っているのですが、ここには始めて来ました。
どうよ、この景色。
金とれそうな景色ですわ。
それにしても、ここから見た景色は最高ですな。
雲一つない秋晴れで南側に蓼科山、北側には遠く浅間山?も見えます。
途中から急に標高が低くなる崖みたいなところがあってそこからの眺めが絶景。
※意外とこの辺を走る時は雨降ってたりすることも多かったし。
ここには牛はいませんでしたがウマが放牧されていました。
※サラブレッドじゃないので何用の馬なのかわからず。
牛模様のウマがいたのでワタクシ達も含め、少ないお客さんたちは遠目に見て牛だと思ってたようです。
惜しい。
なんだかYAMAHA TW200の改造車が馬の柵内に放置されててシュールでした。
昔、一世を風靡したんですよねえ、このバイクが。
さらに少し北上してみんな知ってる牛乳スタンド「もうもう。」さんへ。
多くのバイク乗りは単独で来てもソフトクリーム食べるのね。
気温10度ちょっとなんですが。
ココは何時も混んでいる。
寒くても天気が悪くても混んでいる。
ワタクシ達はソフトクリームは食べませんでした。
お腹が冷えすぎちゃうので。
でも牛乳は飲む。
※寒かったので牛乳の画像撮ってません。
ここに「蓼科第二牧場。」の碑がありました。
とりあえず、
第二牧場ゲットです。
長門牧場
こちらは長野県を代表する超一流観光牧場なだけあって混んでいます。
大体、いつ来ても混んでいます。
ここはいつも混んでいるのであんまり来ないのです。
※以前きたのは3年くらい前の様な気がします。その時はロータスヨーロッパでしたな。
超一流観光地になっています。
長野県内では牧場界のキングかもしれません。
売りになっているソフトクリームは今となっては長野県のかなり広いエリア、特に道の駅で「長門牧場のソフトクリーム。」というブランドで販売されています。
ゆえに、
さほどレア感はない感じです。
※でも長門牧場で食べるとモンベルカードでちょっとだけ安くなるのは嬉しい。
相当儲かってると思うのですが牧場経営は大変だし、従業員さんも多いっぽいのでそれも仕方ないでしょうねえ。
※最近どこの牧場でも若い女子が働いているような気がするのですが気のせい?
せっかくなので「鷹山ファミリー牧場。」比較するためにカレーを食べてみようということになりました。
それとホットミルクを頼みました。
カレーはただのビーフカレーですが鷹山牧場の牛乳カレーより200円以上高かったです。
※観光地価格という奴ですかね。ベーコンカレーは+400円でしたのでヤメ。
で。
14時くらいでも屋内の食事施設は激混みだったのでテラス席に移動して食事です。
ビーフカレー(辛)とホットミルク。
ら。
ご飯が冷たい・・。
ちんたら写真撮ってたのが悪かったのかもしれませんが食べ始めるまでに5分とか買っていませんよ。
みんなこんな冷たいご飯御カレー食べてるの?
※美味しんぼの山岡さんだったら一口も食わないし、海原雄山なら店長を呼べ!とか言いそうなくらいご飯が冷たいのですよ。
そう思うとなんか味もイマイチに思えてきます。
※っていうかカレーはごく普通。
ホットミルクも鷹山牧場に比べて薄い気がします。
※市販の牛乳?的で牧場で飲んでるというプラシーボ効果が無ければただの牛乳。
焼きたてのピザにすればよかったか?と思いましたが待ちそうなのでねえ。
食事はともかく、
ここは天気が良ければ遠く北アルプスまで見通せるのが良いのです。
この日の天気は最高でした。
でも表に出て遊んでる人は多くなありませんでした。
空の彩度調整とか一切してません。
遠くに雪をかぶったアルプスが見えるのですが、スマホのカメラではまったく感動が伝わりませんな。
以前は敷地内に子ヤギが繋がれてたような気がするんですがこの日は子ヤギは無し。
遠くに牛や羊がいたので散歩がてら見に行きました。
確かに観光地ではあるのですが、あんまり牧場っぽくはないのですなぁ。
※一応トラクターはあるんで牧場なのですが。
まあ、そんなこんなでハットトリック完了です♪
ちなみに・・
この日どうやらビーナスライン周辺で大規模な古めのアルファロメオのミーティングがあったっぽいのです。
旧車にはいい季節ですな。
※ワタクシもこの日はロータスを出そうか、かなり悩みました。
所々で休憩中の色んなちょい古アルファを見ました。
いいよねえ、90年くらいまでのアルファロメオ。
155とか75とか角ばったアルファもいい味出してるし。
洗練されすぎてなくて、おしゃれで、ちょい悪オヤジに良く似合う。
※今どきのアルファはよく出来すぎてて普通の車っぽくてなんか色気が足りない気がします。
今どきの車にはない外連味というかアクの強さがこの頃までのアルファロメオの売りですよねえ。
若造にはわかるまい、みたいな。
※マセラティビトゥルボやシャマルくらいまで行くとかなり病気のイタ公なのですが。
スパイダーベローチェとかデザインがいいよねえ♪
※シフトノブが変な位置だけど。
帰路は富山ナンバーのオープンで走るオジサンの赤いスパイダーベローチェと30分くらい同道。
屋根開けたまま東部湯の丸ICから高速に乗っていきました。
でも高速走行するなら屋根閉めたほうがいいような気が。
※富山までの間には信濃町や妙高という標高高いエリアがあるので寒いと思うのです。
まとめ
いわば牧場ハットトリックです。
こういうテーマで回るのも面白いですな。
やっぱり3つくらい同じようなもんを同じ日に見るのは比較できて面白いのです。
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とりあえず、
3つくらい行っておくといろいろ文句言われなくて済むのです。
※2つだとどうしてもどっちがいい、というだけの比較になりがちなので。
長野にはこういうテーマで回れる人が知らない場所が数多く、人がやらないような遊びがたくさんできるのですよ。
※田舎はそういうのを見つけたもんが勝ちなのです。
宿場町ハットトリックとかも面白そうです。
※長野県内には中山道や善光寺街道、木曽街道、北国街道や谷街道と言った街道がたくさんあるし。
知られていない牧場も結構多いのですが、観光牧場でない限りは牧場側にご迷惑なので下調べも大切です。
あと、
標高の高い牧場は10月になるとそうそうに牛の移動、退避を始めますので季節的なタイミング大事ですよ。
田舎は各町内会で牛を買ったらいいと思うんですよ、ワタクシは。
牧場に行くなら出来るだけその牧場で取れた牛乳や加工したチーズなどを食せる場所がおススメです。
いろんな牧場で食事をして、自分の感覚で評価することが大事です。
やっぱり長くやってる所は美味しいものがあったりするし、
多方面に業務展開しているようなところはそれなりだったりするし、
それぞれ違ってそれぞれいいところがあるのです。
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ワタクシとしては、
もう少しマイナーな牧場に行きたかったのですが、とりあえずのハットトリックとしてはまあ良かったのではないかと。
※朝方の思い付きで動いてもこれくらいのことは出来ちゃうのが長野県なのです。
勢いでグランドスラムを目指しても良かったのですが時間も押してますしねえ。
14時過ぎにこの辺を出立したとして当倶楽部に帰り着くのは16時過ぎ。
そうなると日が暮れて一気に気温が下がります。
※北上するので北面の峠はずっと日陰になるため、かなり寒いし。
超立派な建物。
何研究してんだかワタクシにも教えて欲しい。
何事も余裕が必要です。
我々中高年は、頑張りすぎず、慌て過ぎず、
のりしろ時間でダラダラとバイクで遊ぶくらいがちょうどいいんですよ♪