キャブのセッティングも最終段階に入りました。
アイドリングも安定していますし、馬力も出ています。
でもね・・
ハンドルをフルロックするとエンストするんですよ。
しかも左右とも(´;ω;`)
当記事の目次
セロー225Wはハンドルをフルロックするとエンストする
試走中にブッシュ内でハンドルフルロックしてみたら・・
エンストしちゃうんですよ。
てへ♪エンストしちゃったよ。
とか言ってましたが、フルロック&エンストは100%再現します。
ハンドルをまっすぐにした状態ではアイドリングは超安定しています。
いきなりストンと落ちるのではなく、徐々に回転が下がっていく感じです。
アクセル全閉の場合に限ります。
※アクセルを少し開けてるとエンストには至りません。
これが現在の状態です。
つたない知識の範囲で仮説を立て検証して解決していくのがレストア作業の楽しみでもあります♪
「この仮説が想定通りだとものすごい達成感と満足感♪」
に包まれて幸せになれます。
できる限り安く対応できると一層うれしいんですよ。
※以降、同じ症状に対して楽に対応できるようになりますしね♪(これが経験ってやつです)
今現在、不幸だと思ってる人はこういう細かい幸せを積んでいくことが不幸を吹き飛ばすコツです。
ちなみに・・
ハンドル切れ角が非常に大きいセロー225Wですので普通のバイクよりネック部分のワイヤーすべての取り回しがきついのは確かです。
とはいえ、ハンドルフルロックはオフロードでは頻繁に使います。
その他もハンドル切れ角が大きいメリットは数知れません。
このハンドルの切れ角の大きさこそはセローシリーズの武器の一つです。
■対局はKTM125EXCのハンドルの切れ角のなさです。
いずれもハンドル切れ角が少ない原因になっています。
※ハイスピード時の剛性とパワー重視のレーサーマシンとは根本的に違いますね。
仮説1:クラッチワイヤーが引っ張られてエンスト
ハンドルが切れることによってクラッチワイヤーが押し戻されて悪さすることがあります。
要するにレバーでクラッチ切ってても、ハンドル切ってるとクラッチがつながっちゃうのでエンストするってことです。
■この場合のチェック方法
ミッションをニュートラルに入れてハンドル切って同じ症状が出るかどうかを確認すればいいです。
■この場合の解決方法
クラッチワイヤーの途中に長さ調整できる機能があるワイヤであれば調整可能です。
セローの場合その機能がないので
こういう場合はワイヤー自体を新品に変えちゃうのも手です。
※新品のクラッチワイヤーはどんなに注油した古いワイヤより軽くなりますよ。
仮説2:チョークワイヤーが引っ張られてエンスト
ハンドルが切れることによってチョークワイヤーが引っ張られて悪さすることがあります。
要するにハンドル切ることによってチョークワイヤが引っ張られてキャブセッティングが変わってエンストするってことです。
むしろこの場合は、エンストというよりも回転数が上がる方向に働きます。
※よほど燃調が濃くてカブる寸前なら別ですが。
■この場合のチェック方法
ハンドル付近に付けられているチョークケーブルをフリーにしてハンドル切って同じ症状が出るかどうかを確認します。
ついでにキャブ側のチョークワイヤがきちんと戻り切っていることも確認しましょう。
セローの場合、初心者向けだからなのかハンドル周辺までチョークワイヤが来ています。
しかも、途中で分割されていてジョイントする方式です。
ハンドルを大きく切ることによってチョークケーブルが引っ張られて調子を崩すのはよくあることらしいです。
※Byセロー使いのM先輩の教えっす。
■この場合の解決方法
くらいですかねえ・・
セロー225Wは寒い時期でもチョーク引くとエンジンすぐかかるんですがチョークがないと始動性は悪いです。
あくまでも中古で入手した当倶楽部所有の個体に限るかもしれません。
※セローは年式によってキャブもセッティングも全然違うらしいので詳しい人に聞いてください。
仮説3:イグニッションスイッチの不良でエンスト
ハンドルが切れることによってメインキーやキルスイッチの接触がおかしくなることがあります。
要するにハンドルを切ることで何らかの電気系の接触が悪くなってそれが悪さするってことです。
オフ車はハンドル周辺のライト裏側などのコネクタ部にはゴム製のカバーが付いて汚れ等に起因する接触不良を防止するつくりになってたりします。
それも古けりゃ汚れもたまってるってことですね。
※当倶楽部所有のDT200WRはウィンカーのギボシの接触不良癖があってライトカウルを外す際にはついでに接点清掃しています。
■この場合のチェック方法
ハンドルがまっすぐな状態と切った状態それぞれですべての配線接続部の導通を確認します。
全部の配線チェックをする殲滅戦になります。
この作業ではワニ口クリップと針状のプローブがあると多少楽になります。
※もちろんテスターが必要です。
導通で音が鳴るし電圧測れるし小さいし♪
大抵電気系だと徐々に回転数が下がっていくというよりは、スパッとエンストしますのでこれは今回はない気もします。
※でも何があっても不思議じゃないのがレストア作用の醍醐味です。
■この場合の解決方法
※古いバイクだと配線自体が途中で断線してることもあります。
ちなみに・・
当倶楽部のセローの場合、サイドカバー右側のバッテリ周りの電装に関しては全部分解清掃してあります。
最初、このあたりでの接触不良があってテールランプのポジションが点いたり点かなかったりしたので、全部分解清掃しました。
ひとつづつギボシを外してパーツクリーナーで清掃、軽く紙やすりで接点磨いて接点復活剤を少し塗ってあります。
※テールランプ周りはちょっと加工して3連LED化、ブレーキランプを明るくしてあります。
仮説4:アクセルワイヤーが押し込まれてエンスト
ハンドルが切れることによってアクセルワイヤーが押し戻されて悪さすることがあります。
アクセルワイヤーが必要以上に戻るとキャブ内部でピストンが押し戻されて窒息してエンストに至ります。
症状から、コレが今回のエンストの原因として濃厚ではないかと推察しています。
※対策からか、セロー225の最終型ではアクセルワイヤーが二本の強制開閉式になっています。
■この場合のチェック方法
アクセルワイヤーをフリーにした状態でハンドルを切って状態の変化を確認します。
■この場合の解決方法
伸びきったワイヤーの場合は取り回しでは直らない可能性もあります。
※そうなるとワイヤー交換になるんですがYAMAHAは古いほどパーツが高くなるんですよね・・
攻略の途中経過
現時点では、まだ解決していません。
上記の考えられる原因をひとつづつクリアする所存です。
※冬は天気が悪いとメンテしてても寒くて1時間と持たないのよ
解決したら追記するか別記事にする予定です。
ネットで確認すると数多くのセローユーザーがエンストで悩んでるようです。
なのでココは人柱になっていろいろ試行錯誤してみようかと思ってる所存です。
中古バイクの初期化作業の一環としてイグニッションコイルなども交換しちゃった方がいいような気もしています。
※後は予算の都合に寄るんですけどね・・
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