身長低いので足がつくバイクがない
という話を聞いたのですが、
諦めたらそこで終わりですよ♪
大人には大人のやり方があるじゃないっすか?
特に女性は結構身長低くても何とかしつつ乗ってますね。
※140cm台でオフ車(SL230)に乗ってる女性も知ってます。
という記事です。
記事の内容
実際に身長160cmの細身でZ2に乗ってる女子がいる
Z750D1とかKTM125EXCとかKDX125SRに。
あのデカイ重たい(乾燥重量250kg)のZ2に普通に女性が乗っています。
もうアラフィフですが(笑)
装備重量250キロ越えの車体にキャンプ道具一式摘んだりしてるので、
エンジン停止時の取り回しが非常にきついと申しておりますが(笑)
※ほおっておくとパーキングのおじさんたちが勝手に取り回しを手伝ってくれたりして遠目にほほえましいです。

荷物満載だと取り回しも疲れるよ
しかも、
KTM125EXCというそりゃあもう過激なモトクロッサーにも乗っています。
足つき最悪、キックスタート、サイドスタンド頼りないというほぼレーサーです。
キックスタートは未だに下手くそですが。
※その前は、KDX125SRのスーパーシャコタン仕様でした(現在も所有)

KTM125EXCはツーリングには使えませんよ。
きっちり足がつくようにセットアップしています。
などで、
好きなバイクに乗るのをあきらめている人がいる。
という話を聞くと助けてあげたくなります。
女性は特にですが、
男性でもオフ車は足がつかん
という理由で自分の可能性を狭めている人がいたらもったいないですよ♪
意外に何とかなるもんですよ。
工夫すればいいんです。
バイクは自分が一番かっこいいと思う車種に乗った方が幸せになれます。
足着きが悪いなら良くすればいい
バイクは大体純正でほんの少しではあっても調整することは可能です。
極力、純正の調整範囲でシャコタン仕様にし手足付きの改善を図りましょう。
それでもまだ足つきを改善したい場合はお金をかけましょう。
何でもそうですが、お金をかけない手段から手を付けることです。
※趣味でも仕事でもそうです♪
最初にリアサスを極力短くセッティングする
今どきの車種は大体、リアサスにプリロードをかけられるようになっています。
最初は走行性能よりも足つき優先です。
プリロードとは、
あらかじめサスペンションに過重をかけておく、という意味です。
これを調整して、物理的に一番短くしてみましょう。
単純にプリロードをかけてスプリングを縮めると過重がかかってしまうのでサスは沈みません。
むしろ、スプリングを延ばす方向に調整して柔らかくするイメージです。
ついでに、
沈み側のダンパー部を思いっきり抜く方向でセッティングします。
要するに、
バイクにひとが乗った状態、ライダーの体重がかかった状態で少しでもリアサスを沈める方向に調整するということです。
さらにもっとリアサスを沈めたい場合は、
他車の純正流用でサスペンション長が短いものに交換しちゃいましょう。
リアサスなんて車格が合えば、高いもんでなくても全然いいです。
※当倶楽部のZ750D1の場合、中古のゼファー1100のリアサスを流用しています。

リプレイス品でもストリート用は短め。
いろんなリプレイスサスが検索できるようにしてあります。
専用設計のモノサスのバイクは意外に流用が難しいです。
※それでも兄弟車などからの流用は効くはずです。
リアサスペンションが二本のバイクは結構他車流用が利きます。
※結構適当でも付くだけは付きます。
いろんな資料をあさって、サスペンション自体が短い物を選ぶのがコツです。
※新しいバイクほどリアサスが寝ていて絶対的に長い傾向があります。

わかりづらいが比較してみるいい画像がある

リアサスの長さに注目!
中古のリアサスをヤフオクで買う場合、一度オーバーホールしてから使ったほうがいいですよ。
その際に、足つきの件について相談してみることをおススメします。
※ばね自体を交換して対応とか、沈み側のダンパー加工するという荒業もあります。
いつもお世話になっております。
ちなみに・・
社外品の高価なリアサスは長い傾向にあります。
※前出の新しいバイクほどリアサスは長いということにも関連します。
基本的に、
公道仕様となっていない限り、レースでの使用が前提です。
高価なリプレイスサスを選択する場合は、公道で使う場合は公道用を選びましょう。

リプレイス品でもストリート用は短め。
いろんなリプレイスサスが検索できるようにしてあります。
で使いづらいんですよ・・
※しかし、裏技もあるにはある。
オフロードバイクは、リアサスのリンクの長さを変更して車高を下げるキットが出ていたりします。
※車種は限定されますが。昔はKDX125SR用とかDT200WR用のリンクキットを売ってましたが・・

古いオフ車用でも、まだ売ってるねえ♪
KDX125SRにはこれを装備してスーパーシャコタンにしています。
フロントフォークを突き出す
フロントフォークを、できるだけトップブリッジから突き出しましょう。

Z750D1のフォーク突き出し量に注目!
うちのZ750D1の場合、3cm近く突き出しています。
ハンドルまでのクリアランスとの兼ね合いで、これからぐらいにしてあります。
とにかく、
前後のバランスが大事です。
Z1系は、実は後ろ側が下がってる方が曲がりやすくて乗りやすいです。
※多少かっこ悪いですが。
ハンドルアップスペーサーでハンドル取付位置自体を上げてしまいます。
こうすることで、
ハンドル取付位置があがるのでフロントフォークの突き出しの絶対量を増やせます。
※KTM125EXCでこの方法を使っています。

アップハンドルスペーサは、KTM125EXCはバーパッドで隠れて見えないです
しっかりハンドル位置が上がって、フォークも調整ギリギリまで突き出しています。
ハンドリングに影響あるとは思いますが。

こういうやつです。
さらに車高を下げるにはシートを削る
ただ、シートのスポンジを抜いただけでは足つき性はよくなりません。
※かえって足つきが悪くなることだってあります。
昔からの伝統的な足つき改善法として「アンコ抜き」という手法があります。
饅頭の中身の「あんこ」を抜くようにスポンジを抜いて皮をかぶせるという手法です。
物理的にシートスポンジが少なくなるので足つきがよくなる・・と思ってはいけません。
そんなに単純じゃないんですよ。
着座位置は下がりますが、足が開き気味になってしまうことがあるんです。
特にシートベースが広い古いバイクはその傾向が顕著です。
足つきだけ考えれば、シートはなるべく細身で足が真直ぐ降りる方が有利です。
※あんまり補足すると尻が痛くなったりしますけど。

Z750D1のシートはここまで抜いて角を落としています。
格段に足つきがよくなります。
そして、
素人がシートのスポンジを削っても綺麗な加工は難しいです。
部屋でやると削ったスポンジの粉が飛び散って後片付けの処理が本気で大変です。
なにより、左右均等に削れません。
※大先輩に聞いたところ、シートスポンジを削りたい場合は、スポンジのシートベース側を削るのがいいそうですよ。
シートの表皮を張るのもコツと道具が必要です。
自分でやるとどうしてもシートの皮がたるんで、非常にみっともないし、貧乏くさいんですよ。
※愛着が思いっきりなくなります。
シートの加工はめったにやるものではありません。
シート加工を極める気がなければシート加工の専門店に任せた方が絶対にいいです。
※ノウハウも道具も必要です。
最近はネットでオーダーできるので使わない手はないです。
高くても2万円しませんよ。
それで綺麗なシートが手に入ります。
ついでに、
足つき性の確保が出来てspan class="huto">立ちごけが減るなら安いもんです。
ちなみに・・
シート屋さんにシート加工をオーダーする際、足つきについて相談してみましょう。
当倶楽部のシャコタン仕様バイクのシートについては、
足つきをよくしたいのでシートの角を可能な限り削ってくれ
とプロにお願いしました。
加工業者さんもプロですので評判のいいところはアドバイスが上手いです。
※何度か質問も含めてやり取りするといいですよ。
また、
大抵のショップではシートのスポンジにオプションで低反発スポンジを仕込むこともできます。
KDX125SRには、興味本位でこのオプションを選んでみました。
※ツーリング時にはすごく楽です。あんまり楽なので最近街乗りではKDXばっかり使っています。
■足つき重視のシート加工のポイント
シート自体の高さを削ってぺったんこにするよりも、
シートの角を落とした方が足つきが良くなります。
便利な時代になったもんだわ
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両方とも利用させていただいたことがあるシートやさんです。
腕はいいです。

今でもバリバリ現役なDT200WR
DT200WRのツートンディンプルレザーシートもプロに依頼しました♪
スポンジの加工はしてません♪
意外にも体格に恵まれない人はバイクコントロールが上手い傾向にある
体格に恵まれていない人の方がバイクの扱いがうまい傾向にあります。
個人的な印象ですが、
な気がします。
※まれに、ただただ本能と反射、闘争心でバイクを乗りこなしている人もいますが。
ワタクシの個人的な見解ですが、
小柄な人は、柔らかくバイクを操っている人が多いような印象を持っています。
※特に女性は本能的に力業では無理という理解なのか力の抜き方が上手いです。
ちなみに・・
ワタクシのバイクの師匠はかなり小柄な人でした。
ただ、バイクのコントロールに関しては素晴らしく、何やらせてもギクシャク感が全くありませんでした。
例えば、
ZX-10でジムカーナやって見せる
CB750Fで峠でGSX-R1100を追っかけまわす
いろんな伝説持ってるとんでもない人でしたが身長は170cmありませんでした・・
※当人はとっても身長を気にしていましたが、周囲からは尊敬されていました♪
もちろん、足つきは良かったとは思えません。
今思えば、大柄な車体に慣れるまで大変だったんだろうなぁと思います。
今のワタクシがあるのは、こういった尊敬できる先輩方に囲まれてたからです。
本当にいい時代を一緒に過ごさせていただきました♪
まとめ
バイクに乗るのに体格のハンデは知恵と勇気とお金で解決できるということです。
足つきが悪いバイクでも、こういう乗り方というか手段もあるという話です。
あんまり極端に足つき性だけを求めると、曲がりずらくなったりもしますが当倶楽部のセッティングと仕様くらいなら全然問題ありません。
前後のサスのスプリングをぶった切って物理的に短くするという荒業もあるにはあります。
絶対的に前後サスペンションが短くできるので足つきに関してだけはよくなるはずです。
ただ、
サスペンションを調整の範囲以上に極端にいじくるとまともに走らなくなる危険性も併せ持っています。
※おススメできる手法ではありません。大体元に戻せないようないじり方はNGなことが多いです。
純正パーツの完成度の高さは舐めてはいけません。
安上りにお手軽に仕上げない方が後悔が少ないです。
高々足つき改善とはいえ、極力純正部品を生かすようにするのがポイントです。
※市販品のサスってなんであんなに高いんですかね?

KDX125SRのシートはできるだけ抜いて角落として低反発スポンジ入れてます。
足つきについて、バイク屋さんに相談するのもいいと思いますが最近は、そういう知識がないショップが多いです。
していけばいいと思います。
それすらも楽しいんですよ(笑)
自分だけのバイクになっていく過程を楽しめばいいと思います。
苦労した分、ネタが増えて喜んでも周りから変態扱いされるだけで済みます。
むしろ嬉しいくらいじゃないですか?
大体、
遊ぶための苦労で悩んでるとか、ほんと生きるためにはどうでもいいです。
死ぬこと以外はかすり傷ですよ。遊びなんだし。
と開き直って、思いっきり自分のマシンに仕上げることを楽しんじゃえばいいんですよ。
と勢いだけでこの記事を終える。
※記事内容はマジですよ、念のため。