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ホイールのインチアップと低扁平率の効果効能。街中走るには値段の割にデメリットの方が多いよ。

アバルト595コンペ、このタイヤが超高い

アバルト595コンペ、このタイヤが超高い

Toos

モーターショーで発表されるスポーツカーのタイヤのうっすいこと(低扁平)!!
あんなの、街中で乗れるの?

本気で薄っぺらいタイヤがかっこいいと思ってる?

まあ人の趣味嗜好ですので、大きなことは言いません

実際はどうなのよ?ということを記事にした見ました

ラパンSSの純正ホイール、洗いやすいし安いしいいよ

ラパンSSの純正ホイール、洗いやすいし安いしいいよ

タイヤはサスも兼ねている

サーキットなどならともかく、公道で使う場合はホイールを大径化したら一般に、薄いタイヤ(扁平率が低い)に変更することになります
タイヤの自体の外周が変わっちゃったら、スピードメーターもまともに動かなくなりますので、ホイールを大径化したら、それに伴いタイヤが薄くなるっていうことです

そうしないと当然車検にも通りません

タイヤが薄くなった分、ゴムのねじれなどが少なくなるので、そりゃダイレクト感はアップするでしょうが、その分乗り心地が悪くなります

タイヤはサスです
一番最初に路面から伝わるショックを吸収してくれます

インチアップに伴うタイヤの扁平率の低さにより確実に乗り心地は悪くなります

迫力はあるけど、一般使いにはどうなのさ?ってことです
ワタクシ的には、薄っぺらいタイヤはサーキットとかモーターショーとかで見るものと思っております

扁平率とはなんだ?

タイヤの扁平率とは、
タイヤの「断面幅(W)」に対する
タイヤの「高さ(H)」の比率のことです

扁平率は、
タイヤの高さ÷タイヤの断面積×100
で求められます

タイヤのサイドウォールに、タイサイズが記載してあるので確認することができますよ
要するに扁平率の数字が低くなるほど、サイドウォール(タイヤの側面)が短くなるという事です

ロータスヨーロッパの場合、
「175/70R13」というタイヤを履いていますが「70」が扁平率です
逆算するとタイヤの高さは125mm程度になりますね
扁平率、たっか!そしてほっそ!そして値段やっす!





1960年代には、タイヤの扁平率は70%~80%程度でした
それは道路状況が悪かった&サスペンションの性能が今ほどよくなかったので、ゴムが仕事する場面が多かったんですよ
現在では重量級のセダンやミニバンといった普通の車でも45%や50%となっています
ちょっとしたスポーツモデルだと、25%~30%といった超低扁平タイヤも存在します

一般的には、扁平率が60%以上だと高扁平率といわれるようです

13インチはタイヤすら選べない

13インチはタイヤすら選べない

高扁平率のメリットデメリット

扁平率が変わるとどう違うのか?
意外に知られていないのでちょっと解説しますよ

タイヤの高さが高い高扁平率の場合、タイヤ自体が衝撃を吸収してくれます
乗り心地向上にも貢献しています

また、路面との接地面が縦長になることにより、転がり抵抗が少なくなるので燃費向上にも効果があります

逆に、タイヤがよれることによる操作のダイレクト感がそがれる
接地面が少ないことによるグリップ力の低下などがあげられます


あえて言おう
高扁平率のタイヤのよじれを利用して姿勢制御と過重コントロールをしてグリップ力を極限まで高め、
コーナーリングにつなげていくライトウェイトスポーツのなんと楽しいことか♪

そして、何と言ってもタイヤの価格が安い!(笑)
アバルト595コンペのタイヤの高さ高いことったらない
※4本交換するだけで余裕で二桁万円飛ぶ。中古でアバルト欲しい人はホイールの小さい低年式のMT車を狙うといいよ

アバルト595コンペ、このタイヤが超高い

アバルト595コンペ、このタイヤが超高い

オフロード走行している車の扁平率を見よ

ジムニーやクロカンモデルは、扁平率が高いのはうなずけますね
要するに、タイヤで一時ショックを吸収しているんです
そういうもんだと思ってください

ただ、クロスカントリー系の車種のタイヤは高扁平率でも結構いい値段しますよねえ
※この辺がクロカンモデルに乗り切れない理由の一つ

また、格好だけのSUVは低扁平率のものが多く
あー未舗装での走行性能はあんまりないのね♪
とか一瞬で分かってしまうのであった
※また一つ、飲み屋で語れるくだらん知識を提供できて満足だ♪

やっぱ、いいよね。ジムニー

やっぱ、いいよね。ジムニー



軽トラは扁平率が低いと車検通らないよ

軽トラなどは、荷物を載せてタイヤで重量を分散というか調整しているところがあります

ので、普通の軽自動車用のホイールを履かせている人をたまに見ますが、車検は通りませんよ♪
※扁平率と耐荷重性(ロードインデックス)が関係しているのだ

もちろん、厳密にいえば整備不良ですので最悪切符を切られても文句は言えません
つか、
乗用車用のタイヤで軽トラに薪とか満載したらおそらくホイール自体にダメージが及ぶでしょうね
※うちの軽トラハイゼット号は一年を通して鉄ホイールに軽トラ用のスタッドレスを履かせております

バイク2台とキャンプ道具満載から、薪を満載など多種多様な使い方に耐えてもらっています

低扁平率は車体にダメージが来る

薄っぺらい低扁平率のタイヤのデメリットといえば、

  1. タイヤの値段が高い
  2. 衝撃を吸収しない

のほかに、

本来タイヤで吸収すべき衝撃が車体に及ぶ、という恐ろしいものがあります
ベアリング関係、サスの取り付け部分などにダメージが蓄積されます
結構、そういうダメージを負っている車は多いんですよ
ベアリング系は異音がし始めたらほぼ確実にダメです

扁平率もそうですが、やたらと太いタイヤを履くとかも同じダメージが来ます
※タイヤやホイールの重さ、過度なグリップ力に車体が持たない等々いいことないです

また、グリップ力が上がることによって路面との摩擦が増え、ハンドルが重くなります
これを補うのがパワーステアリングなわけです
パワステが無理するのでステアリング系にダメージが蓄積していきます
特に据え切りすると結構なダメージになります
※据え切りはいいこと一つもないので、癖のある人はすぐに直した方がいいですよ

狭い駐車場などではみんな据え切りするので、アスファルトがそこだけ削られてたりしますね?
あれ、どれだけ車にダメージあるか想像してみたらいいですよ

路上では危険がいっぱい

まあ、それでもかっこいいイメージ先行で低扁平率のタイヤを履きたい人もいるでしょう
出っ張ったマンホールとか、歩道の段差とか乗り越えるときにかなり気にしますよ
それほど、乗ってても衝撃がわかります

目に見えない段差(笑)まで拾うようになります
段差は心の目で見るのだ

タイヤで受けきれない衝撃は最初にホイールで受け止めることを考えると、
超高価な低扁平タイヤ用のホイールにまでダメージが・・
ひどくなるとナチュラルにスローパンクチャー状態になって、走行性能どころじゃなくなります

ちなみに、旧mini乗りはこういう衝撃系にかなり神経質です
※純正のサスのスプリングがゴムの玉なので、全然衝撃吸収してくれないためボディ側で衝撃を受ける

同様に、シャコタン車両も同じです
※シャコタンに関しては、いつか別の記事でまとめます

どうしてもインチアップしたい人へ

同じ車種のスポーツタイプは、結構大径のホイールを履いていることがあります
その流用程度、もしくはそれに準じたホイールに抑えておく方がいいでしょう

でも、スポーツタイプは

  1. 車体の剛性が上がってたり、
  2. サスがいいやつに代わってたり、

という細かな調整がある場合がございますので、一概に・・とは言えません

まとめ

  • 燃費は下がるわ
  • タイヤは高いわ
  • ハンドル重いわ

とまあ、ホイールのインチアップとタイヤの扁平率についての記事を書いてみましたが、
インチアップはデメリットの方が多いんじゃないかと

某フランス車などはわざとインチダウンするような乗り方をすることもあるようだし、見た目の迫力とかの拘りがなければ、高い金かけてまでインチアップするのは無駄ではないかと思うんですよ

大パワーの車が増えるに従い、
サスペンションの技術が進化するに従い、
タイヤは低扁平になっていくかもしれません
※昨今のメーカーは躍起になって高性能スポーツカーを発表していますが、あんなの峠で遊べないっすよ

が、
一方で低燃費車には高扁平なほうが有利なわけで

恐らく今後も、大量生産されることによる低価格というスケールメリットを求めると・・

  • 高扁平率タイヤで
  • 低いレベルで
  • それなりに安く遊べる旧車

が長く楽しめるのではないかと思ったりするわけですよ

タイヤが高性能でも、近所の峠でそこまでのスピードで走れるわけじゃないんですよねえ・・

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Z1-Rに乗り続けて30年
東京から長野に移住して15年
ロータスヨーロッパに乗り始めて10年
そんなワタクシのリアル実体験「北信州のりもの倶楽部。」です。
車・バイク共に旧車生活の長さや田舎への移住経験、気が付いたことを記事にしています。
 使えない&くだらない 知識量には自信があります♪

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当倶楽部のオーナーはワタクシです。

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