
が。
音や振動、速度間などの感覚的な価値は人それぞれなのに画一的な切り口ですし。
インプレの正確性とか信頼性とかってどうなってる?
個人の感想であって一般的な信用に値するのかって話です。
当記事の目次
車両購入の際に参考にしてる人が多いインプレ記事

今でも車やバイクを購入する際にインプレを参考にしている人は多いですな。
インプレ記事は人気のカテゴリですしねえ。
インプレッション記事(インプレ)とは、
メディアなどに記載されている「実際にその車種に乗ってみてどうだったか?」をまとめてる記事ですな。
自分が車やバイクを買おうとした場合、情報収集しますよね?
現代はそういう場合にはネット検索しまくって情報収集するんじゃないかと思います。
多くの場合、
メーカーの直轄サイトでスペックや価格の確認をした後、
プロのライターさんが書いたと思われるインプレ記事を読み込むのではなかろうか。
ネット文化以前は雑誌が唯一の情報源だったんだけれど、
今となっては雑誌というメディアは過去のものになりつつありますな。
かつて花形だった本屋さんの車&バイク関連雑誌のコーナーの廃れ具合は寂しい限りです。
※コンビニで扱ってる車やバイクの雑誌が激減しててびっくり。昔はMr.BikeBGはコンビニで買うもんだったんだけどね。
雑誌が主な情報源だった時代は、
金はないけど暇がある小僧どもはこの手の雑誌を隅々まで読破したもんです。
その中に当時の新車のインプレが書かれていたわけで。
それを何度も何度も繰り返し読んでるので細かい数値まで脳内に刷り込まれているのです。
※その頃の車やバイクのスペックを暗記してるような中高年は多分この系統です。
たとえ、
誰が書いたかわかんないような記事であっても、です。
※当時のバイク小僧はそれくらい馬鹿だったからね。
車種に特化したインプレッションは昔からある車やバイク関係の情報としては王道です。
今でも人気のあるカテゴリではないでしょうか。
ただし。
当記事で言いたいのは、
「人気のあるインプレ記事でも、どれだけ自分事として信じていいのか?」
っていう話なんですよ。
同じ車両のインプレでも時期によって全然違う

それも劇的に。
記事を掲載する時点でその車両が
でインプレッション記事が全然違いますな。
そりゃもう面白いようにインプレ内容が違います。
それぞれに特徴というか傾向があるのです。
■新車時
基本的にべた褒めです。
スポンサーがその車のメーカーだったりするので悪口を書くとそのメディアに対して以降の風当たりが強くなるのは明白ですし。
記事を寄稿しているフリーのライターさんはその後の死活問題に直結しそうですしねえ。
※世知辛い。
というわけで。
新車の初乗り記事は、
おべんちゃらばかりで公正な評価よりは「その車種の持ち上げ記事。」がメインだったりします。
同クラスの他車と比較して高性能であるというアピール記事ですな。
その車種がマイナーチェンジした後だとマイナーチェンジ前のモデルをけちょんけちょんにこき下ろしたりしますがね。
※細かいことでもアップデートをアピールしたいんだろうけど素人にはわかんないし関係ないことも多いです。
要するに新車が売れればいいので、そのためのインプレ記事というわけです。
■旧車
現行車と比べてすべてのスペックで見劣りするので、
性能的な話にはあんまりフォーカスしないのが旧車のインプレの特長です。
ゆえに。
旧車のインプレは基本的に「ライターさんの思い入れが8割くらい。」という当たり障りなく、
文句が出なそうな内容なのがセオリーで、
「お前の思い出なんか知らんがな。」
というくらい個人的な感想と過去の思い出で埋まってる記事が多い。
そういう記事は読んでても、
みたいな表現が多いです。
各旧車にはコアなファンが多いので、適当なこと書くと袋叩きに合って炎上するので文章での表現は難しいんでしょうな。
旧車でもスポンサーである中古車業界の逆鱗に触れるわけにはいきませんので、
当たり障りないことを書いてるように見えます。
当然、その記事を読んでも参考にならないことが多いです。
間違っても当ブログのように「乗りづらい。」とかいう断罪的な表現は使えません(笑)
それに。
中古車業界的には在庫が多めの車両についてインプレを書かせたがる傾向があります。
そりゃ在庫が少しでも捌けるならそれに越したことはありませんからね。
※なので突然変な古めの車種のインプレを書きだしたら「在庫余ってるのかね?」とか勘ぐってしまいます。
おまけに。
旧車は整備しやすく、高値が付きやすく、現存車両の多い車種のインプレが多いのも特徴です。
当時それなりに数が売れて伝説っぽいものがあり、割とスタンダードなデザインの車種がフォーカスされやすい。
※RZ250とかZ1系とか。GSXやCB-Fは4バルブだから面倒くさいし。可変バルブ付きの2stは駆動部のパーツがないし、まともな個体が少ないし。
■現行車の普段使い
この手のプロは依頼がなければ書かないので現行車については執筆依頼がないのかもしれません。
※似たようなカテゴリの車種の比較記事はあるけれど、販売開始から数年経過した車種のインプレは少ないです。
ワタクシは実際の使い勝手を一生懸命伝えようとして書いている素人が発信する素人文章の記事が好きです。
※当ブログもそのカテゴリに入ります。ワタクシも素人ですので。
素人なので大人の事情は少ないため、
みたいな多種多様な個人的な主観の切り口で書いてくれています。
※素人が書くしがらみがない感情たっぷりの文章、これが面白いのだ。
なので。
現行車だけにすでに同じ車種に乗ってる人が「俺もそう!」と共感するための記事になりがち。
※ネット上の特定車のインプレからオーナーズクラブ的なグループに発展することもあるようです。
こういう素人のインプレ記事は将来価値が出る可能性があるのですが多くはSNSでの発信です。
SNSの情報は極めて短い期間で埋もれていくという性格が強く、いいこと書いても将来的に読み返されることが少ないのでもったいない。
※こういう情報はSNSでなく、恒久的に残るブログや個人サイトでネット上に公開して財産にすべきですよ。
なにより。
現代は素人でもネットを使えば情報発信力は強力です。
内容的にも鋭い切り口だったりするので侮れないのです。
素人とはいえ、実際に書き手が体験した一次情報です。
たとえ文章が拙くても手元に実物があってそれを自身で使ってるという事実がリアルな記事を生みます。
AIには経験という概念が今のところありません。
自身の経験を文章にできるというのは今後のAI全盛の世の中で強みになるかもしれませんよ。
たとえ稚拙な文章や誤字が多くても素人が思い入れたっぷりに書く癖の強い文章は読んでて面白いのですよ♪
文章なんて下手でもいいし、サイトの構成とかも適当でいいんです。
※内容があんまり偏ると知り合いにバレた時にヤバいけど。
将来減っていく内燃機関を搭載する乗りもの。
自分がその車種に乗っていたんだという記録を残すためだけでもブログとか個人サイトを立ち上げる意味はあると思いますよ。
逆に、車やバイクのインプレ文章を生業とするプロのライターさんはこの後厳しいよね。
インプレ記事書くだけのためにメーカーから借りた数時間、長くて1か月程度の付き合いの車やバイクの本質なんてわかりゃしませんよ。
出来れば1年、少なくとも1万キロくらい通して高速から渋滞路、キャンプや雨天走行などでしっかり運用しなきゃ。
冬は感じなかったけれど夏はくそ暑いとかさ。
※記事をまとめるだけならAIで十分だし。
ちなみに・・
昔はMr.BikeBG誌に古い車種の個別特集が組まれたもんです。
表紙は東本先生のイラストでねえ。
当然、その中にはその車種のインプレ記事がありまして。
そりゃあもう面白かったんですよ。
※旧車なのでスポンサーからの圧力が少なめだし。
特に自分が乗ってるとか乗ってた車種の特集なんて即買いだったもんです。
※当時はコンビニで買えたからね。
ワタクシ自身の体験を文章にしてくれてるような感じすらしたもんです。
※割ととんがった記事が多かった気がします。
もう二度とああいう雑誌は出ないでしょうねえ。
中古車バイヤーズガイドだったはずのMr.BikeBG誌は中古車情報がほとんどなく(笑)
特集も迷走してるように見えるしねえ。
ワタクシも「カレンダーが付属の月しか買わない。」という感じ。
※そもそも当倶楽部の近所には本屋がないので雑誌に触れる機会がほとんどないのよ。
こんな記事もあります▼
そもそもインプレしてる人は誰なんだ?

書いている人を良く知らないのに足つき性能とか参考になるのかって話ですよ。
バイクの足つきはものすごくみんな興味があるインプレッション記事っぽいですな。
※当ブログでもZ1-RやZ750D1の足つき記事は人気記事みたいです。
こんな記事もあります▼
こんな記事もあります▼
だがしかし。
足つきに関してはインプレ書いている人の体格を知ってるわけではないので参考にはなりませんな。
バイクの足つきに関しては身長はもちろん、体重も非常に重要な要素ですよ。
最近はインプレ記事を書くライターの体格を数値で乗車姿勢を写真付きで載せたりしていますね。
これはこれで分かりやすい。
多少足つきが悪くても慣れちゃえば何とかなるんですがね。
※ 天才なのであんまり参考にはなりませんが うちの嫁がそうです。
とはいえ。
車体のサイズ感はカタログスペックで想像するのと実物では全然違います。
実車の乗車時の足つきなんかは実際に自分がのらなきゃわかんないもんですよ。
実運用的な荷物フックをかけるポイントの設置位置などは実車を見れば一目瞭然ですが、
実際に使ってみたら使い勝手がよくなかったなんてことは多々あるのです。
ゆえに。
足つき性をはじめとするサイズ感や実運用性は「現物を見る。」のが最も確実な情報です。
どんな人が書いたかわからないインプレを読むより、販売店に出向けば一瞬で分かります。
インプレの核心である肝心の乗り味というか乗った感じの感想は・・。
なにより、バイクは感覚的な乗り物です。
その感覚的なものを他人の価値観に任せるのはどうなのよって話です。
人によって違うわけです。
※もちろん運転技術レベルも違えば、楽しいコーナーリングの所作も違うハズなのです。
そんなの書き手の個人の感覚に合うかどうかで書かれてても万人受けするとは限りません。
むしろ違って当たり前です。
レンタルされたバイクをかなり短期間だけの印象を悪口を書かないように上手く文章にしたものです。
結局、どこの誰が書いたかわかんない脚色された文章というわけですよ。
そういう記事を参考にしてその車種を買っても、
マイナーチェンジ後に「マイチェン前とは比べ物にならない。」と書かれちゃう。
その記事を読んで旧型のオーナーは凹んだりしますな。
そんなの全く無駄な凹みです♪
要するに「プロが書くインプレ記事の多くはその場限りのおべんちゃらで参考にならない。」ということです。
型落ちしてもマイナーチェンジしても堂々と自分の車やバイクに乗ればいいのです。
どこの誰か知らない人が勝手に書いた新型マンセーな記事に一喜一憂する必要がどこにある?
そうそう。
子供だましの酷い内容のインプレだって結構あります。
今のインプレはどうか知りませんが、
ワタクシたち世代が穴が開くくらいまで読み込んだ雑誌のインプレなんて結構適当だったのです。
※バイク雑誌は小僧しか買わないので 騙しやすかった 適当に書いてもクレーム来なかったんだろうねえ。
ちなみに・・
個人サイト(ホームページ)は流行り始めたころは面白かったのよ。
バイク乗りは自己顕示欲が強い人が多くていろんな個人サイトがあったんですよねえ。
〇〇運用日記、みたいなタイトルでさ。
みんな好き勝手に言いたいこと書きなぐっていて。
インプレも良いことも悪いことも全力で書いてて(笑)
※ワタクシはそういう人が書く整備インプレが好き。共感できるのでメンテの失敗談はもっと好き(笑)
現時点で個人サイトの文化はオワコン以外のナニモンでもないので、
すでに消滅しかかってるけれど探せばまだ結構運用しているサイトはありますな。
※実際に今でもワタクシは毎日2サイトほど更新の確認をしてたりします。
思えば個人サイトが盛んだった20年から30年くらい前は日本の勢いがまだあったからねえ。
そのころ知り合った 非常に変わってて面白い 人とはいまだに付き合いが続いてたりしますな。
文章の才能がある人はうらやましいです。
当ブログと違ってちゃんと読ませるサイトになっていますしねえ。
車やバイクを買う時くらいしっかりした自分の基準を持て

自分がその車種を購入しようとするならなおさらです。
じゃあどうするかって話です。
人の書いたインプレとかどうでもいいので実際に自身で乗ってみればいいのです。
出来ればあんまり調べないで買っちゃえばいい。
たとえ結果的に失敗だったとしても、です。
※でもそんな小さな失敗でも今の若者にとっては死に値するくらいなことなんだよねえ・・。
レア車のオーナーは今も昔も貴重です♪
※不人気車ともいうけど、将来価値が化ける可能性があるのがレア車です。
現代は本来なら個人で主張するべき価値基準を他人に任せっきりでメジャーなものしか買わない。
大勢がいいというものだけが売れる。
なので、多種多様なものが生まれにくいのよ。
そんなの全然面白くないし、欲しいもんがない。
ワタクシは今の売れ筋ランナップから選んでね、みたいな商品選択には何となく拒否感が強いのです。
昔のように有象無象のわけわかんない「こんなの良く売ったな?」みたいな車種が出てこない。
メーカーがデザインも性能も冒険したモデルを売らなくなってるのは売れないから。
※そういうマーケティングの調査はつまんないだろうね。
そもそも。
趣味性が高いものなんだから個人個人が好きなものに乗ればいいのよ。
インプレとか人気とか気にせずに人に迷惑かけない範囲で趣味に突っ走っていいのです。
インプレ読む前に「なんだこれ超カッコいい!」と思ったらインプレとか調べずに頑張って買っちゃえばいいのです。
昔の人は今より絶対的に情報が少なかったから結構そういう感じだったんですよ。
そんな中から名車が生まれたりするのです。
今名車と言われてる車種でも当時はそんなに売れてなかった車種ってすんごく多いです。
その頃、確固とした自分のブレない価値観があった人がそういうものにたどり着くのかもしれませんな。
※Z1-Rも昔は全く人気がなく、Z1系エンジン搭載車ではハズレ車種だったんだけどね。
なので。
「バイクを買う時くらい自分の価値観をしっかり持てよ。」
ということなのです。
そんなのどうでもいい。
人が何と言おうが自分が一番カッコいいと思うものに乗ればいいのです。
むしろ、
人が乗らないもののほうが目立ってかっこいいと思うし。
※自分が選んでいれば、たとえ入手後苦労したとしても「かっこいいんだからしょうがないか。」と割り切れる。
人の意見とか世間の評価とか聞いて判断するのはバイク乗りっぽくないのです。
※人の意見をまともに聞いてたら、普通はバイク乗りなんかにならないハズなんだけど。
忌野清志郎さんじゃないですが、
大衆に大うけするのは「あんまりロックじゃない。」のです。
まとめ

もちろん、ワタクシが当ブログ内で書いているインプレもワタクシの主観なのでまったく一般的ではないということです。
とにかく。
世間に散見される車やバイクのインプレ記事というのは信用度合いと精度がまちまちです。
雑誌ごとの特色というかカラーみたいなものがあった時代もありますが、現代はどのメディアも一緒くたに近いです。
※プロのライターさんが減った?バイク雑誌は編集者さんが直接インプレを書いてたりするよね。予算が少ないのかもしれないけれど。
プロが書くインプレにはしっかりとその背景と意図があるのです。
個人サイト以外ではスポンサーがいて、インプレッション記事が書かれているのです。
小ぎれいなメディアが提供するもっともらしいインプレにはしっかりとした意図があるのですよ。
インプレに限らず、
全ての情報にはスポンサーがいるのです。
また、インプレッションをしている人のスキルや体格、癖などは読み手とは違うのです。
自分とは違う感覚をもって乗ったうえで個人的な評価をしていると思って方がいいでしょう。
特に足つき性は慣れの要素が大きいし、身長体重体格及び乗りかたでだいぶ変わります。
※同じ身長でも太ももが太いか細いかでかなり違うし。
もろ手を挙げてインプレ記事を鵜呑みにするのは・・ねえ。
※こういう記事を丸暗記してマウント取ってくる奴が一番嫌い。 現実社会には大量にいる。
それでも。
素人がサイトやブログで書いているインプレはそれなりに面白いので読む価値ありだと思います。
※書き手の人となりがちゃんとわかると感情移入できるしね。
基本的には自分のバイク万歳!系のインプレが多いのですが、
中にはかなり辛口の評価の人もいたりします。
こういうのはプロライターでは書けないだろうな、という内容なことも多いです。
※表現をするうえで、しがらみがないってのは最高ですな。
オマケに、
維持する上でのポイントなんかも素人インプレに軍配が上がります。
実際に維持運用している人の言葉にはリアルがあります。
ちょっと借りてインプレしてる人とは濃さが違うのですよ。
例えば、
プロのインプレでは高価なタイヤ代について書いてあることはほとんどないですが、
素人ならタイヤ交換で思った以上に高くて予定外の散財(´;ω;`)みたいな記事があったりします。
このほうがよほどリアルです。
※素人インプレでも全面的に信用するのは危険ですがね。
ワタクシはリアルに使ってる人達が書いているリアルインプレや運用日記がとても好きです。
個人が好き勝手にしがらみなくノンオフィシャルに書いてる文章のほうが面白いと思っているので、
ワタクシ自身も書いてみようという思って当ブログを始めた、という流れになったわけでして。
まあプロはたくさんの新車のバイクをちょっとずつ乗って感想書いてるだけなのでうわべ記事になるのは仕方ないのかもしれません。
それなら○○と比べて・・とか書けばいいのかもしれないけれど、
そこはスポンサーがライバル車を出すんじゃねえ、みたいな圧力があるんでしょうな。
※お金稼ぐって大変。
というわけで。
ワタクシ個人としては車やバイクを買う際はプロの綺麗に仕上がったインプレを参考にするよりも、
それは絶対的な自分主体の価値が基準です。
決して最強のパワーとか最新のメカニズムとかじゃなく、
「自分自身が措定するリアルな運用方法と価値の基準で選んだほうがいい。」
と思うのですよ。
自分に信念がなく自分の価値観で選ばず、
他人の価値観で選んだ車両に愛着なんて持てるわけないのです。
で、短期間で乗り換えたりするとスポンサーの思うつぼです。
いつだってどの業界だって情報操作を仕掛けている人たちがいるのです。
※結論から言うと、長い間乗り換えないのが一番お金がかからないのです♪
一句できた。
「いつだって、ただじゃないのよ、情報は。」
お粗末様♪