
カウルなどの固定、スクリーンなどの固定用に多いです。
これも実は寿命があるっぽいのです。
今回はこれらが劣化する前に交換しちゃえって話です。
カウルのスクリーンを止めるネジは樹脂製

※スクリーンがないカウル付きバイクはDUCATI pasoしか知らないわ。
スクリーンをカウルに固定しているのは大抵樹脂製のボルトですね。
昔からカウルのスクリーンを固定するネジと言えば「樹脂ボルト。」と相場が決まっています。
メーカーに純正を頼むのは面倒くさいし、結構高いので金属製で代用している人も多いですが。
なんでスクリーンの固定ボルトが樹脂製なのか?
スクリーンは透明の樹脂製ですポリカーボネートとかアクリルとかです。
※割れると危ないので全部ポリカかと思ってたら安い社外品のスクリーンはアクリル製だったりしますな。。
これらの樹脂製スクリーンは固定ネジを締め付けすぎると割れるのです。
これを少しでも緩和するために比較的高価な樹脂製ボルトを採用していると思われます。
また。
スクリーンとカウルは走行している間に、
ため、金属製ボルトでは動いたときに樹脂製のカウルやスクリーンの強度が負けて摩耗します。
そのため、固定する穴が広がることも想定してると思われます。
固定穴が広がると変なビビり音が出たり、そこからクラックが発生したりしかねません。
※カウルやスクリーンは高価なパーツですからね。
というわけで、
カウル付きモデルのスクリーンの固定は古くから樹脂製のボルトやナットが使われてることが多いのです。
※スクリーンを固定するナットも樹脂製だったりします。安い社外品は金属製のやっすいボルト&ナットだったりしますが。
樹脂パーツはもれなく劣化するのだ

新車からついていると思われるのも数本残っています。
この樹脂ボルトとナットは既に50年物に近いというわけです。
当ブログでも何度も取り上げていますが、
経年劣化で樹脂製のパーツは劣化するのです。
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屋外で使用する樹脂製のパーツは劣化すると設計時の強度も耐久性も出ません。
そのため、適度なタイミングで交換してやらないといけません。
メーカー純正なら、それなりの対候性や耐久性はあるはずですが、それにしたって限界はあります
※最近の車やバイクのパーツのほうが経年劣化が速い気がするのはなぜだろうね? 絶対コストダウンだよね?
樹脂製品は金属のように錆びたりすることがありませんが確実に劣化します。
劣化した樹脂パーツは耐久性も対候性も落ちています。
ちょっとした衝撃で割れたり、もげたり、伸びたり、固定できなくなったりします。
それに。
樹脂製パーツをつけ外ししたときの摩耗度合いや劣化具合は金属製パーツの比ではありません。
ボルトやナット、ネジ類などならなおさらです。
※下手くそな整備で樹脂製ボルト&ナットのネジ山が伸びり歪んだりするのは普通です。
スクリーンは車体の末端近くに配置されますね。
車体の末端に行くほど振動は大きく出るものです。
Z1-Rは振動多めだしね。
高速走行中にスクリーンが吹っ飛んでいくとかシャレにならないし。
※そんなにスピードでないけど。
というわけで。
思い立ったので約半世紀前の樹脂製ボルト&ナットを交換しようと思った次第です。
※純正至上主義者に怒られますがね。 使い古しのZ1-R純正のスクリーン固定用樹脂製ボルト&ナット売ってあげようか?(笑)
ちなみに・・
本来、樹脂製ボルト&ナットであるはずのZ1-Rのカウルとスクリーンを固定するネジですが、
ワタクシが米国から個人輸入したときから当倶楽部の個体のボルトは数か所金属製でした。
それを、ずっと使い続けています。
本来ならカウルを非純正の軽量なFRP製に変えたタイミングで更新しそうなもんですが、
スクリーンを止めるボルト&ナットはそのまま使い続けていました。
というのも。
当時、樹脂製のボルト&ナットなんてほとんど流通してなかったのです。
東急ハンズなどで樹脂製ボルトを探しても「強度的にどうなのよ?」というアクリル樹脂製の透明なやつとかしかありません
※スクリーン固定ボルトはせん断しにくいナイロン樹脂製なはずです。
現代はこの手のマニアックなネジ類がネットですぐ探せるのでとてもよろしい。
こういう所は旧車乗りがネット社会に感謝する場面ですな。
今はリプレイスパーツが選べる世の中

進化した潤沢に使えるパーツを適宜使えばいいと思うのですよ。
そんな細かいもんまで純正品にこだわる必要はないと思うしね。
まもなくZ1-Rは50年選手です。
※1978年式。
ワタクシが所有してから30年近く経過します。
車体の各部のパーツは当時のモノはほぼ残っていません。
が。
カウルと固定するボルト&ナットはその数少ない新車時から使い続けているパーツだったりします。
※その他、新車当時から交換してないパーツはフレームくらいです。
とはいえ。
スクリーンが振動したとかそういう経験はありませんので、まったく気にしてませんでした。
何となくネットをさまよっていたら、それらしいボルト&ナットが割と安価で売られていまして。
そういや交換したことないな、という感じで酔っぱらった勢いで購入してしまったというわけなのです。
※その時一緒に買ったパーツの半分が使えないことが判明したので逆に高いもんについた(´;ω;`)。
というわけで。
この際、カウルを固定するボルト&ナットを交換します。
使うのはリプレイスパーツというか代用品というか汎用品ですな。
ネットショップが発展してこの手のパーツを探すのがものすごく楽になりました。
今どきはスクリーンを止めるネジですら何種類も選べるのが素晴らしいです。
昔は自分の足でお店をめぐって専門店を探しまわたもんですが。
ちなみに・・
20年も経過すれば純正品の細かい外装パーツは、メーカーにもほとんどストックはないと思っていいです。
後継機種に継続利用されていない限り、ほぼ手に入らないです。
仮にあってもデッドストックの樹脂パーツなんて劣化してないわけはないし。
※古めの外車の樹脂パーツは新品でもすぐ破損しますよ。本国から直輸入しても、です。
仮にあっても超高価なはずですし。
※メーカーはストックパーツは容赦なく値上げしますよ。持ってるだけで資産計上されちゃって税金かかるので。
そんな高価なもんは要らないのです。
※なので適当なホームセンターの金属ボルトとかで固定したりしてる個体が多いです。
同じ機能を持つ互換性のある安いパーツが世の中には溢れているので困らないですし。
スクリーンを固定するボルト&ナットくらいは、
できれば樹脂ボルト&ナットを使ってやるくらいの気遣いがあってもよいと思いますよ。
※汎用品であればそんなに高価なもんではないハズですし。
ウェルナットを採用

細かいナットは無くしやすいので。
「ウェルナット。」というのはゴムの緩衝材が付いたナットというイメージです。
締め付けるときにゴム部が圧縮されるので緩み止めにもなるし、母体を傷めにくいという特性があります。
ワタクシはウェルナットが大好き♪
樹脂ボディであるロータスヨーロッパのミラーの固定などにも使っています。

5mmと6mmのウェルナットは常備しておくと何かと便利です。
それに。
物理的に普通のナットより大きいので手が入りにくい場所でも抑え込みやすいので不器用さんにもおススメです。
手の感覚だけでナットをボルトに固定する「ノールックボルト締め。」になりかねない場所にも使いやすいのですよ。

新旧カウルのスクリーンのボルト。
上が新しいウェルナット式。
下が古いただの樹脂ナット式。
ボルトが噛んだらゴム部がつぶれるまで回せばそのまま緩み止め&緩衝材になるのも気に入っています。
※軽量パーツや強度の必要ない箇所へのパーツの固定なら、下手なスプリングワッシャーよりも緩み止め性能は高い。
ただし。
結構高い。
※それでも昔よりはるかに安くなったんですが。
とはいえ。
ゴムも樹脂なのでやっぱり劣化するので定期的な交換は必要だと思われます。
※対候性がないゴムは加水崩壊するのでたちが悪いのよ。
今回、樹脂ボルト&ウェルナットの組み合わせのスクリーン固定用として売られているセットを購入しました。
Z1-Rのスクリーンは8本のボルトで固定するのですが10個入りなので2個余りますが、ストックしておきます。

スクリーンのボルト&ナットがこんな値段で買える世の中なのですなぁ。
今回はVT250FHのカウルにも使うため、二セット購入です。
※V250FHも当倶楽部では新しい部類なんですが既に40年前の車体ですな。
ちなみに・・
メンテナンス頻度が超高いので当倶楽部のZ1-Rのビキニカウルはすぐに外せるようにしてあります。
当倶楽部のZ1-Rはハンドリング改善のため、カウルの内側のメーター周りなどを一新してありますので、
ビキニカウルを車体から外すのは非常に簡単になっています。
※車検の際にテスター屋さんで光軸調整するときもワタクシがささっと外しちゃいます。
とても整備性がよろしいです♪
※純正のZ1-Rをたまに見るとカウルの裏側のメンテが気の毒なくらい面倒くさいよね。
というわけで。
10分少々でスクリーンのボルトの更新は終了です。

Z1-R。カウルスクリーンのボルト更新中。
まだ仮止めの状態。
一気に締めずに全体を均等に占めていくとスクリーンに負荷がかかりづらいので「スクリーンを割る。」という最悪の事態を避けやすいです。
カウルとスクリーン間にあるラバーの掃除とメンテナンスのほうが大変でした。
この際、こういう細かいパーツの手入れもしておきます。
そのためだけにカウル外すのは面倒くさいし。
具体的にはパーツクリーナーで清掃して、ラバープロテクタントで保護です。
※シリコンスプレーでもいいと思うけれど、めったに手を入れない箇所の部品には専用品のほうがいいということを身をもって知っているのだ。

旧車乗りはマジで一本持っておけ。
ゴムや樹脂パーツがないために乗れないと泣いてる旧車のオーナーは意外と多いんだよ。
一方、フレームマウント方式のカウルを持つVT250FHのスクリーンを止めるビスの交換は結構面倒くさい。
VT250FHのスクリーンはライトユニットに固定されているという謎な設計なので余計面倒くさいのですよ。
※YAMAHAのFZ250フェーザーに影響受けまくってるよね、VT250FHの設計は。
まだVTのスクリーンボルトの交換はしていませんが、
まあこちらは何かの整備のついでにぼちぼち作業するとしましょう。
バイクシーズンの終わりの「タンク外して大清掃大会。」までやらない気もします。
それくらい当倶楽部のVT250FHは壊れません♪
※さすがバイク便御用達のVTZと同じエンジン搭載だけのことはある。
まとめ

中でも樹脂パーツは劣化するものと思っておきましょう。
樹脂パーツは一新すると気持ちがいいもんです。
安いもんなら大ごとになる前に交換しちゃえって話です。
というわけで。
特にトラブルを起こしたわけでもありませんが、
今回はスクリーンを固定する樹脂ボルト&ナットを一新してみました。
樹脂製ボルトは昔に比べりゃ入手難易度は激下がりだし、価格だって安いもんです。
※純正品とか言い始めると数倍とか十数倍になることも多いのが昨今のバイク業界。
当倶楽部のZ1-Rのカウルの裏側は純正と違って乗るたびに常に目に入るのですよ。
※Z1-Rの純正はカウルの裏側に樹脂製のカバーが付くけど、当倶楽部の個体はこれを撤去してあります。
今までは気にしていませんでしたが目に入る箇所が綺麗だと気持ちがよろしい。
まちまちのボルト&ナットで固定されてたので統一感が出てさらによろしい。
もっと早くやればよかった♪
気分がいいので近所のダムまでひとっ走りですわ。
このダムまで80kmくらい。
渋滞一切なし♪

Z1-R。

Z1-R。
このダムはマイナーで空いてるのでこういうこともできる♪
ちなみに・・
最近、トラブルというレベルではないのですが、
当クラブ所属のバイクに細かすぎる異常な現象が連発しています。
例えば、
フロントブレーキスイッチの接触不良とかそんな奴です。
そういえばスイッチの接点も使ってると減るんですよねえ(笑)
※分解清掃でなおりましたが。
その他にもスロットルボディ自体が摩耗してガタが出たり(笑)
※さすがに10万キロを大きく超えて使い続けるとそういうこともある。
いわゆる定期交換対象になっていないパーツでもそろそろ摩耗度合いが限界になってるのかもしれませんなぁ。
※厳密にいえば、キャブだってエンジンだって消耗品ですが。
ま、ワタクシがバイクに乗れなくなるまで、少なくともあと10年は頑張ってもらわねばなりません。
買い替える気もないし、買い替えるお金もありませんので。
直して乗り続けたほうが絶対に安いしエコなのですよ。
安易に「終のバイク。」とか言って買い替えるのは馬鹿らしいのです。

さんまの季節ですな。
散歩から帰宅したらウッドデッキで七輪に火を起こしてサンマを焼いたり。
※サンマは長野ではまだ1匹200円もしやがるので大奮発なのだが。
簡単なことではありませんが、こういう大変なことにこそ「面白さがある。」のです。
お金払えば何でも解決する世の中なので多くの人は「面白さの本質。」を見失いつつありますな。
逆に面倒くさいことを好んでやってる人は大量消費の世の中に逆行してるので企業的なムーブメントには乗れません
結局、マイナーな存在となって変わり者っぽい扱いを受けがち。
※だからこそ、この手のコミュニティの人たちは連携度合いが深いのだよ。
いつの世も趣味人はマイナーな存在なのですな。
※だがそれがいいのよ。わかる人だけわかってくれればワタクシは満足なのだ。