テクニック バイク

サーキットとジムカーナ、一般道で役に立つライディングテクニックはどちら?

白バイに目をつけられたら覚悟したほうがいいよ

白バイに目をつけられたら覚悟したほうがいいよ

Toos

バイクのオンロード競技には、
サーキット走行
ジムカーナ走行
があります
※細かく言うともっとあるけどね

各々簡単ではないんですが、技術的には結構違うものが求められます

それをちょっと解説してみようかと♪

公道で役に立つのはジムカーナのテクニック

狭いコースで車体を思い通りに振り回すのがジムカーナ

教習所でのパイロンスラロームのもっといろんな要素が組み合わさるのがジムカーナ競技だと思ってください
※8の字走行はもちろん、パイロンの周りを一周する、とか完全停止とか、そういうセクションがあります

思い出してくださいね、免許取った時のスラロームを。

  • 遠くを見て
  • ニーグリップして
  • アクセルとリアブレーキでリズミカルに向き変え
  • パイロンの横でリアブレーキ使って倒すきっかけ作ってアクセルで起こす
  • って感じで習ったのではないでしょうか?

    スラロームの延長には、ジムカーナという途方もない応用テクニックの世界が広がっていたりするんですよ♪
    とんでもなく深い上に、バイクの挙動を身体で理解するにはこれ以上ない競技です

    ジムカーナってのは大変面白い競技で、はまると病みつきになります
    バイクを振り回す!という感覚はサーキットのコース走行の比じゃないです
    しかも、一見馬力がないマシンでも「素性によっては余裕で下剋上可能」というビッグバイク泣かせな競技です
    小さく回ることが得意な小排気量車が大排気量車をぶっちぎる!っていうことが普通な競技です

    とにかく、ジムカーナは最初こそ倒しまくるのでバイクは傷むけれど、手っ取り早くバイクが上手くなるには最短の手法だと思いますよ

    ちなみに・・


    昔は教習所や免許センターでも安全運転講習という警察関連団体様主催の「ちょっと緩い感じのジムカーナ」が良く行われていました

    池袋のサンシャインビルの谷間の教習所(2階建て)で巣鴨警察主催でやってたんですが、今でもやってんのかね?
    ※まだ学生だったワタクシが、当時難関といわれていた限定解除をとれたのはこの安全運転教習のおかげといっても過言ではないのですわ

    一般社団法人 日本二輪普及安全協会 様が主催するグッドライダーミーティングが現在の安全運転講習会に当たるようです



    やってることは20年以上前から変わらないみたいです
    久々に参加してみようかしら?
    空冷のデカイバイクは風切らないので結構オーバーヒート気味になるんだよなぁ・・

    ジムカーナのテクニックは小さく効率よく曲がりきること

    自分のバイクの性能をフルに引き出せ!最小回転半径で回ること!が絶対条件

    こういう練習ってするところあんまりないよね

    こういう練習ってするところあんまりないよね

    ジムカーナの練習では、8の字走行はもちろんハンドルフルロックで、360度くるくる回るような練習をします
    そして、そのまま回り続けたりします

    右コーナーが苦手とか言ってる場合じゃないです
    ※実は、一番むつかしいのはジムカーナのコースを完全に頭で覚えることなんですけどね・・

    ジムカーナのテクニックを習得するにつれ、みんなが苦手なUターンが余裕でできるようになります

    上級者は片手でUターンしたりしますよ♪
    ※しかも、車体の真下を洗うようになるそうですよ、バンク中にバイクの真下が見えちゃうので、マフラーの集合部とかきれいにするそうです。変態ですね♪

    メリハリが大事
    と、教習所で教わって人もいるのではないでしょうか?
    覚えてますか?

    ジムカーナでのメリハリとは、

  • アクセル戻すのと同時に、
  • リアブレーキで一気にバイクのバランスを崩させて、
  • バンクとともに向きを変え、
  • アクセルをタイヤがスライドさせない程度に一気に開けて起き上がる
  • 結果、小さく曲がる
    といううことにつきます

    これを極めると普通のバイクであれば、かなり小さく曲がれるようになります
    応用として一般道でもコーナーの途中での車線変更すらも可能になります
    これって、林道でもエンデューロレースでも大きな武器になります!!

    ちなみに・・

    白バイ(交通機動隊の皆様)の訓練もジムカーナ的なものがたくさんあります

    かつて江東区南砂町にあった白バイの訓練場でも安全運転講習があったことがありまして。
    ※ちょっと探したけれど、今はもうないみたい・・

    訓練場には、ジムカーナのコースの他に、人口の山みたいなセクションがあって、トライアルの訓練もしてた
    あと教官は竹刀持ってた(笑)

    当時の白バイVFR750F白バイフル装備で、

  • 一車線もないような幅の白線内で
  • 片足ついてアクセルターン気味のUターン
  • 白線にタイヤが少しでも触れると超怒鳴られる
  • って感じの訓練っすわ
    ※もっといろいろ見たけれど、それこそ四半世紀も前の話ですので記憶があいまい

    白バイの左右のバンパーは絶対に接地させてはいけないらしく、バンパーの下側にガムテープ貼ってあって、訓練終了後に教官がチェックするそうです
    ※なので、白バイはリーンイン気味で車体を極力立てたまま曲がる、と聞いたが本当かどうかは誰にも分らないのだった

    白バイは、こけてタンク凹ますと自腹、だとか・・

    白バイ隊員の訓練を見せてもらうと、白バイからは逃げられんないわーと思うはずですよ

    サーキットコースでのテクニックは公道で使うと危険な速度域になる

    一方、サーキットに必要なのはメリハリでなくいかにスピードを落とさないことに尽きます

    サーキットのテクニックはまた別物

    サーキットのテクニックはまた別物


    お金かかるんだよねえ、サーキットで頑張ろうと思うと。

    サーキット走行で、しっかり減速、しっかり加速とかやってるとタイム出ません
    メリハリとかいらないんですよ
    メリハリとか言ってる奴は、コーナーの突込みで一瞬で抜かれます

    とにかく、コーナーには物理の法則が許される限りのハイスピードで突っ込み、ハイスピードで抜けるの繰り返しです
    当たり前ですが、サーキットではアクセル戻す量が多いほどタイムは出ません

    絶対的な速さを競うのに、メリハリはいらないし、マシンの最大パワーを使い切ることだけ考えればいいんですよ
    ※連続コーナーは、最後のコーナーの立ち上がりにすべてをかけるライン取りとアクセルワークが必須ですが。

    こうなると、一般公道でこのサーキットテクニックを使うのはスピードが出すぎて危険です
    サーキットは、極力安全が確保されてる環境ですので、スピード出すなら絶対的に一般道よりもサーキットの方が安全です
    ※歩行者もいないし、対向車もいないしね

    ちなみに・・


    サーキットテクニックが一般公道で使えるかといえば、非力なバイクであれば峠で極力減速せずに・・ってのはあると思うけれど、とんでもなく危険なので、ここではお勧めしないことにしておきます

    この手の軽量2st125ccとか峠の下りがとんでもなく速い

    この手の軽量2st125ccとか峠の下りがとんでもなく速い


    RZ125、いいなぁ♪

    馬力のないバイクはいったん失速すると速度乗るまで結構大変なんだよね、特に峠の登りでは。
    ※非力なバイクも、軽さを生かして峠の下りはアクセル開けられない下手くそ大排気量のスーパースポーツをカモに出来ますが。

    ワタクシ個人としては、スピード出さなくてもスポーツライディングはできると思ってます
    サーキットのテクニックは一般公道では危険が大きすぎるし、そんなに応用がききませんよ

    ジムカーナ的な走りに適したバイクとはなんだ?

    ジムカーナに適してるのは低速から粘りのあるエンジンとホイールベースの短いマシン
    ※ハンドル切れ角が多め&ハンドル高めだとより一層向いています

    もう具体的に車種をいうと

  • NSR250の最終型付近
  • BROS(400も650も)
  • VT250系(SPARDA、VTR250)
  • Z750FX2、3
  • ※この流れでゼファー750

  • GPZ250系(GPX250他KAWASAKIのパラレルツイン)
  • GSX750E4
  • うむ、いかんせんセレクトするバイクが全部古い
    ※だって新型のバイクなんて乗ったことないし、知らんよ

    基本的にどんなバイクでもジムカーナはできるんですが、向かない車種もあります

    事務カーナには全く向かないGSX1100S

    事務カーナには全く向かないGSX1100S


    超カッコはいいけれど、ワタクシにはちっとも乗りこなせませんでした・・
  • 例えば、GSX1100S刀
  • ハンドル切れない、重い、長い、前輪がでかい、極低速トルクがありすぎるので言うこと聞かない、クラッチ重い
    カタナで、サーキットでもジムカーナでも速く走れる人は余程の腕前だと思う
    ※でもGSX750S3(いわゆる三型カタナ。リトラクタブルライトが素敵♪)は結構ジムカーナ出来ちゃうくらい別物です

    Z1-R,付き合い長くて気に入ってるけどジムカーナやろうとは思わんわ

    Z1-R,付き合い長くて気に入ってるけどジムカーナやろうとは思わんわ


    ジムカーナやるなら、カウルは捨てる
  • 例えば、Z1-R
  • ヘンテコハンドリングなので、極低速がくそ弱い
    ママチャリのカゴに荷物満載して、スラローム出来してるようなもんです
    ※その他のZ1系のエンジン搭載車はかなりジムカーナに向いています(重くて長いけど結構いけます)

    漏れなく肩と腰に来るぜ、FZR400RR

    漏れなく肩と腰に来るぜ、FZR400RR


    峠と高速道路以外は全然楽しくなかったけど、スタイルはかなり好き♪
  • 例えば、レプリカ系(特にSPモデル)
  • これらは低速を犠牲にして高速域に振ったマシンですので、ジムカーナには向きません
    バイクは見たほうに行く、の法則の通り、ジムカーナでも遠くまで見通した方がより一層安定して走れます
    ハンドル低くて、
    切れ角少なくて
    低速トルクない
    FZR400RR-SPなんかもう全然ジムカーナ出来ません
    ※ハンドル切れ角がないうえ、ハンドルが低いのも減点ポイント

    ちなみに・・

    ジムカーナに向いている車種にレプリカのNSR250の最終型付近、を入れましたがあれは超絶よくできてるからです

    超絶よくできてるNSR250

    超絶よくできてるNSR250


    しかもアップハンにしてありゃ、そりゃ速いに決まってるわ

    本気のジムカーナライダーは、NSRをカウルレス&アップハンドルにします
    NSRの販売終了後しばらくたつけれど、未だにアレにかなうマシンはないのではないかな?

  • 軽量
  • ハイパワー
  • 低速トルク
  • 剛性の高いフレーム
  • エンジンレスポンスの速さ
  • 短いホイールベース
  • などなど、サーキットでも速い上にジムカーナでもほぼ最強クラスです
    ※市場価格がうなぎのぼりで、中古でも新車価格を上回るのが普通。今後も上がり続けるでしょうねえ

    他社のレプリカ系も、NSRに追いつけ追い越せ!と追従したかったはずなんですが、低速の使いやすさと完成度はNSRに全く及ばず
    それでもサーキットでの勝利を目指したもんだから、どんどん低速なくなって・・

    やはり、最終期のNSR250の完成度の高さは異常です

    YAMAHAで言うと、最終型のTZR250(3XV)よりもTZR250の初期(1KT)のほうがジムカーナ向きです
    ※1KTは初めて乗った時、なんじゃこりゃっていうくらい乗り安くて早くてあっと言う間に街中にあふれて言った記憶があるけど今は全然見ないね・・

    まとめ

    バイク乗りであれば、ジムカーナは経験しておいた方がいい

    多種多様なバイクが走るのでジムカーナは見てても楽しい

    多種多様なバイクが走るのでジムカーナは見てても楽しい


    新型じゃなくてもいいしな♪

    ただ、慣れるまではとんでもなく転ぶので、ぼっろいマシンを調達するのがいいですよ
    高級マシンで挑戦するならせめてUターンができるようになってから。
    フルカウル車はカウルを始め外装がバキバキに割れますよー

    幸い、「ジムカーナ向きのマシンは不人気車種も多い」のですよ
    ※でも、ぼっろいマシンにはまるのは、とんでもなく面白い趣味になっちゃったりするのが、世の中何が起こるかわからない

    ジムカーナテクは街乗りでも役に立つし、なによりバイクを振り回すってこういうこと!が実感できると満足感も高いです

    昔は、都内でも結構広めの公園や舗装された河原の広場でもジムカーナやってたんだけれど、今は規制されたっぽいし何よりバイク乗りが減ったからなぁ・・
    ※秋ヶ瀬公園とか砧公園とかひたすら懐かしいわ

    興味がある人は、安全運転講習会(今はグッドライダーミーティングっての?)に参加してみるといいです
    ワタクシも久しぶりに参加しようかな?

    一般社団法人 日本二輪普及安全協会 様が主催するグッドライダーミーティングが現在の安全運転講習会に当たるようです



    ともあれ、ジムカーナをやる際には絶対にプロテクタはしましょう♪
    怪我したらつまらないので。
    無事これ名人です

    当ブログはアフィリエイトプログラムに参加しています。

    =============================

    Z1-Rに乗り続けて30年
    東京から長野に移住して15年
    ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
    そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
    車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
     使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

    もちょっと詳しいプロフはこちら↓
    当倶楽部のオーナーはワタクシです。

    =============================

    お問合せはこちら

    -テクニック, バイク