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【長野県道60号線】北信五岳が超綺麗な市街から北部への抜け道

VT250FH。

VT250FH。

 

ワタクシ
市街地の住宅街から人の少ないエリアにつながってる道路があります。
普段よく使ってる道でも部分的なことが多いです。
そういう道を完全走破してことがある人は意外と多くはありません。
長野ではそのような普段使いの道にも絶景ポイントがあったりするのです。

 

市街地にも県道は結構ある

 

ワタクシ
ワタクシのライフワークとして長野県内の県道を走るというものがあります。
普段使いしてるような道でも県道の成り立ちや周囲の生活を見ながら走ると非常に面白いのですよ。
ツーリングというのは別に観光地や有名なスポットに行くことではないのです。

 

我々社会人は野暮用が大量に待ち構えていますので休日にがっつり時間が取れることは稀です。
多くの人は、
「ちょっと時間ができたのでバイクに乗りたい。」
みたいな状況が多いのではないでしょうか。

こういう時に近隣の県道、市道をたどってみるといいです。
いつも通ってる道でいいのです。
知ってると思ってたはずの何の変哲もない道路ですが目線を変えて走ると新しい発見があるから面白い。

小さいバイクでもできちゃう、というか小さいバイクのほうが冒険チックで一層面白いハズです。
こういう時の乗り物は小回りが利くことが最優先なのです。
道に迷ってもUターンしちゃえばいいし、困ったら自販機の前で休んでGoogleMapで現在位置を確認してもいいし。
有名ツーリングスポットでは偉そうなでかいバイクだとそうはいきません。
※細かい道や市街地を走る時はバイクが速いとか加速力が良いとかそういう価値観は全部なくなります。

最近は125ccでのんびりツーリングしている人が増えたのはこういう遊び方をしてる人が増えたからかもしれませんな。

こういうツーリングはできれば、単独行のソロツーリングをおススメします。
とにかく気楽だし、道に迷っても怒られないし、すぐに止まって写真撮影できるし。
何なら引き返して写真撮っても文句を言われない。
休憩も給油も食事も引き返すのも自分の都合でいいのです。
※ソロツーリングが好きな人はたいてい同じような価値観です。

住んでいるエリアから伸びている県道がどこから始まってどこまで続いているのか?
なんとなく自転車買ったら行動範囲が広がった♪みたいな感覚に似ています。
そう思ったらGoogleMapでその県道の始点終点を確認して自分のバイクのエンジンに火を入れればいいだけです。
計画なんて適当でいいんですよ。
途中で面白そうなものがあったら全部よればいいのです。

大抵の県道なら半日もあれば完全走破することが可能と思われます。
一日かかったとしても攻略し甲斐があったということで儲けたと思いましょう♪

ワタクシはこの手のツーリングが楽しくて仕方ありません。
誰とも会わない、誰とも口をきかないですが全部マイペースで事が進むのでストレスが皆無です♪
※そういうところで同好の士にあったりするので人生はわからないのですが。

ちなみに・・

毎日通勤で使ってる道路がどこからどこまで続いているか。
意外とみんな知りません。
普通に生活してればそういう観点でものを見ていませんね。
※県道〇〇号線、といっても通じないのは当たり前です。

普段使いの道路がどこからどこまで行ってるかを知らないなんてもったいない。
そういうのがちょっとした冒険になるのです。
多くのバイク乗りはこんな感じのちょっとした冒険ツーリングを経験してるんじゃないですかね?

だからと言って。

いきなり国道の始点から終点までを突き詰めると大変なことになります。
国道は県をまたいでいるのは普通です。
下手すれば数百キロという長いものも多いです。
当然、半日やそこらで攻略できるものではありません。

特に一桁国道なんて何百キロもあります。
宿泊ツーリングはそれなりの準備が必要だし、よほど暇じゃないといけません。

ワタクシは東京在住の頃はそういう国道攻略ツーリングもしてました。
基本的に高速を使わないので往復で数日かかることは珍しくありませんでした。

県道であれば文字通り県内です。
気楽に攻略できるってもんです。
「ちょっといってくらぁ♪」
みたいな感じで出立できます。

気楽な割に完走したという小さなコンプリート感がいいんですよ♪
だからと言ってすんごい過疎地の県道をなめると結構手ごわかったりするのですが。

当ブログにはいろんな県道を攻略した記事があるので参照のこと。
※長野の県道散策なんてのは、すんごくピンポイントな読者様にしかわからないはずなのに、なぜか当ブログ内では人気のカテゴリーです。

 

 

長野県道60号線は長野市の中心部から過疎部へ

 

ワタクシ
長野県道60号(高田若槻線)は長野市を縦断している国道18号と国道19号がぶつかってるあたりが起点っぽいです。
思い切り街中、というかめちゃめちゃ混んでるエリアにあります。

 

 

長野県道60号線起点

 

ここから真北に向かって伸びています。
起点周辺からしばらくは思い切り市街地で、この辺りは当倶楽部のある辺境のエリアとは違って高級住宅街っぽいです。
交通量が非常に多くて信号もたくさんある。

ゆえに。

このあたりの画像はありません。
イチイチ止まって撮影してたら危ないし 通報されそうだし 周りに迷惑そうなので。

長野県道60号線の市街地部は「北国街道。」という旧街道に沿って再整備されたもののようなので、
新道旧道2本の長野県道60号線が南北に伸びています。
※市街地を抜けたあたりで交差していますが、旧道は交差した後で長野県道60号ではなくなるようです。

 

新旧が交差する場所1

 

その後、新旧の長野県道60号は再び交差することになるのです。

 

新旧が交差する場所2

 

再び交差した直後に有名なツーリングルートでもある「北信五岳道路。」の起点があります。
たいそうな名前のわりに北信五岳はよく見えないのですが走りやすく、リンゴの花の時期や実がなる時期は綺麗です。
※この辺は長野県道60号線のサブネームは「若槻大通り。」となるようです。

今回はそんなことは構わずに長野県道60号線の新道のほうをひたすら進んでみました。

丹霞郷とは何だ?

 

ワタクシ
市街地からだいぶ離れたこの辺りまで来ると交通量は多少減ります。
気分よく流していると道端に設置されてる手書きの「丹霞郷4km先右折。」の看板を見つけましたので行ってみます。

 

道路の看板が気になったのでいったん道端の広くなってる箇所にバイクを止めてGoogleMapで「丹霞郷。」検索してみました。
どうやら県道を外れた丘の上にあるっぽいです。

 

丹霞郷

 

今回の県道60号線攻略では、周囲になーんもないと思ってたのでいい寄り道ができてラッキーです。
一人の突然の意思決定ですぐに進路を決められるのがソロツーリングのいいところです。
※複数人だと合議が必要で面倒くさいから目的地に急ぎがちです。

見逃しそうな小さい看板に従って長野県道60号線をそれて右折、細い集落に入りました。
そこから小高い丘に向かって進んでいきます。

が。

すんごく枝道が多くて道がわかりづらいです。
※どっちが本道?ってくらいの道が交差していますし。

細い坂道というか農道で途中でさらに道が細くなって片側通行の標識があったりするので一層わかりにくいです。

まさかここ?ってところを曲がってみると路肩があったので一旦停止しました。
リンゴ畑の向こうに北信五岳がきれいに見えます。

ワタクシ的には時期的に桜があるイメージでしたがここはモモの畑&リンゴ畑なのですな。
時期が来ればモモやリンゴの花や実の向こうに見える山が素晴らしいことでしょうねえ。

もう少し進むとよくわからないモニュメントがあったので再び停止しました。
ここでで黒姫山とモニュメントと一緒にVT250FHを撮影します。

 

VT250FH。丹霞郷。

VT250FH。丹霞郷。


刻印によるとこのモニュメントの作者は長野県出身者じゃないようです。
なんでだろ?

 

これが丹霞郷か。
ワタクシ以外誰もいませんが(笑)
こういうのが好き。

ただし。

観光地化されていないのでただの数台分の駐車スペースがあるだけです。
トイレも自販機もありません。
※もしかしたらハイシーズン(?)には出店とか出ちゃうのかもしれませんが散策ルートもなさそうです。

長野県民は身近にいい景色がたくさんありすぎて麻痺しています。
観光的に金の生る木をたくさん持ってるのに使い方を知らない人が多いですな。
※まあ冬は雪だらけの細い坂道で観光どころじゃなさそうですが。

丹霞郷から長野県道60号線に戻るルートは→で明示されていました。
迷う人がたくさんいるんだろうねえ。
※なら入る時も明示しておいてくれよ。曲がるところわかんなくて迷っちゃったよ。

帰宅後、聞いたら「知ってる人は知ってる地元民一押しの眺望スポット。」らしいね。
みんなデカい車で来るんだろうか。
こんなエリアで渋滞するのは嫌ですな。

こういうところこそ「小さいバイク。」でポテポテと迷いながら来るのが正解な気がします。

これが本当の北信五岳道路なのでは?

 

ワタクシ
走ってみればわかりますが本筋の「北信五岳道路。」は見通しがよろしくないのです。
それに比べて長野県道60号線から見る山の景色は見事です。

 

丹霞郷から長野県道60号線に戻ります。
この辺りからサブネームがまた変わって「長野荒瀬原線。」となるようです。
サブネームが変わりすぎますがこれも市街地付近を走る県道の宿命かもしれませんな。
※青梅街道とか新青梅街道とかそういう感じではなかろうか。

このあたりになると一層交通量が減りました。
のどかな農道って感じで たまに道が土だらけになってますが 走りやすいです。

天気のいい春の休日なのにバイクは相変わらずワタクシだけです♪
ご機嫌な速度で適当に流します。

飯綱町立飯綱病院に向かって降りていくあたりは遮蔽物が少ないので飯綱山や黒姫山が本当にきれいに見えます。
この道、素晴らしい景色なのになんでメジャーにならないんだろうねえ。
※確かに長野市街地から入る場合は多少混んでて流れの悪いエリアがあるにはあるけど。

さらに進んで、
鉄道の北信濃線の手前を右折。
牟礼駅前を左折して踏切を渡る。
これが長野県道60号線攻略の最大の難所かもしれません。
※わかりにくいのよ。

文木英ロ超えるとすぐに国道18号にぶつかりますが、さらに北上を続けます。
さらにちょっと進むと本家の「北信五岳道路。」と交差しますが、さらに北上します。
高速道路の上信越道をくぐり抜け、さらに北上します。
※一応、このあたりで県道ナンバーの看板の写真を撮っておくことにしました。

長野県道60号はいろんな路線と道路と交差してるんですなぁ。

周囲にはなーんもありません。
有無を言わずに淡々と長野県道60号線の攻略を続けます。

 

VT250FH。

VT250FH。


長野県道60号線の北半分はずっと山の景色が素晴らしい隠れたツーリングスポットですよ。
※北上する場合&天気がいい場合。

 

この辺りは長野の豪雪地帯です。
4月上旬でも道路の路肩の日陰部分には普通に雪が残っています。

黒姫山が良く見える道路の端に路駐します。
相変わらず、誰もいませんし車通りも皆無です。

路肩にはフキノトウや土筆が生えまくっていますが誰も取らないんですねえ。

 

フキノトウ。

フキノトウ。


長野市街地付近では収穫時期を逃したフキノトウが育ちまくっていますが、
この辺りは1か月ほど遅いのでしょうねえ。
※農産物産直ショップでは非常に高価で売られてたりしますが、長野ではこんなのそこら中に生えています。

 

県道60号の終点部は県道96号線と接続

 

ワタクシ
長野県道60号線の終点は長野県道96号線と接続して終わります。
長野県道96号線もいい道ですな。

 

 

終点

 

市街地部分はあれだけ混んでいた長野県道60号線も終盤になると交通量は皆無です。
長野の正しい山村という感じで棚田と段々畑の続くエリアが広がっています。
エンジンを止めると遠くで雲雀が鳴いてるのが聞こえるくらい静かです。

 

長野県道60号の終点。

長野県道60号の終点。


特にドラマもなく突然終わるのが県道のいいところですな。

 

久々に長野県道96号線を走ろうかと思ったのですがワタクシ個人のタイムリミットが迫っています。
※本日中に庭の芝生に生え始めた雑草の草刈りをせねばなりません。

仕方ないので帰路につくことにしました。
帰宅する前にもう一つ大事な用事があるのでこれを済ませなければなりませんが、
とりあえず本日の目標であった長野県道60号線の完全走破は完了したということです。

 

 

ちなみに・・

今回、北上したかったのは長野県道60号線の完全走破のほかにも目的がありました。

長野県道長野県道96号線と北信五岳道路、国道18号線を経由していける古間という地区にある酒屋さんに行きたかったのです。
ちょっとしたお祝いがあるのでお使い物としてどうしても美味しいお酒が必要だったのです。
※知り合いの若者がバイクを購入して新規のライダーデビューするので納車祝いです。

この酒屋さん、めちゃめちゃレアなお酒を扱っていて当倶楽部では年に数度買い出しに行っているのでした。
※前回、2月の飯山の雪まつりの帰りに寄ったのですが都合により休みだったのですわ。

バイクなので積載量には限りがありますが、5合瓶を2本、長野ではここでしか買えないジンの小瓶を一本調達しました。
※タンクバッグに酒が満載されて超重い。こけたら確実に酒の瓶が割れる。

タンクバッグに酒詰める。

タンクバッグに酒詰める。


飲んでないので違法ではないはずだ。
※こけたら酒臭くなるのでつかまりそうですが。

車なら一升瓶で買うんですがね。
※酒は一升瓶で買うのが一番割安です。

まとめ

 

ワタクシ
長野県道60号線、完全攻略のおすすめ度は高いです。
デカいバイクでバビューンと走っちゃえばすぐかもしれませんが、こういうちっちゃいところで世界の端っこつかむんですよ。
ワタクシ的にはざっくりとした日本一周とピンポイントで完全走破した県道は同じ重さで尊い経験なのです。

 

今回こうして長野県道60号の完全走破は成せたわけです。
久々の県道走破シリーズです。
文章にしてみると非常に地味なのですがやっぱり満足度が高いツーリングなのですよ。
※散歩に近いかもしれませんが。

県外からきて長野県内の絶景ポイントを探して走るライダーは多いですが、
別に標高が高いところに行かなくても長野にはそこかしこに絶景がありますね。
みんな知らないだけなのです。
※絶景を求めるなら高台で木が生えてない場所を選ぶのがコツです。長野の景色がいいポイントは手を入れないとすぐ森になります。

 

Z1-R。

Z1-R。


こんなところが普通にあるのが長野県です。

 

県道散策ツーリングは身近で短い距離のツーリングなので お金もかからないし たいして疲れないけれどそれなりに楽しいし。
半日とか1日でコンプリートできるのが良いのです。
日のあるうちに帰宅できて別の作業ができるとか夢のようです。
※若い時と違ってやることがたくさんあるのよ、中高年は。

というわけで。

中高年ライダーにとってはざっくりと日本を一周するツーリングも確かにいいのですが、
身近なエリアを散策するちょっとした冒険的なツーリングというのも結構アリなのです。

 非常に地味で共感を得ずらいですが こんなんでも満足度はそれなりに高いです。
※お金も時間もかからないので家族の了承も得やすいしね。

ちょっと費用はかさみますが多くの人に知られてないような食堂を見つけて マイナーな 美味しいものとか見つければさらに満足度が上がるはずです。

幸せや満足度は自分が決めればいいんですよ。
いいんですよ、人に迷惑かけずに個人が楽しめれば。
人生なんでも面白がったほうが勝ちです。

高速代も飲食代もガソリン代も宿代も高い昨今です。
何もできないとウジウジ嘆くよりも、なんか面白いこと見つけて楽しんじゃったほうが100倍健全だと思います。
なによりバイクで走ってるだけで精神的にリラックスするのでストレスないですもん。

 

VT250FH。

VT250FH。


帰り道で見つけた桜並木。
満開なのに誰もいない(笑)

 

特に単独行できない中高年ライダー。
半日くらい適当な目的を作って走り回ったほうがいいですよ。
いろんな理屈をつけて走らない中高年ライダーが多いですがそれならバイク売っちゃったほうがいいよ。
乗らないとバイク痛むし、放置バイクはリセール価格が下がりまくるよ。

中高年はバイク乗りとして残された時間は思ってるほど多くはないのです。
※いつまでも一緒に行く人がいないからバイク乗らないとか言ってる場合じゃないのです。

ちなみに・・

記事にしてませんがバイクシーズンの休日はほぼ毎週時間を見つけてなんかしらで走り回っています。
乗らないと 税金も保険も時間も もったいないです。

気が向いたら気が向いたほうに適当に出かけています。

そういうツーリング というか散歩 ではツーリング自体にテーマとかなく「わーわー。」言って走ってるだけです。
当然、記事にしにくいので特に記事として書いてないだけです。
※同行のバイク仲間がいる場合はまず書きません。人がいると好き勝手に止まることができないからいい写真がないのよ。

春先のこの時期の長野はちょっと寒いですが雪山と花の景色がものすごくよいです。
花や雪の残った山とバイクや車というのはものすごく絵になるのです。
※もちろん、紅葉もそうなんですがね。

そんな撮影スポットは長野市街から1時間も走ればたくさんあります。
※田舎はどこもそういう感じだと思いますが。

梅、杏、花桃、桜、桃、林檎などどんどんバトンタッチするように花が咲いては散っていきます。
一般的にフォーカスされがちなのは桜だけですがそれ以外の花でもかなり見栄えがするし、まとまてるとそれなりに壮観です。

絶景で有名な場所は確かに見事なことが多いですが、地元民しか知らないような野良の絶景は意外なところにあったりします。
そういうのを探しつつ散歩するのが好きです。
※そういう使い方をするなら小回りが利いて燃費が良く、それなりの加速をしてセル始動というVTが当倶楽部では最強です。

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
 使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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