Z1-R メンテナンス

カラーコードで特定せよ。セルシオの白は2種類ある。

Z1-R。

Z1-R。

 

ワタクシ
当倶楽部のZ1-Rはワタクシが自家塗装したものです。
「セルシオの白。」で塗りました。
補修しようと思ったのですがセルシオの白は一種類ではないかったのです。
カラーコードに翻弄されて数か月たちましたが何とか解決しました。
忘備録も兼ねて記事しておきます。

 

当倶楽部のZ1-Rはワタクシの自家塗装

 

ワタクシ
当ブログのVer1を知ってる人は知ってるのですが当倶楽部のZ1-Rはワタクシの自家塗装です。
ハンドリング改善のため、重たいビキニカウルを軽量な社外品にする際に缶スプレーで塗り直したものです。
自家塗装はどんなに綺麗に塗っても売値は半額ですよ(笑)

 

もう10年以上前の話になりますが、
ワタクシが長野に移住してから割とすぐにZ1-Rの大改修を行ったのです。
※都会では大改修する場所もなかったし。

各部の軽量化や足回りの見直しなどを行い、後10年は乗れる車体にすべく現在の当倶楽部仕様のZ1-Rが出来上がったのです。
※ワタクシは本来純正至上主義ではあるのですがZ1-Rの純正はひどすぎるので仕方なく。

この際、缶スプレーによる全塗装を行っています。
塗装の下地から全部やりました。

この時期、特定カラーの缶スプレーが当倶楽部の周辺のホームセンターやカーショップから消えたのです(笑)

ワタクシがZ1-Rの再塗装に際して選んだ色は、
「セルシオの白。」
だったのでした。

ちなみに・・

全塗装をする場合、補修用のカラーが手に入りやすいことは結構重要です。

バイクや車というのは運用していくうえで必ず塗装が剥げたり傷ついたりするものです。
その時に補修用のタッチペンの入手が簡単な方がいいに決まっています。

同じ色に見えても各メーカーで全然違うのです。

それに同じメーカーの同じ色でもバリエーションが存在します。
例えば、同じ白でも多数のバリエーションが存在するということです。
その微妙な違いが補修した際の色の違和感につながります。

そのそもTOYOTAの白って言ってもたくさん存在するのです。
パールがかかってたり、クリアかかってたり、シャイン系の明るい色味だったり。
当たり前ですが高級車ほど凝った色になるのですなぁ。

これが台湾ラーメンだと!

これが台湾ラーメンだと!


たまたま入った中華料理店の台湾ラーメンが結構攻めてて面白かったので載せておきます。
一瞬、タンタンメンかと思ったぜ。
※結構安くて美味しいので文句はないのだが。

「補修にはその車固有のカラーコードのタッチペンが必要である。」
ということなのです。
ちょっとでも違うとめちゃめちゃ目立ってダサイのです。

その補修をする際にタッチペンの入手が容易なのは、
「有名メーカーの純正色。」
なのですよ。
タッチペンはそこらへんのホームセンターで気楽に買えた方がいいのです。

そうそう。

最近は新車をオーダーする際、基本の色以外は追加料金になる車種も珍しくないです。
基本色とオーダー色では2万から10万円位の差が出るようです。
※MAZDAの赤メタはイメージカラーなのにオプション扱いなんですよ。

これは凝った塗装がめちゃめちゃコストがかかるからなんですよねえ。
どんな色でも同料金だった昔が懐かしいですな。

セルシオの白は少なくとも2種類ある

 

ワタクシ
前項を踏まえて。
「セルシオの白。」ということだけを覚えていたワタクシです。
ホームセンターで簡単にタッチペンが買えると思っていました。

 

秋に伊那に遠征に行った際、Z1-Rのカウルの塗装がちょっと剥げまして。
生まれて3回目のZ1-Rでの立ちごけ。足付いたらグレーチングで滑ったのだ・・orz。

そーっとコケタのでダメージはない、と思ってたのですがその日のキャンプ地でカウルの削れを発見。
しばらく凹みましたがやっちゃったものは仕方ありません。

タッチペンで補修できるレベルの削れなのでまあいいかということにしました。

で。

仕事帰りにホームセンターに寄って「セルシオの白。」と記載のあるタッチペンを入手しました。

が。

試し塗りした白は明らかに彩度が高い。
当倶楽部のZ1-Rの白は少し黒っぽくてパールがかかっていますが、
クリアシャイン系の明るいさわやかな白とでも言いましょうか。
もちろん、セルシオの白と書いてある。

試しに塗ってみたら違和感アリアリです。
こういう補修はダサいのですよ。

この時入手した「セルシオの白。」のタッチペンのカラーコードは「062。」でした。
※説明にはTOYOTA、LEXUSの白となってる。タッチペンのキャップ見ても分からない。

というわけで。

少なくともカラーコード「062。」は当倶楽部のZ1-Rを塗装した際の白ではないことが判明したのです。

ネットで調べても古いからか明確な情報が出てきませんが、
どうやら「セルシオの白。」は一種類だけではないらしいということがわかりました。

ここから当倶楽部のZ1-Rに使った「セルシオの白。」のタッチペン探しが始まったのです。

ちなみに・・

カラーコード指定で探すといろんな車種の塗料が手に入るようです。

割とマイナーな車種のタッチペンでも入手できます。
メジャーなネットショップでもカラーコードで検索すると買えたりします。
※わざわざ調合して作ってくれてるんじゃないかと思います。

当ブログでも「VT250FHのガンメタ。」という35年前のバイクのタッチペンを入手したことがありますが、
そりゃあもう純正色なので補修跡がほぼわからないくらいに補修できました。

やっぱり多少高くても純正色ですよねえ♪

ただし、
赤や黒など色あせしがちな色だと純正色とはいえ新品のタッチペンと色味が違う場合があるのですが。

塗料のタッチペンというのはそれくらい微妙なのです。
同じ黒でも全然違って浮いて見えたりするのですよ。
※その手のダサイ素人補修してる車は結構多いのですがワタクシは嫌なのです。

 

 

ホームセンターのタッチペンコーナーに072の白がない?

 

ワタクシ
そんなわけでホームセンターやカーショップでは手に入らない幻の「セルシオの白。」を求める旅が始まりました。

 

近所のホームセンターやカーショップなどを巡っても「セルシオの白。」は「062。」となっています。
少なくとも10件程度のホームセンターを回りましたが「062。」以外の「セルシオの白。」のタッチペンは見つかりません。

そうこうしているうちに数か月が過ぎます。
※削れたのはビキニカウルの右上なのでこの間のZ1-Rの写真は左側からの写真ばかり。

その間に情報筋から「072。」というカラーコードのセルシオが存在することが判明。

が。

それからさんざんショップ回りやネットで調べますが、
やっぱり「072。」のカラーコードのタッチペンなんて売ってないんですよ。
※パール系の色は塗装が難しいので無理もないけれど。

「072。」は古いセルシオにしか使われてないらしく、全然見つかりません。
ワタクシの個人的な見解ですが今では色自体が廃盤?って感じすらします。
※バブル真っ盛りのTOYOTAの最高級車なのでなので塗料もコストがかかった凝ったもんらしい。

コレは困った。

と言ってたらたまたま話をした塗装関係者から有力な情報が。
「ないなら混合してもらえばいいじゃん。」

にゃるほど♪

餅は餅屋とはよく言ったもので 素人が調べて面倒くさい 情報はその道の人に聞いてみるもんですな。
素人の考えは休むに似たり、って奴です。
※もちろん情報の見返りとしてのお礼はきちんとしました♪

ネットは便利ですな

 

ワタクシ
過去に存在したカラーコードのタッチペンならオーダーで混合してくれるらしいのよ。
※一部は楽天やamazonでも買える。

 

オーダーか。

割高になるけれどそれはそれ。
VT250FHのタッチペンは4000円近かったしそれも仕方ない。
※これはこれで高すぎると思うが仕方ない。

というわけで、
ネットを彷徨ったらありましたよ。

すでに絶滅危惧か幻かと思われた「072。」のカラーコードの「セルシオの白。」が。

 

カラーコード072のタッチペン。

カラーコード072のタッチペン。


ここに至るまでが長かったのよ。

 

ちょっとだけ「この色じゃなかったらどうしよう?」という思いもあったのですが、
違ったらこの色が違うということが判明した、というポジティブ思考で行きます。
※こういう経験はやってから後悔する方があとあと役に立つんです。

 


よく見たらネットショップで買えますな。
ワタクシはオーダーで割と安めの2000円位でした。
※送料別で税金別

 

届いたタッチペンは2本。
下地用と上塗り用に分かれていました。
※缶スプレーは一液だったんですがね。

試し塗りしてみると・・。
ドンズバです。
ワタクシ、10数年まえに「072。」で塗ってたのですな。
※他人事っぽいがマジでワタクシが塗ったのだぞ。

 

Z1-R。

Z1-R。


色合わせで下地を塗ったところ。
この後全部はがしてもっと薄めて作業してるのできれいに仕上がっています。
タッチペンはどうしても刷毛目が出るから難しいね。

 

下地のタッチペンを薄くサーっと塗って十分乾かしてからサンドペーパーで水研ぎします。
平面が出たら上塗り用タッチペンをサーっと塗って十分乾かしてからサンドペーパーで研ぎます。

Z1-Rの再塗装の際はこの上にウレタンクリアを吹きましたが、まったく目だたないんでこれで良しとします。
※ウレタンクリアの缶スプレーは高価な上、面倒くさいのよ。いったん開封したら使い切らないといけないし。

 


自家塗装の際は必ずコレを上塗りしましょう。
仕上げのクオリティが全然異なります。
濡れた感じのコーティングが付くし、対薬液性も上がります。
凝った色でなければコレだけでウレタン塗装の仕上げができちゃう優れものです。

 

これで数か月ぶりにようやくZ1-Rの右側からの写真を撮ることができそうです♪

ちなみに・・

ワタクシもタッチペン探しで 面倒くさくなって くじけそうになったのですが塗装剥げをステッカーで誤魔化すのはおススメしません。

傷隠し用のステッカーはどう貼っても違和感しかないからです。

ステッカーの貼り方にはセオリーがあるんですが、
傷隠しとしてのステッカーはそのセオリーを無視した貼り方になりがちです。

原則として、
バイクや車にステッカーを張る場合、セオリーを無視したステッカーの貼り方だとダサくなりがちです。
※当倶楽部のVT250FHのようにわざと当時の小僧のバイクのダサさを演出してる場合もあるのだが高等テクニックです♪

ステッカーの貼り方のセオリーはまた別の機会に。
※図解するのは面倒くさいし。

ステッカーのカッコいい貼り方を覚えたければレーシングマシンを参考にしなさい。
レーシングマシンのスポンサーは目立つところにカッコヨク貼ることを求めてくるので答えはそこにあるのです。
※サーキットに行くといろんなカッコいいステッカーの貼り方が見られるのでいいですよ。

まとめ

 

ワタクシ
とりあえず、一件落着したわけですが「全塗装の際はカラーコードを書いておく。」ことの重要性を思い知りました。
カラーコードがわかってればこんなに迷走しなかったはずです。

 

やはり塗装は深いね。
車やバイクの場合はカラーコードが多種多様だし、対象物が大きいので光の加減が角度によって違うので塗装はマジで難しいのです。
この世界に踏みこんだら抜けられなくなりますな。

ワタクシもZ1-Rを全塗装した時にカラーコードくらい控えておけよっていう話ですな。
※段ボールで庭先に簡易塗装ブースを作ったのが懐かしいくらいなのでだいぶ昔の話なので無理もないのですが。

マジで全塗装する際は補修用のカラーが手に入りやすいことは結構重要なポイントになりますよ。
塗装屋のおススメする「凝った専用色。」なんて使っちゃったら補修が大変なことに(笑)

バイクや車は屋外で使うものだし、転倒以外にも飛び石や跳ね石、シートの付け外しなどでも塗装が剥げることは珍しくないのです。
必ず補修の機会があると思っていていいでしょう。
※ワタクシはZ1-Rを保有してから30年以上の間に3回しかこけたことないですがやはりそれなりに傷ついていました。

昔は自家塗装とかいってプラモ屋で買ったスプレーで塗装してた奴らはいっぱいいましたな(笑)
今時、ガンプラ塗るような色の缶スプレーでバイクを塗りっぱなしのような小僧はもういないと思うのですがね。
※バイクは高価になったのでそういう遊びすらも出来なくなったよねえ。

ものつくりの基本はこういう失敗を積み重ねて覚えるし、
自分でやってみるとプロの凄さがわかるんですけどね。

塗装なんてその最たるもの。
ベテランのバイク乗りでもやったことない人は多いハズ。
車両全体を塗るのはハードル高いけれど予備パーツの塗装剥げを自分で再塗装するのはそれほど難しくありません。
やってみるといいですよ。
※でも温度と湿度は素人塗装に大きく影響するので素人ほど塗装する季節は選ぼう。僕らの約束だ。

ちなみに・・

ワタクシ、十年以上前のZ1-Rの全塗装した時も似たような間違いをしていたようでして。
ガレージのスプレー缶ストックの中に「062。」の埃かぶった新品スプレーが一本ありました・・orz。

間違って買っちゃったんだと思うんですよねえ(笑)

ということは。
昔から当倶楽部のZ1-Rに使った「セルシオの白。」のカラーコードが分かってたハズなのです。

忘れちゃうもんですねえ。
※「セルシオの白。」というキーワードだけ覚えてた。

というわけで。

当倶楽部のZ1-Rのシート下には「COLOR CODE[072]。」というラベルが貼られることになったのです。

Z1-R。

Z1-R。


最初からこうしておけばよかった。

そして。

ガレージには発掘された使いようのない「062。」の缶スプレーと新たに買った「062。」のタッチペンが増えたのでした。

062のタッチペン。

062のタッチペン。


せっかく断捨離中なのにまた余分なパーツが増えた。

捨てるのもったいないのでカウルやエンブレムの墨入れにでも使うかね。
※「062。」は清々しい綺麗で爽やかな白なのです。

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
 使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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