KX125の外装を無理やりチョイスしたのですがやはりぼろさは否めない。
というわけで当倶楽部のオフ車に倣ってボロさを一新させてみます。
ボロイ外装を綺麗に見せるあんまり人がやってない技があるのです。
オフ車の外装は傷んで当り前
未舗装路ではコケるし石が飛んでくるし、
そういう走行をするこをと想定した外装が付いています。
新車のオフ車でも未舗装路を走れば一発で汚れます。
転倒しなくても、です。
なんども林道ツーリングを重ねているうちに外装はどんどん傷んできます。
転倒しなくても、です。
林道には飛び石や枝などで外装を痛めつける原因は山ほどありますので、
林道ツーリングをしていればバイクはあっという間に傷みます。
というわけで。
中古のオフ車は外装が汚いのは当たり前。
メンテが不十分でエンジンや駆動系に問題がある個体が多かったのです。
※テールスライドとか負荷をかけるような走り方をするしね。
以前は中古のオフ車はよほどの人気車じゃない限り安かったものですが、
最近はバイクならどんな車種でも値段が付くようですなぁ。
※マジで投げられまくった様なセロー225が30万円とか信じられないワタクシです。
そんなわけで。
オフ車のレストアというのはオンロードバイクの何倍も清掃やグリスアップなどに時間がかかることが多いです。
まあ全部バラシて清掃したとしても林道走ったら一発で汚れるんで大概にしておくのが正解なのですが。
※雨天の林道や泥の林道何か走ったら目も当てられないくらい汚れますしねえ。
当倶楽部のKDX125SR2号機も酷い状態だったので作業を始めるまでに2年かかりましたし。
※酷さやボロさを目の当たりにすると作業が億劫になるのよ。
それでも。
なんとかKX125の外装を装着して ボロイのは相変わらずですが 唯一無二のバイクに仕上がりつつあります。
ちなみに・・
オフロード走行したら必ずその日のうちに洗車するとバイクの寿命が全然が違ってきます。
長年同じオフ車を大事に乗り続けている人は未舗装路走行後はすぐに洗車している気がします。
当倶楽部のDT200WRは全然古くないぞ。
※錆も傷もあるけれど。
ワタクシも林道ツーリングした後は必ず洗車します。
林道ツーリングから帰ったその日のうちにです。
洗剤を使うわけでなく、水洗いで泥や土汚れを除去、必要に応じてグリスアップまでします。
※長野の林道の場合は泥や土の他に枯草や落ち葉なんかが車体のそこかしこに溜まりがちです。
レースで使った車体もどんな疲れていても 腰が壊れてても その日のうちに洗車していました。
泥や土というのは時間がたつと固化して取れなくなるんですよ
また、それらに含まれる水分が車体を劣化させたりするのです。
それを後で何とかしようなんて思ったら結構労力がいるのです。
毎回未舗装路走行後は100%綺麗にしてやるのがベストですが、
経験上、80%くらいでも汚れを落としてグリスアップすることで各段にバイクの寿命は長くなります。
※オンロードバイクでも雨天走行した後は洗車してグリスアップするのは基本ですよ。
古いオフ車は軒並み色あせなどで汚いのだ
色あせて艶が無くなった外装のバイクは年式以上にボロく古くみすぼらしく見えるものです。
屋外保管しているバイクは数年で外装が日に焼けて白化していきます。
※酷くなるとポロポロと崩れるようになっていきます。
これは仕方ない、と思っていたのですが屋内保管やカバーの管理、シリコンスプレーの塗布などでかなり寿命を延ばすことができます。
※当ブログでも何度かその手法を紹介したことがあります。
当倶楽部のオフ車たちはどれもみな現役時代のような外装の艶を保っていますがそれはひとえに屋内保管だからかもしれませんな。
※紫外線と風雨によるバイクの劣化はすさまじいものがあるのよ。
こんな記事もあります▼
ですが。
すでに白化が進んでいるような外装の場合はどうするのか。
KX125の外装はとんでもなく酷い状態でしたが、
基本的には劣化したところを軽く削り取って バーナーで炙るのは禁じ手だけど 軽くサンドペーパーで表面を均してシリコンスプレーを塗布してあります。
こんな記事もあります▼
だいぶマシになったとはいえ、
傷んでる上に超劣化が進行した外装はどうにもならないものなのかって話です。
塗装ができないオフ車の外装
※塗り替えたり色変したりした個体はとんでもなくリセール価格委が安くなるので止めたほうがいいですよ。
オフ車の外装は転倒しても簡単には割れない樹脂で出来ています。
コケても外装が 削れますが 割れないようにぐにゃぐにゃ曲がるからです。
崖から落ちたけど全然壊れないのがセロー225W。
素材的に塗装できないことはないらしいのですが、
ぐにゃぐにゃに曲がる素材に乗った塗料は割れるのです。
※下地の素材と塗料の関係はFRP製のボディの車に乗ってる人には大問題です。
というわけで。
全塗装しても塗装の耐久性はほとんどないので費用対効果は非常に低いのですよ。
※オフ車で高速乗ったらフロントフェンダーなんかすごい勢いでぐにゃぐにゃ曲がるので塗料なんかすぐ剥がれそうですし。
ゆえに。
古いオフ車は大抵外装が汚いというか劣化しちゃってるというか、見てくれがボロい個体がほとんどです。
※当然、中古価格も低くなりがちです。
昔は中古のオフ車は高く売れない、と言われてたのはこういうミテクレのボロさもあるのです。
無理やり塗装して中途半端に塗装が残ってるような個体も昔はよく見ましたがねえ。
最近はそういうボロイ外装で走ってるバイクはほとんど見なくなりましたな。
こういうのは小僧がやるからかわいいのであっていい大人がやってるとひたすら貧乏くさいのです。
こぎれいなバイクばかりを見ていると、
バイクは金持ちの遊びになったんだなぁと思いますね。
※既にバイクは金持ちしか乗れないのよ。
こんな記事もあります▼
今後、オフ車がメジャーになることは恐らくありません。
汚いうえに手がかかるオフ車は最初からマジョリティを拒否するのりものです。
そんなわけで。
バイク業界は長い間オフ車を冷遇してきたので現存するオフ車は非常に貴重なのです。
※今でも冷遇されていますがね。
ちなみに・・
オフ車の外装の素材は数段階を経て劣化していきます。
第一段階:
「艶が無くなる。」
これならまだ何とか復旧できる可能性があります。
当倶楽部のKDX125SR1号機はこの状態から復旧させましたし。
※いろんなケミカルを使いまくったのでノウハウもばっちりです。
KDX125SR1号機。
廃棄寸前だったとは思えないくらい綺麗になりました。
※今直してるのは2号機。
第二段階:
「外装表面が崩壊していく。」
シールやデカールを剥がすと妙に綺麗な面が出てくることがあります。
保護されていたのでその部分だけ綺麗なのです。
剥き出しだった所は艶が無くなる段階を通りすぎると表面が粉のように崩壊していきます。
酷くなると指で触ると粉が付くようになります。
こうなるとかなり劣化が進行しています。
劣化部分をスクレーパーなどで削ぎ落してマシな域まで達すればまだ見られなくもないのですが、
シールで保護されていた箇所に比べるとずいぶん残念な感じは否めません。
レストア中のKDX125SR2号機に採用した ただ同然で手に入れた KX125の外装はこのレベルでした。
劣化部分を削ってみたもののやはり艶もなく、ぼそぼそ感がぬぐえません。
バーナーで遠火で炙って表皮を溶かして無理やりつやを出しましたが、
シールで保護されてた箇所とはっきりわかる段差ができちゃいました。
第三段階:
「崩壊する。」
割れるとかそういうレベルではありません。
劣化が進むと柔らかめの煎餅くらいの強度しかなくなります。
外装の樹脂を手で割ることができます。
こうなるともう復活の手立てはありません。
このように樹脂の劣化は容赦がありません。
オフ車の外装はもちろん、ハンドルスイッチ類も似たような劣化をします。
そうなる前に、マメに外装の保護をしてあげるのです。
樹脂素材は軽くて新しいうちは強度があるし、綺麗で安価に加工しやすいのでメーカー純正でも多用されがちです。
ただし、
劣化スピードは結構速いのです。
※マイクロプラスチックはこれらの劣化した樹脂ですよ。
ボロクなったバイクはとっとと乗りかえなさいというのがメーカーの本位です。
※メーカーとしては長く乗られると困るからね。
オフ車には外装表面を保護するデカールがある
でも塗装できない。
ならばラッピングに似た手法を使えばいいのです。
バイクの外装全面をラッピングするのは素人には難しいです。
※どうやるのかすらわかりません。
デカールが貼ってあったのでまだマシではある。
恐らく2002年ごろのKX。
当倶楽部のDT200WRより10年以上新しいのにこの酷さ。
素人にできるオフ車の外装のリフレッシュ方法は、
「デカールで出来るだけ多くの面を覆ってしまう。」
という手法です。
これを、
こうして、
こうするのです。
全面は無理でも大きいデカールで部分的にラッピングしてしまおうということです。
この方法、イメージチェンジも出来て一石二鳥なのですよ。
オフ車の外装は単色が多く大きいデカールで表面を覆うことによってイメージチェンジの手段としては非常に有効です。
当倶楽部のKDX125SR1号機やセロー225Wは既製品のデカールキットを使いました。
外装イメージが一新されて気分がいいです。
※林道でコケたり投げたりするとやっぱりボロクはなるのですが収まりも良くてカッコいいです。
DT200WRに至っては適当な年代のYZ250の外装用デカールキットを切った張ったして使っています。
この頃のYAMAHAは外装の地が白なので印象がガラッと変わって新鮮だったのを覚えています。
※東京のマンションの一室でセコセコデカールを貼ったもんです。
今回、KDX125SR2号機にKX外装を乗せるにあたって、
一見してKDX125SRとはわからないようにしたいと思っていたのでちょうどいい。
※割と初めのころから全体のイメージを変えるデカールキットの採用は既定路線でした。
オフ車のレーサーにはデカールを貼る人が多いです。
外装保護や他人との差別化などで車種専用のデカールキットを使ってる人は多いです。
貼ってあったデカールが貼ってあったところだけがみずみずしいのよ。
ただし。
一般公道で使うバイクには全体のイメージを変える様なデカールはイマイチ使われません。
というのも。
「公道用バイクは既に吊るし状態でカラーリングやデザインが決まってるものが多いから。」
に他なりません。
スポーンサーロゴやチームごとのデザインが入るため何も模様がないレーシングマシンとは違って、
公道用バイクはメーカーが考えた純正のカラーリングとデザインで乗ることが大前提です。
※↑コレを変更しちゃうと著しくリセールバリューが下がります。
オフ車の場合は外装にデカールを貼って装飾されていることも多いので、
公道用バイクにレーサーのデカールを流用するのは大いにアリだったりします。
※ものすごく目だちます。下手なカスタムパーツよりよほど目立つ効果はあります。
ちなみに・・
オフ車のレーサー用のデカールは厚手で非常に頼もしいのです。
バイクショップなどで売ってるステッカーの数倍の厚さと耐久性があるはずです。
※その分高価ですが。
それに。
艶の無くなってる外装にデカールとはいえ、艶が戻ってくるのは嬉しいものです。
ハッキリと彩度が違うので気分も一新できますし。
ワタクシ的にはおススメなのです。
ただし。
レーサーバイクのデカールキットは海外製が多いです。
品質がイマイチなことも有ります。
「デカールとカウルの穴の位置が合わなかったりするのはご愛敬。」
くらいに思ってないといけません。
KX125の外装を切った貼ったしてるので鼻から穴の位置なんて気にしてません。
※詳しくは当ブログのKDX125SR2号機のカテゴリを参照。
だからこそ、思い切って切った張ったができる♪
※高いので勇気はいりますが最初だけです。 なんだってそうです。
自分のバイクと完全に同じ型でなくても、
同年代のレーサーのデカールを手に入れて切った張ったで自分のマシンに貼り付ける。
コレだけでかなり印象が違うバイクになります。
再塗装と違って気に入らなければ剥がせばいいんだし。
外装の保護もできる上にコレだけイメチェン出来るなんて安いもんです。
当倶楽部のオフ車は全て 古いですが デカールでコーディネートしているので個性的です。
ゆえに。
「何処にいたかすぐばれるので隠密行動が出来ない。」
のです。
※別にやましい事なんかないので隠密行動できなくても構いやしないのですが。
まとめ
進捗は遅いですがこのようにKDX125SRのレストア作業はちょっとずつ進んでいます。
当倶楽部のKDX125SR2号機は外装のイメージが一新したことで 野暮ったい KDX125SRの30年以上前の2stオフ車のトレンドデザインからのイメージ脱却に成功しつつありますな。
なかなかいいアイデアなのですよ、これが。
※詳しくは当ブログのKDX125SR2号機のカテゴリを参照。
既にウインカーやテール周りなどもだいぶ好みにいじくっていますが、最近文章を書く暇が全然ないので記事が間に合いません。
※仕事が超忙しいしPC持っていけない出張が多いので。
画像と文章を用意するのが面倒くさい。
この後、スポーク張替えとタイヤ交換までできたらナンバー取って公道デビュー、その後乗りながら細かい調整するつもりです。
KDX125SR2号機は走行性能はブレーキ強化とキャブ交換くらいしかしてませんが、
125ccとはいえ2stなのでかなり速いから、もうこれでいいかという気もしています。
※2号機はオフロード走らないタイヤにするつもりなのでサスもこれでいいかな、という気もしています。
このエンジンをチューンするととんでもなく馬力が出ますが、
クランクベアリングがパワーに負けるのでやりません。
※簡単に30馬力弱は出るハズですが長持ちさせたいので。
これらの外装を装着したKDX125SR2号機の画像はもうしばらくお待ちください。
すんごいカッコイイけれどもったいぶっているのだ。
※この後、ステンレススポークとオンロードタイヤを組んでから公道デビュー予定。
もうバイクには金がかかりすぎるとか重すぎるとか速すぎるとかの要素は要らないのよ。
250ccくらいでワタクシが満足できるようなスペックのバイクがあるといいんですがねえ。
※車検は簡単だけど面倒くさいのよ。 有給休暇も減るしねえ。
ちなみに・・
この数年、世間では125ccクラスの原付2種バイクが大流行りですな。
ワタクシ的には世間が言うほど125ccのバイクにはメリットはないと思うんですが、
等の理由が大きいのでしょう。
125ccとはいえ、
それなら250ccの方が全然良いと思うのですよ。
峠の登りで普通車にあおられてる4st125ccのバイクを見ると大変そうだなぁと思いますよ。
都会に住んでるなら高速道路を使えないと日帰りツーリングだって範囲が限られますので飽きるのが早いし。
田舎に住んでるなら高速に乗れないし荷物が積めないことはあんまりデメリットになりません。
そう考えると、
KDX125SRは乗って楽しい125ccです。
最近の250ccクラスでも余裕で付いていけますし、
燃費だって25km/Lくらい行きます。
もちろん10%の勾配がある坂で失速することもないですし、
バイパスでも車の流れを余裕でリードできる加速と巡行スピードを誇ります。
※ものすごい振動とともにですが。
さすがに125ccなので二人乗りで戸隠のような勾配だらけのところに行ったりすると水温が上がりまくるけど、
もはや二度と出ない2stですし、
なにより2st125ccのフルサイズ(とはいえ、タイヤサイズなどはセローと同じ)です♪
ただし。
パーツ供給がほぼ壊滅的な今となっては維持するのはかなりハードルが高いバイクでもあります。
定期的にシリンダーを外して清掃しなきゃならないという構造的な欠陥があるし、
外装の傷み方も同年代の他車に比べて酷いものが多いです。
初心者向けではありません。
当倶楽部的にはコレはコレで大事にしようかと思っています。
※任意保険はファミリーバイク特約で何台持ってても同額だし。
バイクはレストアすると愛着がわくんだよねえ。
※KDX125SRは2台目なので新鮮味がない、とかさんざん当ブログで言ってたにも拘らず。
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼