いたるところのパーツは安っぽいのですよ。
販売額を考えると致し方ありません。
久々にただの鉄球のベアリングの整備をしました。
・・・なくしちゃったんですよ、作業中に(´;ω;`)
当記事の目次
KDX125SRのステムベアリングはただの鉄球
昔、RZ250のステムベアリングの整備をしたときに無くしまくったので。
トラウマですわ。
※馬と鹿ではないので注意が必要だ。
ステムベアリングとは?
ハンドルバーとフォークを接続しているところをトップブリッジと言います。
フォークを支える下側はアンダーステムと言います。
トップブリッジからアンダーステムまでを「ステアリングステム」と言います。
ここに使われているベアリングを「ステムベアリング」と言います。
ステアリングステムは
等を接続する重要なパーツです。
ハンドルを切ることでタイヤの方向を変えて車体を曲げています。
ステアリングステム部分の動きを滑らかにするためにベアリングというパーツを使います。
非常に荷重がかかるので傷みやすい部品でもあり、常時いい状態のグリスで潤滑されている必要があります。
フロントフォークからのオイル漏れの際、ステムの動きをチェックしました。
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そしたら。
ステアリングの動きがかなり渋くなっています。
普通に乗ってる分には、ほとんど気が付きませんでしたが結構渋くなってるもんですね。
※こんな状態で、近所の県道で大排気量バイクを追っかけまわしてたのかと思うとブルーどころかダークな気分になりますな。
ステムベアリングのチェック
フロントホイールを浮かせた状態でハンドルをまっすぐにしておきます。
指でちょんとつついて、スムーズに左右に切れれば問題ないです。
コレが途中で止まったり、コクッコクッと段付きで動くようになったらステムベアリングのメンテが必要です。
ひどくなるとベアリングの球自体が変形したり、ベアリングレース(ウケ部分)が偏摩耗します。
※こうなったら何やってもダメなので交換です。
タイヤついてないので不安定極まりない。
ちなみに・・
古い外車で上側のステムベアリングのカバーが付いてない車両を実際に見たことあります。
※さすが、イタ公です。細かい設計、超雑です。
ステムベアリングカバーで水分をある程度防御しないと雨天で乗ったら一撃で錆びます。
※当然、まともなハンドリグにはなりません。
KDX125SRのステムベアリングはグリスを盛って鉄球貼り付ける方式
かなり古い設計のバイクは結構この方式です。
ステムベアリングの進化
という感じで進化してきました。
※Z2も純正では鉄球置いていく方式です。
鉄球置いていく方式のベアリングは、部品が鉄球そのものなので安くて済みます。
ただし!
良くなくすんですよ(´;ω;`)
よくぞ生き残った、わが精鋭たちよ。
※痛快成り行き番組「風雲!たけし城」より。
ステムベアリングまでのアクセス
これで、
アンダーステムが外れてフレームがむき出しになります。
※ここにベアリングの球が乗ってるだけです。
一応、
グリスで密着してるのでアンダーステムを外すくらいなら鉄球方式のベアリングとはいえ、落ちないはずです。
ただし、
ちょっとした衝撃や、一つ一つ外していく際に落とします。
ガタン!
あ!
とかいう間に落とします。
※当倶楽部のガレージ出口は、ワタクシが大事に育てた芝生が生えていてここに飲み込まれると大抵見つかりません。
そんななので、その画像はありませんよ。
※一人で撮影しつつ写真撮るとか有料級の情報ですよ、まったく!
ちなみに・・
ワタクシは、今回2個落としました。
※KDX125SRの場合は鉄球は全部で23個あります。
ベアリングの球は、落としてもグリスまみれているので転がらないことも多いし、車体に張り付いてることすらあります。
※一個はグリスでチャンバーに引っ付いてました。
落とした3/16インチ(4.7mm)ほどの鉄の玉一個の捜索に2時間かけましたが結局見つからず。
翌日、同サイズのベアリング玉を探すため、近所のホームセンター周りとなりました。
※バイクの移動もできないので仮組して移動させたので手間は倍以上です。
ボールベアリングのサイズは3/16インチ
汎用的に売ってるもんだと思っていました。
※車軸などに使うシールベアリングは結構普通に売ってるので。
ところが。
真夏の街をエアコンのない軽トラで2時間以上さまよいましたが扱ってるところすらありません。
※某輸入工具店はお盆休みでした。
ワタクシが非常に頼りにしているプラスワン長野店にも在庫はありません。
※友人N君に確認してもらった。
うわ、マジか。
さんざんエアコンのない軽トラでさまよった挙句、
右腕が思いっきり日焼けしましたがどうしようもありません。
そこへ、
N君がSR400のステムベアリングが3/16インチとのことで中古部品を譲ってくれることになりました。
※鉄球をナイロンの固定具で止めておく方式ですが、玉は外せます。
超助かるよ!
今度酒おごる!
盆休みで部品屋さんも休みでねえ・・
最後に頼れるのは友人です
お礼は、とりあえず冷たい飲み物1lとコロナ禍開けの飲み代をワタクシが持つということで手打ちです。
こういう部品のストックは個人では限界があるので、流用しあうのが吉ですな。
ベアリングがないまま、部品屋さんの休み明けを待つのかと思うと切ないっす。
※まあ、乗り物はたくさんあるんで困りゃしないんですが。
SR400の方が基本設計が古いハズなんですが、なぜかナイロンでベアリングを固定する方式で進化していますな。
※SR400の初期型より新しい設計のRZ250は鉄球置いていく方式だったが。
詳しく聞き忘れたけど、アフターパーツとかリプレイスパーツでも使ってるのかしら?
そうそう。
鉄球のサイズは、3/16でしたのでナイロンの固定具から一個外して組みました。
うまい酒のましちゃるけえ、まっとれや。
ちなみに・・
鉄球タイプのベアリングは、いずれにせよ最近のバイクには使われていない安っぽいベアリングです。
最近のバイクは剛性が高く寿命も長い高価なベアリングが主流です。
ただし、アジア諸国や未開の地が多い諸外国では、ではまだまだ現役な気がします。
何せ部品代が異様に安いです。
規格もそれほど多くないので修理の際には流用が効くはずです。
※こんなのでいいんだ?と思うこと請け合いです。
KDX125SRのステム下側はテーパーローラードベアリング
やはり、負荷がかかるので強度は必要なんでしょうねえ。
上側もテーパーにしてもらいたかった・・
まあ、販売価格の安い原付2種ですので仕方ありません。
既に車体にはハンドルすらついてないので超超不安定です。
地震が来たらちょっと冷静でいられる自信がないです。
※上手いこと言った気が♪
ちなみに・・
一般的に、アンダーステム側のベアリングを外すのは結構大変です。
思いっきりがっちりはまっていますので、普通の手段では外れません。
専用工具を使うとあっさり外れますが。
また、フレームに圧入されている、ベアリングレース(ウケの部分ね)は外すのも組み込むのも結構大変です。
※初心者がやると大抵悩みます。
ベアリングレースは、タガネみたいなもんで打ち抜いて外すんですが、これまた当てる場所が微妙です。
更に、外せても新しいベアリングレースを組み込むのも真っすぐ入れられないんですよねえ・・
※専用工具があります♪
こういう工具、頻繁に使うもんではないので友人同士でシェアするのがいいですよ。
工具マニアでもない限り、一生に何度も使わない工具はあんまり嬉しいもんではありません。
ただし、
専用工具ってのは良く出来ています。
さんざん悩んで苦労したものがモノの数分で終わることもあります。
ベアリング関係は、専用工具を使うことをおススメしますよ。
※下手に組み込もうと力に頼るとベアリング自体が壊れます。
まとめ
これで秋の信州の細い県道をさまようツーリングには困りません。
※まもなく自賠責切るわ。
バイクのベアリングはまともに動かないと命にかかわりますよ。
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一応、新品も発注してあります。
※貴重な30年前の2stですので延命させてあげたいじゃないですか。
そして、鉄球タイプのベアリングを交換する際に是耐必要なのは・・
強力な磁石ですな。
なくして探すの、もういややねん・・(´;ω;`)
確か一個55円だった気が。
とか言ってるうちに、
何に使うんだっけ?
というような新品パーツのストックがまた増えるのです。
KDX125SRのパーツは、まだちゃんと把握していますが、CR80のパーツとか出てきちゃったりするのが当倶楽部のガレージです。
車体整備も落ち着いたら、ガレージ整理しないとなー♪
大ヤフオク祭りやる気力も体力も握力もありませんわ・・