最近の車は各ランプ系がLEDになった車両も少なくないですね
小さく作れるようだし、省電力だし、寿命も長いし、軽いし・・といいことづくめ
指向性のある光なので長い間光を拡散しづらいという問題がありましたがそれも解決したようですね
でも曇るんですよ、プラのヘッドライトは。
ヘッドライトは車の顔です
ここがきちんとしていないとみすぼらしく見えるので、愛着がわかない
何よりライトも暗くなる
そんなヘッドライトの歴史とうんちく、メリットデメリットと曇りについて記事にします
当記事の目次
黄ばみをできるだけ防ぐには
黄ばみを防ぐためには、太陽の光が当たらないような屋根がある場所に駐車することをおすすめします
紫外線は黄ばみの原因となるため、直射日光が当たらないように駐車することは重要です
屋根がない場合は、紫外線の影響が少ない北側にヘッドライトがくるよう駐車してください
多少違うはずですよ
近年主流のダイオード系のライトはほとんど熱を持ちませんが、少し前まで多く使われていた電球系(ハロゲン)は発光時にかなりの高温となります
この熱が内側からヘッドライトのプラ(ポリカーボネート)を熱し、それによって曇りや黄ばみが生じる場合もあるのです
また、かなりハードなコーティングがされているとはいえ、車体前面についているので飛び石や砂ぼこりの中を走るなど物理的にも傷つきます
こんな要因がたくさんあるので、黄ばみはもう仕方のないことなのかもしれません
黄ばみはDIYでも一時的にはきれいになる
やはり同じ悩みは皆さん持っているようで、ケミカル類がたくさん販売されています
その多くは、表面を削って均し、コーティングをかけるというものが主流です
が、そのほとんどはまた劣化していくでしょう
純正のライトに施されているクリアコーティングは頑丈な塗料並みの耐久性があります
これを削って均す段階で削り落としてしまうわけで、耐久性は一気に下がります
根本的には、ヘッドライトユニット交換になることを覚悟しましょう♪
そうなったときにヘッドライトユニットの部品供給があれば、ですが。
部品供給がない場合、DIYで対策するか業者に頼むことになるんですが、それなりの対価をかけないとまともにならない、耐久性が低い、DIYと変わらないという残念な結果になるようです
痛み切らないうちに業者に頼んだほうがいいよ、とも言われています
※黄ばみきっちゃうと、もう手遅れ
|
ま、いろいろあるので楽天やアマゾンで検索してみるといいですよ
ワタクシ的には、Wako'sのバリアスコートを施工していますが15年目のラパンSSはきれいなもんですよ♪
|
ガラスレンズの時代
もちろん、車やバイクの歴史の大半はガラスレンズのヘッドライトでした
重くて、後部のリフレクタに反射させた光をレンズカットによって分散させる、というものでしたなので、レンズ部は盛り上がっているのが普通です
このレンズカットが車に表情を与えるのでワタクシは非常に好きなんです
旧車の豊かな表情は声によるところが大きい
少しでも軽量化して燃費に貢献したいという意図なのか、大量生産に向かないからなのか現在の車やバイクにはほとんど使われなくなりました
実質はプラですが、プラにレンズカットをしたものもありました
一部のオフロードバイクなどに使われてたのですが、経年劣化により黄ばんでくるとただでさえ暗いライトがもう全然見えないレベルまで光量が落ちます
こうなると車検どころじゃないので、そういうバイクは必要に応じて車検の際には、でかいガラスレンジのライトに変更して車検をクリアするという手法をとるようです
※これも曇ります
プラレンズのいいところはとにかく軽く作れる、経費が安いといったところでしょう
この時代は、まだヘッドライトは電球形式です
フィラメントを二つ装備した電球を使い、片方がハイビーム、片方がロービームとスイッチングで使い分けます
厳密にいうと、シールドビームという電球までヘッドライトと一体化したもので電球交換不可なものと、いわゆる電球が交換できるタイプとに分かれます
この時代は、ライトボディを変える(CIBIEとかマーシャルとか)か、ハイワッテージバルブに変更するといったライトを明るくするチューンが流行ります
今は禁止されていますが、イエローバルブというものもありました
これは濃霧や雪などの中で非常に効果的で、フォグランプなどにも採用されていました
※今の青い光は霧の中では本当に見づらいんで、フォグだけでも黄色を認可してほしいもんです
現在のプラレンズはすでにただのレンズカバーである
マルチリフレクタ、という反射板がダイヤモンドのカットのようになっている技術が実用化されると一気に広まりました
これによりレンズカットが不要になり、フラットな面のレンズが主流になってます
時を同じくして、HIDとかディスチャージヘッドライトとか呼ばれるバルブ(バーナーとかいう)がロールアウトしていきます
電球形式のバルブではなく、発光ダイオード系のバルブになりました
ハイビームとロービームの切り替えが難しく、いろんな方法で対応したようですが、ライトの奥行きが必要だったり、ライトユニットの他にいろいろ装備が必要だったりして、スペース確保する必要がある上、面相くさいし経費が掛かるというわけで、衰退傾向にあります
現行の車はほぼ全部、プラレンズです
丸く形状に見えるライトも全部プラです
これにより、ライトの大きさも小さくて済むようになったし、軽くなり、どんなデザインでもできるようになったわけです
車の表情がみんな怒っているように見えるのもこの影響が大きいのかもしれません
プラレンズのデメリット
経年劣化
ズバリ、紫外線や温度変化、細かい傷などによる経年劣化が引き起こす黄ばみです
こうなると、死んだ魚の目みたいな印象を受けます
新車時はきれいなんですけどね
10年くらい経過した車両はほぼもれなくこの症状が出ています
こうなるとみすぼらしいだけでなく、光量も減るのでいいことはありません
レンズ磨き用のケミカルも何種類か販売されていますが、結構マメに磨いても曇るものは曇りますひどくなるとユニット一式での交換が必要になります
この辺はプラの限界なのかもしれません
また、ガラスレンズ時代は、規格品を使いまわしていたため、デザインは統一されちゃうものの、比較的安価に交換ができました
今の車は結構ライト周りのデザインも凝っているため、各車種ごとに専用設計に近いものがあります
そうなると、部品供給が切れる=ライト交換ができないということになります
近い将来、ライトが暗いので車検が通らず、廃車という事態も考えられますよね・・
温度が上がらない
電球は発光させる際、電力の一部が熱になって放熱していました
※電球が熱くなるのはこれが原因です
逆に、これは「雪を溶かすという副産物」的な効果がありました
プラレンズは放熱しきれない熱が加わると溶けたりもするんです
放熱力の弱い(ライトが薄い)バイクなどに無理やりハイワッテージバルブなどを組むと、プラレンズが溶けるということも割とよくありました
※古いオフ車などのレンズがゆがんでいるのは結構これが原因だったりします
現在はLEDライトが台頭してきた
プラレンズのダイオード系発行ライトは小径な上、軽いし省電力なので、バイクにもってこいのパーツといえます
コスト的に結構厳しいのではないかと思うのですが、現行車両には普通に採用されているようです
だから車両価格も上がるのか・・モンキーが43万と聞いて腰抜かしたぜ。
一概には言えませんが、発光ダイオード系のライトは電圧変化に弱く、たとえば発電系にトラブルを抱えた場合、一発で飛ぶ可能性があります
おそらく、発電を一定電圧に押えるレギュレータが破損したら瞬時に壊れるでしょう
そしてその際の対価は・・怖いですね♪
信頼性はもちろん高いんでしょうがどんな部品でも壊れることはあるわけで・・
ま、レギュレータが壊れた場合、ライトだけでなく全体的にダメージが及ぶと思うので、それどこらじゃないと思います
まとめ
つらつらと書いてみましたが、ライトにプラを採用している車は、洗車の度にDIYでコーティングするなどきちんと手入れをしておかないと長く乗るのは厳しそうな気がします
そういう意味でも、規格品のガラスレンズ最強とか思いますね
まあ重くて、暗くて、古臭いのですが、規格品なので気分でプラレンズに変えることも可能ですし、代替品があるというのは心強い
※ただし、プラレンズは旧車には似合わないのは確かで、旧miniにマルチリフレクタ系のライトを入れるとミラジーノみたいに見える(笑)
ライトひとつとっても、いまどきの車は足にして使い倒して、適当なサイクルで乗り換え、旧車を長く乗るというのが苦労の少ない車趣味なのかもしれません
今後もたぶん、ガラスレンズの車は生き残ってもプラレンズの車は消耗品として扱われどんどん消えていくでしょう
あまり黄ばみがひどいと、光量不足で車検に通りませんしね・・
目に見えない電子装備が壊れて乗れなくなるのも嫌だけど、目に見える電気部品が壊れても乗れなくなるのでは?という疑問を持ったままこの記事を終える
余談ですが・・
明るいのとまぶしいのは全然違う!と車高の低い車のりはみんな思っています
ミニバンやワンボックスクラスのライトの明るさは異常
威圧感を超えて恐怖感すらある
昔のハイワッテージバルブにするという改造なんてかわいいもんです
無駄に明るさを求めると意外と皆の迷惑になっているということも忘れないようにしましょう
以上ライトの話でした